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2012年6月26日 (火)

ひと夏の思い出

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もちろん、脳内補間は↓です♪
http://www.kingrecords.co.jp/img/artist/2/41775.bmp
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鏡の中に映る君…
  君 は 僕 だ !!

 

「お待たせ♪」
と女性の声。そして、どさりと荷物が置かれる音が続いた。
声の主は小枝子さんだ。僕の…今、僕が身代わりをしているこの娘のマネージャーだ。

僕が今いる所は「みかみ朱里」の控え室…朱里はそれなりに売れているのでかなり狭いが個室が用意されていた…で僕は「朱里」としての今日の仕事が全て終わるのを待っていた。
小枝子さんが持ってきたのは、ステージで「僕」が使っていた小道具達だ。何も知らない僕が「朱里」をするのを助けてくれる品々だ。
次に何をすれば良いのかを指示してくれる無線の中継機だったり、僕の表情が固くなっていないかを確認できるモニタだったり、ミスった時にフラッシュを焚いてごまかしてくれる装置だったり…
これらをステージが始まる前にセットし、終わった後に回収するのを全て小枝子さん独りでやっているのだ。
「手伝うよ。」と以前言ったことがあった。が、
「朱里はそんな事しちゃいけないの!!」とたしなめられた。
だから、僕は控え室で鏡を見ながら、じっと小枝子さんの戻りを待つしことにしていた。

 

「あたしも夏休みが欲しい♪」
と朱里が言い出した時、小枝子さんは2~3日なら良いかも…と軽く考えていたらしい。
「もう少し割りの良いバイトしてみない?」
と、たまたま同じ喫茶店の近く席にいた僕に、小枝子さんが声を掛けてきたのが始まりだ。
求人誌を広げていた僕は、大学の長い夏休みをどうしようか悩んでいたところだった。
遊ぶにしても軍資金は必要である。で、アルバイトを探していたところだったのだ。
小枝子さんと色々話した上で、僕は朱里の身代わりをする事になった。
僕の口が堅いのは勿論のこと、アパートで独り暮らしだった事が幸いしたようだ。
2~3日どころか夏休みの間なら何日部屋を空けようと誰に迷惑を掛ける事もないのだ。

以前から、朱里のストレスが溜まると、小枝子さんが朱里の代わりをしていたらしい。
小枝子さんと朱里の心と体を入れ替え、朱里となった小枝子さんが「朱里」としてステージに立つ。
その間、朱里はステージの脇でボーっとしている事ができたのだ。
ステージが終われば小枝子さんはマネージャーとして朱里の面倒を見るために元に戻らなければならない。
そのため、朱里は常に小枝子さんの近くに居ることになる。ストレスを癒すための一時的な入れ替わりであればそれでも良かった。
しかし、これでは「夏休み」みたいな長時間の入れ替わりには無理がある。
そこで、小夜子以外の身代わりが必要となった。が、スケジュールを考えると裕長に人選をしている時間はない。
そこに居たのが「僕」だったという事だ。

朱里と小枝子さんの部屋の中で装置の稼働音が止まった…瞼を上げると目の前に「僕」がいた。
「じゃあ、あたしの代わりを頑張ってね♪」女の子の口調と仕草で「僕」がそう言った。
「朱里、言葉とか気を付けなさい。」と小枝子さんが注意する。
「小枝子さん。僕は朱里じゃないよ♪朱里はそっちの女の子の方だろう?じゃあ、夏休みを楽しんでくるからね♪」
そう言って出ていったきり「僕」の消息は掴めなくなってしまった。

そして、一ヶ月が過ぎようとしていた。

 

 
「小枝子さん?」
中々こちらに来ないので、僕は立ち上がると入り口の衝立の向こう側を覗き込んだ。

「キャッ?!」

思わず叫んでしまう。そこには小枝子さんが倒れていた。
「彼女はうるさいからね♪」男の声がして振り向くと、そこに「僕」がいた。
「大分休ませてもらったね。僕から君にお礼がしたいんだ。」
「小枝子さん抜きで…って事?」
「そう言う事♪じゃあ行こうか?」
「僕」は「彼女を借ります。ちゃんとホテルに送り届けるネ♪朱里」と置き手紙を残し、僕を連れ出していった。

「ちょっと変装が必要かな?」
といつもは彼女が着ないような服に着替えさせられ、顔が隠れるような鍔の大きな帽子を被った。
そして連れて来られたのは、近くの遊園地だった。
ジェットコースターやいくつかの乗り物に乗り、アトラクションを見た。ベンチでアイスクリームを食べ、再び乗り物に乗る。
見た目は「僕」と「朱里」がデートしている風であった。(朱里の方が僕なのが問題なのだが…)

外はもう暗くなっていた。閉園時間も近づいていた。
「最期に」と観覧車に乗った。向かい合わせではなく、並んで座る。
「貴方の夏休みを台無しにしてしまったわね。ごめんなさい。」朱里の口調に戻って「僕」がそう言った。
「気にする事はないわ。あたしも結構楽しめたわよ♪」と僕が答える。
「なら、良かったけど……っあ!!」と「僕」が窓の外を見た。
(何っ?!)と僕も同じ方を見る。

と、次の瞬間、視界が遮られ、僕の唇に暖かなモノが触れた…
(?キス…されたの?)

条件反射のように、僕はゆっくりと瞼を閉じていった。僕の肩が逞しい腕に抱き締められる。
唇を割って舌が入ってきた。僕は何の躊躇もなく、それを受け入れていた…

 

 
「…んあん、あああん♪」
艶めかしい媚声をあげているのは僕自身だった。
僕は今、ベッドの上で全裸になり、「僕」に貫かれていた。

「折角女の子になったんだから、女の子を経験しないと損でしょ?」
そう言われ、ホテルに戻る前に別の「ホテル」に連れて来られた。
「あたしが許可してるんだから、遠慮する事はないわよ♪」
そう言われたが、遠慮とか何かを考える余裕もなかった。この「朱里」の肉体の事は本人が一番知っている。
一番感じる所をピンポイントで責められ続けていると、頭の中は即に真っ白になってしまった。
快感に突き上げられ、無意識に嬌声をあげ続けている。「朱里」の中に在るのが僕という「男」であることなど微塵も感じられない程「オンナ」として快感に悶えて狂っていた。
「僕」のペニスに貫かれた時も、何の違和感もなく受け入れ、更なる快感を求め、自分から腰を揺すっていた。
僕の膣には幾度となく「僕」の精液が放たれていた。僕の股間は彼の精液と、僕自身から染みでてきた愛液でぐちゃぐちゃになっていた。
僕自身が快感を求め萎えた彼のペニスを咥え、それに刺激を与える事になるとは夢にも思わなかった。
しかし今、僕はコレを「愛しい」と感じている。早く回復して、もう一度自分を貫いて欲しかった。
僕の想いは即に通じてくれた。僕の口の中で「彼」が膨れあがる。その先端で喉の奥が突かれるが、それさえも「快感」として感じてしまう。

再び彼が僕を貫いた。

「さあ、一緒にイこう♪」
僕の膣の中を彼が刺激してまわる。
快感の波が次々と押し寄せ、僕を高みへと放り投げてゆく。
僕の意識は快感の渦の中に消えていった…

 

 

 
モニターの向こうで「朱里」が微笑んでいた。
夏が終わり、静けさが戻ってきた頃。小枝子さんからビデオが届いた。「みなみ朱里」の最新PVだった。
早速、机の上のPCで再生する。

モニターに「朱里」が映る…

僕には即に判った。

君 は 僕 だ !!

 

魂の時間

フッ…
と身体が浮き上がる感じがした。

良く見ると天井が近付いている。
(どういうコト?)
などと考えているうちに、天井が目の前まできていた。
(ぶつかっちゃう!!)
慌てて手を前に出して動きを止めた。

身体の上昇は止まったが、かと言って重力に引かれて落ちてゆく事もなかった。
そのままの姿勢で振り返ってみる。
そこにはベッドがあり、「僕」がいた?!

幽体離脱というのだろうか?
自分の身体(幽体)を見ると、向こう側が透けて見えた。

もう一度ベッドの上の「僕」を見る。
幽体離脱しているのだから意識はない筈なのだ。が、「僕」はむっくりと起き上がっていた。
両手を目の前にかざす。その手で自分自身を抱き締める。
「あ…ああ…」
と声を出す。
立ち上がり、上体を捻ったり、倒したりした。
そして、パジャマを脱いだ。
裸の胸を摩っている…

「僕」の身体が他の何者かに乗っ取られた?

自分の肉体を取り戻そうと、天井を蹴って「僕」に突進した…
が、あえなく弾き返される。
「僕」は何事もなかったかのように、パンツの中に手を突っ込んでいた。

「へぇー、これがオチンチンかぁ。やっぱりしごくと大きくなるのかな?」
とパンツの中で手を動かし始めた。
どうやら、女の霊がとり憑いているようだ。

「ぁあ、あん。何か来る…」
「俺」の声で女のような艶めかしい喘ぎ声を出されると、変な気になる。
「あっ…」
動きが止まる。どうやら射精したようだ。
パンツの中から手を引き出し、精液にまみれた指を鼻の下に持ってゆく…
「何よコレッ!!鼻が曲がってしまうわ。」
近くにあったティッシュで手の汚れを拭き取ると、パンツを下ろして下半身の汚れも拭き取った。
それだけでは収まらず、風呂場に行き、シャワーで洗い流していた。

「僕」は部屋に戻ると、着るものを物色した。
「ダサイのしかないのね!!」
と呟きながら選んだのは「僕」とは思えない垢抜けたコーディネートだった。
そのままの勢いで外に出てゆく。僕は「僕」を追うようにしてついていった。

 

「僕」に憑依している女のアパートなのだろう。隠しからカギを取り出しドアを開けた。
勝手知ったる自分の部屋なのだろう。旅行鞄を取り出すと、クローゼットの中から服や小物を次々と放り込んでいった。
別の引き出しからは銀行通帳や貴重品を取り出した。
最後に履いてきたスニーカと着ていた服(下着まで)を脱いで放り込むとガチャリと蓋を締めた。
「僕」は一着だけ選り分けて壁に掛けていたワンピースを手にしていた。
悪い(?)予感がする…

 

 
予感は往々にして当たるものであるorz…
「僕」は下着から一式、まるまる「女装」させられていた。
彼女にしてみれば、単に自分の服を着ているだけ…であるが、それが僕自身だと思うと冷静ではいられない。
付け毛をして、お化粧した「僕」は完璧な「女の子」だった。

彼女は化粧道具をポーチに納め、大きめのトートバックに放り込むと、ブーツを履いて外に出た。
ガラガラと旅行鞄を引いて向かった先は、他ならぬ僕の部屋だった。

彼女は僕のクローゼットを開けると、中の服を放り出し、持ってきた彼女の服を掛けていった。
彼女はここに居座るつもりなのだろう…

彼女の肉体は「僕」自身なのだから、この部屋に居る事に何の問題もない。
…が、僕自身は幽体となっていて、彼女のまわりでフラフラと漂っているしかない…と言う事については、何の解決の糸口も見つかっていなかった。

