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2012年8月17日 (金)

被憑依体質(1/3)

 
(あ…憑かれた)
即に判ったのは、俺が憑かれ易いからだけではなかった。
俺の忌まわしい体質は、単に憑かれるだけではなく、憑依してきた霊の本来の肉体を再現しようとするのだ。
筋骨隆々のマッチョな男の霊に憑かれれば俺もマッチョに、幼い小学生の霊に憑かれれば手足も小さく、可愛らしい姿に変わる。
質量保存則など無視したように、身長体重など全てが憑依してきた奴のものに変わってしまうのだ。
まあ、霊が「この世の未練」を解消し、昇天してしまえば、俺本来の肉体に戻れるのだが…

 

今回もまた、肉体の変化が始まっていた。
胸の周りが窮屈に感じた。見ると二つの肉塊が内側からシャツを圧しあげている。
パンパンに張った胸元は女性のバスト…巨乳を形造っていた。

この体は、胸は大きいものの、それ以外は細くズボンが落ちそうになったのでベルトをキツく締めた。
背丈はそう違わないようなので、ズボンの裾は折らずに済んだが、足はやはり小さく、スニーカの紐を縛り直す必要があった。

体型の変化に慣れているとはいうものの、サイズの合わない服を着ていては動き辛い事は如何ともし難い。
急いで自分の部屋に戻った。ココならば誰の目に止まる事はない。
着ていたモノを全て脱ぎ去り、全裸となる。
常備している大きな姿見の前に立ち、俺に憑依してきた奴の姿を検分する。

服の上からでも十分に想像がついていたが、大きな胸と、締まるところがきっちりと締まったセクシーな肉体であった。
そして、その上に付いた顔も十分に可愛らしい。肉体とはアンバランスな幼顔ではあったが、それがまた彼女の可愛らしさを際立たせていた。

(な…何をしてるのよ!!)
憑依してきた娘がようやく意識を取り戻したようだ。
(あたしの体で何をしようとしているの?!)
かなり興奮しているようだ。
「少し訂正しても良いかな?」
口調は俺でも声は彼女の…女の子の声になってしまう。
(な、何よ!!)
「この体は、本来は俺の体なんだ。君が憑依したことで、生前の君の姿が再現されているだけなんだ。」
(そんな事、聞いた事ないわ…)
「君が知っているかどうかは関係ない。君はこの世に残した未練を解消するために俺に憑依したんだろう?」
(未練…って…あたし、死んじゃったの?)
「君がこうして俺に憑依しているって事は、そういう事だ。」
(貴方があたしに憑依してるってコトじゃないの?)
「残念ながらね♪俺は一刻も早く未練を解消して昇天してもらいたいと思っている。そのためには協力を惜しまないよ。」
(だったら、早く何か着てっ!!恥ずかしいわ!!)
「だったら、君自身で動いたら良いんじゃないか?憑依されている時は原則として俺は何もできないからね。」
「あたしが?」
(そう。君が動かそうと思えば、この体は自由に動く筈だ。服はクローゼットにいろいろ取り揃えてあるよ♪)

まあ、こんな特異体質を持っているおかげで、部屋の一角を占めるクローゼットには様々なサイズの服…男物も女物も…が揃えてあった。
勿論、下着も…だが、ブラジャーだけはサイズが微妙なのでブラキャミで凌いでもらうしかない。しばらく居るようならブラくらいは買っても良いよ、とは言っておく。
彼女はワンピースを選び、姿見に写しておかしな所がないか確認すると
「これで落ち着いて話しができるわ。」と言って、椅子に座った。

「貴方の言う事を信じれば、あたしはもう死んでいるのね?」
(現世に何らかの未練を残したままね。)
「でも、未練なんて知らないわ。第一自分が死んだなんて、まだ信じられないのよ。」
(それかな?自分の死を受け入れられていないから無意識のうちに現世に留まろうとしている。)
「つまり、あたしが死んだ事を納得すれば良いってこと?」
(そういう事だね。)
「簡単に言うのね。」
(簡単じゃないのを知っているからね。)

