« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月 6日 (日)

求めたもの…

「こ、こないで…」
床の上に尻を付けて、少女は必死に後退りした。

「俺は変質者なんかじゃないよ。ただ、君の写真を捕らせてもらいたいだけなんだ。少しだけじっとしていてもらえれば良いんだ。じゃないとブレちゃうからね♪」
少女の背中が壁に当たり、それ以上退けなくなっていた。
少女の動きが止まる。
「良いね♪その表情。」俺はカシャリとシャッターを切った。

次の瞬間、俺の肉体は変化していた。服が総じてブカブカになっている。視点が30cm程地面に近付いたようだ。
「う…嘘っ?!」彼女が絶句する。
そう、彼女の目にはもう一人の「自分」が写っている筈なのだ。
「どぉ♪自分の姿を捕られるのって?なんなら、あなたも別の姿になってみる?」
彼女が同意する筈もない事は十分に解っている。
俺は足元に置いたスポーツバックから着替えを取り出し、彼女に見せつけるようにして自分の着ている服を一枚一枚剥ぎ取っていった。
「い、嫌!!見ないで!!!!」腰が抜けているのだろう。彼女の抵抗は言葉だけだった。
彼女の制止の声をあからさまに無視して、俺は上半身裸になった。
胸が露わになる。

その胸は思った程…どころか、まったく膨らみが見られない。
厭な予感がした。
ズボンのベルトを外し、一気に脱ぎ落とす。
ブカブカのトランクスが腰に掛かっている。
が、違和感がないのが気にいらない。
腰のゴムを広げ、一気に脱ぎ下ろした…

 
「な、何でアルんだ!!」

 
先程から想像はしていた。この肉体がサイズこそコンパクトであるものの、何の違和感も俺に伝えて来なかったのだ。
そこには、全裸の少女の姿を期待していたにもかかわらず、剥いてみれば俺と同じ「男」の肉体しかなかったのだ!!
「何だって言われても、男の娘だモン。」
「男の娘だ~ぁ?」
「オジサンもケツマンコに挿れてもらう?気持ち良くてペニクリから愛液ダラダラにナルよ♪」
「そうだ。こんな物騒なモンは手放して、キモチヨクなろうぜ♪」

不意に背後から男の声がした。手にしたカメラが奪われる。
「最近の変態はナカナカだな♪」
俺のスポーツバックにあった「着替え」を広げていた。
「風邪をひくといけないなぁ♪」と元々俺が女の子の体になって着ようとしていたセーラー服を着るように言った。
「っと、ショーツは穿かなくて良いぞ。これから突っ込んでやるんだ。もう一度脱ぐよりは、そのままの方が良いだろ?」
ショーツをスポーツバックに放り込むと、俺の獲物だった男の娘に俺の脱いだ服もその中に入れるように指示していた。

男が現れた事で男の娘には余裕ができていたようだ。チャックを閉めたスポーツバックを肩に掛け、男の隣に並ぶ際、
バサッと俺のスカートを捲りあげていた。
 
俺の股間が二人の前に晒される。そこにはしっかりと男性のシンボルがぶらさがっていた。
「ココでスルの?」と男の娘が男に問いかけた。
「ああ、絶好の死角だな。とりあえず邪魔が入らないように見張っててくれ。」
男の指示に従い男の娘が路地の入り口に向かうと、男が俺に命令した。
「そこの壁に両手を付いて、こっちに尻を突き出すんだ。」
男の腕力は変身前の俺でも敵いそうもない。ましてや女の子みたいな体では…俺は男の命令に従うしかなかった。

スカートが捲られ、尻が剥き出しにされる。背後から腰を固定される。男の指が尻の穴に差し込まれた。
ひんやりとした感覚はローションを塗り込められたのだろう。男の指が俺の尻の穴に丹念に塗り込んでゆく。
「サツキと全く変わらないなぁ。」
サツキとは路地の入り口で見張りをしている男の娘の事だろう。
「じゃあイくぜ♪」
男が両手で俺の腰を掴むと、ぐいと俺の尻にペニスが入り込んできた。
「んあんっ!!」
思わず媚声をあげてしまった。
「どうだ?良いだろう?」
それが「快感」なのかははっきりとは解らなかった。これまで、女になって男を受け入れた事は何度かあった。が、膣で感じるのとはまた違った感覚であった。
「女もアナルで悦ぶが、男の娘がケツマンコで感じる快感はヤミツキになるらしいぜ♪」
男が腰を動かすと、俺はアンアンと女のように喘いでいた…

 

 

 
路地の奥で精液まみれになって俺はうち捨てられていた。
その肉体は元の姿に戻されていた。セーラー服を着せられたままだったので、元の体ではサイズが合わず、セーラー服はミシミシと音をたてながら分解し、俺の体に纏い付いていた。

快感の余韻も冷め切っていた。返されたカメラで女の子に変身する。(男の娘のデータは消されていた)
いつものように股間に手を伸ばすが、何の興奮さえ起きてこない。あれだけ求めて止まなかった巨乳もうっとおしいだけだった。
股間の手を更に奥に進める。ケツマンコに指を突っ込んだ。
確かに快感はあったが、それ以上のモノはなかった。

