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2011年12月 9日 (金)

寝正月

「お前、何をお願いする?」
俺は親友の悟と近所の神社に初詣でに来ていた。
著名な神社仏閣とは異なり、境内には俺達しかいない。出店もなければ巫女さんのお札の売り場もない。
おみくじも置いてない寂れた神社だが、それなりに新年の装いがなされていた。
「俺は月並みに一年の健康と、少しは頭が良くなって欲しい。ってな感じかな?」
そう言うと悟の目が歪む。
「お前がそんな殊勝なお願いをする訳がないだろ?さしずめ、即にエッチさせてくれる恋人をくれ!!くらい言ってるんじゃないのか?」
「ギクッ!!」
俺は童謡…いや、動揺を隠せなかった。
「まあ、僕も女の子の友達ができたら良いなとはお願いするけどね♪」
「先ずはオトモダチからか。お前らしいな。」
そう言って俺達は賽銭箱にお金を放り込んだ。

「それがお主達の願いか?」
背後から声を掛けられ振り向くと、そこには白髪白髭の老人がいた。
「良かったらこっちへ来てみんしゃい♪」

そう言って、誰もいない事をよいことに、テクテクとお社の中に入っていってしまった。
俺達も一度顔を見合わせると老人の後についていった。

 

お社の中は薄暗かった。
「こっちじゃよ♪」
見ると老人の上半身だけが床の上にあった。
良く見ると床に穴が開いていて、梯子が掛かっているようだった。

地下に入ると本当に何も見えなくなっていた。老人の気配だけを頼りに梯子を降りてゆく。
「ど、どこまで降りるんすか?」
と俺が聞くと、
「地獄まで…とはならんよ。もうすぐ横穴に出る。」
その言葉を信じて、更に降りていった。

「ここじゃ。」
不意に脇から声がした。そこには横に続くトンネルがあった。
下に続く穴はまだ延々と続いているようだったが、俺達は老人に続いて横穴に入った。

しばらく行くと広めの空間があった。
「この先にいくつかの穴がある。どれを選んでもイイ想いをすることができるが、どんなイイことかはお主等の運次第じゃ。」
「ハズレはないという事?」
「正月早々からそんな野暮なことはせんよ。まあ、楽しんで来なさい♪」

その言葉とともに老人の気配が消えた。更に、来た道…出てきた穴が塞がってしまっていた。
「どうする?」
と悟
「行ってみるしかないだろう?」
そう言って反対側の壁に辿り着いた。
老人が言ったように、壁にはその先に進めるような穴がいくつも開いていた。
「行くしかないんだよな?」
と悟が一歩踏み出した。
「お、おい。待てよ。一緒に行こうぜ。」
と後を追おうとしたが、穴の手前で何かに阻まれた。そして、次の瞬間には穴が塞がれていた。
俺は独り取り残されてしまった。
(どうすべきか?)
答えは解っている。俺も別の穴を選び、そこに入るしかないのだ。
(どれでも同じか?)
と壁伝いに左に移動し、最初に出会った穴に足を踏み入れていた。

 

 

穴の先に明かりが見えた。
それは穴の出口の形をつくり、どんどん大きくなっていった。
まぶしさに目が眩む…

 
二度三度と瞬きをして明るさに目を慣らした。
明るいとは言っても、太陽を直視している訳ではない。どちらかと言えば多少暗い感じだ。
そこは部屋の中だった。

さっきまで靴を履いていたのが裸足になっていた。コートも脱いでいる。部屋の中は適度に温められていた。

その部屋は見覚えがあった。
「俺の部屋だ…」
勿論、俺の部屋には穴に続くようなものはないし、そもそも二階の部屋に地下から繋がっているなどあり得ない。
が、窓のカーテンを開けると向かいのマンションの壁があり、上を見れば1月の空がそこにあった。
「まあ座りなよ♪」
背後で男の声がした。
コーヒーの入ったカップが二つ机に置かれた。それを持ってきた男は…

