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2012年9月30日 (日)

無題

どこをどう歩いてきたのだろう?

気が付くと僕は知らない町並みの中を歩いていた。
町の空気が違う…
建物に掲げられた看板には見たこともない文字が描かれている。
歩道と車道の区別がないのか、人々は道を勝手気侭に歩いている。
そもそも、道は舗装などされていない。
荷車の轍の跡はあるが、独特のパターンを持ったタイヤの跡は一切見つからない。

人々の服装も異国風である。
「こんにちわ」と声を掛けられると、条件反射的に僕も「こんにちわ」と返していた。
そのいずれも僕の知らない言語の筈だが、何故か何を言っているのか理解し、自分も無意識にその言葉を使っていた。
建物の看板も同じだ。知らない文字なのに、それが「ホテル」や「銀行」だと理解していた。

僕の足はそのまま、一軒のホテルの中へと進ませていた。
「お帰りなさいませ♪」とルームキーが渡された。
僕は既にこのホテルに滞在していることになっているようだ。
「ありがとう。」とキーを受け取った。
キーに書かれた部屋番号のドアを捜し当て、鍵穴に差し込む。
カチャリ
と開錠される。ドアを開ける。狭い部屋だが、十分な大きさのベッドと机が置かれていた。
床の上に旅行鞄が置かれていた。「僕」のものなのだろうか?
机の正面には大きな鏡が置かれていた。そこに自分の姿が…

(!!)

そこに居たのは見知らぬ異邦人だった。
単に服が違うだけではない。「僕」ではない、まったくの別人である。
少女人形のように大きく見開かれた眼。薄く削られた眉毛、長くカールした睫毛。ほんのりと紅くふっくらとした頬に掛かるブロンドの巻き毛…
(女の子?)
胸に手を当てたが、ヒラヒラの飾りに阻まれて、はっきりと確かめる事はできなかった。
そこで、スカート状の外着を引き上げる。下着にも装飾が成されていたので、直接、下着の中に手を入れてみた。

…ナイ…

男性にはあってしかるべき器官が、そこには存在していなかった。そこには深い溝が刻まれている…
「あふぁん♪」
感じてしまい、甘い吐息が漏れる。
指先を濡らすものがある。指は奥へ、穿たれたた穴の中へと潜り込んでゆく。
(立ってられない…)
僕はベッドに体を横たえた。
空いた手が僕の体から衣服を剥ぎ取ってゆく。全裸になり、広げられた股間が目に入る。
淡い茂みが愛液に濡れている。…その先に見慣れたモノはなく、僕の指が股間に没していた。
もう一方の手が胸を這って上がる…ほとんど膨らみのない胸に小さな乳首が一人前に勃起していた。

「うぅん…ああぁん♪」
二箇所を同時に責めると、快感が更に高まる。僕はベッドの上で、激しく悶えまわっていた。

 
「おや、もうオタノシミを始めていたのかい?」
男の声がした。
見知らぬ男だったが、不思議な親近感があった。
(あの腕で抱き締められたら気持ち良さそう…)
理想的な男性像を彼は体現していた。
「俺の準備も手伝ってくれないか?」
彼はあっと言う間に服を脱いでいた。下着も外れ、完全に裸になっていた。
彼の股間には萎えたペニスが下がっている。彼の言う「準備」がコレを勃起させることだという事は容易に想像できた。
僕は自慰を中断し、ベッドを降りると彼の前に跪いていた。
不思議とペニスに対する嫌悪感はなかった。
それよりも、一刻も早く硬くなり「自分を貫いてもらいたい」という欲求に駆られていた。

躊躇うことなく、僕はソレを咥えていた。舌先でくびれに刺激を与えると、ペニスは正直に反応する。
反応が得られた事で、僕もご奉仕に力が入る。舐めたり吸ったりするだけでなく、指で彼の袋や玉、菊口までも刺激してゆく。

 
「おっ!!」と彼が声をあげる。
ドクリとペニスの中を通過してきた塊が、僕の口の中に放たれていた。
独特の匂いが鼻を突く。
僕はゴクリと喉を鳴らし、口の中のザーメンを飲み込んでいた。
「じゃあ、今度は下のお口に注ぎ込んでやろう♪」
射精しても、彼のペニスは威様を保っている。
グイと彼の逞しい腕に抱え上げられ、ベッドに移された。続けて彼もベッドに上がり、僕に伸し掛かってきた。
僕は待ち切れずに股間を開くと、彼の腰に脚を絡めていた。
ヌ”ッと彼が僕のナカに入ってくる。股間の膣が彼のペニスに満たされる。
更に突っ込まれると、ペニスの先端が僕の子宮に触れる。
「んあぁ♪イ…良いわぁ!!」
僕が喘いでいた。

満たされている…
嬉しくて…
幸せ…

彼が動き始めると、更に悦感がもたらされる。
快感の渦に揉まれながら、僕は何かを叫んでいた。
意識が飛んでゆく。
僕は快感と一体となっていた…

 

 

 
目覚めると、そこはいつもの「僕」の部屋だった。
パジャマの中に手を入れ、胸から股間へと掌を滑らせ確認する。
これは「僕」本来の体のようだ…

起き上がり、鏡に向かう。
冴えない「男」の顔がそこにあった。

再び下腹部に掌を当てた。
この下にまだ、彼の残した精液が溜まっているような気がしたから…

 

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