そんなコトをシていると、俺の前に人垣ができていた。
「可哀そうに。顔は別頻なのになぁ♪」
そう言いながらズボンのベルトを外してゆく。
「こいつが欲しかったんだろう?」
前戯もなく、いきなり突っ込んできた。
「あ、ああん♪」
オンナの肉体が条件反射のように反応する。
でも…

「お願い、お尻にシて♪」

俺の懇願に男は俺のケツマンコにぶち込む。

「ああん♪」
快感はあったが、到底満たされるものではなかった。
男達が代わる代わる俺の…女のケツマンコに精液を注ぎ込んでいた。
(駄目だ…こんなんじゃない!!)
俺は傍らに転がっていたカメラを引き寄せた。
それは最後の手段だった。
俺はケツマンコに男のペニスを咥えたまま…

俺は、元の「俺自身の」姿に変身した。

 
「あ、あ、あっ。ああーーーっ!!」

 
その瞬間
あの快感が、俺の脳髄を貫いていった♪

無題

「ぁ…ぁあん…」
耳元で艶めかしいオンナの喘ぎ声がした。

俺の全身はむず痒い刺激に支配されている。
その刺激が俺の呼吸に合わせて俺の喉を震わせる。すると、俺の口からは先程のような「オンナの喘ぎ声」が零れ落ちてゆくのだ。
 
今の俺は、何故か「女」の体だった。

多分これは「夢」なのだろう。
最近、幾度となく見ている。女となった俺が、女の快感に翻弄され続けるのだ。
「誰に…」とは特定できなかった。それは男であった時も、女であった時も…自らの手で責めあげていた時もあった。
それでも、決まって俺は女の快感に翻弄され、幾度となく昇り詰めるのだった。
それが、本物の女性が感じているものと同じものであるのかを知る由もないが、俺の口から漏れる淫声は、女が感じている時のものと何ら変わる事のないものであった。

「んああ!!イクッ、イッちゃう~~♪」

俺が嬌声をあげる。頭の中が真っ白に塗り潰される。
そして、何も感じなくなる…

 

再び目覚めた時、
そこがいつもの「俺」のベッドであることもあれば、
再び夢の中で「女」として快感に翻弄されることもある。

そして、そのいづれかでしかなかった…

 

俺は再び覚醒の時を迎えた。
腕を持ち上げ、掌を胸に宛てる。
「あぁん…」
快感の吐息が、俺の口から零れてゆく。

お遊び(1/3)

「そ、そんなの無理だよ!!」
と抵抗を見せる僕を無視して湊が伸し掛かってくる。
「いつも良い思いをさせてあげてるでしょ?たまにはアタシにもヤらしてくれても良いんじゃない?」

彼女の股間にはレズビアン殿ご愛用の疑似ペニスが装着されていた。
僕の方は尻の穴にたっぷりとローションが塗り込まれている。所謂、ホモが使う「ケツマンコ」が彼女の前に晒されていた。
「コラッ!!力を抜きなさい。入らないじゃないの!!」
そうは言われても、女の子と比べれば柔らかくない肉体を、彼女等より曲げて「入り口」を晒しているのだ。苦しい中でソコまでやれるか?
と思っていると、その「入り口」の前で止まっていた疑似ペニスの先端が、ズブズブと僕の中に入ってきた。

「あん、ああん♪」と何故か淫声があがってしまう。
「晃ったら可愛い♪」と湊が笑い掛けてくる。
「そ、そんなぁ。感じてる訳じゃないヨ。」
お尻から伝わってくる「変」な感じは決して気持ちよいものではなかったが、耐えられないものでもなかった。

「うん♪ちゃんと根元まで入ったね。じゃあ動かすよ♪」
と湊が腰を前後に動かし始めた。
「ああん、あん♪」彼女の動かすリズムに合わせて艶声が漏れる。
「やっぱり感じているんだ♪」
僕はそれを否定しようとしたが、それを言葉にする直前で躊躇ってしまっていた。
快感など感じる筈もないのに僕のペニスは勃起し、今にも精液をぶちまけようとしていたのだ。その股間の変化を見逃す湊ではなかった。
「あはっ♪晃のクリちゃんも大きくなってきたね?」と、腰の動きが激しくなる。
「あ、あん。ダメ!!そんなに動かしたら射ちゃうヨ~」
「そん時はイク~ッて言ってくれると嬉しいな♪」と更に激しく腰を揺り動かす。
「ダ、ダメ…。イ、イク…イッちゃうよ~」
「ほら♪イッちゃいなさい!!」と最後のヒト突きを加えた。
「あっあっあ、あ~~~ん♪」僕は盛大に嬌声をあげてイッてしまった。

 

