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2013年3月 1日 (金)

亜矢子

亜矢子は本当は女の子ではない。

彼女の股間にはなにも無いのだ。彼女は女でもなければ、男でもない中途半端な存在だ。
彼女は元々は男性であった…とは言っても「男」の肉体を持って生まれてきたというだけのものでしかない。
小学校までは「性」に関しての意識は薄かったようだ。男子とも女子とも分け隔てなく遊んでいた。
「優等生」の看板が彼女の本質を巧く隠してしまっていた。だから、彼女の本質が「女」であることに本人を含め、誰も気付くことがなかったのだ。

ボクは彼女の友人としてずっと一緒にいた。
中高も私立の進学校に一緒に入っていた。同じ小学校からはボク逹二人だけだったので、より親密になっていった。
だから、ボクは彼女が相談できる相手は当然ボクしかいない。

ある日、彼女が言った。
「男子の制服って味気ないよね。女子の制服はあんなに可愛いのに…」
小学校の頃から彼女はオシャレであった。どんな服でも綺麗に着こなしていた。
が、振り返ってみると、どれもが性別を意識させないような服ばかりであった。
もしや…と聞いてみた。
「女子の制服を着てみたい?」

彼女の答えはYESだった。
ボクは放課後、殆ど使われていない離れのトイレに彼女を連れていった。
「服を交換しよう。」
ボクがそう言うと、彼女の目が大きく見開かれた。
ボクは着ていた女子の制服を脱ぐと彼女に渡した。
彼女は男子ね制服を脱ぐとボクに手渡し、ボクの着ていた制服に身を包んでいった。

ここに「亜矢子」が誕生した。

 

 
最初は放課後の校内を女生徒としてうろついていたが、やがてその格好のまま下校し、街を歩き、電車に乗ってボク逹の住む町まで帰っていくようになった。

誰も気付かない。
彼女が本当は男子であることに…

 

しかし、行動範囲が広がれば気付く人間は出てくる。それは、学校側に発覚する可能性も高まってゆくことになる。

ある日ボク逹は教頭に呼び出された。
「君達は放課後に何か特別な課外活動をしているみたいだね?」
「何か校則に触れるようなことでも?」
とボクが確認した。
「大したことではないが、男女が二人だけで長時間行動するのは風紀上問題があるのでね。特に君達の行為は風紀の混乱を招く元になる。」
「問題となるような行為はしていませんよ。」
「この写真に見覚えはないかね?」
と差し出された紙には服を取り替えた二人が街を歩いているところがプリントされていた。
「友里絵…ごめん。僕の所為で…」
ボクは弱気になった亜矢子の前に出た。
「これのどこが?」
「では、この二人が君達であることは認めるのだな?」
「ちゃんと制服も着ています。亜矢子は私の親友、女友達です。異性としての交際はありません。」
「そこまで言うなら、加納君には女子の制服で授業を受けてもらおうか?」
「それで疑いが晴れるなら、そうさせてもらいます。」
亜矢子の意見を聞かずにボクが一方的に言い切ってしまった。が、亜矢子は何も言わなかった。

次の日から亜矢子は教頭公認で女子の制服で登校してきた。
しばらくはボクの予備の制服だったが、即にでも自分のものを作ってしまっていたた。不思議と、亜矢子は「女子」として簡単にクラスに溶け込んでしまっていた。
ボクは教頭に「女友達」と啖呵を切った都合上、男子の制服を着ることを諦めていたので、こうなると、他の「女子」と同列になってしまう。ボクと亜矢子の関係が稀薄になりそうだったので、ボクは他の女子に「亜矢子の大親友」を宣言し、彼女の一番の女友達の位置をキープすることに成功した。

日曜日。久しぶりに亜矢子とのデート♪
当然のように亜矢子は可愛らしいワンピースを着ている。ボクは男装したかったが、教頭に啖呵を切った手前、無難なスカートスタイルにしている。
「デート」と意識しているのはボクくらいで、周りからは仲の良い女の子同士にしか見られていないだろう。けど、ボクのナカでは、ボクは亜矢子のボーイフレンドなのだ。亜矢子をエスコートして楽しいデートの時間を過ごしていった。