「あんたねぇ。」
彼女が天井近くを漂っている僕を見上げて言った。
「いつまでストーカーみたいにアタシにまとわり付いているつもりなの?アタシはこの身体を返すなんて気は更々ないんだからね。」
どうやら、彼女には僕が見えるらしい。
「でも、それは僕の肉体だし、この部屋は僕の…」
「何ウダウダ言ってるの?この身体も部屋も、もうアタシのモノなの!!諦めてサッサと新しい身体を探してきたら?」
「そんな事言ったって…」
「なら、ついてらっしゃい。」
と彼女は立ち上がった。

 

 
彼女が向かった先は病院だった。
病室のドアを開ける。一人用の個室のようだ。一つしかないベッドの上に寝ている人物…上から覗き込み、ハッとする。
彼女と同じ顔がそこにあった。則ち僕と良く似た顔の女性がそこに寝ていた。
「意識はないわよ。中身は今ココに居るんだから。」
と彼女は自分の頭を突ついた。
「あと三ヶ月だって。それでも良ければあげるわよ。でもその身体で死ぬと、あなたの魂も一緒に昇天することになるんだって。」
僕は安らかに眠る彼女に顔を近づけた。
「本当に良いの?アタシはもっと生きたかったから悪魔と契約して新しい身体を手に入れたのよ。あんたはそれでも良いの?」

「多分…」
僕は彼女を見た。
「今、生きていると感じる事ができれば、それで良いんだと思う。」
「お好きにどうぞ。」
と彼女。
僕は主のいなくなった肉体の中に入っていった。

 

僕が意識を取り戻したとき、既に彼女の姿はなかった。
突然に意識を取り戻した事で病院側は一時期慌ただしくなったが、彼女が持つ本来の病気(?)以外に悪いところがなかったので、一週間後には退院できた。
退院後に戻る場所は、やはり彼女のアパートなのだろう。彼女に連れられてきた記憶を頼りに辿り着く。
隠しから鍵を取り出し、部屋に入った。

退院した僕がここに戻って来る事を想定していたのだろう。多分、彼女がもう一度ここを訪れ、あの時散らかしっぱなしになっていた部屋が綺麗に片付けられていた。
退院した翌日、僕は「僕」の部屋を尋ねた。

「退院したんだ。おめでとう。」
と彼女が僕を抱き締めた。
フニッつと胸の間で潰れるモノがあった。勿論、僕は今女の子の肉体だから、胸にはそれなりの膨らみはある。だが、それとはベツのモノがそこにあった。
体を離し、彼女の姿を確認する。それが「僕」の肉体であったとは到底思えない。それは「女装」ではなく、女の子そのものだった。
その象徴が、彼女の胸だった。胸元をしっかりと押し上げているモノがあった。
「良いでしょ?シリコンを入れたのよ♪」
僕の視線に気付いたのだろう。彼女はそう言った。
「何で勝手に?それは僕の…」
「これはもうアタシの身体でしょう?オッパイ付けようが、オチンチン切ろうがアタシの勝手でしょ?」
「おちんちん?」
「少しでも元のアタシに戻りたかったからね♪あんたのコノ身体を選んだのも、あまり手間を掛けずにアタシに戻れそうだったからよ。」
「そんな…」
「もう大分アタシに戻ったのよ♪見てみる?」
と、僕の答えも待たずに彼女は服を脱いでしまった。
その胸にはブラジャーに包まれて、確かにオッパイが出来上がっていた。
それだけではない。男としては体毛は薄い方だったが、彼女はしっかりと脱毛していた。すべすべの肌も完全に「女の子」だった。
一点、ショーツから張り出したペニスが、「僕」の名残りのように感じられた。

「即にでも切ってしまおうと思ったけど、気が変わったわ♪」
と彼女。
「あんたの可愛い姿を見たら、ココが言うことを聞かないの♪これって単なるナルシズムなのかしらね?」
と再び僕に近づいてくる。
「アタシの…元のアタシの姿をもっと良く見せてもらえないかしら?」
僕が何の反応もできないうちに、彼女は僕の服を脱がしてしまった。
「この肉体のコトはアタシが一番良く知ってるからね♪」
と抱き寄せ、耳元に息を吹き掛けられた。

「ぁあん…」
無意識のうちに僕は艶めかしい吐息を漏らしていた。
「ほら♪ココ、感じるでしょ?」
ビクリと全身を電流のようなモノが走り抜けてゆくのを感じた。
これが「女の子」の快感なのだろうか?
彼女の指が僕の股間を割って入ってくる。彼女の指が僕の身体の内側にある。僕の…膣の中で彼女の指が動いていた。
僕の股間が濡れていった。彼女が手を動かすとクチュクチュと卑猥な音がする。それは僕の肉体から染み出た「愛液」に違いない。
「そろそろ良いかしらね?」
と彼女は一旦僕から離れた。
そして、僕の脚を開かせると、その上に覆い被さってきた。
乳房が触れ合う…そして、僕の股間に彼女のペニスの先端が触れる。
彼女は一気に腰を下ろし、僕を貫いていた…

 

 

彼女の余命は確かに三ヶ月だった。
しかし、悪魔は彼女に正しく情報を伝えていなかったようだ。多分、嘘はついていないのだろうが、故意に情報が欠落していた。
彼女が自らの余命を知ってから三ヶ月が過ぎた。彼女の肉体は未だ健在である。
しかし、彼女の魂が占領した「僕」の身体はその日、自動車に撥ねられ呆気なく死んでしまった。…彼女の魂と共に…

三ヶ月前、余命を知った彼女に「別の肉体」を勧める悪魔。奴は肉体と共に魂が昇天すると告げる。
誰だって、三ヶ月後に彼女の肉体と共に、その内にある魂が昇天すると思うだろう。
しかし、余命は彼女の「魂」の残り時間だったのだ。

 
僕は…僕の魂は、彼女の肉体と共に生き続ける。
その魂の寿命が尽きるまで…

無題

「コレは何ですか?」

放課後に部室にやってくると、先輩が怪しげな「棒」を持って待っていた。
「百聞は一見にしかずだよ。何事も体験してみるのが一番だ。」
と僕に背中を向けさせると、上体を倒させられた。
「足を肩幅に広げて、尻を突き出すようにするんだ。」
僕は先輩の命令には逆らえなかった。
「ではイクぞ♪」
と棒の先端がズボンの上から僕の股間に押し付けられた。
すると…

ヌッ♪

と、僕の胎の中に侵入してくるモノを感じた。
ズボンやその下のパンツが破けた気配はない。なのに棒はどんどん僕の内に入ってくる。
物理法則を無視しているといえば、そればかりではない。棒が侵入してきている所は尻の穴などではない。女性ならば、ソコには膣がある筈であるが…

「どうだ?何か感じるか?」
「感じるかって言ったって、変な感じしかしないですよ?」
もし僕が女の子で、こんな格好をして膣にペニスを入れられたら、喘ぎ声の一つでも出していたのだろうか?

「私も準備ができたよ。本格的に実験を始めようか♪」
「実験?って…」
と僕の言葉はそこで途切れた。
「どうだ♪膣に挿入された感覚は?これには開発済みの女性器からサンプルした感覚プロパティが仕込まれている。即に快感を感じられる筈だが?」
先輩が腰を動かすと、僕の内の棒が肉壁を擦る感覚が伝わってくる。それが女性の膣の中を行き来するペニスの感覚とでも言うのだろうか?

「んあっ!!…ぁあん♪」
思わず艶声が出てしまった。
「ここか?」
僕が今、感じた所を先輩は棒の…ペニスの先端で執拗に責めたててきた。

「んあん、ああ~ん♪」
僕は快感に悶えるしかなかった。
「ああ…良いわぁ♪これが、男が女の子を征服するという感覚なんだね?」
先輩はスカートの上からベルトで棒を固定していた。

先輩は、スカートの布越しにペニスを生やしている感覚を得ているのだろう。そして、硬く勃起したソレで僕の膣を貫いているのだ。
「あぁ、凄い。ヒダヒダに擦れる感じが伝わって来る。咥え込まれ、吸い尽くされそうだ♪」
僕は突かれる度に快感の喘ぎ声をあげるだけだ。
「な、何か来る…ぁあっ!!」
先輩の声と同時にペニスの中を通って僕の膣の奥に吐き出されたものがあった。
これが射精された時の感覚なのだろう。放たれた精子が対となる卵子を求めて更に奥へ…子宮に入り込んでゆくような感覚も再現される…

 
ズッと僕の膣からペニスが引き抜かれた。
「ふうっ♪」
と先輩が大きくため息をつく。
「どおだ?面白かっただろう♪」

「な、何なんですか?コレは!!」
僕は最初の質問を繰り返す。
「君も身をもって体験しただろう?これは感覚のイメージを再現する装置だ♪」
「この棒が?…」
とスカートの上から先輩が装着していた「棒」を見た。が、それはその姿を変えていた。
「ああ、この部分は立体映像みたいなモノだ。見た目はどうとでも変えられる。それに、実体を持っていたら服越しに犯ることなんてできないだろう?」
それは、僕が見ている前で「ペニス」からただの「棒」に戻っていった。
「だから、こんな事もできるんだよ♪」
腰に巻いたベルトから装置を外し、立体映像を消すと、それは単なる円盤でしかなくなった。
先輩はそれをスカートの中に入れた。
「こっちに来て♪」
先輩は椅子に座ると、その膝の上に座るように指示した。

既に装置は起動されていた。目には見えなかったのに、僕のお尻に棒状のモノが触れていた。
先輩に誘導され、お尻の位置をずらすと、ヌッと僕の膣に先輩のペニスが入り込んできた。
「今度はね、こんな事もシてみよっ♪」
脚を開いて先輩の上に跨っている漠の、ズボンのベルトが外された。チャックも下ろされ青いトランクスが晒された。
その中に先輩の手が差し込まれる。
その手は僕のペニスを器用に避け、その奥へと進んでゆく。先輩の見えないペニスが僕の「膣」に挿入されている、その場所だ。

「これがクリトリスだね?」
先輩の指が、直接、僕の股間に触れた。
ビクッ!!
っと、強烈な刺激が僕の肉体を貫いていった。幻のペニスではない。直に先輩の手で触れられていた…

スッと僕の膣に侵入していたペニスが抜け出ていった。物欲しげに膣口がヒクヒクと蠢いている。そこにズイと先輩の指が差し込まれた。
「あっ……」
今までとは違う、実体を伴った刺激が膣壁から伝わってくる。
「君は凄いね。ちゃんと濡れ始めているよ♪」
先輩が一旦指を引き抜くと、僕の目の前にかざした。指にはテラテラと液状のものが絡み付いていた。
「…濡れているの?」
「そうだよ♪ちゃんと濡れていれば、受け入れる時に痛みは少なくなる。」
再び先輩の指が僕の膣を弄り始めた。
クチュクチュと湿ったような音がする。先輩の指が次から次へと、僕に快感をもたらしてくれる。
何か重要な事が目の前にあると思えるのだが、快感がそれを認識する事を妨げていた。

 

再び、僕の膣がペニスで貫かれていた。
僕は快感に淫声をあげ続けている。
「さあ、イッてしまうんだ!!」
男の声に違和感を感じたが、悦感に流される。
「あんっ!!ああ~~~♪」
精液が膣の奥に叩き付けられると同時に、僕は嬌声をあげていた。
薄れていく意識の中で男女の声を聞いていた。
「なかなか良い具合じゃないか♪」
「部長もそう思うでしょ?だから、このコは良いモノを持ってると言ったでしょ?」
「どの位、この状態を保ってられるんだ?」
「個人差があるらしい。あと1~2時間てとこかしらね?」
「お前も犯るんだろう?」
「ちょっと待って♪装置の感度を上げるから。」

僕は再び部長に貫かれていた。
更に、今度は先輩が僕の口にペニスを突っ込んでくる。実体は無い筈なのに装置の感度が上がった所為で、本物のように感じられる。
そればかりではない。
部長が背後から僕の胸に手を伸ばす。そこにはしっかりと二つの膨らみが出来上がっていた。
乳首を弄られただけで失神するような快感に揺さぶられる。
揉みあげられ、変形する乳房を目の当たりにしてしまう。
部長の手が離れると、ずっしりとした重みが胸に掛かる。
(何か、揉まれる度に大きくなってないか?)