「可愛かったわよ♪」
湊がそう言って僕にキスをした。
そして、口のナカに含んでいたモノを僕の方に送り込んできた。それは直前まで、僕の胸の上で舐め取っていた僕の精液に違いなかった。
「飲み込んじゃって♪」僕は彼女の言う通りにした。
「それって晃の精液だって解ってた?」僕はウンと頷いた。
「男性の精液を悦んで飲むなんて、晃は身も心も女の子になっちゃったみたいね♪」
僕は否定しようとしたが、体を動かす事ができなかった。
「じゃあ、今度はバックでね♪」僕はうつ伏せにされ、腰を高く上げさせられた。
再び湊のペニスに貫かれる。
「ああ…、イイわぁ♪晃のナカって気持ち良いわ。最高っ!!」
そう言って彼女は腰を奮う。
僕も即に快感に翻弄され「あんあん」と艶声をあげまくっていた…

 

 
「み、短過ぎない?」
僕はスカートの裾を引っ張りながら湊に抗議した。
「いつもあたしが穿いているでしょう?駅の階段での上がり下りさえ気を付ければ大丈夫よ♪」
「え、駅って?電車に乗るの?!」

僕は湊に手を引かれて街を歩いていた。それも湊の服を着せられて…つまり、今僕は「女装」しているのだ。
「何考えてるの?身も心も女の子なら、女装とは言わないでしょ?スカートだって気にならない筈でしょ♪」
「そ、そんなコト言ったって…」
身も心も女の子になっていたのはエクスタシーを感じていた、あの一瞬だけの事。夢から覚めれば現実が待っている。
が、その時の僕は湊に逆らう事ができなかった。服を交換したままホテルを出てしまっていた。今更、服を元に戻す訳にもいかない。
当然、僕等の家に帰るには電車に乗る必要もある…

「湊は女の子だから、男装に抵抗はないだろうけど、僕は男なんだよ。女装に抵抗ない訳ないだろう?」
と抗議するが、
「昔はよく服を交換してたじゃない♪」
「そんな…幼稚園や小学校の頃の話を持ち出されても…」

 

僕と湊は双子である。
もちろん一卵性双生児ではないが、小さい頃は本当に見分けがつかないくらい似ていたのだ。だから服も同じデザインで湊が赤、僕が青を着させられていた。
時々、湊が「青を着たい」というと、僕と服を交換していた。
顔形の同じな僕等が服を交換していると気付く者は誰もいなかった。僕等も、遊び感覚で互いのフリをしていたから、余計に解らなかっただろう。
それは小学校に上がるまで続いていた。
年が上がれば「同じデザイン」でも湊はスカート、僕はズボンとなっている。しかし、その頃の僕は「男の子はスカートを穿かない」と言う事を知らずに、素直に湊と服を交換していた。
とは言え、服の交換の事実が親の知る所となる。湊が青い服を買ってもらえるようになった事で服を交換するような事…僕がスカートを穿くことはなくなっていた。

 

湊が僕を女装させようと思ったのは何時の頃からだろう?
成長の思わしくない僕は今以て湊との身長差がない。細い手足も湊と差がない。体重等は膨らんだバストの分だけ湊の方が多いかも知れない。
時々、湊が僕の服を着て出かけている事は知っていた。でも、その時は「交換」と言って僕に湊の服を着せる事はなかった。
彼女の胸の膨らみは隠せるモノではないし、僕の服も「男物」と言うよりは中性的あるいは無性的な物ばかりなので、「僕」が同時に二人存在している事態にはなり得ないのだ。

「互いのフリをする」という「遊び」を取り上げられた僕達は、互いの肉体を探求するという遊びを始めた。
それが「SEX」という行為であると知ったのは、その後しばらく経ってからだった。
未だ「子供」の僕達が、それも「兄妹」でその行為に及ぶ事など許されるものではないと知ってもなお、僕達はその行為を続けていた。
家の中での行為に限界を感じると、外でやるようになった。

最初に言いだしたのは湊だった。
湊はホテルを使う事に慣れているようで、いつも先に立って入っていった。
彼女には経験があったのだろうか?

後で聞いた話だが、その時にはすでに「大人」の男性との交渉があったらしい。
それも、かなりの頻度で不特定多数の男性達とヤッていたのだが、ある時を境にその嗜好が変わったと言う。
その理由は教えてもらえなかったが、以降の湊が相手をした唯一の男性が僕だという事は確からしい。
相手にした「男性」は僕だけだったが、代わりに「女の子」達と関係を持つようになったのも、この時期のようだ。湊は常に男役で女の子達に快感を与えていた。
(そこで磨かれたテクニックで、僕は女の子みたいにイかされたのだ)
つまり、その頃には僕を女装させようと計画していたに違いない。

 

お遊び(2/3)

「晃がそんなに恥ずかしいと思うなら、昔みたいにあたしに成りきっちゃったら?湊としてなら恥ずかしい事は何もないでしょう?」
「何を突然に…」
「大丈夫だよ♪ボクが晃なんだから、湊は湊らしくするだけで良い。」
「む、無理があり過ぎるよ。その声、その胸…」