 
彼女の記憶は昨晩眠りに就いた所で途切れていた。
大病を患っている訳でもなく、外を歩いていて事故に会った訳でもないようだ。場合によっては、自分が死んだ場所に行くと納得してもらえる。そうでなくとも、そ
こから何らかの糸口が見つかるものだ。
「家に帰ってみる?」
(先ずはそこからだろうね。しかし、少し変装した方が良い。死んだ筈の君が動いているのを見て騒ぎを起こす人がいないとも限らない。)
俺は変装道具を置いてある場所を教えてやった。

 

 
彼女の家は、そう離れた場所ではなかった。
サングラス越しに家の中を伺う。
人が死んだという騒がしさはない。かと言って、留守と言う訳でもない。
(君の友達を装って入ろうか?)
彼女は首を縦に振ると玄関に進み、呼び鈴を押した。
「は~い♪」
トタトタと近づく足音とともに若い女の声がした。
「諒子ちゃんいます?」
「ダレ?」と玄関のドアが開いた。
「?!」
俺も彼女も声を詰まらせた。
(…君には双子の姉妹がいたのか?)
(い、いいえ。彼女はあたし自身だと思う…)
「上がって良いかしら?」
俺は彼女から主導権を奪い取り、一歩玄関に踏み込んだ。
「ご家族はいらっしゃらないの?」
(旅行に行ってて明後日まであたしひとりの筈よ)
「今はいないわ」
二人の諒子が同時に答えてきた。
俺はずかずかと家の中に入っていった。
「あ、貴女は誰なの?」
「あたしこそ聞きたいわ。あたしの体を奪って、何をしようっていうの?」
「俺…あたしは…」
「あたしのフリなんかしないでっ!!」
「そ、そんな事言えるか。今は俺が諒子なんだ。俺が何をしようと関係ないだろう?」
「その体を返さないつもりなのね?」
「お、お前にはその体があるから良いだろう?」
「こ、これは…」
俺が言い淀んでいるのを見て、奴は俺を押し退けるようにして玄関から出ようといた。
「あっ、おい!!どこに行く?!」
俺も後を追った。

ぐるりと路地を巡り、諒子の家の裏手にあるアパートに着いた。奴は階段を上がり、二階の奥の部屋に入ろうとしていた。
扉が閉まる寸前に足を挟むことができた。
力は互角だったが、何とかドアの内側に体を挟み込む事ができた。

部屋の中には何とも言えない腐臭のようなものが充満していた。
部屋の中央に万年床。その周りに詰まれた雑誌の山。空いたカップ麺の容器が散らばっている。
(あっ…)
諒子が万年床の中の男を見て声をあげた。
(最近、良く見掛ける変質者!!)
俺は男の顔が良く見えるように、足先で男の体を転がした。
「コレがあんたの正体って訳だ。」
「わ、悪いか?」
「他人の体を奪っておいて何言ってるの?」
奴は男の傍らに座り込んだ。

「これが俺か…」
奴が呟いている。
そのまま上体を倒してゆく。
(きゃああ"!!)
諒子が叫ぶ。
奴はそのまま男=自分自身と唇を合わせた。
「あ、あたしのファーストキス。勝手にやらないで!!」
体の主導権があっという間に諒子に移っていた。
奴は「ふんっ」と諒子を見返す。
「キスだけで騒ぐなよ。これからもっと凄いコトをしようとしてるんだぜ♪」
奴は立ち上がり、服を脱ぎ始めた。
「…」
諒子の動きが止まる。
「今のは、俺にとってもファーストキスだ。そして、これから俺は童貞を卒業する。あんたにとっては乙女からの卒業になるのかな?」

諒子は動けずにいる。
このままでは諒子の肉体が…
俺は気力を総動員して諒子から肉体の主導権を奪い取る。
俺は全裸になりかけている奴に飛び付き、押し倒した。
奴が脱ぎ散らかした諒子の衣服で手足を縛る。うるさくしそうだったので、猿轡をした。

