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2012年8月17日 (金)

被憑依体質(2/3)

 
イッた快感の余韻にいつまでも浸っていたかったが、俺はのっそりと体を起こした。
既に、俺の体は本来の「俺」の姿に戻っていた。つまり、諒子が元の肉体に戻っているという事。
俺は諒子の拘束を解いてやった。散らばっていた彼女の服を集めて渡してやる。
彼女が無言で服を着ている間に、俺も着れそうなモノを探して身に着けていった。

「ありがとうございました。」
彼女の家の前での別れ際に、彼女はようやくそれだけを言葉にした。
「何か困った事があったらいつでも訪ねてきて良いからね♪」

 
そう言ってから、まだ一週間も経っていなかった。
「どうも、あたしって憑依され易い体質だったらしいの…」
彼女は子供の頃から様々なモノに憑依されていたようだ。たまり兼ねた両親が遠縁の依呼に相談したらしい。
その人の呪力で、以降は憑依される事は無くなったが、先日、その依呼が亡くなったのと同時に解呪されてしまったらしい。
(両親が旅行に出ていたのは、その依呼の葬式だったらしい)

彼女の被憑依体質が復活したと考えた両親は彼女に注意するように言ったようだ。
が、何をどう注意した所で憑依されてしまうのを阻止できない事は、俺自身の経験からも言える。
憑依されてしまえば、そいつがこの世の未練を解消して昇天するか、彼女への憑依に飽きて自ら離脱するまでは元に戻る事ができない。
憑依されても意識が残っている俺と違い、彼女は幽体離脱してしまうので、そのままでは憑依してきた奴に干渉できないのだ。

しかし、彼女は俺に再憑依する事で「干渉」が可能になる事を知った。そして、再び別の霊に憑依された彼女は、早速俺の所に来たと言う訳だ。

(で、今回はどんな感じなんだ?)
既に肉体の主導権は諒子に渡っていた。
「この間と同じに家に戻るわ。この間の事は両親にも話してあるから、もう一人のあたしが現れても騒ぎになることはないわ。」
そう言いながら、さっさと着替えると、彼女の家に向かった。

 

「貴方がその体に取り憑いているだけなのは判っています。だからといって無理に引き剥がしたりはしたくありません。」
諒子はもう一人の諒子に語りかけていった。
「貴方はこの世に何か未練があるのでしょう?あたしがお手伝いしてあげます。聞かせてもらえませんか?」

もう一人の諒子は、ゆっくりと顔を上げた。
「……ット…、もっと生きていたいの…」
「単に生きていたいだけなの?何かやり残した事はない?」
「…」
(具体的な欲求が出せないとなると厄介だね。明日、遊園地にでも遊びに行ってみるのも手だね♪)

もう一人の諒子…香里は、諒子の提案を受け入れてくれた。
「じゃあ、今夜はお風呂入って一緒に寝よ♪」
(って!!一つの布団にくるまるのか?お、俺は理性を保てないぞ!!)
(女の子同士だもの…問題はないわ。香里が寂しくないように、そばにいてあげたい
の。そうだ!!)
「うちのお風呂、そんなに広い訳じゃないけど、一緒に入る?」

…俺はもう、何も言えなかったorz…

 

 
「「きゃーーーっ!!」」
ジェットコースターの上で二人の諒子が歓声を上げていた。
家を出る時には暗い表情のままだった香里も、遊び始めれば即に表情も和らいでゆく。二人とも十分に楽しんでいるみたいだった。

「双子さんですか?」
売店で買い物をすると、店の人によく言われる。彼女達は否定することはなかった。
諒子は同じデザインの服を二着も持ってはいなかったが、遊園地に着いた早々揃いのTシャツを買って着替えていた。
誰が見ても「双子」と思うに違いない。諒子と香里は姉妹のように仲良く、その一日を過ごしていた。

 

 
遊び疲れて家に戻ってきた。
その晩も二人は一緒に風呂に入り、一つの布団にくるまっていた。

「こんなに楽しい一日を過ごせたのは初めてよ♪」
香里が諒子に「ありがとう」と言った。
「ずっと病院で寝たきりだったんで、こんなに楽しい事ができるなんて思ってもいなかった…」
「満足した?」
「年頃の女の子としては、できれば素敵なカレシ♪と楽しみたかったかな?」
「で?カレシとは何をするのかな?」
「何って?」
「今夜は帰さないよ…とか言われて、ギュッと抱き締められて…」
そう言いながら、諒子は香里を抱き締めた。
「好きだよ♪っ言われてキスされるの。」
「んん…」
諒子は香里の唇を塞ぎ、片方の手をパジャマの中に滑り込ませ、香里の胸を揉みあげていた。
「ああん…」
諒子が唇を離すと、香里の唇から甘い吐息がこぼれ落ちた。
「この体が感じる所は皆知ってるからね。いっぱい感じさせてあげるわよ♪」
そう言ってパジャマを剥ぎ取り、香里を全裸にしてしまった。
「あん、ああん♪ああ~~ん!!」
感じる所を的確に責められ、香里は諒子の腕の中で悶えまわった。

「そろそろ良いかしらね♪」
香里の体がビクリと跳ねる。
「刺激が強過ぎたかしら?声も出せなかったわね♪」
諒子は羽先で擦るかのように、陰核への刺激を調整した。
「あん、ああん♪」
再び香里に淫声が戻る。
「あ…ああっ…」
諒子の指が、ついに膣口から奥へと侵入していった。
指を二本に増やす。
「香里は今、理想のカレシに抱かれているの…カレシのペニスが貴女を貫いている…」
そして、ゆっくりと指を前後に動かした。
「こうして欲しかったのでしょう?貴女の膣の中をカレシのペニスが動いている。その快感の中でイク事を望んでいた…」
「そうよ…寝たきりの女の子がどんなに望んでも、叶うことなどない…ああ、意識が飛んじゃいそう♪」
「そう、貴女は今、カレシのペニスでイこうとしているの…ほら♪コレでイッちゃいなさいっ!!」
諒子の動きが少しだけ変化した。と、同時に…
「ああっ!!ああああ~~ん♪」
香里がひときわ大きな嬌声を上げる。
(イッたようね♪)
そんな囁きを残し、諒子が「俺」から離れてゆく。
「あたしはまだ、貴方に体を許した訳ではありませんからね。」
俺の腕の中から「諒子」が抜け出してゆく。
下着とパジャマを着けて俺の脇に立つ。
「貴方と寝るつもりはありませんから。さっさとベッドを降りてもらえません?」
俺は元の姿に戻っていた。全裸のままである。
「あなたの着替えは用意しておいたわ。」
と渡された紙袋からパンツを取り出す。
俺の股間は、諒子が跡した愛液で濡れていたが、そのままパンツを穿くしかなかった。
シャツとズボンを着け、俺は深夜の街中を自分の部屋へと戻っていった。

 

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