「少し寄っていかない?」
亜矢子の家に送り届けた門の前で彼女がそう言った。
通された彼女の部屋は昔見た無機質な雰囲気は一掃され、見るからに「年頃の女の子の部屋」に変わっていた。
「友里絵にはいつも迷惑掛けているみたいでごめんね。」
「そ、そんな事はナイよ…」
「もし良かったら…」と、亜矢子はベッドの上に置いてあった紙袋をボクに渡した。
「…これ、着る?」
中には男子の制服が入っていた。ボクは無意識のうちに着替えていた。

「あたし…をオンナにしてくれる?」

「男」に戻ったボクを亜矢子が誘う…
ボクは亜矢子をベッドに押し倒していた。
長いキスの後、亜矢子の服を剥ぎ取ってゆく。
いつものスポーツブラではなく、フリルの付いた花柄のブラが現れた。
パットでかさ上げしていても微な膨らみしかないが、彼女の「女」を主張していた。
ブラの上から揉みあげてやると「ああん♪」と可愛い喘ぎ声をあげる。もう一方の手を下に這わす。
彼女の股間はブラと同じデザインのショーツに被われていた。
(?)
クロッチの上から触れてみると、そこには「女の子」と変わらない割れ目の存在を感じられた。
ショーツの中に手を入れてみる。割れ目に指を這わすと、指先が濡れた。
「濡れてる?どういう事?」
亜矢子が悪戯っぽく笑みを浮かべる。
「あたしの愛液♪先走りとも言うわね。おちんちんを股間に埋め込んだだけだから、勿論膣なんてないわ。」

ボクは亜矢子のショーツを剥ぎ取った。
良く見ると本物の「女の子」とは違っている。
「でも、ちゃんと感じるから…遠慮なく弄って頂戴ね♪」
ボクが指でソコを撫であげると「ハファ~ン」と大きく喘ぎ、身悶えた。
「ねえ、来て♪でも、上は着たままでね。」
ボクはズボンのベルトを外し、パンツと一緒に脱ぎ落とした。
ボクにぺニスがあれば、ギンギンに張り詰めていただろう。ボクは想像上のぺニスを彼女の膣に挿入すべく、股間を重ねていった。
亜矢子の割れ目にボクのぺニスが侵入してゆく。
「ぁあ…イィ♪」亜矢子が喘ぐ。
「ボクもだよ。亜矢子のナカは暖かくて気持ちが良い。」
「動いて♪」亜矢子に促され、ボクは腰をグラインドさせた。亜矢子の膣の中をボクのぺニスが往復している。
カリ首が膣壁を擦る度に亜矢子が喘ぐ。ボクの内の憤りが高まってゆく。高まってゆく圧力に耐えきれなくなる。
「あぁ、亜矢子。ボクはもう限界みたいだ。」
「ああ、あたしも…射して♪あたしのナカに!!」
ボクの内で堪えていたモノが、ぺニスを通って亜矢子の膣の中に放たれた。
「ああ!!良い~~♪」
亜矢子が嬌声をあげる。彼女の膣がキュッと絞まり、ボクのぺニスに残ったモノを余さず吸い取っていくような感じがした。

 

「ふう…」と息を吐き、ボクは亜矢子の脇に転がった。
「ありがとう。これであたしもオンナになれたのね♪」ボクには「違う」とは言えなかった。
しかし、彼女が「オンナ」になったのと同じかわからないが、ボクもこれで「男」になれた気がする。
(この先、ボクは一生亜矢子を愛していくのだ。亜矢子を「妻」として養い、幸せな家庭を築くのだ。)
そんな決心がボクの中に生まれていた。
ボクは「友里絵」という名前を捨てようと思った。彼女が「亜矢子」であるように、ボクも「男」になるのだ!!