口の中に先輩の精液が放たれた。
ゴクリと反射的に飲み込んでしまう。
続いて部長が膣ね中に放つ。
僕は再び意識を失っていた。

 

 

 
気が付くと、僕は服を着せられ椅子に座らされていた。
が、服には違和感があった。見下ろすと、胸が膨らんでいた。
胸にはブラジャーが付けられているのだろう。締め付けられる感じがする。
そして、脚…スカートが穿かされていた。

「その身体では君の服では合わないのでね。私の服と交換させてもらった。」
先輩が部長と伴に現れた。確かに先輩の服は僕の制服だった。僕の胸が大きくなったのとは逆に先輩の胸は平らになってしまったみたいだ。
そして、ズボンの前にはかすかな膨らみが…

(?!)

僕は自分の股間に手を当ててみた。
「丁度良いから下着も全部取り替えさせてもらったよ♪」
(つまり、僕は先輩のバンティを穿いている?)
背徳的な行為に興奮する…が、僕の股間には硬くなるモノはなかった。
「多分、明日には元に戻っていると思うが、念のため、明日にでも2~3日分の着替えを届けてあげるよ。」
との先輩の声に送られ、僕はそのまま先輩の制服を着て家に帰っていった。

 
次の日、服を届けに来た先輩は、元の姿に戻っていた。夜寝る前には戻っていたらしい。
僕が着替えるのを手伝うと、制服を持って帰っていった。
(今日は土曜だから、明日中に戻れれば問題ナイよね?)

僕はその次の日も、女の子の身体だった。
朝から先輩が様子を身にきてくれた。昨日と同じように着替えを手伝ってくれた。更に、僕の顔にお化粧を施し「気分転換だから♪」と街に連れだされた。

月曜が来た。
学校に行かなければならない。が、僕の制服は先輩が着て帰ったままだった。
朝早くに先輩が制服を持って来てくれたのでホッとしたが、
「まだ女の子なんだ。なら、制服はこっちだな。私の予備のも持ってきて良かった。」
と、再び先輩の制服を着させられた。そして、そのまま学校に行き授業を受けたが、何の違和感もなく受け入れられてしまった。
「良いんじゃないの?このまま女の子でも♪」
クラスの娘にそう言われてしまう。僕も心の片隅でそうなっても良いかな♪とも思っていた。

授業が終わり、放課後の時間がやってきた。
僕は駆け足で部室に向かった。先輩も部長もまだ来ていない。
僕は、あの装置を探した。
「探しモノはこれかな?」
先輩たちは隠れて僕の行動を見ていたようだ。先輩の手には、あの装置があった。
「君は何をしたかったのかな?」
そう問われて言葉に詰まった。
(僕は何の為にあの装置を探そうとしたのだろう?)

「私にも判るよ♪一度知ってしまったアノ快感からは、もう逃れる事はできないんだ。」
と、先輩は装置を引き出しに仕舞った。
「君はもう、装置なしでも充分に快感を感じられるようになっているのだろう?さあ、部長の所に行きなさいな♪」

部長は既に椅子に座っていた。その股間には、猛々しく勃起したペニスが剥き出しになっていた。
僕はショーツを降ろすと、部長の上に跨る。
僕の膣にペニスが侵入して来る。
快感に悶える僕を先輩が抱き締める。先輩の手がブラの中に入り、僕の乳首を弄り始める…

僕は今日も快感の渦の中に飲み込まれてゆくのだった。

2012年6月18日 (月)

COPY(前篇)

ファインダーに写っている顔…これが、今回のターゲットだ。
カシャリ!!
音を発ててシャッターが切れる。それは電子音ではなく、機械的に発せられた音だ。
すなわち、これはフィルムを使う旧式なカメラであるという事…だが、このカメラのフィルムは普通のフィルムではなかった。
それは、魔法が作り出した常識的にはあり得ない類のものである。

その昔「写真を撮ると魂が取られる」と云われた事があった。
このフィルムは似て非なるものである。別に被写体の魂を取り出す訳ではない。このフィルムを現像すると、被写体そっくりの「皮」が出来上がるのだ。
この「皮」を着れば、被写体とまったく同じ姿になれる。…中身は別物だが…
同時に同じ人間が二人居るのは不自然であろう。元の被写体にご退場願えれば「皮」を着た人物が本人となる事ができる。
中身が違う事は誰にもわからない。周りからは魂が取られ、何かしらの霊に憑依されたかのように見られるだろう。
十分な調査をし、記憶している事項を共有し、癖や考え方まで真似ができれば、完全に成り代わる事も可能なのだ。

 
ターゲットの姿はしっかりと魔法のフィルムに焼き付けられたことだろう。
俺は身を隠していた茂みから出ると、急いでアジトに向かった。
魔法陣の描かれたカーペットの上で現像を始める。暗い部屋の中で赤暗い光がかろうじて手元を見えるようにしてくれている。
カメラからフィルムを抜きだし、現像液に浸す。フィルムの周囲が融けてゆき、人型に残される。色が浮き出てくると現像液から引き上げる。
これを室内に張られた紐に干しておくと…一晩で薄く伸び、等身大に広がるのだ。

夜が明ける。
紐にぶら下がった「皮」を広げる。皺くちゃではあるが、確かにターゲットの姿を写し取っていた。
ターゲットの名は水沢瞳。近くの女子校に通う高校生だ。
依頼人が、なぜ彼女をターゲットに選んだのかは知らない。俺としてはきっちりと仕事をして報酬をもらうだけだ。
浮き輪を膨らますように口から空気を入れると「人」の形に膨らむ。
ひとまわり小さいが、伸縮性があるので、中に人が入れば本人と同じ大きさになれる。「皮」は薄いが、簡単に破れるような事はない。
依頼人の指定にあった通り「俺」が皮を着込んでゆく。
俺の体躯はターゲット本人より大きいのだが、それは問題ない。魔法の力で「皮」を着てしばらくすれば、ターゲット本人の体と寸分変わらなくなる。
依頼時に女子校の制服と一緒に渡された女性用の下着を着ける。バストがブラジャーのカップに収まる感じは男がそうそう経験できるものではない。
更に制服を着込み、鏡に向かう。高校生なので化粧の必要はないが、リップクリームが用意されていたので、とりあえず塗っておく…
鏡の中に映っていたのは「水沢瞳」そのものだった。これも用意されていたローファーを履き、待ち合わせの場所に向かった。

「ふ~ん。コレがあたしなんだぁ♪」
依頼人とともに現れたのは「水沢瞳」本人だった。
「どういう事だ?ターゲット本人に知られているとは契約にはないぞ!!」
「ま、まぁ落ち着いてください。」と依頼人。
「実際、わたしは仲介者であって、実際の依頼人は彼女なんです。一介の女子高生からの依頼など本気にしてもらえないでしょう?」
「た、確かにそれはあるが…」
「勿論、費用も彼女の自費から出ています。彼女には母方の祖父から譲り受けた資産があります。ご心配には及びません。」
「悪かったわね。満足のいく出来よ。これが報酬。そして…」
と彼女が二枚の小切手を差し出した。一枚には今回の報酬額が記されていた。もう一枚には更に高い金額が…
「追加でもう一枚作って欲しいの。実際にはこっちが本来の依頼事項ね♪」

彼女の依頼は、彼女の女子校の奥に隠れるようにして暮らす女の皮を作る事だった。
どうしても彼女を引きずり出したいのだが、頑としてその場所を離れようとはしないらしい。
最期の手段として、彼女の替わりを立てることにしたのだという。
が、俺がカメラで狙おうにも、外に出てもらわなければならない…
「だから、貴方にそれを着てもらったのよ。あたしふりをして女子校に潜入すれば、いくらでも彼女を撮れるわ。」
「俺に女子高生の真似事をさせるのか?」
「真似じゃないわ。女子高生そのものになってもらうの。貴方もプロでしょ?報酬も上乗せしてあげるわよ♪」
彼女が小切手に記載した金額は、俺の想像をはるかに超えていた…

「では、お願いしますね?ごきげんよう♪」
そう言って二人が去っていった。
俺は学生鞄にカメラを仕舞い「水沢瞳」として、彼女の通う女子校に向かった。

 

「瞳~♪」
俺の姿を目敏く見付けて声を掛けてきたのは、彼女の親友である日向舞だった。
「ぁあ、ひーちゃん。オハヨッ…」
「おはようって、今何時だか判ってる?」
「何とかね。」
「また夜更かしし過ぎたんでしょ?夜更かしは美容の大敵なのよ!!」
「まお、そんなトコ…」
俺なりに「水沢瞳」をやれていると思う。ひーちゃんには不審に思われていない事は確かだ。
「じゃあ、また後で…」
と彼女と別れ、新たなターゲットを探しに校舎の奥へと進んでいった。

彼女は即に見つかった。礼拝堂の奥にある個室にいた。
彼女は人生の先輩として、悩める女生徒の好き話し相手となっていた。シスター達よりも年齢の近い彼女には、気安く話す事ができるらしい。
暖かい紅茶と甘いクッキーでもてなされると、どんな女の子も心を開いてしまうらしい。
しばらく様子を窺っていると、一人の女の子が彼女の部屋のドアをノックした。
ドアが開かれ、彼女が姿を現す。が、カメラを構えるより先にドアが閉められていた。
俺はその場で待つ事にした。待つ事には慣れている…が、単にお茶を飲んで話しをしている…だけにしては、かなり長い時間が経過していた。
やがてドアが開き、先ほどの女の子が出てきた。かなりスッキリとした顔をしていた。
泣いて腫れた目が治まるのを待っていたのかとも思っていたが、彼女の顔には泣いたという痕跡はなにも見られなかった。
女の子が去っていった。が、部屋のドアは開かれたままだった。
彼女は戸口に立ち…俺の方を見ていた。
(見つかった?)
俺の不安は即に的中していた事がわかった。

