« 2012年11月 | トップページ | 2013年3月 »

2012年12月29日 (土)

無題

   
抱いて欲しい。抱かれたい…
不意に、そんな想いに駆られた。

 
抱いて欲しい。抱かれたい…
俺は男なのに、男性に抱かれる事を望んでいる?

 
ぬるりと股間を湿らすものがあった。
腹の奥に熱く疼いている器官がある。

 
俺の肉体はどうなっているのか?
ズボンの中に手を滑り込ませる。
パンツの上から股間に掌を当てたが、そこにいつもの存在が感じられない?!

 
更に、パンツの中に指を這わせる。
そこには凹みがあり、指を濡らすものがあった。

 
俺は女だったか?

 
否!!寝る前までは確かに「男」だった。
ペニスを摘まみ小用を足した記憶がある。
しかし、今の俺の股間にはそんなモノは存在しない。
這わせた指を進めると、指は俺の胎の中に入ってゆく。
そこが直腸でない事は解りきっていた。

 
指は濡れた膣の中に入ってゆく。
俺の下半身は侵入してくるモノの存在を伝えてくる。
指は暖かな肉壁に圧し包まれていた…

 
もし、俺が男性に抱かれたら、この指の代りに太くて逞しいペニスに貫かれるのだろう。
俺は勃起したペニスを前に股間を広げ、男を誘う。
「お願い。優しくしてね♪」などと言って、もみくちゃにされるのを期待している。
男が俺の脚を抱え、腰を近付けてくる。ペニスの先端が股間に触れる。
少し腰を揺らすと、女陰口に先端が入り込む。すかさず男は腰を密着させる。
ヌッ…と奥にペニスが侵入してくる。
俺の膣が男のペニスで満たされていた。

 
「動かすよ♪」
そう言って男はペニスの送抜を始めた。
膣壁が刺激され、俺は「女」の快感に支配されてゆく。

 

 

 
「あん♪ああ~ん!!」
部屋に響くのはオンナの嬌声。
ベッドの上には、自らの指技に悶え狂うオンナが独り…

友よ!!

強い風の吹き抜ける谷間は陽も暮れかけていた。
俺は独り外套の襟を立て、風に逆らうように薄暗い谷間の道を進んでいた。
街道から外れた路を往く者は他にはない。もし、落石に当たり絶命したとしても、暫くは誰にも発見されないに違いない。
そんな危険を侵してでも、俺には急いで行かなければならない理由があった。

友の命が掛かっているのだ!!

俺の携えた親書には、友の無実を証言する神官長の言葉が封じられているのだ。
友の刑の執行は三日後の明け方に迫っていた。悠長に街道に沿って進んでいては、到底間に合いはしないのだ。
山脈を大きく迂回する街道を外れ、山中に分け入ってゆく。この谷さえ抜ければ、明日の夜には友の元に辿り着くのだ。

風は更に強くなった。
前傾姿勢は膝を付く程になる…

(?!!)

外套が風を孕み、俺の体を持ち上げる。
足が滑る。
地面から足が離れ、浮き上がった体が風に運ばれる。
舞い上がり、放り上げられ、天地が確認できなくなる。

フッ…と、俺は意識を無くしていた。

 

 

 
俺はベットの中で目覚めた事に気付いた。
「おぉ、起きたか?」と男の声…それは聞き覚えのある男の…
俺は声のした方を見た。
「ガ…ガイ?な、何でお前が居る?」
そこに居たのは、確かに俺の「友」…ガイ=カーンだった。

「先ず教えておく。お前は3週間近く寝たきりだったんだ。」
その言葉を理解できないでいるうちに、次の言葉が続けられた。
「お前が入手した親書は無事届けられ、俺は解放された。お前が親書を届けてくれた人物の雇い主に保護されているて聞き、ここに駆けつけたんだ。」
「保護された…」
「酷い怪我だったそうだぞ。それこそ生きているのさえ奇跡に近いんじゃないか?」
「そう、谷で風に飛ばされた…あぁ、その人にお礼を言わなくちゃ…」
「無理をするな!!」
起き上がろうとする俺をガイが押し止める。
「3週間も寝ていたんだ。もう少し回復を待て。お礼は俺からもしておいたし、第一彼女は今不在にしている。」