「勇一が良いかな…」

「ナニ?」
ボクの呟きに亜矢子が反応した。
「ボクも男としてけじめを付けないとね。」
「どういう事?」
「亜矢子をボクのお娵さんにしたいんだ。その為にも、ボクは一人前の男として認められなくてはね。」
「え?!」
「だから、ボクも男としての名前を持とうと…」
「あたし…良いの?友里絵のお娵さんに…嬉しいけど…」
「勿論、今即には無理だけど、ボクは絶対に亜矢子と結婚するよ。」
「友里絵…」
「だから、男の時のボクの名前を考えていたんだ。勇一でどうだろう?」
「勇一さん?」
「ああ。今からボクは勇一だ。しばらくは亜矢子と二人だけの時だけだけどね♪」

 

 
目標を持った人間は強い…と誰かが言っていた。
ボク逹は、二人で同じ大学に進んだ。それも、学校側が文句を言えない一流大学だった。
一流大学を選んだのは学校側への配慮もあったが、ボク自身としては更に就職も考えての選択でもあった。
元々「女」であるボクが男として社会に出る為には「実績」を残していかなければならない。
幸いにも、大学に入ってからは24時間「男」でいることができた。周りからも「勇一」として認識されている。
勿論、亜矢子との関係も長い付き合いの「男女の関係」であると知られている。
まあ、大学進学と同時に同棲を始めていることも周知の事で、働いていないというだけで二人はもう夫婦同然だった。

「ただいま♪」
アルバイトを終えアパートに帰ってくると「お帰りなさい♪」と亜矢子が飛んでくる。
晩御飯を作っていたのだろう、エプロン姿が愛らしい。キスをすると塗りたてだろうか、口紅の味がした。
高校時代もデートのときは化粧していたようだが、大学に入ってからは化粧にも磨きが掛かっていた。大学で女友達から様々なレクチャーを受けているようだ。
高校の時はボクも女友達の一人だったので、そこでどのような話題が展開されても一緒に聞けていたが、大学に入り「男」を宣言したボクは女の子逹の輪に一緒に入っていくこともできなくなっていた。
疎外感に寂しさも感じるが、そうも言っていられない。亜矢子が女を磨いている時間、ボクも男を磨く必要があった。
体力的なハンデの関係ないアルバイトを探し、男性社会を垣間見ると同時に少しでも家計の足しになるかと思い続けている。
疲れた体でアパートに帰り、亜矢子の笑顔に迎えられると幸せな気分になる。

亜矢子の作った料理を向かい合って食べる。今日の出来事を楽しそうに喋る亜矢子を見ているだけで、ボクの気分も良くなる。
食事が終わり、ボクがテレビを見ている間に亜矢子は洗い物を済ませてしまう。そして、洗い物が終わるとエプロンを外してボクの隣に腰を降ろす。
腕を絡めてくる。彼女がボクの腕を抱くようにすると、ボクの腕に柔らかな感触が伝わってくる。本物の「胸」がそこにあった。
女性ホルモンの投与を受けている訳ではないが、あるサプリが効くと聞いて飲み続けていた成果だという。
逆効果のものや、下が生えてくるサプリでもあれば、ボクも使いたいが今の所そんな話はなかった。
一日一日「女」に近付いてゆく亜矢子を羨ましく思う…

「勇一さん?」亜矢子が小さく叫ぶ。ボクは亜矢子を押し倒していた。
「んあん♪」亜矢子の胸を揉み上げると愛らしい喘ぎが上がる。ボクはそのまま彼女の服を脱がしにかかる。
下着だけの姿にして、ブラのカップからはみ出させた乳房を掴んだ。小さな乳首が勃っていた。
「痛っ」と顔をしかめる。ボクが歯で直に噛んだからだ。
それでも亜矢子は「嫌」とは言わない。彼女が嫌うのはアナル責めだけだ。

ボクは彼女の下半身に手を伸ばした。腹側からショーツの中に手を入れる。
浅い割れ目の中はしっとりと濡れていた。彼女の愛液にまみれたクリトリスに触れる…
「っあ!!あああっ!!」と叫んで身を震わせる。ソコを弄るだけで亜矢子は何度でも達するのだ。
彼女のショーツを剥ぎ取る。ボクも下半身を剥き出しにした。
「きて♪」と股間を広げる亜矢子。ボクがその上に腰を乗せる。二人の秘部が密着する。
「ああ、勇一さん。愛してる♪」と亜矢子…
「ボクもだよ♪」と答え、グイグイと腰を押し付ける。
二人の間で亜矢子のクリトリスが刺激を受ける。同じように、ボクの小さなペニスも感じてゆく。
「ああ、亜矢子のナカは気持ち良い♪」ボクは一心不乱に腰を突き上げていった…

