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2012年3月 2日 (金)

昨日の敵は…

轟っ!!

俺の脇を唸りをあげて奴の一撃がすり抜けていった。
反応速度を極限まで高めているのだ。音速の弾丸でさえ躱す事が可能だ。
(その代償として、術後に肉体に襲いかかる反動が気に入らないのだがな…)
タイムラグをもって続けざまに放たれる足技も難なく躱す。
そして、俺の反撃…奴の急所に肉薄する。術中は力の加減が難しい。手の先だけで打撃を与えると、こちらの手首の骨が折れてしまう。
構造的に安定している「肘」を使うのがベストなのだ。その為には限りなく奴の懐に入り込まなければならない。
反応速度が上がっていても全ての攻撃を躱せる訳ではない。
距離があれば見切れるが、接近戦ではどこから攻撃が繰り出されるかがわからないので避けようがない場合もある。
奴の攻撃のリズムを把握し、一気に懐に入り込む。躊躇せずに一撃を放つ。外せば俺にチャンスはない。
奴は攻撃のリズムを変え、持久戦に持ち込むだろう。
俺の術はそう長く発動させられないのだ。そして、術が切れた俺は…

 
幸いにも、奴は俺の足元に倒れていた。
俺の攻撃がクリーンヒットしていたようだ。

俺は「術」を解いた。
途端に「反動」が俺を襲う。
「…ぁ、あぁん…」
せつないような喘ぎ声が俺の口から漏れ出てゆく…
「術」で強化されていた俺の肉体が、弛緩し、更に新たな形態へと変化してゆく。
ヘナヘナと腰が砕け、ペタリと尻を付けてしまう。手足から力が抜けると同時に筋肉も削られ白く、細くなってゆく。
全体に服がだぶついてくるが、なぜか胸の周りだけはパンパンに張っている。
そこにはある筈のない双つの肉塊…女のような乳房…が盛り上がっていた。

いや「女のよう」ではない。術の反動は、俺の肉体を「女」に変えてしまうのだ。
そればかりではない。発情し、SEXに…精に飢えた状態で倒したばかりの「男」の前に放り出されるのだ。

俺の意識は男のまま…疲れきった俺は、己の肉体をコントロールしきれない。
俺の肉体は目の前に在る「男」に反応してしまう。
ズボンのベルトを外し、パンツの中から「男」を引きずり出す。
萎えた「男」を口に咥え、刺激を与える。
暖かな俺の口の中で奴が反応する。
次第に太さと硬さを増してゆく。
俺の目の前に威様を取り戻した「男」があった。俺…俺の肉体は妖艶な笑みを浮かべている。
ブカブカのズボンを脱ぎ捨てる。下半身を剥き出しにして「男」の上に跨った。
俺の股間は充分に濡れており、「男」を迎え入れる準備は万全であった。
「俺」はゆっくりと腰を下ろしてゆく…
俺の内に「男」が侵入してくる。「俺」は歓喜とともにそれを受け入れていた。腰を揺する。
快感が俺を支配し、俺は女のように歓喜の嬌声を発っする。俺は快感の頂に向かってゆく。
俺の内でも「男」がフィニッシュを迎えようとしていた。

ドクリッ!!

「男」が脈打つ…俺の中に精液が放たれた…と同時に、俺も絶頂を迎える♪
「ああん、あん。あああ、あ~~~~ん!!」
絶叫を発っし、俺は悦感の奔流に呑み込まれてゆく…
………
……

 

気が付くと、俺の下には干からびた「男」の残骸があった。
俺が立ち上がろうとすると、ずるりと勃起したままの奴のペニスが抜け落ちる。奴の精液が俺の内股を滴っていった。
ブカブカになった俺の上着が短いワンピースのように、俺の股間を隠していた。
合わないズボンを穿く必要もないと、俺は干からびた「奴」をそのままに、街の雑踏の中に戻っていった。

 

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