「彼女?女性なのか?」
「ああ、所謂〔魔女〕と呼ばれる存在らしい。お前の『俺を助けたい』という強烈な心の声に興味が惹かれたらしい。」
「魔女?」
「彼女はそう自称していたし、今のお前の状態がそれを証明しているという事だ。」
「魔女…か…」
俺はベッドの中で緊張を解いた。
確かに身体は十分に回復しているとは言えなかった。そこここに違和感が残っている。
「そうだ♪今はゆっくり休め。これからの事は体が回復してから、じっくり考えれば良い…」
俺はガイの言葉半ばで眠りに引きずり込まれていた。

 

 

 

次の目覚めは夢の中だった。
そこが「夢」の中である事は何故か最初から判っていた。
ベッドの隣ではガイが横になっていた。それも、俺と同じベッドの上で…二人で寝るには狭いが…一つの布団の下になっていた。
夢の中の俺は、それを当たり前の事と考えていた。何故ならば、夢の中の俺は「女」でガイの恋人であったからだ。

そう…これは「夢」の中なのだ。どんな有り得ない事でも、何でもアリで問題ない…
俺はガイとベッドを供にしている。当然、俺は「女」としてガイに抱かれたのだ。
俺の股間には女性器があり、膣の中にガイの放った精液が残っているのが解る。
抱き締められたガイの温もり、吸い合った唇、絡め合った舌、混ざり合った唾液…記憶が蘇る。
そして、ガイに貫かれ、悶え、乱れ、快感を貪っていた。
俺は、「女」だけが享受できる悦楽に浸っていた…

 

…筈はない!!
俺は「男」だ。女の快感など知る筈などない。…が、

胸には男にある筈のない双つの肉塊があり、手を伸ばせばしっとりと掌に貼り付き、揉みあげると快感が沸き上がる。
その先端ではぷっくりと乳首が膨らんでいる。
もう一方の手を股間に伸ばす…繁みの先には切れ込みがあり、俺の指先を咥え込んでゆく。
しっとりと濡れた秘洞が待ち構えていた。そこに俺の細い指が侵入してきたのが解る。
ガイのモノに較べられるモノではないが、刺激を与えれば快感が生まれる。

「あん♪」

と甘い吐息が漏れる。その音に反応してガイが目覚めた。
「どうした?欲しいのか♪」
「何か…これも良いかも…って♪俺とガイは親友だったけど、更に深い絆ができたような気がする。」
「俺にとっては何も変わらないな。俺は俺だし、お前はお前だ。」
「ガイはそうだな。けど、俺は…夢の中ででもこうしてガイとの絆を深める事ができて、嬉しく感じているんだ♪」

「夢?」
ガイが不思議そうに聞き返した。
「お前はまだ現実が受け入れられていないのか?」
そう言われ、昨夜のガイの言葉を記憶に蘇らせる…
魔女…この館の主はあと数日は戻ってこないらしい。従って、俺の現状に対する説明は全てガイに任されていた。
そしてガイは言った。
「死んでいてもおかしくなかったお前を回復させるために使った魔法には大きな副作用がある。お前になら耐えられると彼女は直感できたと言っていた。」
「副作用?」
「まだ理解していないのか?先ずは胸に手を当ててみろ。」
俺は手を伸ばそうと胸元に視線を向けた…
「な、何だコレは?」
俺はようやく胸にある双つの肉塊に気が付いた。
「そうだ。魔法の副作用でお前の性別が変わってしまったんだ。」
俺は股間に手を押し付けた。
「な、無くなっている…」