「「水沢瞳」さん?隠れてないで出ていらしたら?貴女にも美味しいお茶をさしあげますよ♪」
名指しされては隠れている意味もない。カメラを鞄に戻し、彼女の前に進み出た。
「さあ、どうぞ♪」
部屋に招き入れられ、テーブルに案内された。彼女がお茶の支度をしている間に部屋の中を見た。
仕切りの向こう側に簡単なキッチンがある。反対側はカーテンで仕切られていてその奥は見えない。ドアの反対側には書架があり、大量の書籍に埋められていた。

クッキーと供に紅茶が出される。
「どうぞ♪」
と俺と並んで座った。
「お砂糖は?」
「い、要りません…」
密着する彼女の体温が伝わってきて、なぜか心臓の鼓動が早まっていた。
「何の用でしたの?わざわざ瞳さんのフリをして近づいて来るって、よっぽどの事なのでしょう?」
彼女の問いに答える訳にはいかない。もっとも、喉がカラカラに乾いて、喋れなかっただろう。
俺は目の前にあった紅茶のカップを手に、一気に飲み干していた。
「美味しい?お替わりを入れましょうね♪クッキーも美味しいわよ。」
俺はクッキーを口に入れると、紅茶で胃袋の中に流し込んだ。
「あら、3杯目?大丈夫かしら?」
何が「大丈夫」なのかを聞こうとしたが、その前に俺の身体が熱を帯びてきたのを感じた。
更に、意識が朦朧としだす。
「く、薬を入れたのか?」
「2杯なら問題ないわよ。気持ちが軽くなるから♪嫌な事はみんな吐き出しちゃいなさい。その後でもっと気持ち良くさせてあげるから♪」
自白剤でも盛られたようだ。が、それでペラペラと喋りだす俺ではない。
「貴女はどんどん気持ち良くなっていくわ。この部屋を出ていく時には紅茶とクッキーの美味しさ。そして気持ち良かったことだけ憶えていて、後の事は皆忘れてしまうのよ♪」
彼女の手が俺のブラウスのボタンを外してゆく…
「だから、快感に全てを任せてしまいましょうね♪」
彼女の手がブラの中に入り込み、直接俺のバストを揉みあげる。
「はゥン!!」
思わず甘い吐息をあげてしまう。彼女の指が俺の乳首を摘みあげたのだ。
(全身が敏感になっている?)
「ねっ♪気持ち良いでしょう?これからもっと気持ち良くしてあげるわ。」
彼女は手際良く俺の服を脱がしていった。
カーテンが開けられると、そこにはキングサイズのベッドがあった。全裸の俺は抱きかかえられてベッドに運ばれた。
疼きが俺の肉体を支配していた。股間にはぬるぬると愛液が染みだしている。
「可愛がってあげるわね♪」
彼女も服を脱ぎ、ベッドに上がってきた。
(?!)
その彼女の股間には雄々しく勃立しているモノがあった。
「貴女は何も憶えていないの。快感に身を任せてしまいなさい♪」
股間が広げられ、彼女の舌が俺の秘所を舐めあげる。あまりの快感に、俺は淫声を抑えきれなかった。
「あふぁん。あん、ああん♪」
愛液が溢れてゆく。彼女がそれを舐め取っていた。
「準備は良いようね?さあ、これからが本番よ♪」
ズイッ!!
俺の膣に彼女のペニスが挿入された。盛られた薬の所為か、痛みはなく、快感だけが増幅されて俺を震わせてゆく。
「ああん、あ~ん♪」
快感が重なり、更なる高みへと俺を押し上げてゆく。
「こんな快感はハジメテかしら?貴女もこの快感の虜になってしまうわね♪」
…いや、俺は「男」なのだ。女の快感の虜になる訳にはいかない!!
が、俺の意志を無視して肉体は快感を求めて腰をくねらせている。
快感の頂がすぐそばまできていた。
「良いようね♪さあ、これでイッてしまいなさい!!」
彼女のペニスが大きく脈動し、俺の膣の奥に向かって精液が放たれた…
「あたしの精液には精子がないから、妊娠の心配はないわ…」
彼女の声を遠くに聞きながら、俺は「快感」という名の雲に包まれ、虚空を漂っていた…

 

COPY(後編)

気が付くと、俺は制服を着てテーブルの椅子に座っていた。
目の前には暖かな紅茶と食べ欠けのクッキーがあった。
「写真を撮るなら、どんなポーズが良いかしらね?」
彼女は仕切りのカーテンの前に立っていた。
「ポーズなんか要りません。そのまま立っていてくだされば…」
いつの間にか、俺の手にはカメラが収まっていた。そのままファインダーを覗き、レンズを彼女に向ける。ズームを調整し、ピントを合わせる。
カチャリ
とシャッターが音をたてた…

「ありがとうございました。」
俺は頭を下げて彼女の部屋のドアを開ける。
「今度は素顔の貴女とお会いしたいわね♪」
と彼女
(素顔って言っても、今の俺は化粧なんてしていないよ?)
ふと疑問に思ったが、3歩程歩いて俺が「水沢瞳」でない事がバレていた事を思い出した。
振り返ったが、彼女の部屋のドアは閉ざされていた。
俺は霞の掛かった記憶を呼び戻そうとしたが、全てを思い出す事はできない。部分部分をつなぎ合わせて再構成を図る…

ジュン!!
と股間に溢れるモノがある。何か性的な経験をしたと言うのか?頭より体の方が憶えているようだ。
が、これ以上思い出そうとすると、この先の行動に支障を来たしかねない。先ずは依頼分の現像からだ。
俺はカメラを鞄に戻し、アジトに向かった。

 

「皮」が出来上がった。
あの「女」の皮の筈だ…が、その皮には女性には存在しない筈のモノが付いていた。
ペニス…
俺の頭の中に掛かっていた霧が晴れてゆく。あの時の光景が鮮明に蘇る…
俺はベッドの上で「これ」に貫かれ、快感に悦び悶え、痴態を晒していた。
女のように嬌声をあげ、膣に放たれた精液にイかされたのだ。

気が付くと、俺はスカートの中に手を差し入れていた。
ショーツの中はしっとりと濡れている。俺のソコはすっと差し入れた指を咥え込んでいた。
「ぁあん♪」
快感に媚声が漏れる。
あの時の快感が蘇る。
俺はブラウスのボタンを外し、空いた手でバストを揉みあげた。

快感が再びやってきた。
が、あの時の快感には程遠い。
(何が違うか?)
答えは明確だった。
俺の肉体は「男」に貫かれたいと欲しているのだ。
(俺は何を考えている?)
俺は「男」だ。女を犯す側であり、決して犯される側ではない!!
しかし、肉体はソレを望んでいた。膣壁をヒクつかせ、早く挿れて♪と喚いている。
俺は何を望んでいるのだ?
そもそも、アジトに戻った後「水沢瞳」の皮を脱ごうとしなかったのは何でか?
俺がもう一度…いや、これから先の何度でも、アノ快感を得たいと欲していたというのか?!

…否定はできない…
薬を盛られての体験であったが、ハジメテが気持ち良過ぎた…
目の前にあるのは「皮」に過ぎない。が、俺は近づくと、萎えたペニスを口に咥えていた。
いくら刺激を与えても「皮」のままでは勃起する訳はない。が、俺は必死になってペニスを咥え続けていた…

 

俺は何度も太くて硬いペニスに貫かれているのを想像し、実際は自分の指で犯しながらイき続けた。
朦朧とした意識が(こんな事は止めろ!!)と叫んでいるが、指の動きは止まる事はなかった。
そんな中で、突然鳴り出した電話が、俺の意識を現実に戻してくれた。
「皮は出来たかしら?」
相手は水沢瞳本人だった。
「ああ、出来てるぞ。」
女の声で男言葉を喋ると違和感がある。
「じゃあ、即にもって来てちょうだい。貴方、まだあたしの皮を被っているようね?都合が良いわ♪そのまま、あたしの姿でお願いね。」
と一方的に通話が切られた。
俺は「皮」を綺麗にして小さく折り畳んだ。何とか鞄に入ったが、カメラは置いていくしかないようだ。
肩から外れたブラの紐を戻し、ブラウスのボタンを止めてゆく。濡れた股間をティッシュで拭ったが、パンティは濡れたままで穿かざるをえない。
スカートにヨゴレが付いていないか確認し、穿き直した。

 

「この服に着替えてくれないかしら?」
「皮」を渡すと彼女は微笑みながら紙袋を渡してきた。
「報酬以上の役得を得たのでしょう?もう少し付き合ってもらうわよ♪」
示された衝立の裏側で紙袋の中のものに着替えた。下着も新しいものに替えられたので気分は悪くないのだが…
これは、所謂ゴスロリと言われるコスチュームであった。
「水沢瞳」がこういう服を着るとは思えなかったが、今は彼女の言うことをきくしかない。

「着たぞ。」
と衝立の影から出てゆく。
そこには「彼女」がいた。瞳が「皮」を被ったのだろうが、男装姿の「彼女」は様になっていた。
「貴方も犯られたクチね?あたしは薬を盛られたのが判って即に逃げ出していたわ。」
俺の視線は自然と彼女の股間をさまよう。そこには俺を貫いたのと同じペニスがあった。
「終わったらいくらでも犯ってあげるわ。だから、しばらくはちゃんとあたしの代わりをして頂戴ね?」

 

俺が瞳に連れられてきたのは、かなり立派な建物だった。
「先ずは金庫から必要なモノを出してこなければね。」
と勝手知ったるでどんどん奥に入ってゆく。IDカードだけではなく、指紋などの生体認証も難なくクリアしてゆく。
そして、最後の部屋のロッカーの中から一束の書類を取り出した。
「これで彼の事を気にする必要はなくなったわ。」
「彼って…」
「今のあたしね。そして、あたしの実の兄…何を狂ったか、女子校の奥で犯りまくりの毎日。両親の遺産の事など何も考えていないのよ。」
彼女が水沢瞳の「兄」とは…
「この書類さえあれば、全てをあたしが自由にする事ができる。もう彼女に遠慮する事もないのよ♪」
「そんなに簡単にいくものなのか?」
「普通に考えれば無理でしょうね。でも、あたしにはこの皮があるのよ。しばらくはあたしが水沢大輔として活動できるわ。」
「まあ、後はあんたの腕次第という所ね。仕事が済んだあたしが心配することでもないわね。」
「そうなんだけど…もう少しおシゴトを続ける気はない?報酬もだけど、もっと良いコトをシてあげるわよ♪」

 
   ……………
 

数年の後、時代の寵児「水沢大輔」が突然に引退を発表した。後継者は彼の実妹の「瞳」であった。
かねてより大輔が傀儡であると噂されていたのを裏付けるかのように、妹は兄の手腕を引き継ぎ、更に拡大していった。

そんな報道の裏で、あたしは新しい皮を作っていた。それは、単なるコピーではない。特別な「加工」を施している。
被るのは「瞳」本人だった。
あたしの「瞳」は高校生からまったく成長していないが、今度の「瞳」は美しく成長した「大人」の瞳だ。
「皮」を被った彼女はこの美しい姿を何年もとどめておく事ができる。
それは女性としての欲望でもあったが、彼女はこれを武器として考えていた。
彼女は、その肉体は「女性」であったが、内面は「男性」なのでは?と思うことがある。
この数年「大輔」として活動することに何の違和感もなかったからだ。
そして今、本来の姿に戻っても同じように行動している…

