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2012年6月18日 (月)

侵入(2)

(今日こそは彼女のバーチャル空間に侵入するぞ!!)
と、気合いを入れる。
気合いを入れなければ本来の目的を忘れ、マサシの所に再び侵入してしまいそうだった。
彼女のPCへのアクセスコードを設定する。俺は彼女のバーチャル空間に潜り込んでいった。

意外にも、そこはマサシの部屋だった。マサシはいつものようにゲームに興じていた。
(これが彼女の夢なのか?間違えて再びマサシのバーチャル空間に侵入してしまったのか?)
昨日と同じように、近づくと奴が振り向いた。
「おお、リョーイチか♪待っていたぜ。」
とコントローラーを置いて立ち上がる。
昨日との違いは、奴の背丈が現実世界と同じに俺より低い…俺が男のままだと言う事だ。
「早速ヤろうぜ♪」
と俺に抱き付いてきた。
そのままバランスを崩し、よろよろと後退する。その先にあるのはマサシのベッドだ。
その上にもつれたまま倒れ込んだ。
現実とは違い、クッションが効いていて男二人の勢いを相殺してくれたが…
俺はマサシに組み敷かれた格好になっていた。これでは、姿こそ違え、昨日と同じシチュエーションではないか?
ふと脇を見ると、現実世界のマサシの部屋には存在しない、大きな鏡が据えられていた。
昨日と同じ様に、そこに写っているのは「俺自身」である。
スカートなど穿いていないが、今正に犯されようとしている「女」にしか見えなかった。

「好きだーっ!!」
マサシが飛び掛かってくる。
俺の体が動かないのは、体が昨日の快感を憶えていて、それを期待してるとでもいうのだろうか?
マサシの手がズボンのベルトを外し、パンツに手を掛けた。グイと引き下ろし、脱ぎ取ってしまった。
俺の下半身が剥き出しになる。マサシは委細構わずに俺の脚を抱えあげた。

いつの間にかマサシの下半身も剥き出しになっていた。その股間には勃起したペニス…
俺は今「女」でこそないが、ベッドに組み敷かれている。何をされるかを想像するに難くない。
「や、やめて…」
思わず涙目になる。
「リョーちゃん♪可愛い過ぎるよ!!」
とマサシ。そして、一気に俺を貫いてきた。

「あん、ああ~ん!!」
襲ってきたのは痛みではなかった。
強烈な快感に全身が揺さぶられ、思わず嬌声をあげてしまった。
マサシが腰を揺すると、刺激を受けた俺の「穴」がえもいえぬ快感を発して止まない。

「ああん、あん♪ああ~ん!!」
マサシの動くリズムに合わせて、俺は艶声をあげつづけた。
快感は蓄積され、どんどんと俺を高みに昇らせてゆく。
その頂に達した時、俺はイッてしまうのだろうか?

ふと、部屋の片隅に俺達意外の人物の姿があった。
彼女だった。彼女は俺達の恥態を愉しそうに見つめていた。
これが彼女の「夢」なのだ。俺達の=男同士の恥態に萌えを感じる「腐女子」が彼女の本質だった。
彼女が思い描いたように、俺はマサシに抱かれ、犯され、イかされようとしている…
それは、即に現実のモノとなる。快感が押し寄せて来る。それは「男」が感じるものではない。
彼女が思い描いていたのは「女」と同じエクスタシーを「俺」が感じていること…
俺は男の肉体のまま「女」としてイッてしまうのだった。

 

彼女の性癖は解ったが、このままでは彼女と正常に付き合う事は難しい。
彼女の「夢」に干渉して、彼女が俺と付き合うように誘導する必要がある。
彼女の性癖を根本から覆す事は不可能であろう。
となれば現状の「夢」への介入は、その「性癖」を有効に活用させてもらうのが得策である。
俺は彼女の「夢」を改竄するためのプログラムを作り始めた。
 
先ずは第一段が完成した。
俺の意識を干渉させ、俺が感じている事を彼女にも感じ取らせるようにするのだ。
旨くいけば、彼女は「俺」としとマサシに犯される経験をすることになる。
俺は作り上げたプログラムをまとい、彼女のバーチャル空間に侵入していった…

「ふ~む。こんなコトができるのはリョーイチだな?」
やっつけで作った所為か、即に感付かれてしまった。そればかりか、俺の肉体の主導権も奪われてしまっていた。
「これはこれで面白いかもね♪」
とこれまでの流れに逆らわず、マサシとともにベッドに倒れ込んでいった。
「ああん♪」
甘い媚声を漏らす。
「どお?精神は男同士で肉体は男と女。こんなシチュエーションも萌えるわね?」
声のした方を見ると、そこには「俺」がいた。俺は自分自身を確認する。すぐ脇にある鏡に写る俺は…彼女だった。
(俺は彼女を抱きたいとは思っても、彼女として抱かれたいとは思ってないぞ!!)
と現状を否定しようとする「俺」の意思とは別に…
「ぁあん♪イイわぁ…ああ、ソコ…もっと激しくゥ~♪」
と俺は淫声をあげ続けていた。

「俺」の姿で俺達の恥態を見ていた彼女の中でどのような変化があったかはわからないが、彼女は立ち上がり、絡み合う俺達の所にやってきた。
「ここはワタシの夢の中よね?侵入者であるリョーイチには何の権利もナイのよね♪」
彼女の股間が硬くなっているのがわかった。
「3Pって言うのかしら?今のアタシは男だから、加わっても問題ないわよね♪」
この状態で彼女が男か女かという事は彼女にとっては、問題ではないと思う。俺からすれば、責められる相手が増える訳で…

…一気に快感が二倍になった気がする。四本の手が、俺の体の性感帯を余すところなく責めたててくる。
口に挿入され、舌を使って奉仕する事を求められる。全身が二人の精液と俺があふれさせた愛液にまみれる。
三人の快感の波動が合わさり、共鳴し、これまで以上の快感が爆発した!!

 

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