「お前がこうなったのも、全ては俺のせいだ。お前の事は一生、俺が責任を取る。」
「…な、なんか女の子にプロポーズするような台詞だな♪」
俺は堅くなった雰囲気を解消しようと茶化すつもりで言った。が…
ガイの顔は更に真剣みを増していた。
「お前が望むなら、俺は何でもする。確かに俺はお前にプロポーズしているつもりでもある。」
「ちょっと待て。俺は男なんだぞ。」
「しかし、今のお前は愛らしい女の子だ。何も問題はない。試してみるか?」
「試す…って?」
「こういう事だ♪」
ガイは俺を抱き締め、キスをした。
嫌ではなかった。
俺はガイの行為を受け入れていた。
そして、ベッドに押し倒される…

俺はガイの全てを受け入れたのだった…

 

 

 
「お世話になりました。」
俺たちは魔女にそう言って館を後にした。

俺はようやく慣れた女物の衣服を纏い、軽く化粧をしている。
旅の間だけでも、これまでと同じ格好でいたかったが、
「一人前の女性が化粧もせず、変な格好をしていたら、余計奇異に見られます。それは貴女だけではなく、一緒にいるカーンも変に見られるのですよ。」
とたしなめられた。

街道を故郷に向かう俺達は、他人からはどう見られているだろうか?
「それは、若夫婦以外の何物でもないだろう?」
とガイ。
「夫婦…って、俺はまだ…」
ガイのプロポーズに返事をした覚えは無かったが…
「一緒に故郷に帰るって、そういう事だろう?それに毎晩のように抱かれていて、今さらNOと言うのか?」
「い、いや…そんな事はないんだ。」
「故郷に戻ったら盛大な祝言をあげよう。皆に俺の可愛い嫁サンを見せつけてやるんだ。」

ガイは上機嫌だった。
確かに故郷の若者は自分の妻となる女を求めて旅にでる。俺達の旅の目的も同じであった。
ガイは目的を果たした。浮かれているのも理解できる。
が、女を連れられずに帰ることになった俺の思いは…

「そうだ。名前を考えなくては♪」
「名前?」
「お前もお前自身として故郷に帰るのはばつが悪いだろ?いっその事、名前を変えて別人として戻れば良いんじゃないか?」
ガイの提案に「それもアリかな?」とも思った。
「ミラ、カナ、フェイ…」
「な、何だよ。皆女の名前じゃないか!!」
「当たり前だろ?女のお前に男の名前を付けられる訳ないじゃないか♪」
「す…好きにしてろっ!!」

その晩、俺は新しい名前で呼ばれながらガイに抱かれていた。
ガイが呼ぶ新しい名前が俺の身体に刻まれてゆく。
俺が「俺」であったことがどんどん失われてゆく。

が、それでも構わないと俺は思っていた。この先もずっとガイと一緒にいられるなら…
このまま変わらずにガイに愛されていられるなら…

 

エクスタシーとともに、新しい名前があたしとひとつになっていった…

道程

長い道程を歩き続けてきた。
肉体はとうに限界を越えていたが、脚はまだ先に進もうと次の一歩をまた踏み出してゆく…

俺の疲れきった脚が自らそうしている訳ではない。この脚が履いている靴が、それを強いているのだ。
昔話に、若い娘に踊りを強いた靴の話がある。それと同じ類いの「靴」なのだろうか?

 

一時も休む事が許されない。
眠っていても脚は前に進み続けてゆく。どういう仕組みか、器用に障害物を避け、転ぶ事もない。
靴は彼のみの知る目的地に向け、俺を歩ませていた。

昼も夜も、風が吹いても、雨が降っても…

冷たい雨に打たれた翌日。俺は熱を出した。
食事も摂れずに歩き続けている俺に、病に抗する力などない。
目は霞み、激しい耳鳴りとともに朦朧とする意識の中で、俺は死を覚悟していた。

 

 

 

 

 
『生きたいか?』

 