 

あたしは「家」で瞳の帰りを待っている。
それは、彼女が「大輔」だった時と変わりはない。疲れた彼女を癒してあげるのがあたしの「仕事」だ。
帰ってきた彼女と寝室に向かい、彼女の戦闘服であるスーツを脱がす。ブラウスも脱いで下着姿となった彼女の前に跪く。
ガードルの裏側で「彼女」が待ち切れなくなっているのがわかった。
下着を外してあげると、そこには硬く勃起したペニスがあった。
彼女が「大輔」であった時と同じに、あたしはソレを口に含み「奉仕」を始める。やがて興りを迎えたペニスから精液が放出される。
あたしがそれを全て飲み込むと、今度はあたしの服が脱がされる…全裸になったあたしはベッドに移され、その上に彼女が伸し掛かってくる。
勿論、彼女の股間は完全に復活している。既にあたしの股間も十分に濡れている。
彼女は一気にあたしを貫いてゆく…

「あ、ああああ~~♪」
寝室に嬌声が響き渡る。
ベッドの上では同じ姿の女が絡み合っていた。姉妹ではない。
昔の写真を見るかのように、すこしばかり年齢が違うがどちらも同じ人物である。
過去と未来が入り交じり、そこでは淫靡な饗宴がいつまでも繰り替えされていた。

侵入(1)

俺は他のPCで稼働するバーチャル空間に侵入するプログラムを完成させてしまった。

「バーチャル空間」とは、自分に好きな「夢」を見させるソフト=バーチャル・ドリームがPC上に展開する「夢」のストーリーが展開される舞台=ステージである。
そこに侵入するという事は、その所有者がどのような「夢」を見たがっているかを垣間見ることができるという事だ。

俺がこのプログラムを作ろうとしたのは、俺が想いを寄せている女の子が、俺の事をどう思っているのかを知りたい…という所から始まっている。
はたして、彼女の夢の中で「俺」はどのように描写されているだろうか?

 
   ……………
 

とは言っても、最初から彼女の夢に侵入するのは躊躇われた。
最初の実験台として、俺は親友のマサシの夢を覗いて見ることにした。
当然の事だが、バーチャル・ドリームは若者の間で流行っていて、マサシも彼女も常用している事は確認している。
勿論、彼等のPCへのアクセスコードも解析済みだ。
俺はマサシのPCを指定して、彼のバーチャル空間に潜り込んでいった。

そこはマサシの部屋だった。奴は呑気にも夢の中でもゲームに興じていた。
現実世界と全く変わらない世界がそこにあった。
(何が楽しくてこんな夢を見たいのだろうか)
俺が奴が興じているゲーム画面を見ようと近づいた途端
グルリ
と奴が振り向いた。
「おお、リョーイチか♪待っていたぜ。」
とコントローラーを置いて立ち上がった。
(?)
やはり、現実世界と同じようだが夢の中では違いがある。
マサシは俺より若干背が低い。そこにコンプレックスを持っていたのだろう。ここのマサシは俺より頭ひとつ以上高くなっていた。
「早速ヤろうぜ♪」
と俺を抱え上げる。体力的にもコンプレックスがあった…と判断するのは早計だった。
その抱き方は所謂「お姫様だっこ」だった。その先にあるのはマサシのベッドだ。
その上に落とされる。
現実とは違い、クッションが効いていて痛くはなかったが…
「キャン♪」
と、俺は女の子のように叫んでいた。
(女の子?)
マサシの背が高くなり、俺を抱えられる程逞しくなったと考えるより、俺の方が女の子並みに小さく・軽くなったと見た方がよい。
改めて自分の体を見てみる。
普段は着る事のない、パステル調の明るい色の服を着ている。胸元にヒラヒラした飾りがあった。
ズボンは穿いていないが、腰から下を覆うように布地が纏わり付いている…
ふと脇を見ると、現実世界のマサシの部屋には存在しない、大きな鏡が据えられていた。
そこに写っているのが「俺自身」である事を直感した。
スカートを穿き、パステル色の上着を着ている。胸元に飾りのある女物のデザイン。
その飾りは、胸の大きさを強調している… 俺は「女」だった。

「好きだーっ!!」
マサシが飛び掛かってくる。
(お、おい?!マジか??)
俺自身は拒絶しようとするが、体が動かない。マサシの手がスカートの中に入り、パンツに手を掛ける。
グイと引き下ろし、片脚から引き抜く。もう片方の足首にパンツが絡まる。マサシはその脚を抱えあげた。
いつの間にかマサシの下半身が剥き出しになっていた。その股間には勃起したペニス…
俺は今「女」で、ベッドに組み敷かれている。何をされるかを想像するに難くない。
「や、やめて…」
思わず涙目になる。
「リョーちゃん♪可愛い過ぎるよ!!」
とマサシ。そして、一気に俺を貫いてきた。

「あん、ああ~ん!!」
襲ってきたのは痛みではなかった。
強烈な快感に全身が揺さぶられ、思わず嬌声をあげてしまった。
マサシが腰を揺すると、刺激を受けた俺の女性器がえもいえぬ快感を発して止まない。
「ああん、あん♪ああ~ん!!」
マサシの動くリズムに合わせて、俺は艶声をあげつづけた。
快感は蓄積され、どんどんと俺を高みに昇らせてゆく。
その頂に達した時、俺はイッてしまうのだろうか?
だが、一向に頂は見えない。快感だけが拡大してゆく。それは「男」が体験するには過剰過ぎた。
俺の感覚はオーバーフローし、そして意識を失っていた…

 

 
気がつくと、そこは自分の部屋だった。安全装置が働いたか、俺はバーチャル空間から抜け出していた。
流石に精神的ダメージは大きい。今夜、もう一度バーチャル空間に侵入する気力は皆無であった。
俺は、そのままベッドに転がり込んだ。
現実世界のマサシのベッドと同じくらいの固さがある。もし、現実世界でマサシに迫られたら、俺はどうしていただろう?
「男同士」でそういうコトをする事がある事は聞いた事がある。が、自分がそう言う立場に立つことは想像したことがなかった。
いくら俺が女の服を着た所で「男」の肉体のままである事を変えることはできない。
全裸になってしまえば、何の言い訳もできない。
それでも、俺はマサシを受け入れる事ができるのだろうか?

…ソの場所に指を這わせていた。
男の股間は難く閉ざされている。強引に開くには手術しかない。
しかし、その先に代わりとなり得るモノがあった。
男性にもある胎の奥につながる穴…
しかし、その先には子宮は存在しない。それは腸につながっている。
「男同士」の場合にはソコを使う。男女でも女性のソコを使う趣味の人もいるらしい。
はたして俺もソコから快感を得る事ができるのだろうか?
俺の指が穴の中に入ってゆく…マサシのバーチャル空間での恥態を思い出す。
「あ、ああん♪」
実際に媚声を出したのではないが、俺の耳には「女」の俺があげた媚声が聞こえていた。
(気持ち良いか?)
俺は女の「俺」に問い掛ける。
「あうん♪ソ、ソコよ。ぁあん、イイ…」
女が快感に身悶える…
否、悶えているのは俺自身だ。「男」の俺の手で弄られて快感に媚声をあげている。
…俺は「女」だった。

 
「どうだ♪俺のテクニックは?」
「男」の俺の指が突きあげる。
(マサシに犯られた時の方が気持ち良かったかも…)
とは思いつつも
「ああん♪イイわ…」
と返してあげる。
それでも「快感」は蓄積されてゆく。時間を掛けて頂を目指す。
快感の頂に近づいているのは確実だった。疼きが「俺」の指を求めて止まない。部屋が嬌声に包まれてゆく。
「あんっ!!ソコッ!!」
指がボイントを捕らえていた。
「イ、イクゥ~、イッちゃう~~!!」
俺はそのまま、意識を失っていた…

 

侵入(2)

(今日こそは彼女のバーチャル空間に侵入するぞ!!)
と、気合いを入れる。
気合いを入れなければ本来の目的を忘れ、マサシの所に再び侵入してしまいそうだった。
彼女のPCへのアクセスコードを設定する。俺は彼女のバーチャル空間に潜り込んでいった。

意外にも、そこはマサシの部屋だった。マサシはいつものようにゲームに興じていた。
(これが彼女の夢なのか?間違えて再びマサシのバーチャル空間に侵入してしまったのか?)
昨日と同じように、近づくと奴が振り向いた。
「おお、リョーイチか♪待っていたぜ。」
とコントローラーを置いて立ち上がる。
昨日との違いは、奴の背丈が現実世界と同じに俺より低い…俺が男のままだと言う事だ。
「早速ヤろうぜ♪」
と俺に抱き付いてきた。
そのままバランスを崩し、よろよろと後退する。その先にあるのはマサシのベッドだ。
その上にもつれたまま倒れ込んだ。
現実とは違い、クッションが効いていて男二人の勢いを相殺してくれたが…
俺はマサシに組み敷かれた格好になっていた。これでは、姿こそ違え、昨日と同じシチュエーションではないか?
ふと脇を見ると、現実世界のマサシの部屋には存在しない、大きな鏡が据えられていた。
昨日と同じ様に、そこに写っているのは「俺自身」である。
スカートなど穿いていないが、今正に犯されようとしている「女」にしか見えなかった。

「好きだーっ!!」
マサシが飛び掛かってくる。
俺の体が動かないのは、体が昨日の快感を憶えていて、それを期待してるとでもいうのだろうか?
マサシの手がズボンのベルトを外し、パンツに手を掛けた。グイと引き下ろし、脱ぎ取ってしまった。
俺の下半身が剥き出しになる。マサシは委細構わずに俺の脚を抱えあげた。

いつの間にかマサシの下半身も剥き出しになっていた。その股間には勃起したペニス…
俺は今「女」でこそないが、ベッドに組み敷かれている。何をされるかを想像するに難くない。
「や、やめて…」
思わず涙目になる。
「リョーちゃん♪可愛い過ぎるよ!!」
とマサシ。そして、一気に俺を貫いてきた。

「あん、ああ~ん!!」
襲ってきたのは痛みではなかった。
強烈な快感に全身が揺さぶられ、思わず嬌声をあげてしまった。
マサシが腰を揺すると、刺激を受けた俺の「穴」がえもいえぬ快感を発して止まない。

「ああん、あん♪ああ~ん!!」
マサシの動くリズムに合わせて、俺は艶声をあげつづけた。
快感は蓄積され、どんどんと俺を高みに昇らせてゆく。
その頂に達した時、俺はイッてしまうのだろうか?