「声なんかどうにでもなるぜ。」
と言った湊の声は完全に「男」のものだった。本来の僕の声よりも更に低く、心地よく響いていた。
「胸だってホラっ♪」
彼女が胸に手を入れ、腕で締め付けると浮き輪のようにシューと空気が抜けてゆくかのように、彼女の胸が萎んでいったのだった。
「ど、どうなってるの?」
「精力付ける為に男性ホルモンを使ってるんだ。その副作用で声は太くなるわ、胸はなくなるわ…」
「き、気付かなかった。」
「そりゃあ、気付かれないように頑張ったんだぜ。前と同じ女の子の声を出せるようにしたり、胸の膨らみを元に戻すギミックを埋め込んだり。あんたもヤレばできるよ。」
「な、何をやらせるのよ!!」
僕は変な細工を仕込まれるかと思い、咄嗟に胸を庇った。
「その声、その仕草♪十分女の子で通用するぜ。」
湊はハハハッと、豪快に笑ってみせた。

 

湊に庇われるように、駅の階段を昇り、電車に乗って家に向かった。
「ただいま。」と湊の抑えた声は、本当に僕そっくりだった。
「おかえり♪」とママが迎えてくれた。
「湊ちゃん?元気ないわね。どこか具合でも悪いの?」と、僕に向かって声を掛ける。
今は僕が「湊」なんだ。
「大丈夫よ。何ともないわ♪」と僕は「晃」を伴って二階の僕達の部屋に上がっていった。

「さあ、早く着替えよう!!」と僕のタンスを開ける。
「間違えんなよ。湊のタンスはあっちだろ?」と僕が開けた扉が抑えられた。
「ママも気付かなかったね♪もう少し続けよう!!」
今日の湊はいつも以上にオシが強かった。
僕は湊のタンスを開け、部屋着に着替えた。湊も同じように着替える。湊がブルーで僕がピンク。いつもと逆だけど、いつもと同じ「湊」と「僕」がそこにいた。

夕食を終え、皆が居間でテレビを見ていたりする。パパもママも僕達が入れ替わっているのに一向に気付かない。
「お風呂沸いたわ。湊ちゃん、先に入っちゃいなさい♪」とママ。
「は~い♪」と返事をする僕…
立ち上がり「湊」として風呂に入るのだ。湊が着るネグリジェを持って脱衣所に向かう。
そこには大きな姿見があり、「湊」の姿の僕の全身が映し出される。が、服を脱いでしまえば、そこに映るのは「晃」でしかない。
けれど今、居間にも「晃」が存在している。だから、今の僕は「湊」であり、鏡に映っているのも「湊」なのだ。
本来の湊…胸の膨らみがなくなった湊は、股間の造作を除けば、本当に僕そっくりなのだ。女性らしい腰のくびれの目立たなくなった彼女と、男にしては微妙な腰のラインがある僕…
試しに股間の突起を股の間に挟み込んでみた…。確かに鏡に映ってたのは「湊」だった。

「晃。パット入りのブラを置いとくから、お風呂出たら、それを着けておいてね♪」
湯舟に漬かっていると、脱衣所から湊の声がした。
わざわざ用意してきたのだろうか?確かにスケスケのネグリジェでは胸が潰れているのが即に解ってしまう。あのギミックを入れる前の湊は萎んでゆくバストをごまかす為にも、そういうのを使っていたのだろう。

女の子みたいに体に巻いたバスタオルを胸元で止める。女の子らしく湊のショーツを穿き、バスタオルを外した。
ショーツの前が異様に膨らんでいたので、原因となった突起物を股間に挟み込むとすっきりした。
パット入りのブラをして湊のネグリジェを被る。乱れた髪の毛をブラッシングすると、鏡の中にはいつもの「湊」がいた。
「晃、お待たせ♪」と居間の湊に声を掛けた。
「じゃあ、僕も入っちゃうね。」と「晃」がパパ、ママに言う。
二人とも何の疑問も持たなかったようだ。
「先にベッドに行ってるね。」と風呂場に向かう湊に言って、僕な二階に上がっていった。

二階の部屋にはタンス、ベッド、机がそれぞれ二つづつ置かれていた。同じデザインで色だけ変えてある。
今の僕は「湊」なので赤いベッドカバーがしてある方のベッドに乗った。

並べて置かれているので、どちらに上がろうが大した違いはない。時には互いのベッドを行き来して抱き合ったりしているのだ。湊だって異議は唱えないとは思うが、今は僕が「湊」なのだから「湊」らしく…
…頭を晃のベッドに、下半身は湊のベッドにと言う形で転がってみた。

「早速?ホテルのだけじゃ物足りなかったかい?」
「ち、違うよ。ちょっと転がってみただけだよ。」
湊にはそう答えたが、湊の一言で僕の肉体がアノ快感を思い出してしまっていた。
「あん♪」肌に触れられただけで感じてしまう。
「や、止めてよ、湊~。」
「湊はお前だろ?俺は晃だぞ。間違えんなよ♪」と湊が執拗に僕の体を触りまくる。
「あん、ああん、ああ!!」
僕はベッドの上で悶えまくっていた。

