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2011年12月 9日 (金)

境界を越えて…(5/5)

 
今日も実験が続いてゆく。
俺はもう「女の子」でいる事に違和感を感じなくなっていた。普通にお化粧をして、普通に着飾り、女の子の声で女の子らしく喋り、自然と女の子らしい仕草をしている。
トレーラーに装置を積んでの移動実験などは「彼との小旅行」的な感じで気分も高揚する。

俺が、川沿いの土手の上を歩いてゆくと、風が吹いて来た。
風は俺の足元をすり抜けざま、ふわりとスカートの裾を舞い上がらせた。
「キャッ♪」とは叫ばないまでも、慌てて腰の前後を押さえて下着が見られないようにする事も、ほとんど無意識にできるのだ。
そう。「女の子らしさ」も大分自分のものになってきていたと思う。

再び土手の上を歩いてゆく。もう領域は超えたかな?と思った所に再び風が舞った。
「キャッ♪」
今度のあたしは、女の子らしく叫んでいた。
(このへんがまだ領域内の「俺」が均されていないという所なのね♪)
そんなあたしの感想も領域内に戻れば忘れてしまうのよね。
それでも良いわ。あたしは「今」を楽しむだけ♪
今のあたしは100%女の子。あたしの脚は自然とスキップを踏んでいた…

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