ふと、部屋の片隅に俺達意外の人物の姿があった。
彼女だった。彼女は俺達の恥態を愉しそうに見つめていた。
これが彼女の「夢」なのだ。俺達の=男同士の恥態に萌えを感じる「腐女子」が彼女の本質だった。
彼女が思い描いたように、俺はマサシに抱かれ、犯され、イかされようとしている…
それは、即に現実のモノとなる。快感が押し寄せて来る。それは「男」が感じるものではない。
彼女が思い描いていたのは「女」と同じエクスタシーを「俺」が感じていること…
俺は男の肉体のまま「女」としてイッてしまうのだった。

 

彼女の性癖は解ったが、このままでは彼女と正常に付き合う事は難しい。
彼女の「夢」に干渉して、彼女が俺と付き合うように誘導する必要がある。
彼女の性癖を根本から覆す事は不可能であろう。
となれば現状の「夢」への介入は、その「性癖」を有効に活用させてもらうのが得策である。
俺は彼女の「夢」を改竄するためのプログラムを作り始めた。
 
先ずは第一段が完成した。
俺の意識を干渉させ、俺が感じている事を彼女にも感じ取らせるようにするのだ。
旨くいけば、彼女は「俺」としとマサシに犯される経験をすることになる。
俺は作り上げたプログラムをまとい、彼女のバーチャル空間に侵入していった…

「ふ~む。こんなコトができるのはリョーイチだな?」
やっつけで作った所為か、即に感付かれてしまった。そればかりか、俺の肉体の主導権も奪われてしまっていた。
「これはこれで面白いかもね♪」
とこれまでの流れに逆らわず、マサシとともにベッドに倒れ込んでいった。
「ああん♪」
甘い媚声を漏らす。
「どお?精神は男同士で肉体は男と女。こんなシチュエーションも萌えるわね?」
声のした方を見ると、そこには「俺」がいた。俺は自分自身を確認する。すぐ脇にある鏡に写る俺は…彼女だった。
(俺は彼女を抱きたいとは思っても、彼女として抱かれたいとは思ってないぞ!!)
と現状を否定しようとする「俺」の意思とは別に…
「ぁあん♪イイわぁ…ああ、ソコ…もっと激しくゥ~♪」
と俺は淫声をあげ続けていた。

「俺」の姿で俺達の恥態を見ていた彼女の中でどのような変化があったかはわからないが、彼女は立ち上がり、絡み合う俺達の所にやってきた。
「ここはワタシの夢の中よね?侵入者であるリョーイチには何の権利もナイのよね♪」
彼女の股間が硬くなっているのがわかった。
「3Pって言うのかしら?今のアタシは男だから、加わっても問題ないわよね♪」
この状態で彼女が男か女かという事は彼女にとっては、問題ではないと思う。俺からすれば、責められる相手が増える訳で…

…一気に快感が二倍になった気がする。四本の手が、俺の体の性感帯を余すところなく責めたててくる。
口に挿入され、舌を使って奉仕する事を求められる。全身が二人の精液と俺があふれさせた愛液にまみれる。
三人の快感の波動が合わさり、共鳴し、これまで以上の快感が爆発した!!

 

侵入(3)

気がつくと、俺は独りベッドの上にいた。

そこは俺の部屋でも、マサシの部屋でもなかった。窓に掛かるカーテンが可愛らしい花柄であった。他の調度を見ても、この部屋が女の子のものである事を示していた。
(ここは彼女の部屋か?)
俺は起き上がり、この部屋の主であろう彼女を探そうとした。

が、即にそれが無駄な事であるとわかった。
そう…今の俺が彼女自身だった。

未だバーチャル空間にいるのかとも思ったが、部屋の隅々まで鮮明に確認でき、バーチャル空間独特の「重要度の低い部分がはっきりしない」というのはないようだ。
試しに、窓を開けて遠くの景色も見てみたが「特定の場所だけ鮮明に見える」という事もなく、一様にぼやけて見えた。
(つまり、俺の意識が彼女の中に取り込まれてしまったというのか?)
試してみたい事はいろいろあったが、今ここに必要な機材は何もなかった。
となれば「俺」の家に出向くしかない…
だが、それには服を着替える必要がある。パジャマのままで外に出る訳にはいかない。
彼女の部屋のクローゼットを開けて、適当に服を選ぼうとしたが、そこにはワンピースの類しか入っていなかった。
俺としては、トレーナーにジーンズでも…と考えていたのだが、選択肢がかなり狭まってしまった。仕方なく、適当に取り出したワンピースを着…ようとして、手が止まった。
(下着…やはりブラジャーはしないといけないのだろう…)
引き出しに詰まった下着の中から適当に取り出す。パンティとセットになっているようなので下も穿き替えた。
引き出しにはストッキングもあったので、これも穿くことにした。
その上でワンピースを着てみた。

鏡に写してみる…
首から下だけ見ている分にはおかしい所はないようだ(ガニ股にならないように気を付ければだが)。
が、一旦顔が写ると、どこかがおかしいのだ。
お化粧をしていない事に気づくまで、かなりの時間を要してしまった。

机の上に箱があった。
中に、アクセサリーや化粧品が入っていた。これで化粧をすれば良いのだが、男の俺にできるとは思えなかった。
試しに口紅を取り出してみた。
蓋を取り、尻を回すと中身が出てくる。ここまではスティック糊と同じだった。
今度はそれを自分の唇に塗り付けるのだ。見た目はクレヨンと同じだ。唇の輪郭の内側を塗り潰せば良い…
が、鏡越しではなかなか上手くいかない。
はみ出しては洗面所で石鹸を付けて口の周りを綺麗にする。再び鏡の前でトライする…
三回程繰り返して化粧することは諦めた。

箱の中にはもう一つ、アクセサリーが入っていた。
ピアスだった。
(これも付けるのか?)
と箱から飾りのぶら下がったピアスを取り出した。
男でもピアスをしている奴はいるが、俺がそうであったという事実はない。
つまり、付け方も判らないという事だ。

 
次に何をすれば良いかを考えあぐねていると、チャイムが鳴った。ドアホンに顔が写っている…「俺」の顔だ。
「ショーイチ?居るんでしょう?ドアを開けなさい。」
「俺」の声がドアの向こうから聞こえてくる。女言葉で喋っていられるのが恥ずかしい。
慌ててドアに飛びつき、ロックを外した。

「ふ~ん、着替えはしたんだ。ちゃんとブラもしてるようね♪」
部屋に入るなり、彼女は俺のチェックを始めた。なんとかNGは免れたようだ。
「で?あんたは何をしようとしていたのかな?」
と、俺の顔で見下ろされると、俺が思っていた以上に威圧感がある。
「とにかく、この状態を回避するには俺の部屋の機材で状況を確認する必要があるんだ。」
「ふ~ん♪じゃあ、何でこんな所でぐずぐずしているのかな?」
「ぐずぐずって…確かにこの状態はそうだな。でも、お化粧しないで外に出られないだろ?俺には無理だから、どうしようか悩んでたんだ。」
「まあ、外に出なかったのは正解かな?じゃあ、手伝ってあけるからもう一度やってみて♪次からは独りでできるように覚えるのよ。」
「次って?」
「しばらく、このままで良いでしょ?もう少し男のコを経験したいんだ♪あんたには反対できない筈よね?」
「…」
「さぁ、椅子に座って頂戴♪」

 

 

あって言う間に化粧は終わった。アクセサリーも身に着け、出かける準備が済んだ…
「ありがとう。これで外に出れるよ。」
「もう一つ注意して!!こんたけ可愛くなったんだから、ちゃんと女言葉を使わないとおかしいわよ。」
「な、何だよ?俺が女言葉?喋らなければ良いんだろ?俺の部屋に戻るだけだよ。大丈夫♪」
「誰がリョーイチの所に行くって言った?あんたはこれから、俺とデートに行くんだよ♪」
「でえと?」
「そっ♪男だった女の子とデートする男って萌えるシチュエーションじゃない?」
(お前ってつくづく腐だな?)
「何か言った?ほら、ぐずぐずしないでサンダル履きなさいな♪」

 

そして、やってきたのは駅ビルのブティックだった。
まわりは女の子しかいない。男は近づくな!!オーラが充満している中に、彼女は俺の手を引いてずかずかと入っていった。
「これと、これ。これなんかも良いんじゃない?」
と数着の服を俺に手渡すと、試着室に送り込んだ。「着ろ!!」という事なのだろう…
「服を選んでくれるなんて素敵な彼氏サンですね♪」
と着るのを手伝ってくれた店員が言う。
「彼氏なんかじゃ…」
男言葉になりかけて、慌てて語尾を濁した。
「じゃあお兄さん?でも、あまり似てないわね♪」
「違います。…彼氏で良いです…」
「そうよね♪それにしてもセンス良いわね?貴女にピッタリよ♪」
もう一度乱れがないか確認し、カーテンを開けた。
「いかがかしら?」
と店員が「俺」の姿の彼女に声を掛けた。
「ふ~ん。こんな感じになるんだ…後ろを見せて。」
と俺を半回転させる。
丁度正面に鏡があり、試着中の俺自身を映し出す。
(確かに似合ってる。が、これを着ているのが俺だというのが情けないな。)

「じゃあ、次を着て♪」
とカーテンが閉じられた。
別の服を着て、再び彼の目に晒される。
これを二度、三度と繰り返し、ようやくの事で解放された。
店を出る時には、着てきた服を紙袋に入れてもらい、買った服を着たままデートを続ける事になった。
「何か明るくなったね♪」
彼がそう言ったのは、この服の所為かも知れない。
俺としてもこの服のデザインは結構気に入っていた。さらに、彼がこれを買ってくれたという事が、俺をウキウキさせていた。

「お茶にでもするか?」
と喫茶店に入る。
「ケーキセットなんて良いんじゃない?」
と進められたものをせのまま頼んだ。
メニューを見た途端、ケーキが欲しくなったのは事実たった。太っちゃうかも…という内なる声を他所に、運ばれてきたケーキを口に入れる…
「美味しい♪」
ほっぺたが落ちそうとはこの事を言うのだろう。そんな俺の表情の変化を、彼はコーヒーを飲みながら楽しそうに見ていた。

ゲームセンターでゲームをして、プリクラして、カラオケで歌った。
お腹が空いたので、ファミレスで夕食にした。
そして今…何故か俺はラブホテルにいた…

侵入(4)

「シャワーを浴びておいで♪」
と言われ、浴室で服を脱いだ。
シャワーが気持ち良く感じるのは、この体故なのだろうか?
バスタオルを体に巻く。腰ではなく、胸まで上げる。
「君のハジメテを貰うよ♪」
彼に抱き絞められ、キスをされ、ベッドに寝かされた。
「ふ~ん♪こんな風に見えるんだ。」
バスタオルが外され、膝を立てるように言われた。その股間を彼がじっくりと眺めている。
「恥ずかしいから、暗くして良い?」
枕元のスイッチに手を伸ばそうとすると、
「駄目よ。ちゃんと見ておきたいからね♪それに、あたしが自分の裸を見ているだけなんだから、恥ずかしい事ないでしょ?」
そう言われ、今の自分の体が自分本来のものではない事を思い出す。
「もう少し濡れた方が良いわよね?」
彼が伸ばした手が股間に触れた。
「いやん!!」
反射的に体を捩ってしまう。
「大丈夫。痛くしないから♪それに、こうしていると段々気持ち良くなってくるのよ。」
彼が言う通り、痛みが発する事はなかった。ソコを摩られていると、体がポカポカとしてくる。