「じゃあ、湊♪良いかい?」
いつの間にかネグリジェが脱がされ、ブラとショーツだけ。全裸の湊…晃が伸し掛かり、ショーツを脱がそうとしている。
それは、いつもの「僕」の行動…今は僕が「湊」だから、僕は彼女がやっていたように腰を浮かし脱がし易くした。
そして、湊がするように、ゆっくりと膝を開いてゆく…
「キテ♪」と晃に囁く。

晃の肉体が僕…あたしの上に降りてくる。互いの胸の間に、あたしのバストが挟まり、圧し潰されている。
晃があたしを抱き締める。
「湊…スキだよ♪」と晃
「あたしも♪」
そう応えると、晃の腰があたしの股の間に割り込んできた。
晃の指があたしの股間を撫であげた。
「もう、準備はできてるね♪」
そう言って、晃のペニスがあたしのナカに入ってきた。
「んん…ああん♪」あたしが喘ぐと
「感じるかい?」と晃。
あたしはそれには直接答えずに、
「ああん♪もっとォ~~♪」と喘いでいた。

それは不思議な感覚だった。
多分、あたしは「イッた」のだろう。快感の波に翻弄され、突き上げられ、頭の中が真っ白になった。
そして、そのあとに続く不思議な浮遊感。
精液を吐き出す一瞬の快感とその後に続く虚脱感しかない男とは比較にもならない。あたしは今「女」として性の快感に浸っている。
確かにあたしの股間には男性のシンボルがあるが、この快感はソレによってもたらされたものではない。晃に貫かれ、晃のペニスでイかされたのだ。
あたしのペニスは既にクリトリスと同じモノだと言っても良いだろう。勿論、ソコから分泌されたものがない訳ではない。が、精液が放出さるたのではない。先走りの雫…それはあたしの愛液だった。

 

お遊び(3/3)

 
「おはよう♪」
あたしは先に起きて、あたしの寝顔を覗き込んでいた晃に声を掛けた。
「おはよう、湊♪」
晃はそう言って、あたしにキスをしてベッドを下りていった。
あたしも毛布を剥いで…って、あたしは裸のままで寝てしまっていたようだ。慌てて枕元に丸めて置いてあったブラとショーツを身に着けた。
「何見てるのよ。趣味悪いわよ!!」
あたしを窺う晃を一瞥し、タンスから今日着る洋服を取り出した。
「ごめん、ごめん♪」と晃は着替えを再開している。
あたしはワンピースを着ると晃を無視するようにドレッサーに向かった。
鏡に写る顔は「晃」と同じ。だけど、女の子は身だしなみに気を付けるの♪髪をとかし、軽くお化粧すると「湊(あたし)」ができあがる。
二人して階段を下りて居間に入る。食卓には朝ご飯の準備が出来ていた。
「ママ、おはよう♪」と声を掛け、あたしは湊の席に着いた。

こうして、あたしの「湊」としての一日が始まった。
誰も…家族も友達も…あたしを「湊」として疑わない。
そのまま2日3日と過ぎていった。
「なんか晃君、逞しくなったんじゃない?」
と「晃」の好感度が上がってゆく。あたしの「晃」とは何か違うのだろうか?
「それを言ったら湊も物腰が柔らかくなったって言われているよ。別にバレた訳じゃないから気にすることはないよ♪」
ホテルであたしを抱きながら、晃がそう言っていた。
 