幻聴か?
耳鳴りで殆ど何も聞こえない状態にも拘わらず、はっきりと意味のある言葉を聞いた。
『生きたいか?』
再び声がした。
(生きたい!!)
即答したが、声にはならない。
しかし、俺の意志は届いたようだ。
『先ずはその靴を脱がなくてはな。』
そう言われても、俺には自ら体を動かす気力も体力もなかった。第一歩きながらでは、靴紐を解くことさえ困難である。
『ならば、お前の足を小さくしてやろう。そうすれば、靴は簡単に脱げるぞ♪』
(何でも良い。好きにしてくれ…)
俺の思考力は既に底を尽いていた。
「あ゛ッ!!」
気付いた時には俺の体は道の上を転がっていた。
回転は即に止まり、仰向けになった。
(多分、青い空が見えているんだろうなァ…)
霞んだ目にはもう、何も映っていなかった。俺はそのまま意識を失っていた…

 

 
ゴトゴトと揺れていた。
どうやら俺は荷車に乗せられているようだ。
「よう♪気付いたか?」
見知らぬ男の声があった。
男は車を牽く馬を御しているのだろう。言葉の合間に鞭を入れる音がしていた。
「助けてくれたのか?済まない。礼を言う。」
「何があったか知らないが、若い女が街道で倒れていたんだ。どんな悪いケモノに食われてしまうのかと心配になってね♪」
(若い女?!)
俺は『声』の言っていた言葉を思い出していた。
『お前の足を小さくしてやろう…』つまり、俺を女に変える事で足は小さくなり、必然的に靴が脱げたのだ。
「靴」の助力が途切れた俺は、慣性力で前に進むが脚が追い付かず、路面に転がっていったのだ。

俺は荷台に横たわったまま股間に手を伸ばし、自分が「女」である事を確認した。
「無理すんな♪」
俺が体を動かしたのを起き上がろうとしたと勘違いしたのだろう。
「動けないのだろう?しばらくは大人しくしてるんだな♪俺の家まではまだ掛かる。寝ていても構わないぞ♪」
と言うと男は言葉を切り…
「安心しろ。襲ったりはしないよ。その気があったら、既にコトを終えているさ♪」
と笑い声を上げていた。

 

(何で女なんだろう)と思った。単に年齢を退行させ、子供にしても良かった筈…とも思ったが、男の言葉に回答があったようだ。
『声』は俺を生かすと言った。単なるガキが転がっていても、見捨てられる確率が高い。
女であれば、輪姦される可能性もあるが、男の保護欲を掻き立てるのも確かである。
現に俺はこうして、この男に助けられている。いずれ何らかの代償を支払う事になるのだろうが…

(代償…)
今の俺は女である。彼は男であり、その代償として女の…俺の肉体を求めてくるのが自然の流れであろう。
俺は「女」として彼に肉体を開くことになるのだ…
ジッと股間を潤わすモノがあった。俺の肉体は既に「女」として反応しているようだ。
再び手を股間に伸ばした。
今度は直に指先で触れてみる。そこには「女」の切れ込みがあり、その先は暖かく濡れていた…

 

 

それが馬車の揺れでない事は即に判った。
俺は脇下と膝下に腕を差し込まれ、男に抱えられていた。
「男」としては女子供のように抱えられるのは屈辱であったが、体力が底を尽いた状態では何も言えなかった。

そのまま寝室に運ばれ、ベッドに寝かされた。
「今は余計な事は考えなくて良い。体力を回復させる事だけに専念していなさい。」
と、大きな手で頭を撫でられる。男としては遠慮したいのだが、その気持ち良さに、俺はされるが侭にしていた。

(俺はこのまま女であることを受け入れてしまっても良いのだろうか?)
男に戻る事ができたとしても、今の俺はそれを望んではいないような気がした。
女であることに嫌悪感もなく、男に触れられる気持ち良さにうっとりしている自分がいる。
このまま彼に身も心も捧げ、普通に女としてこの先の生涯を過ごしたい。彼と結ばれ、子を作り、育ててゆく…
「男」であった俺がそんな女としての幸せを望んでも、許してもらえるだろうか?

 
ズンッ!!
 