クチュリ…

粘液の擦れる音がした。
愛液が股間に染み出てきたのだろう。彼の指が割れ目の中に侵入してきた。
「んん…あ、あん…」
快感を感じて、喘ぎ声を漏らしてしまう。
「ね?気持ち良いでしょ♪」
そう言われ、コクリと頷いていた。
「そろそろ良いかしらね?」
と指を抜く。
「ああん♪」
モノ欲しそうな喘ぎが漏れる。

「じゃあイクよ♪」
彼が伸し掛かってきた。
「ハジメテだから、最初は痛いかも知れないけどガマンするんだ。そうすれば、どんどん気持ち良くなってくるから♪」
と、彼のペニスが侵入してくる。
指とは比べ物にならないくらい太い…
「痛いっ!!」
股間が引き裂かれるような痛み…
破瓜の痛みなのだろう。
「痛い、痛い、痛いっっっ!!」
叫んでも、彼はペニスを抜こうとはしなかった。
彼は動きを止めただけ…だけど、それで痛みが少し遠退いたような気がする。
「少しは慣れたかな?」
叫び声が上がらなくなっていた。
と、
「イッッ!!」
彼は一気に奥まで挿入した。
その際、これまで以上の痛みが襲って来た。「痛い」という言葉を作ることもできない。

けれど、痛みが薄れていくと伴に、あたしの中が彼のペニスで埋められているのが感じられるようになる。
快感…というより幸福感に満たされる。
「良いかな?動くよ♪」
と彼。あたしの中で彼が蠢き始めた。
「あふ…あふぁん♪」
もたらされたのは痛みではなかった。これまで感じたことのなかった快感が生まれていた。

彼の動きがリズムを刻んでゆく。
あたしもそのリズムに合わせて吐息を漏らす。
快感が膨らんでゆくとともに、吐息は喘ぎになり、艶声、嬌声とエスカレーションしてゆく。
「ああん、あああん!!」
快感を求めて、あたしも腰を振り始める。
「ああ、良いよ♪」
そう言いながら、彼の顔が次第に険しくなる。射精をガマンしているのだろうか?
「い、一緒にイッて♪」
あたしも、すぐそこに快感の頂が来ているのがわかった。
「あん♪イクの?イッちゃう?」
「これでどう?」
彼が勢い良く突きあげる。と同時にあたしの膣に精液が放たれた。それは勢い良く、子宮の入り口に叩き付けられた。
その刺激が決定付ける。
「ああああーーーっ!!」
あたしも絶頂に達していた。

 

あたしは気を失っていたようだ。
ベッドの中で目覚めると、彼が優しく微笑んでいた。
「もう少しこのままでいない?」
あたしは何も考えず頷いていた。
考えるまでもない。あたしはこの幸せな時間が永遠に続けば良いと思っていた。
「良いの?明日も明後日もこのままで?」

「愛してくれるなら♪」

あたしのその言葉に、彼は目をまるくしていた。
「あ…あんた、自分の事が解らなくなってない?」
心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「どうかしたの?」
「あんた、自分の名前は判ってる?」
「名前?リョーイチ…はあなたの名前よね?あたしは…」
あたしは言葉を詰まらせた。
「判らなくなっちゃったのね?」
彼の顔が悲しそうにゆがむ。
「これでは、元に戻るなんて到底無理よね。」
「元に…って?」
「ううん、こっちの話。大丈夫よあんたはあたし…俺の彼女なんだから。これからもずっと愛し続けるよ♪」
彼の言葉に、あたしの中に芽生えかけた不安が一掃された。
「うん♪これからもずっとこのままね?」
あたしは再び彼の腕に抱かれ、幸せを全身に満たしていった。

レイヤー(前)

「ハルナちゃーん。こっちお願い♪」
僕は声を掛けられた方に向かいポーズを取った。
シャッター音が集中する。

しかし、僕以上にひっきりなしに声が掛かるのが相方のアキトだった。
勿論、声を掛けてくるのは可愛い女の子ばかりだ。

 
ここはコスプレ会場だ。
僕は天地晴也、相方は親友の野上秋人。もう何回目の参加になるのだろうか?
「今、モテるのはレイヤーだ!!」
と、秋人が唐突に思いついた。当然の事ながら僕も巻き込まれる。
二人してRPGの勇者っぽい格好で参加してみた。

会場の比率はやはり、女の子の方が多く、それなりにモテていたようだ。
それに気を良くしてか、秋人はどんどんコスプレにのめり込んでいった。

秋人は勇者のコスプレをとことん追求していった。
独自のキャラ設定を行い、僕らは「秋人&晴也」から「アキト&ハルヤ」となった。
僕の方はその時々で、相棒であったり、従者であったり…
(一度、アキトの師匠という設定でやったが、僕にフケ役は重すぎたようだ。)
そして、勇者とのペアで見栄えが良いのは…という事で、女装したところ無茶苦茶ウケが良かった。以降、僕の方は女役が定着してしまった。
いつしかハルヤではなくハルナと呼ばれるようになり、そこそこの人気も出るようになってきた。

 
新しく参加した女性のレイヤーさんなどは、僕のことを同性だと思い込んでいるフシがある。
古くからの人に腐女子と呼ばれる方が多数いるようで、僕らに対して良からぬキャラ設定をして楽しんでいるらしい。彼女らが僕を純女と誤認するよう誘導しているフシがある。
今日もイベントの後で女子会をやるから♪と誘われていた。
「俺以上にモテてるじゃないか♪」
と秋人も僕をおもちゃにしている。
「いつものように、帰りは俺の所に寄るんだろう?荷物は持っていってやるよ。」
もともとコスチュームや小道具は秋人の所に常備しているので「荷物」を運んでもらうのには何の問題もない。が「荷物」の中には「僕の着替え」も含まれているのだ。
女子会に参加するには、着てきた服ではだめなのだ。僕はレイヤーとして女装するが、普段は普通の男の子だ。普段に女物の服を着ることはない。
だから、僕を誘った女の子達は僕の女子会参加用の服を用意してきているのだ。女子会が終わったら、再び着替えるために秋人の所に寄らなければならないのだ。orz…

 

今回彼女らが用意してきたのは花柄のワンピースで、ふわりと広がる長めのスカートの裾にフリルが多用されていた。
前掛様の飾りの縁にもフリルが付き、腰に廻されたリボンを背中側で蝶結びにするように言われていた。

リボンは自分では旨く結べず、秋人に手伝ってもらった。
彼女らにその事を話すと、それだけでしばらく盛り上がるのだ。
「で、ハルナちゃんはアキトとどこまでイッてるの?」
「ねぇ、着替えも手伝ってくれる仲だもんね♪」
と、話はそっちの方に向かう。
僕の正体を知らない娘は単なる男女の関係として、そうでないお姉様方はそういうカンケイを想像してワクワクしている。
僕としては、全てを否定したいのだが…

「ふ~ん。ヤル事はヤッてるんだ♪」
僕が何も言わないのに、そう決め付けられてしまう。
即に否定せず、顔を真っ赤に染めていれば、誰もがそう結論付けるだろう…

僕としても否定しきれない所はある。
女子会の後、着替えるために秋人の所に行くと、まずはその格好のまま抱き絞められるのだ。
「春菜♪」
そう言ってキスを求められる。
僕は口紅を塗っているので、秋人は本物の女の子とキスをしていると錯覚してしまうのだろう。
舌を入れられ、吸い尽くされ、僕の頭がボーッとしてくる。
そのままベッドに倒れ込む。二人の体が密着すると、秋人の硬くなった股間をモロに感じてしまう。

秋人が僕の手を掴んだ。
その手を彼の股間に導く…「僕」の手でジッパーを降ろさせる。そして、トランクスの中のモノを掴ませた…
秋人は僕のことを女の子だと錯覚している。僕も男だから、こんな状態になったら女の子の手でシてもらいたいと思うことも理解できる。

「春菜…愛してる♪」
耳元で囁かれる。
耳の穴に暖かな息が吹き掛けられる。
「ぁあ~ん♪」
僕の口から甘い吐息が漏れる。
(僕は…今のボクは「女の子」なんだ。)
そう言い聞かせる。
だから…

ボクは秋人のペニスをしごいてあげていた。
「ああ…良いよ♪気持ち良い…」
秋人が喘いでいた。
(可愛い♪)
ボクは秋人の新たな一面を見れたことで幸せな気分になった。
「春菜?」
行為が途絶えて秋人が不安になり声を掛けてきた。
ボクはその間に体をずらしていた。
そして、目の前にやってきた秋人のペニスを咥える。ボクの口の中で秋人は更に逞しさを増していった。
「ああ…春菜♪イイ…良いぞっ!!」
そして、ドクリとペニスが脈動する。ボクの口の中に精液が放たれる。口の中を満たす秋人の精液を、ボクはゴクリと飲み込むのだ。
到底、美味しいとは思えないが「秋人に愛されている」と実感し、もの凄く幸せな気分になっていた。

「ああ…春菜♪」
ハジメテこんなコトになった時、秋人はボクを抱き締め、今度は秋人の手でボクの服を脱がしていった…
下着姿になる。何もナイ胸が恥ずかしい。
秋人の指がショーツの上からボクの股間を撫で上げ…
不意にその手が飛び離れた。
「ご、御免っ!!」
彼の指が布越しに触れたのは、ボクのペニスだった。
「そんなつもりじゃなかったんだ…」
秋人の体がボクから離れる。
急に「現実」が舞い戻ってくる。
「晴也…スマン…」
秋人は床に額を打ちつけるように土下座した。
「秋人?」
ボク…僕は秋人を見た。
「別に厭じゃなかったよ。秋人のためなら、僕はいつでも女の子になってあげるよ♪」
ついと、そんな言葉を発していた。

その後も僕らは幾度となく体を合わせた。ただ、秋人は決してボクの股間に触れるコトはなかった。
当然の事ながら、女子会のメンバーが望むような「本番」に至ることもなかった。

 
「ねえ、春菜はこういうの知ってる?」
腐女子のお姉様の一人が「男の娘のスベテ♪」というタイトルの本を差し出してきた。
カラーページをパラパラとめくると、可愛い女の子の写真が連なっていた。
「この娘たちがミンナ性別はオトコなのよね。それも、切ったり、ホルモンしたりなんかしていないんだって♪」
僕はもう一度、写真の娘たちを見てみた。確かに、女性か?と疑ってみれば不自然なところがある。
「巻末に素の写真があるわよ♪」
写真には番号が付ってあり、同じ番号が同一人物という事なのだろう。
「うそ~!!信じらんない。本当に同じヒトなの?」
「こんなに可愛い娘なら、デートしてみたいな♪」
脇から見ていた新参のコたちがはしゃいでいるのを、お姉様たちがニヤニヤと見ていた。

本の大半は「女装」のしかたに割かれていた。
その中の記事の一つに僕の目が止まった。
「ああ、それ?やっぱり気になるわよね♪」
それは「平な股間を造る」とタイトルが付けられていた。
「やってみる?」
と囁かれた。
僕は頷いてしまっていたのだろうか?
「じゃあ、春菜ちゃんをお持ち帰りするんで、あとはヨロシク♪」
と腕を絡められ、席を立たされた。