 

 

 
「なあ、お前本当は女なんだろう?」
バイト仲間の一人が声を掛けてきた。
「いくら男のフリをしても、臭いが違うんだな♪お前からは女の良い匂いがする。」
「そんな事あるか?!ボクは男だよ。」
そう言って一旦は話が済んだのだが、その日の帰り。先にあがっていた筈の奴がボクを待ち伏せしていた。
「さっきの話。ちゃんと確認させてもらうぜ♪」やはり本物の「男」には力では敵わない。「女」みたいに叫び声をあげるのはボクのプライドが許さないし、ここで叫んでも助けが来るとは思えなかった。
奴がボクの服を切り裂いてゆく。
「これはナベシャツってやつか?窮屈そうじゃないか。」胸バンドが剥ぎ取られ、プルリとボクの胸が露にされた。
「楽になったろ?女の胸は男に揉まれる為にあるんだ。ほら、良い匂いもしているじゃないか♪」奴がボクの胸を揉みあげる。
ボ…ボクは「男」なのに、胸を弄られカンジてしまう。肉体が勝手に反応してしまうのだ。
「っぁ!!ダメ…」
「何がダメなんだい?」奴はボクのズボンのベルトを抜き取った。ズボンが足元に落ちる。
「綺麗な脚をしているじゃないか♪それにトランクスの股間が少し濡れているね。怖くて失禁したのかい?」
奴の手がトランクスの中に潜り込んできた。指先が秘部にあてがわれている。
「おしっこはどこから漏らしたのかな?おや…おしっこが出てくる所がないぞ。お前、本当に男なのか?」
奴の指が曲がり、ずぶずぶとボクのナカに入ってきた。
「おや、ここも湿っているね。トランクスを濡らしていたのは、どうやらここからのモノだったみたいだね♪」
「…ぁ…」奴の刺激に肉体が反応する。
「これはおしっこじゃない。愛液だぁ♪お前は男なのに愛液を滴らせているんだ?」
奴の指がボクの膣の中で巧妙に動きまわる。
「甘声を出したらどうだい?その方がずっと楽だろう♪」
奴のにやついた顔が迫る。
「お前が男なら、これは強姦ではないよな♪」
トランクスが剥ぎ取られ、指の代わりに奴の勃起したペニスが侵入してきた…

 
ボクは亜矢子の腕の中で泣いていた…
あの後の記憶が飛んでいる。ボクは女のように大声で叫んでいた。膣の中に奴のザーメンが放たれていた。破れた服のまま、夜の街を歩いていた…
断片的な記憶しかない。
ボクは今、亜矢子の腕の中にいる。優しく頭を撫でられていると、気持ちが落ち着いてゆく。
「あたしじゃ…オトコになれない。あたしは結局はオンナだった…」
「友里絵は友里絵だよ。あたしの大事な人…それで良いじゃない。無理をしなくても良いのよ♪」
亜矢子の声が身体に染みてくるような気がした。
「亜矢子はそれで良いの?」
「あたしは友里絵と一緒にいられるだけで幸せよ。あたしが亜矢子として生きていられるのは、友里絵がいてくれたからだもの♪」
…あたしは涙が涸れるまで、亜矢子に抱かれて泣いていた。
 いつしか、あたしの内から「勇一」が姿を消していた…
 

 

 

 
あたし逹は女の子同士。だけど、あたしのお腹の中には彼女の子供がいる。
「ズルいな。あたしも産みたいのに♪」
亜矢子が愛らしく拗ねる。
「良いじゃない。貴女もこの子の母親になるんだから♪」
出産を終えたら、あたしは仕事に戻る事にしている。子育ては亜矢子ママに任せきりになる。
友里絵ママは大学在学中に起こした会社が順調に大きくなっているので、社長として長くは休んでいられないのだ。

あたし逹は女の子同士だけれど、ちゃんと結婚している。この子も二人の子供として戸籍に登録される事になる。

「幸せかい?」
あたしが聞くと、亜矢子は満面に笑みを浮かべて
「うん♪」
と答えるのだった。

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