腹の奥に疼くものがあった。
それが「子宮」であると直感する。俺の腹の中には子宮を始め「女」を形成する器官が全て揃っていることに疑いはなかった。
俺の肉体は完璧に「女」なのだ。男に愛され、男に抱かれ…子を産み、乳を与えることができる。
子を育て、家庭を守る「女」の役割を果たすことなど、できないことではない。
 

俺は今、この男の元に留まり、保護されて一生を終えることを幸せと感じている。
(彼の子供が欲しい!!)
本能が訴えている。
俺の子宮に彼の精子を注いでもらいたい。彼の子供を俺の胎の内に宿したい…
既に、俺の肉体はデキあがっていた。
彼の腕を引き寄せ、近付いてきた頭を抱える…そのまま唇を合わせる…
俺が求めると、彼も舌を絡ませてくれた。
「生きている証が欲しい…」
そう言って、彼をベッドに引き込んでいた。

 

 
全裸の俺が彼の目に晒されていた。それは「女」の肉体以外の何物でもない。
彼は股間を硬くし、俺の上に伸し掛かってきた。脚が抱えられ、股間が広げられる。
ドアをノックするように、彼の尖端が俺の戸口を叩いた。
その合図に応えるように、俺が緊張を解くと…

ヌッ…

彼が俺のナカに入ってきた。
痛みに眉間に皺が生まれたが、それ以上の悦びに満たされてゆく。
(アナタの精液を俺のナカに…俺の…アタシの子宮を満たして頂戴♪)
彼の動きにアタシの体が悶えまくる。最大の快感を彼とアタシに与えるように、自然に体が動きまわる。
「嗚呼、良いよ♪最高だ!!」
と彼。
アタシの声は言葉にならず、意味を成さない嬌声をあげるだけ…
そして、彼が呻き声をあげた。動きが止まる。その後に、彼の精液がアタシの内に放出された。
アタシは歓喜の声を張り上げ…そのまま悦感の渦に飲み込まれるように意識を失っていた。

 

 

 

 
『十分に生きられたか?』

 
あたしが再びその声を聞いたのは子供逹、孫逹、曾孫逹に囲まれたベッドの上だった。
皆、あたしの危篤の報に集まってくれていた。
全てはあの声から始まった。
歩くのを止めたあたしが、あのひとと出会い、恋し、結ばれた証がこの子逹なのだ。
(有り難う。十分に生きられましたよ♪)
と声に返す。
終に、あたしが男だった事を明かすことはなかった。このまま、墓の中に持っていっても、誰も文句は言わないだろう。
(もう良いよ♪)
あたしは声に言った。
『了知した。』
と声が言う。
その声を聞きながら、あたしは眠るように息を引き取った…

 

 
「あっ」
と、集まった者逹が我に返った。
その間に何が起きていたかん知る者は一人もいなかった。
彼女の肉体は元の「男」に戻っていたが、彼女は彼女のまま荼毘に伏された。

 
「ねえ、この靴誰の?」
若い男が一足の靴を拾い上げた。
皆は自分逹の靴を履いており、その一足だけが余っていた。
(まっ良いか♪)
男はその靴を鞄に入れてしまった。

 
ここからまた、新しい物語が始まる…

麻里奈

   
僕の麻里奈が変わってしまった。

 
下卑た男のように考え、行動するのだ。
デートの最中にも、道行く女の子が可愛いとか綺麗だとか、喫茶店の巨乳ウェイトレスがセクシーだとか犯らせて欲しいだとか…
更には「オレ逹は恋人同士だろ?なら、お前はオレの恋人としと相応しい格好をして欲しいな♪」
と、僕に女装することを強要した。
僕は、男としては華奢な方で背丈も麻里奈と変わらなかったから、麻里奈の服がそのまま着れてしまうのだ。
麻里奈の部屋で着替えをさせられ、化粧をされてからデートに出掛けることになる。

これがデートと言えるかは甚だ疑問であるとは思うが、本人逹がそう思っていればそうなるのだ。
端から見れば、単に女の子が二人していちゃついているようにしか見えなくても…だ。
確かに、女装した僕は女の子にしか見えなかった。僕自身も自分が元から女の子だったと錯覚してしまうこともある。
それは麻里奈が彼氏が彼女を誉めるように、僕の事を可愛い♪綺麗だ♪と言ってくれるからだ。