そろそろ入れ替わって一ヶ月が経過するというある朝…
「あっ、晃…」
と傍らで寝ていた晃を揺り起こした。
「騒ぐ事のモノじゃないだろう?月のモノが来ただけじゃないか。女の子なら当たり前の事だろう。」
と晃はテキパキと後始末をしてくれた。あたしは晃が用意してくれた生理用のショーツにナプキンを貼り、黙って脚を通していた。
「これでもう大丈夫だね♪」
「は、初めてのコトだから…まだ、大丈夫とは言えないわ。それよりも、何で?…」
「何で湊に生理があるかと言えば、湊はもともと女の子だったからと言う答えになるな♪」
「待ってよ。あたしは晃で、お遊びで名前を交換しているだけでしょう?晃は…あたしは男の子だったのよ!!」
「神様のイタズラって言う奴かな?晃も湊も、もともとは女の子の一卵性双生児だったんだ。ママのお腹にいた時に、ホルモンバランスが崩れたようで、晃の肉体は、見た目が男の子のようにして生まれてしまったんだ。仮性半陰陽というやつだ。」
「あ、あたしが…元から女の子?」
「そう。見た目が男の子だったから男の子として育てられたんだ。しかし、ホルモンバランスの乱れは湊にも及んでいた。それは肉体ではなく、精神に働きかけられたんだな。性同一性障害というやつだ。」
「体は女で心は男っていうこと?」
「子供の頃は気にならなかったが、成長するにつれて俺の悩みは大きくなるばかりだった。肉体的には完全に女性なんだ。見た目にはどこも悪い所はないから、誰にも相談できず思い悩んだ日々を過ごしていたんだ。」
「そ、そんな事が…」
「俺はどうすれば本来の自分を取り戻す事ができるか考えた。そんなある日、晃の肉体が正常な男性とは異なることに気づいたんだ。そして調べ、確信した。晃は本来女性なのだと。」
「…」
「俺は晃と入れ替わる事を思いついたんだ。このまま成長すれば、晃は女になる。その結果は二人の姉妹ができあがるだけで、俺の方の問題は何の解決にもならないんだ。もし、解決できたとしても、晃が女に湊が男と逆転することで、まわりが混乱するだろう?」
「…ぁあ、そうよね。」
「俺が晃に、晃が湊に立場を入れ替えれば、何の問題も起きないと考えた。あとは、どうやって晃を湊にするかだった。幸い、晃は自らの性に淡白な所があった。」
「そうなの?」
「だから、晃の自己認識を女に近づけるとともに、肉体の女性化を進める事にしたんだ。お遊びとしてもちかけた立場の入れ替わりを受け入れた事で、自己認識の女性化は問題なくなった。」
「…」
「肉体の女性化は胸パットに仕込んだ浸透投薬装置で性ホルモンの濃度を調整した。眠っていた女性器が活性化され、本来の機能を取り戻させたんだ。湊が生理を迎えた事で、肉体の女性化も完了したと言える。」
「あ、あたしはもう晃に…男の子に戻れないと言う事なの?」
「あんたは元々女の子だったんだ。だから、男の子に戻るという発想は有り得ないんだ。」
「じゃあ、晃は?」
「俺は元から男だったじゃないか♪湊も俺に抱かれて何度もイッてただろう?」
「何か認識がねじ曲げられてるような気がするんだけど…」
「気の所為だよ。湊は湊さ。これまでも、これからもずっとね♪」

 

 
「あん、ああん♪あ~~~ん!!」
あたしは晃に抱かれベッドの上で嬌声をあげていた。
今、あたしの膣のナカは晃で満たされている♪

俺の仕事(前編)

「これ、20部コピーね。」
と書類を渡される。
俺はクリップを外し、コピー機に投入した。ふと時計を見るとお茶の時間が近づいていた。
出来上がったコピーをホチキス止めして課長に渡すと、その足で給湯室に向かった。
課員の湯飲みを並べてお茶を注いでゆく。最近の企業では女の子にもさせていない仕事だ。が、他に能のない俺は雇ってもらえた事に感謝しなければならないのだろう。
「はい。」と結城美保課長の机に湯飲みを置く。
「ああ、ありがとう♪」と声を掛けてくれるのは彼女くらいのものだ。
同期で入社し、既にチーフの肩書きを持つ小田茜は別としても、俺より後輩になる野村陽子までもが俺の事を完全に無視している。
まあこの状況を見ても判る通り、この会社は女性の天下にあり数少ない男性社員の殆どが肩身の狭い思いをしているのだ。

 
「清水君」と課長に呼ばれた。
「お客様が来るので、お茶を持ってきてくれ。その際、A仕様で頼むね♪」
A仕様と聞いて躊躇する。
「それなら野村さんに頼めば…」
「彼女はこれから私と外周りだ。頑張ってね、マコトちゃん♪」
と小田が俺に最後通告を投げかける。
俺は時計を見て残り時間があまりないのを確認すると、机の引き出しから道具一式を取り出しと更衣室に向かった。

 
A仕様というのはここでの隠語で、この会社の事情を知らないお客様を迎える際に、他社との極端な違いを感じさせないように、お茶出しは制服を着た社員が行う事を言う。
その制服は当然のように一般的なOLの格好…ブラウスにタイトスカート…だ。課長が命じたのは、俺がその格好でお茶出しをしろとの事だ。

入社した当初は茜に代わってもらう事もあったが、即に彼女も自分の仕事に手一杯で、俺も他の男性社員に習いA仕様を受け入れざるを得なかった。
もう何度もやらされている事ではあるが、やはりそのような姿を人前に晒すのには抵抗があるのに違いはない。が、今はそうも言っていられない。更衣室に飛び込み、服を変え、かつらを装着する。靴をパンプスに履き替えて隣の化粧室…女子トイレでメイクを完成させる。
A仕様の時は化粧室の利用が許されていた。というより、A仕様のままでの男子トイレの使用が禁止されている。この会社の男子トイレは応接室のある最上階にしかなく、来客用と兼用のため、お客様を驚かせないための配慮だと言う。
口紅を塗り、仕上げを確認してから最上階に昇りお茶の支度にかかる。マニュアルに従い、茶碗を温め…

