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2012年3月31日 (土)

憧れたものは…(1/3)

「早いけど、当直の交代にしようか?」
カイトがいつもよりも大分早くブリッジに上がってきた。

完全自動化された航宙システムを備えている宇宙船ではあるが、不測の事態に備えて当直を立てるのが会社の規則だった。
だが、この十数年の間ぬ「不測の事態」が起こった事もなく、今は「規則」を守るためだけに当直専用の要員を集め、乗せている体であった。
だから、俺のような学歴のない男でも簡単に採用され、宇宙を飛びまわる事ができるのだ。

 

 
宇宙を飛びまわる…
聞こえは良いが、そんな要因で集められた俺達である。当然の事ながらまともな扱いが受けられる筈もない。
当直要員は、その船の緊急時対応マニュアルを睡眠教育で叩き込まれただけで、配属される。
その「配属」も、センターから冷凍睡眠状態で運ばれ、配属先の宇宙船に運び込まれるのだ。殆ど荷物扱いである。
離着陸のリスクを抑える為と、解凍は惑星引力圏を脱してからだし、目的地に着くかなり前から冷凍睡眠装置に放り込まれる。

「離着陸の間も起きていたいのなら、手がない訳でもないぜ。」
と俺は、カイトが教えてくれた催眠プログラムを始めて一ヶ月が過ぎていた。
「プログラムの効果は出てきてるか?」
とブリッジに上がってきたカイトに早速聞かれたが、
「実際、どんな効果が現れるのか聞いてないんだもの。効果が出たか判る訳ないでしょ?」
としか答えようがなかった。

「ああ、それもそうだな♪それより、監視を替わってやるから、席を開けてくれないか?」
とカイトが背後に回り込んできた。俺はベルトを外し、カイトに席を譲るべく立ち上がった。
「ヒャッ!!」
とすれ違い様、俺はスットンキョウな声で叫んでいた。
「あ、悪い♪」とカイト。俺は何故か顔を赤らめていた。
「わ、悪い事ないよ。何でもないから気にしないでね。お休み!!」
そう言って、俺は慌ててブリッジを後にしていた。

(何が起きていたか?)

俺はゆっくりと思い返してみた。
…それは、単にカイトの手が俺の尻に触れただけだった。
それを、俺は「女の子」みたいに叫んでしまっていたのだ。そして、その声もまた、女の子みたいに甲高くなかったか?…
俺は気を落ち着かせる為にシャワーを浴びる事にした。

 

最近の俺は、シャワーを浴びるのが好きになっていた。気分を落ち着かせるのにも良い。
が、ケチな会社はシャワーを使うのもチケット制にしていた。
基準回数分は支給されるが、それ以上は自腹を切らなくてはならない。男性は週に1回。女性は週に2回。
しかし、女性の場合は生理期間には毎日使えるよう優遇されていた。
俺は今週に既に2回使ってしまっていたので、どこかで1週間以上使わずに帳尻を合わせるか、自腹を切るかを考えなくてはならない。

服を脱ぎ、シャワーの下に立った。最近、伸びの早い髪の毛が肩に触れるくらいになっていた。(不思議と切ろうとは思わなかった)
髪をまとめてシャワーキャップを被り、お湯を流す。
「あぁ、気持ち良いわぁ♪」
思わず声が出るくらい気持ち良い。この気持ち良さの為に、ついついシャワーを浴びてしまう。
(さっきのお尻を触られた時の反応といい、どこか女の子っぽくなってきてるのか?)
そんな事を考えていたからだろうか?胸に当たるシャワーの刺激に乳首が膨らんでいった。

別に、俺の胸は女の子のように釣り鐘状に盛り上がってはいない。
が、刺激を与えると、乳首だけは女の子のようにぷっくりと膨らむのだ。
「ぁあんっ♪」
乳首を摘むと女の子のような喘ぎ声が漏れてしまう。シャワーの音に紛れて誰にも聞かれないので、その声を我慢することなど考えない。
快感を求めて掌が動いてゆく。片手は乳首を刺激しつつ、もう一方の手は腹部を這い降りて股間に達する。
そこには硬くなった突起があった。ペニスと呼ぶにはあまりにも細く短い。が、その分感度が増していた。
その先端から小水や精液が吐き出されなければ、女の子のクリトリスとも見えるだろう。
俺は女の子のように淫声をあげて胸と股間を責めたてていた…

ヌルッ…

指先がシャワーのお湯とは異なる液体を捉えた。
(何?)と股間から指を引き抜く。
指先に血のようなものが絡まっていた。爪で皮膚を傷付けたにしては痛みもない。
シャワーを止めて股間を確かめてみた。内股に血色の筋が生まれていた。
タオルが血に塗れるのも気にせずに体を拭き、一目散に部屋に戻る。

再び全裸になり、股間を覗き込んだ。

そこには割れ目ができていた。
その割れ目から血が染んでいた。
その割れ目は、まるで女の子の股間と同じ?

俺は再び服を着た。
股間にティッシュを当てる。
そして、ブリッジに上がった。

 

 

「カイトッ!!」
俺が呼び掛けると
「何だい?」とカイトはゆっくりと振り向いた。

「血、血が… これがプログラムの効果なのか?」
「そろそろ一ヶ月だろう?効果が出てくる頃なんだ。確認させてくれないか?」
「ここでか?血は下半身から出てるんだ。」
「解ってるよ♪でもここには他に誰もいない。そっちの予備席なら船内モニタにも映らないから。」

俺は予備席に向かい、ズボンとパンツを下ろして座った。
「もう少し浅く座って脚を上げるんだ。肘掛けに絡めるつもりで開いてみな♪」
言われるままに体を動かす。そしてカイトは開かれた俺の股間を覗き込んだ。
「うん♪プログラムは順調に機能しているようだね。これは生理だ。君にとっては初潮という事だね♪」
「せ、生理って…俺は男だぜ?」
「ここまで来て、まだ気付いていないのかい?あのプログラムは肉体を女性化させるものなんだよ。」
「…」
「正規乗員に気に入られれば、離着陸の間もブリッジに入れてもらえるんだ。もちろん、オンナとして彼等にご奉仕をしながらになるけどね♪」
「お、俺は女になんかなりたくない…」
「ここまで進んでしまうと、男には戻れないよ。それに、君もオンナノコを愉しんでいたじゃないか♪」
「?」
「シャワーの下で胸や股間を弄ってたじゃないか。女の子と同じ喘ぎ声をあげながらね♪」

見られていたと思うと顔が真っ赤になる。
「取りあえずはコレを使いなよ。」とカイトは箱から何かを取り出した。
「タンポンだよ。今回は着けてあげるね♪」と袋から出したソレを俺の股間に充てた。

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