女の服を着ていると、仕草も自然と女らしくなるようだ。歩くとき、座るとき、自然と膝が揃うようになる。驚いたりすると、両手が口元に近づいている。
でも、そのことに不満があるのではない。女装だろうが女体化だろうが、僕には関係ない。
僕は麻里奈といられるだけで幸せなのだ。別に、デートだと言って出歩く必要もない。
僕は麻里奈と一緒にいられるだけで充分なのだ。

 

「和也、ちょっとここで待っててくれないか?」
と麻里奈が僕を置いて離れていった。
この場所で待たされる事はよくあった。性格が変わってから、麻里奈は女子トイレを使わなくなっていた。本当は男子トイレで立ったまま用をしたいようだが、無理だと解っている。
この先には多目的トイレがあるので、そこに行っているのだ。
が、待たされる僕の気持ちは判っていないのだろう。
只でさえ麻里奈と離れて心細いのに、この辺はナンパスポットと有名な所なのだ。
麻里奈が離れたのを待っていたかのように若い男逹に囲まれてしまう。
「彼女~♪独り~?」
「お茶しない~?」
群がる男逹に僕は圧倒されてしまうのだ。
(あと少し耐えれば麻里奈が戻ってきてくれる…)
堪えに堪えるのだが、ついには男の一人に腕を掴まれてしまう。
「嫌ッ!!」と叫ぶが殆ど声にならず、彼等に聞こえる筈もない。
目に涙が溢れ、滴が頬を流れ落ちる。
その姿を見て退くような奴らではない。余計に嗜虐心が掻き立てられてゆく。

 
「おい、何をしているんだ!!」
そこに凛とした声が斬り込まれた。
麻里奈だった。
「他人の彼女を困らせないで欲しいな♪」
腕を掴まれていた力が弱まった。僕は麻里奈に駆け寄り、彼女の背後に回り込んだ。
「おお♪彼女の彼女か?そんなコトしてるから…」
茶化そうとした男の口が固まっていた。麻里奈の内から溢れでれ漢気と殺気に圧倒されたのだろう。
一瞬の静寂の後、男逹は蜘蛛の子を散らすように退散していった。

「悪い悪い。遅くなってしまったな。」
「そ、そうだよ。皆麻里奈の所為だからね!!」
「悪かった。ちょっと嬉しいコトがあったんでね♪」
「な、何?」
「ここで説明するのは難しいな。そうだ。良い所がある♪」
麻里奈が僕を連れていったのはラブホテルだった。

 

「どうだ?」
部屋に入ると麻里奈は僕の手を取り、掌を彼女の股間に触れさせた。
ソコが膨らんでいるのが判る。
「もっと良く見せてやるよ♪」
麻里奈はズボンのベルトを外し、スルリと脱ぎ落とした。
ピッタリとした女物のショーツが、その下にあるモノの存在を際立たせていた。
「どうだい?俺にも生えてきたぜ!!今日はコレで和也を悦ばしてやるよ♪」
と更にショーツまで脱ぎ取った。
麻里奈の股間に在るソレは、確かぬ麻里奈の体から生えていた。さっきズボンの上から触れたときに暖かさも感じていた。ちゃんと血も通っているようだ。
麻里奈の股間でソレはピクピクと踊っていた。
「和也の方はどうなんだい?まだしぶとくへばり付いているのかな?」
と僕をベッドに押し倒した。

「どれ?見せてご覧♪」
と僕のスカートを捲り、ショーツを引き下ろした。
僕のオチンチンが勃起しなくなってしばらく経つ。その間にも、徐々に萎縮を続けていた。
このままでは麻里奈とは反対に、僕の股間からオチンチンが無くなってしまうかも知れない。

「ヒャン!!」
僕は女の子のように叫んでいた。麻里奈が僕の股間を嘗めあげたのだ。
ざらついた舌の感触、唾液で濡らされた感触…に驚いて叫んでしまったのだ。
「感度も良いようだね♪本当にこのまま挿入できそうだよ。」

(挿入?!)
どこに?と聞くまでもない。麻里奈にぺニスが生えたのなら、同じように薬を飲んでいる僕に膣ができていてもおかしくはない。
麻里奈のぺニスは既にギンギンに勃起しているに違いない。
「もう我慢できないぞっ!!」
そんな麻里奈を留めることなど僕にはできなかった。
「優しくシテね♪」という僕の言葉など、耳に入ってはいないだろう。
麻里奈は一気に突っ込んできた!!