「俺ッ?!」

そこにはもう一人の「俺」がいた。
「そっちのベッドにでも座ってくれ。」
もう一人の俺はそう言って机とセットの椅子に座った。
俺がベッドの端に腰を下ろすと湯気をたてるコーヒーのカップを差し出してきた。
「外は寒かっただろう?先ずはコーヒーを飲んで暖まってくれ。」
「俺」が淹れてくれたコーヒーは俺のと変わらない味がした。
しばらく沈黙が続いた。そして…
「一応、俺の方が状況を掴めているから説明してやる。」
と「俺」がカップを置いて立ち上がった。
「お前も俺である事は解っている。しかし、今のお前は俺ではない。別人になっている事にまだ気付いていないのだろう?」
「別人?」
俺がそう言って奴を見ると、予め用意していた手鏡を俺に渡した。
「そうさ。お前はもう俺ではない。そもそも男ですらないのだよ♪」
鏡に写っていたのは奴が言う通り、女の子の顔だった。
「な、何で…」
「初詣で願った事は覚えているよな?」
奴の言葉に俺は首を縦に振った。
「そう。即に犯らせてくれる娘が欲しかったんだろう?だが、お前は、即にエッチさせてくれる恋人をくれとしか願っていない。」
「それが?」
「犯す気満々のお前に良いヨと言う娘がいると思うか?幸いにもお前が望んだ時には相手の性別を特定しなかったし、犯すとも犯されるとも明言していなかった。だから、お前を女の子に

した。」
「そ、そんな事で?!」
「だから、お前の望み通り即にエッチしてあげよう♪」
そう言って奴は俺をベッドに押し倒した。

「ああん!!」
俺の口から愛らしい悲鳴がこぼれる。確かにそれは女の子の声だった。
奴の手が俺のスカートの中に伸び、ショーツを引き下ろした。
その時になって、俺はスカートを穿いている事に気付いた。下着もまた女の子のものになっている。
勿論、ブラジャーも着けていた。その胸は俺好みの巨乳だった。
ブラウスのボタンが外され、奴の手がブラの上から俺の乳房を揉みあげる。奴の指が俺の乳首を摘んで捻りあげる。
「あん、ああん♪」
俺は快感に身を捩る。ジュンと俺の股間に愛液が染み出す。

俺の脚が開かされ、その中心に奴のペニスが挿入された。
「ああん。あああん♪」
俺は快感に支配されていた。
「どうだい?お前が望んだ通り、即にエッチしてあげたぞ♪」
「ああん♪イイ!!…イクゥ~、イッちゃうーーっ!!」
俺は奴の攻めに呆気ないくらい簡単に昇り詰めてしまった。

 

「どうだ?もう一回シてやろうか?」
奴は俺が「うん」と言えば即に犯ってくれる。それは「文字通り」俺が望んだままである。が…
「一つだけ違うところがあるんじゃないか?」
俺が望んだのは「恋人」である。「俺」自身に犯られても、見方によっては単なるマスターベーションでしかない。
「気が付いたか。しかし、最初からお前に異性を与えてもエッチしてくれとはなかなか言い出せないだろう?」
「そ、それはそうだが…」
「大丈夫。お前さん達の望みはワシがちゃんと叶えてやるサ♪」

と奴の姿は「俺」から神社でであった老人に変わっていた。
「そろそろお前さんの恋人が来る頃じゃ。邪魔者は消えるとするかね♪」
と、老人の姿が消えてゆく。

そして…

「やあ、明けましておめでとう!!早速だけど初詣でに行こう♪」
やってきたのは悟だった。
確かこいつの願いは…女の子の友達ができたら良い…だった筈。つまり、俺は「恋人」のつもりでも、悟には「友達」でしかない?
いや、そんな事はない。老人が俺の願いを言葉通りに叶えてくれたのなら…

「時間は十分にあるでしょう?行く前にエッチしない♪」
悟は一瞬躊躇したものの俺を抱き締めると、濃厚なキスをしてくれた。
「嬉しいよ。唯一の女友達の君から誘ってくれるなんて♪」
俺はそのままベッドに倒され、あっと言う間に悟のペニスに貫かれていた。

 

「初詣でどうしようか?」
既に陽は西の空から消えようとしていた。
「何か記憶があやふやで、既に朝イチで初詣でしてきた気もするんだ。」
「そうね。あたし達の願いって、もう叶えてもらったみたいだものね♪」
「どうする?」
「じゃあ、もっとエッチしよう♪」
あたしがそう言うと、悟のペニスが一気に復活する。
「もっと、もっとシて頂戴♪」
あたしは更なる快感に包まれていった。

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