 

マン喫のフラットシートに二人で入った。
彼女はカチャカチャて道具を準備してゆく。
「こんな所だから、ヘンな声出さないようにね♪」
そう僕に耳打ちすると、スカートを捲り上げた。
ショーツを脱がすと、本を見ながら僕の股間に細工を始めてゆく。
テープで固定しながら、僕のおちんちんを体の中に埋め込んでいった。
「戻す時はちゃんと剥離剤を使ってね。強引に引き剥がすと、使い物にならなくなるらしいわよ♪」
と彼女が作業を終えたことを告げた。仕上がりを見たら、女の子と同じ愛らしい割れ目ができあがっていた。
「あ、ありがとう。」
ショーツを穿くと、気になっていた膨らみがまったくなくなっていた。スカートを下ろし、もう一度二人で本を読んで手順を確認した。
「コレでアキト君を悦ばしてあげてね♪」
「うん♪」
僕は素直に即答していた。
「蜜事は後で詳細に報告してよね♪」
それが彼女の好意への対価になるのだろう。

 

レイヤー(中)

「ねぇ、ココ触ってみて♪」
ボクは秋人の手を取ると、スカートの中に誘った。
「えっ?!」
と驚く秋人に種明かしをする。
「別に切っちゃった訳じゃないよ。特殊な接着剤を使って、胎の中に押し込んで固定しているだけ♪剥がせば元通りになるのよ。」
「見せてくれる?」
「じゃあ、脱がして♪」
秋人が腰のリボンを解き、ワンピースのファスナーを開いていった。
「その胸は?」
「ブラの下にヌーブラを着けているの。ちょっとはアルように見えるでしょ?」
下着姿になったボク…
腰のクビレはないけど、大分女の子に近づいている。
秋人の手がショーツに掛かる。ゴクリと唾を呑む音が聞こえた。
そして、一気に下ろされる。
「どう♪本物みたいでしょ?今日はココに挟んでヤッてみる?」

 

本物の女性器ではない。ましてや「穴」でもない。
ボクの何もナイ股間に挟んだだけだが、秋人の体がボクに密着し、本番をシているような気になる。
ボクは「女の子」で秋人に抱かれ、貫かれている…
「あん、ああん♪」
女の子みたいに喘ぎ声が漏れてしまう。
「ああ、春菜♪良いよ。イッてしまいそうだ。」
「良いわ♪きて。あたしのナカに射してぇ!!」
秋人のペニスが脈動し、ボクのナカ…股の間に精液を放出した。
そして、ぐったりとボクの上に体を重ねる…
その重さと、肌の温もりに、ボクはこれまで以上の幸せを感じていた。

 

 
「何か普通っぽくない?」
「ボクたちって普通じゃないの?」
ショーウィンドウのガラスに写る自分たちは、どこから見ても「普通」のカップルだった。

ここはコスプレの会場ではない。それに、今日は何のイベントもない普通の日曜日だ。
ボクは秋人と手を繋いで街を歩いていた。
普段着の秋人と普段着だけどちょっとオシャレした感じのボク…
イベントの日でもないのに、ボクは女装していた。今日は「女の子」のボクとの初デートだった。
覚えたてのナチュラルメイクでより「普通」の女の子っぽくしていた。

「普通…なんだろうなぁ。」
「駄目?」
「そんな事はないよ。俺は春菜の事は好きだし、それは春菜がどんな格好をしていても変わらないよ。」
「なら、証明してくれる?」
「証明?」
「そう。今、ここでボクとキスするの♪」
秋人は周りに大勢の人がいるのを気にしているようだ。
ボクは瞼を閉じた。
秋人が躊躇ったのはほんの一時だった。彼の腕が僕を抱き締め、唇が重ねられる。

少しだけ目を開けて、ショーウィンドウに写るボクらを見てみた。
やはり、普通のカップルだ。道往く人も何とも思っていない…
(ああん♪だからって舌を入れてこないでヨ)
快感に下半身に力が入らなくなる。秋人に抱きついていないと立っていられない。
ジュン!!と股間に染み出てくるモノでショーツが濡れる…最近、秋人に抱かれていると、愛液のようなものが出てくるのだ♪
「んもう♪ヤリ過ぎなんだからっ!!」
少々強引に秋人のキスから逃れる。
「厭じゃナイだろ?」
「それは…だけど、往来の真ん中で発情する訳にもいかないでしょ?」
「俺は別に構わないぜ♪」
「ば、馬鹿っ!!」
ボクはようやくの事、秋人から体を離した。

「取り敢えず、証明は済んだという事で良いかな?」
「え?ぁあ…うん。」
キスの切っ掛けを思い出すのにしばらく時間が掛かってしまった。
「OK♪じゃあ行こうか?」
秋人はボクの手を引いて歩き出した。

 

お決まりのデートコースは「お決まり」だけあって、ボクらを飽きさせる事はなかった。
ボクとしては、秋人とお出かけしているというだけでも満足してしまっていたので、その楽しさは格別なものがあった。
お昼も夕食も、雑誌とかで良く取り上げられるお店だった。その美味しさに偽りはない。

「少し休んでいこうか?」
とホテルに誘われる。
秋人の部屋以外で抱かれるのは初めての事だった。
「シャワーを浴びてきなよ♪」
そう言われ、服を脱いでシャワーを浴びた。バスタオルを巻いて秋人のところに戻った。
入れ替わりに秋人がシャワーを浴びてくる。
ボクはベッドに腰掛け、秋人が戻ってくるのを待っていた。

「お待たせ♪」
秋人はタオルを腰に巻いていた。
タオルの下では彼のペニスが窮屈そうにしている…
「春菜♪愛してるよ!!」
秋人がボクをベッドに押し倒した。その拍子に彼のタオルが落ちる。抱き付かれると、ボクの股間に割り込んでくる。
「今日の春菜はイチダンと可愛いよ♪」
彼の手がボクのバスタオルを剥がす。ヌーブラを着け続けていた所為か、こころなしか裸の胸も膨らんで見えた。
「乳首も可愛い♪」
とアキトが吸いついてくる。
「ちっちゃいけど、ちゃんと勃起するんだね?」
秋人が唇を離すと、確かに乳首が尖っていた。

乳首を弄られている間にも、ボクの股間は愛液でヌルヌルになっていた。
「じゃあイクよ♪」
秋人が本格的に腰を揺すりだす。ボクは彼のペニスを刺激するように内股を引き絞める。
彼の腰が突き上げてくる。ペニスが奥まで入り込む。
今日は一段と愛液が多いので、しっかり絞めないと彼を刺激できない。ボクは更に股間に力を込めた…

(ヌッ……)

いつもとは違う感触があった。
彼のペニスが股の間ではなく、別のところに潜り込んでいる。
ボクは胎の内に秋人のペニスが入り込んでいるように感じた。
「な、なに!!コレ??」
ソコからは今まで感じた事のない快感がもたらされてきた。
「どうした?」
秋人が動きを止める。
「止めないで♪」
動きが止まった事で快感が遠退いてしまったようだ。
彼が再び動き出すと、先程の快感が舞い戻ってきた。
「ああ…良い♪秋人ぉ~、モットォ~♪」
ボクは更に快感を求めていった。秋人との密着度をあげる為に、脚を広げて彼を迎え入れる。
更にその脚を腰に廻し締め付ける事で、更に密着度が上がる。

そう。秋人のペニスは既に僕の内股に挟まれている訳ではなかった。
彼のペニスは、ボクの股間の割れ目の中に呑み込まれていた。
「あん、あああん♪」
快感にボクは淫声をあげ続けた。
それが「異常」な事だということが理解できない。快感に酔い痴れ、何も考えられなかった。
「ああん♪イクゥ~!!イッちゃう~~~!!!!」
その声と同時に秋人の動きが早くなる。
「あん、ああん!!」
あとチョットで昇り詰める…
「一緒にイこう♪」
と秋人
ボクのナカで秋人が爆発する。
「ああああーーーーーっ!!」
ボクは嬌声を張り上げ、意識を失っていった。

 

レイヤー(後)

「ハルナちゃーん♪」
と声が掛かる。
ボクはそちらを向いてポーズを決める。
途端にシャッター音の洪水に見舞われる。

「さすがに露出度が高いと男の子が集まるね♪」
と秋人に声を掛ける。
「俺には露出度なんて関係ないぞ!!」
ポーズを変えるとこちらもシャッター音が絶えない。

あの日から、ボクの体は急速に女性化していった。翌日には何の細工もせずに谷間ができる程、バストも成長していた。
だから、今は女装するのに何の制約もない。胸に詰めモノをしたり、腰の太さをごまかしたりする必要がないのだ。
「アキト♪ハルナと絡んでくれない?」
そんなリクエストが上がった。
ぐいっと秋人の腕がボクを抱きよせる。
「「ふゅ~♪」」
と喚声が起こる。
「んあぁん♪」
ボクの口から艶めかしい吐息が漏れる。秋人がボクを抱き寄せた際に腕がバストに掛かり、乳首に軽い刺激が走ったのだ。
(わざとでしょ?)
と視線で追求するが、秋人はそ知らぬ顔をしていた。

ボクは体勢を立て直してカメラたちの前に立った。
露出度の高い服を着ている所為か、なんの躊躇もなく官能的なポーズがでてしまう。
そんなボクに秋人も火に油を注ぐように乗ってくる。
女の子たちのキャーキャー言う声が聞こえる。が、ボクらはもう自分たちの世界に入り込んでいた。

コホン!!
と咳払い。ボクらの背後にスタッフが立っていた。
「それ以上はお家に帰ってからにしてくださいね。いくら夫婦でも、限度はわきまえて下さいな?」
「「す、すみませんm(_ _)m」」
ボクらは声を揃えて謝っていた。

一応、ボクらは「夫婦」という事になっている。
女性化したボクの体は元に戻らない事が判ると「責任は俺が取る!!」と秋人がボクの実家まで押しかけてきた。
彼が最初に発した言葉が「お嬢さんを俺に下さい」だった。

両親も薄々はボクらの関係を判っていたようで、意外とすんなりコトが運んでいった。
結婚と同時にボクは戸籍上も「女」となった。
既に「女」でいる事があたりまえに感じていたので、あまり大きな感動はなかった。
それよりは正式に秋人の「妻」になれた事の方が何十倍も嬉しかった。

 

「ただいま♪」
二人で家に戻ってきた。
シャワーを浴びると、再び今日のコスチュームに着替え、しっかりとメイクも施した。
部屋に戻ると、そこには「勇者アキト」が待っていた。

「来なさい。」
と促される。
ボクは彼のパートナー「ハルナ」だ。自らの艶めかしい肢体を、彼のためだけに見せつける。
「待たせたな♪」
彼の腕が伸び、ボクを抱き寄せる。
「んあぁん♪」
ボクの口から艶めかしい吐息が漏れる。
先ほどは偶然を装っていたが、今は明らかな意図を持ってボクの乳房を刺激する。
ボクは体勢を立て直すことも儘ならず、そのまま秋人に身を預けていった…

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