 

痛みだけが残っていた…
性具でお尻を貫かれるのと違いはない筈なのだが…
今の僕には性的興奮を示すものは何もなかった。勃たなくとも、イけば射精していたし、他人の精液に汚されることもなかった。
が、今回僕はイったとは思えなかった。
高みに到達する遥か手前で麻里奈は果ててしまっていた。僕の膣に射精した所で燃え尽きてしまっていた。

僕はぐったりとした麻里奈の下から這い出していった。
服を脱ぎ、深刻な汚れがないか確認してからシャワーを浴びた。
ノズルを股の間に向けた。
小さくなってゆくオチンチンばかりに気を取られていて、その奥に膣口が開いったのには気付いていなかった。
さっきはそこに麻里奈のぺニスを受け入れていたのだ。指を遣わし、改めて膣口を確認した。
そして、そこを押し広げてシャワーのお湯を膣奥に流し込んだ。麻里奈の精液が流れ出てゆく。
僕に膣が出来、麻里奈のぺニスからは精液が出ているのだ。僕が妊娠する可能性もないとは言えないと思う。
(避妊も考えないとな…)
麻里奈の子を産みたくないと言う訳ではない。いや、愛する麻里子との子だ。僕が産めるのであれば産んであげたい。
しかし、子供を産むからにはそれなりの手続きが必要だと思う。今、即に妊娠することは良くないと思っている。
とにかく「男」の僕が出産するとなれば、戸籍とかの書類手続きが半端でないとは想像できる。

 

「和也?」
麻里奈が目覚めたようだ。
「今シャワーを使ってる。すぐに終わるから。」と答えたが、浴室に近づく気配を感じた。
「ここでも良いか♪」と扉が開かれる。
「何?」と聞き返す間もなく、背後から抱き締められた。
「和也のナカ、気持ち良かったよ♪もう一度シよ♪」
お尻に触れていた麻里奈のペニスが再び僕の内に侵入してくる。
「ぁあんっ♪」僕の口から艶声が漏れる。(コンドームを着けなきゃ…)と頭では思っても、なかなか行動に移せない。
麻里奈が突くと条件反射的に喘ぎ声が出る…が、今度は多少快感を感じていた。
「ああ…良いぞ♪」
「ボ、僕も…♪」
麻里奈の動きが激しくなる。
「あ…ああっ♪」
快感が増してゆく。
「ああんっ!!」
麻里奈に乳首を摘ままれた。そこは物凄く敏感になっていた。電撃を受けたように全身が痺れていた。
脚に力が入らない。バスタブの縁に手を掛けて支える。麻里奈も僕の腰をしっかりと支えていた。
「大丈夫か?」
と聞きつつも、麻里奈は僕の乳首を弄り続けている。僕は何もできず「あんあん」と喘ぐだけ…

「おおっ、来るぞ!!」と麻里奈。
そして僕の内に精液が放たれた。
一瞬、ふわっと体が浮いたような感じがして、頭の中が真っ白になった…
「イけたか?」と麻里奈に聞かれた。これが女の子のイクッていう感覚なのだろうか?
「わかんない…」とだけ答えた。

 