俺は乱した息を整えながら全裸の奴を見下ろした。
「大人しく元の体に戻れ。童貞を卒業したいのなら、何とかしてやる。これ以上諒子さんを苦しめるな。」
そして、俺は内にいる諒子さんに言った。
(詭弁かもしれないが、この体は君本来のものではない。いくらこの体が汚れようとも、君自身が汚れることはないんだ。)
(それってあなたが奴とSEXするってこと?)
(これまでにも何度か憑依した霊を昇天させるためにやった事はある。君は自分の体に戻る事だけを考えていれば良い。)
(他に手がないなら、仕方ないわね…)
それっきり、彼女は黙ってしまった。
「さあ、やってあげるから♪」
と俺も服を脱いでいった。下着も取り去り、全裸を晒す。
「脱がすわよ。」
そう言って万年床の布団を剥いだ。
更なる腐匂が湧き立つ。パジャマ代わりのトレーナを剥がす。下半身のジャージをパンツと一緒に剥ぎ取る。
彼の股間では、条件反射のようにペニスが勃起してゆく。
「見てるだけで良いの?貴方の大事なモノが女の手に握られているのよ。早く自分の体に戻って自分自身で感じた方が良いんじゃない?」
挑発したが、奴は何の反応も見せない。
俺は奴の顔の上に跨った。俺の股間が奴の鼻に触れるようにしてやる。
「どお?オンナの匂いを直接嗅いでみたいと思わない?」

俺は更に上体を倒した。目の前に奴のペニスがある。
口を開き、ソレを咥えた。口蓋で、舌の上で、刺激を与えてやる。ペニスは硬さを増し、しばらくして大きく脈動する。
俺の口の中に、奴の精液が放たれていた…

「コレを飲んぢゃう娘がいるなんて信じられないね。」
ティッシュに吐き出した後、俺は冷静に感想を述べた。
が、奴が自分の体に戻るような気配は感じられない。

俺は再び奴の上に跨った。今度は正対し、奴の腰の上に乗った。
勃起した奴のペニスが俺の股間に触れている。俺の股間は、これから始まるコトが何か判っているかのように、タラリと愛液を染み出している。
「そら、童貞卒業の瞬間だ♪」
俺はペニスの先端が膣口を捉えているのを確認すると、ゆっくりと腰を下ろしていった。
いくら俺が経験あるからと言っても、諒子が処女である事には変わりはない。俺は奥歯を噛み締めるように、破瓜の痛みを耐える。
緊張を解かねば、単に痛いだけなのは判っていた。大きく、深く呼吸をするように努める。
そして、奴のペニスが完全に俺の胎の中に収まった。異物でしかない筈のペニスではあるが、オンナの体に収まったとき、ソレは俺に多幸感をもたらす。
(んあん♪何コレ?ヘンな声がでちゃう)
俺が感じているモノも諒子に伝わっている。
(コレがオンナの快感だよ。処女なのにこんな感覚を知ってしまうなんてね♪)
(動いちゃダメよ。これ以上何かあったら、あたし正気を保ってられないわ)
(オンナはそんな事、気にしなくて良いんだよ。それに、奴をイかせない事には、君も元の体に戻れないんだよ♪)
(そんなァ…)

彼女が黙り込んだのをきっかけに、俺は腰を動かしてゆく。
「んあん、ああん♪」
彼女の艶声をそのまま口にする。その艶声を聞いて、彼女の興りが増してゆく。
ペニスの感覚に馴染み、痛みが引いてゆくと、跡には快感しか残っていない。
彼女にせかされるように、腰の動きを早め、ペニスに擦られる場所を調整してゆく。
「ああん、あん!!」
快感の頂きが見えてきた。
「イクの?イッちゃうの?」
俺は彼女の希望にあわせて、ペニスの締め付けを変えると奴の肉体もフィニッシュに向かっていった。
「あっ、あ、あ、ああーーーーっ!!」
奴の精液が放たれると同時に、俺は諒子と供に絶頂を迎えた。

 

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