コンコンとドアをノックし、
「失礼します。」と女声で声を掛けながら応接室のドアを開けた。
「これなら問題ないんじゃない?」
最初に口を開いたのは茜だった。

応接室にいる筈の客は居らず、課長と茜そして野村さんが顔を揃えていた。
「何なんですか?」と問いかける俺に、
「先ずはお茶を置いてそちらに座りなさいな。」と課長が彼女達の向かい側のソファを指した。
「な♪大丈夫だろう?」と茜が野村さんに耳打ちする。
「そ、そうですね…清水さんなら…」
裏でどんな話が進んでいたのか聞こうとする前に課長が口を開いた。
「ここには内輪の人間しかいないのにもかかわらず、膝を揃えて女性らしく座れているなら問題ないわね。」
俺としてもA仕様の時には特に注意している。どうしたら男と悟られないか、ネットなどで情報収集を欠かさない。
ソファに座る時は深くしないで、端に掛かる程度にして背筋を伸ばす…といった事を実践している。
課長は口調を改めて
「清水君に業務命令です。今夜の接待、陽子ちゃんに代わって出て頂戴。頼んだわよ♪」と言った。

俺は一瞬、何を言われたか理解できなかった。
「あたしも一緒だからちゃんとフォローしてあげるね♪」と茜
「当然です!!」と課長。「陽子ちゃんの都合も聞かずに可愛い後輩を連れて行くなんて約束したのがソモソモなんですからね。」
「まあ、ナンだ…マコトちゃんはあたしの後輩という事で紹介するから、適当に年齢のサバを読んでおいてね♪」
茜は悪びれる素振りもない。

「課長。業務命令って事は…」
「とっても重要なお客様なの。絶対に機嫌を損ねられてはいけないのよ。後輩の女の子を連れて行くと言ったのなら、そのようにしなくちゃいけないの。」
課長の悲壮な顔が、野村さんのすまなそうな顔が…俺の脳裏に焼き付けられる。
「わかりました。」
と俺の口が言葉を発していた。
その直後に猛烈な劣等感にさいなまれたのは言うまでもなかった。

 

 
「これなんかどうかしらね?」
茜の差し入れるモノを手に取る。
俺は近くのブティクの試着室に押し込められていた。接待となれば、それなりの服が必要である。が、女装癖などない俺にはA仕様のOL服以外に女物の服など持っている筈もない。
「経費で落とすから、恥ずかしくない格好にしてきてね♪」と言う事になったのだ。
俺は茜が選んできた服を着て鏡の前に立つ。
「へぇ、綺麗な脚してるのね♪」
茜の視線がミニスカートから覗く太股を這い上ってくる。
「な、何よ。変な目で見ないでくれる?」
A仕様の事があるので、脛毛を始め全身の無駄毛は毎日綺麗にしている。確かにミニスカートを穿いていると女の子の脚にしか見えない。
「けど、胸だけはごまかせないわね♪」
大きく開いた胸元が寂しいのは一目瞭然だった。
ブラウスであれば、胸元を隠せるので、パットと胸元のリボンで十分にごまかす事ができたのだが、私服となるとそうもいかないデザインが多かった。
「シリコンくらい入れておきなさいよ。」
そんな事を言われても、A仕様の為だけにそんな事ができる訳もない。
「これなら良いのではないでしょうか?」と店員が差し出したのは、まんま乳房の形をしたモノだった。
「特殊な成型が施されていますので、境目は殆ど気になりませんよ♪」
そう言われ、更に大きく胸元が開いたワンピースとともに購入が決まってしまった。勿論、特殊パッドを装着して買ったワンピースを着たまま店を出る事になった。

そのまま客先に向かい、挨拶で俺は茜の「後輩女子社員」として紹介された。
簡単な打ち合わせが進ませて接待会場に向かう。客の視線が常に俺の剥き出しになっている「胸の谷間」辺りをうろついているのが判った。
宴席での会話は専ら茜に任せ、俺は客が機嫌を損ねないよう愛想を振り撒き、適当に相槌を打ちながら水割りを作ってやっていた。

 

俺の仕事(後編)

「あんたも腰掛けのつもりはないんでしょ?ハイハイと皆の言う事を聞いてるだけじゃなくて、もっと自分を出すべきよ!!」
接待の後、二人だけで二次会をしていた。茜の酒は「絡み酒」のようで、とうとうと俺に説教のような事を言い始めた。
「あんただって、やればできるのよ!!顔は繋いでやったんだから、この客はあんたに任せるからね。課長にも了承済みだから♪」
「い、いきなりナンて事言うんですか?顔繋ぎって、女の子として紹介されてるんですよ。今更、男でしたなんて言えますか?」
「なら、女の子で通せば良いじゃない。あんたなら大丈夫よ♪」

 

で俺はそのまま、この客の「担当」となってしまった。初めての「担当」と言う事で張り切った所為もあり、良好な関係を結べ、我が社への利益への貢献も果たせていた。
もっとも、客先に出向く時はあれから買い揃えた女物の服に着替えてから行くという手間が掛かるのが難点だった。

「清水君。ちょっと良いかな?」と課長に呼ばれた。
「まだ、あまり公にはできないんだが、今度、陽子ちゃんが結婚退職する事になった。」
「それは、おめでたい事ですね♪」と気楽に応対していた俺だったが、
「ついては、君に陽子ちゃんの仕事を引き継いでもらいたい。今や君もウチの課の戦力の一端を担っている。能力的には問題ないだろ?」
「ま、まあ…やれない事はないとは思いますが…」