再びベッドに戻った。
「なあ、お互いの名前を取り替えないか?」
「取り替える?」
「そう。俺が和也で、お前が麻里奈になるんだ。」
「僕が麻里奈?」
「僕じゃない。あたし…だ。あたしは麻里奈…言ってご覧♪」
「あ、あたし?…何か恥ずかしい…」
「ほら、続けて♪」
「あたし…は、麻里奈?」
「そうだ。良く出来た。俺の麻里奈は可愛いな♪」
と、僕の頭を麻里奈…和也が撫でてくれた。(和也に誉められてあたしは嬉しくなってる?)
目の前に居るのが「和也」で、自分が「麻里奈」ということが自分に混乱を招いていた。
「もう一度言ってみて♪」
「あたしは麻里奈。」
「じゃあ俺は?」
「和也?」
「そう♪良くできました。」
とまた頭を撫でてくれた。
「麻里奈は可愛い俺の彼女だよね♪」
「…うん。」
「可愛い麻里奈にお願いがあるんだ。」
「何?」
「俺に…その…フェラしてくれないか?」
「して欲しいの?」
(って、僕は何を言ってるんだ?)
僕の中で「僕」と「あたし」が入り乱れていた。和也の彼女の「あたし」は、彼の希望を叶えてあげたいと思っている。
「良い?」
と聞かれると
「良いよ♪」
と答えてしまう。
僕が男のペニスを咥えるなんて…
(でも、あたしは「彼女」なんだから問題ないでしょ?)
内なる声に引きずられ、僕は和也の膝の間に座っていた。自然と女の子座りになっている。
僕の目の前には硬く勃起した和也のペニスがある。僕は口を軽く開き、内に挿れていた。
(どお?)といった感じで見上げると、そこには恍惚とした表情の和也がいる。
(あたしの和也が悦んでくれている…)
僕は和也のペニスをしゃぶるのに夢中になっていった。

「ま、麻里奈…良いよ♪」
僕の口の中で和也が大きく震えた。
そして、彼の精液が僕の口の中に…ゴクリと飲み込んでいた。
「ありがとう。今度は麻里奈にシてあげるよ♪」
和也が僕を抱きあげる…

「麻里奈?」
と和也が僕に声を掛ける。僕の頭の中では混乱がまだ続いていて、反応が遅れていたようだ。
彼は和也だ。和也の彼女が麻里奈だ。僕は和也の彼女だから「麻里奈」は僕のことなのだ。
(僕は…あたしは麻里奈)
再び自分に言い聞かせた。

あたしはシナ垂れるよえに和也に体を預けた。
和也の指が、舌が、くまなくあたしを愛撫してゆく…
「あん、あああん…」
快感に抗うことなく、あたしは喘ぎ声をあげつづける。
「可愛い麻里奈♪アイシテル♪」
和也が耳元で囁く。
それだけで、あたしはイッてしまいそうだ。

仰向けに横たわり、伸し掛かってくる和也を待っている。
脚が広げられた。今度はゆっくりと、あたしの反応を見ながら挿れてくれている。
(あっ!!コンドーム)
今度こそは…とは思ったが、彼の行為を中断したくなかった。そのまま、彼を受け入れてしまう。
一度、快感を覚えた体は敏感に反応する。
彼の動きに合わせて快感が積み重なってゆく。
「ああっ!!ああ~ん♪」
あたしのあげる声は喘ぎ声から嬌声に変わっていた。
「麻里奈。愛してる♪」
和也の言葉が快感を増幅させる。
「あっ、ああっ!!」
大きな快感の波に突き上げられイッたと思ったら、その先には更に大きな快感が待っていた。
あたしは快感の渦に飲み込まれ、何も考えられなくなっていた。
頭の中が真っ白に塗り込められていった…

 

 

「麻里奈♪」
微睡みの中で、和也があたしを呼ぶ声を聞いていた。
「なぁ~に?」
と聞き返す。
「呼んでみただけだよ♪君は俺だけの麻里奈だ。」
あたしにはもう迷いはなかった。何を迷っていたのか、今はもう思い出す事もできなかった。
「和也?」
彼を呼んでみた。
「何だい?」
「愛してる♪」
「俺もだ♪」
あたしは和也の腕の中で幸せに包まれていた。

(あたしは麻里奈…
和也の麻里奈。これまでも、これからも♪
変わることなく…)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年3月 »

無料ブログはココログ