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2012年6月18日 (月)

侵入(4)

「シャワーを浴びておいで♪」
と言われ、浴室で服を脱いだ。
シャワーが気持ち良く感じるのは、この体故なのだろうか?
バスタオルを体に巻く。腰ではなく、胸まで上げる。
「君のハジメテを貰うよ♪」
彼に抱き絞められ、キスをされ、ベッドに寝かされた。
「ふ~ん♪こんな風に見えるんだ。」
バスタオルが外され、膝を立てるように言われた。その股間を彼がじっくりと眺めている。
「恥ずかしいから、暗くして良い?」
枕元のスイッチに手を伸ばそうとすると、
「駄目よ。ちゃんと見ておきたいからね♪それに、あたしが自分の裸を見ているだけなんだから、恥ずかしい事ないでしょ?」
そう言われ、今の自分の体が自分本来のものではない事を思い出す。
「もう少し濡れた方が良いわよね?」
彼が伸ばした手が股間に触れた。
「いやん!!」
反射的に体を捩ってしまう。
「大丈夫。痛くしないから♪それに、こうしていると段々気持ち良くなってくるのよ。」
彼が言う通り、痛みが発する事はなかった。ソコを摩られていると、体がポカポカとしてくる。

クチュリ…

粘液の擦れる音がした。
愛液が股間に染み出てきたのだろう。彼の指が割れ目の中に侵入してきた。
「んん…あ、あん…」
快感を感じて、喘ぎ声を漏らしてしまう。
「ね?気持ち良いでしょ♪」
そう言われ、コクリと頷いていた。
「そろそろ良いかしらね?」
と指を抜く。
「ああん♪」
モノ欲しそうな喘ぎが漏れる。

「じゃあイクよ♪」
彼が伸し掛かってきた。
「ハジメテだから、最初は痛いかも知れないけどガマンするんだ。そうすれば、どんどん気持ち良くなってくるから♪」
と、彼のペニスが侵入してくる。
指とは比べ物にならないくらい太い…
「痛いっ!!」
股間が引き裂かれるような痛み…
破瓜の痛みなのだろう。
「痛い、痛い、痛いっっっ!!」
叫んでも、彼はペニスを抜こうとはしなかった。
彼は動きを止めただけ…だけど、それで痛みが少し遠退いたような気がする。
「少しは慣れたかな?」
叫び声が上がらなくなっていた。
と、
「イッッ!!」
彼は一気に奥まで挿入した。
その際、これまで以上の痛みが襲って来た。「痛い」という言葉を作ることもできない。

けれど、痛みが薄れていくと伴に、あたしの中が彼のペニスで埋められているのが感じられるようになる。
快感…というより幸福感に満たされる。
「良いかな?動くよ♪」
と彼。あたしの中で彼が蠢き始めた。
「あふ…あふぁん♪」
もたらされたのは痛みではなかった。これまで感じたことのなかった快感が生まれていた。

彼の動きがリズムを刻んでゆく。
あたしもそのリズムに合わせて吐息を漏らす。
快感が膨らんでゆくとともに、吐息は喘ぎになり、艶声、嬌声とエスカレーションしてゆく。
「ああん、あああん!!」
快感を求めて、あたしも腰を振り始める。
「ああ、良いよ♪」
そう言いながら、彼の顔が次第に険しくなる。射精をガマンしているのだろうか?
「い、一緒にイッて♪」
あたしも、すぐそこに快感の頂が来ているのがわかった。
「あん♪イクの?イッちゃう?」
「これでどう?」
彼が勢い良く突きあげる。と同時にあたしの膣に精液が放たれた。それは勢い良く、子宮の入り口に叩き付けられた。
その刺激が決定付ける。
「ああああーーーっ!!」
あたしも絶頂に達していた。

 

あたしは気を失っていたようだ。
ベッドの中で目覚めると、彼が優しく微笑んでいた。
「もう少しこのままでいない?」
あたしは何も考えず頷いていた。
考えるまでもない。あたしはこの幸せな時間が永遠に続けば良いと思っていた。
「良いの?明日も明後日もこのままで?」

「愛してくれるなら♪」

あたしのその言葉に、彼は目をまるくしていた。
「あ…あんた、自分の事が解らなくなってない?」
心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「どうかしたの?」
「あんた、自分の名前は判ってる?」
「名前?リョーイチ…はあなたの名前よね?あたしは…」
あたしは言葉を詰まらせた。
「判らなくなっちゃったのね?」
彼の顔が悲しそうにゆがむ。
「これでは、元に戻るなんて到底無理よね。」
「元に…って?」
「ううん、こっちの話。大丈夫よあんたはあたし…俺の彼女なんだから。これからもずっと愛し続けるよ♪」
彼の言葉に、あたしの中に芽生えかけた不安が一掃された。
「うん♪これからもずっとこのままね?」
あたしは再び彼の腕に抱かれ、幸せを全身に満たしていった。

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