 

(ま、まずい…)
俺は焦っていた。
野村さんとの待ち合わせの時間が迫っていた。事故で電車が止まっていまったので迂回ルートを余儀なくされたのだ。
「今どこ?…それなら直接客先に向かった方が良いわね。」と野村さんの指示。
俺としては、一旦会社に戻り「男」の服に着替えてから向かう予定だったのだ。
「良いんじゃない♪女の子のままで。その方が先方にもウケが良いかもよ。」

結局、俺は再び女の子として紹介されてしまった。
「考えようによっては、これで良かったかも。お客様同士が同席している所にあなたが出て行くとき、男装するか女装するか悩む必要もなくなったでしょう?」
後で野村さんがそう言った。
「今でも電話の応対に苦労しているのでしょう?」確かに一理ある♪
担当のお客様からの電話にうっかり男声で出てしまい、慌てて「担当に替わります」と一人二役をしなければならないのだ。

が、それを受け入れてしまうと言う事は、仕事をしている間は常に「女」になっていなければならないと言うことになる…

 

「真ちゃん。お願いがあるんだけど。」と、課長に呼ばれた。
「今度、新人の娘が配属されて来るの。貴女にトレーナーをお願いしたいんだけど♪」
陽子が抜けたうちの課には、あたしの他には茜と課長しかいない。あたしが引き受ける以外に選択肢がないのは目に見えている…

「お姉さまと茜チーフって同棲してるって本当ですか?」
新人の春日ミドリは物怖じせずにズケズケと質問してくる。
「どこからそんな話を?確かに、前のアパートには住み辛くなったんで、茜の所に同居させてもらってるけど、あくまでも同居よ。ど・う・き・ょ!!」
実態は同棲なのだが、表向きは「同居」ということにしている。
「で、やはり茜チーフがタチなんですか?」
「イ・イ・カ・ゲ・ン、その話はヤメなさい!!」
多分、あたしの顔は真っ赤に染まっていたのだろう。彼女の言う通り、茜とのSEXはあたしの方が受け身になってしまう。昨夜だって…
「ふ~ん。そうなんだ♪」と言うミドリちゃんの声で我に返った。

 

「ただいま♪」とマンションのドアを開ける。
茜が帰っている訳でもないのに、そう言って入るのが癖になっていた。独り暮らしのアパートとは違う。ここには人の温もりが感じられる。
あたしはスーパーで買ってきた食材を冷蔵庫等に片付けると、エプロンを着けて夕食の支度を始める。今日はそんなに遅くならないと茜が言っていたので、いつもの帰宅時間に合わせるように段取りを確認した。
あたしもいっぱしの主婦並みに料理のレパートリーも増え、家事全般をそつなくこなせるようになっていた。

ピンポ~ンとドアベルの音がした。
想定したり、いつもの時間に茜が帰ってきた。が、いつもと違ってワインのボトルを手にしていた。
「今日は呑もう♪」
あたしがワイングラスの準備をしている間に茜が部屋着に着替えてくる。
「どうしたの?」
食卓についた茜が見ている先には、陽子ちゃんの結婚式であたしがもらった花嫁のブーケがあった。
「先ずは乾杯よ♪」
あたしの問いには答えずにワインのコルクを抜く。
「何に乾杯するの?」
「あたし達の新しい命に♪」

「えっ?!」
あたしには、それ以上の言葉を続けられなかった。」
あたしが茜の説明を聞いて理解したのは…
今日、病院で茜の妊娠が確認された事
茜は「男性」との性交渉は行っていないとの事
唯一、あたしの精液が茜の膣の奥に入り込んだ可能性があるとの事

「結婚しよう。」
茜が小さな箱をあたしの前に差し出した。
「真には、あたしが産んだ子を育て、ここであたし達の家庭を守ってもらいたい。」
「そ、それって…」
「プロポーズだよ。あたしは女だけど、真をお嫁さんにしたいんだ。受けてくれるかい?」

あたしの目は溢れる涙に霞んで、何も見えなくなっていた。

 

 

写真の中にはタキシード姿の茜と、ウェディングドレスを着たあたしが映っていた。
愛娘に母乳を与え終わるとベッドに寝かせた。彼女の笑顔に育児の疲れも癒される。
茜は出産の為だけの短い産休を終えると即に仕事に復帰した。そして、茜と入れ替わりにあたしは会社を辞め、専業主婦となった。
あたしには、会社の仕事より家事や育児の方が向いていたようだ。

娘の寝顔を見ていると、こっちまで眠くなってしまう…
少しだけならお昼ねも良いよね♪
あたしは幸せの中にまどろんでいった。

エクステ

道路に髪の毛の束が落ちていた。
若い女の子が使うエクステンションという付け毛なのだろう。

何の気まぐれか、俺はそれを拾い上げた。そして、辺りに人影がないことを確認して、それを鞄の中に入れていた。

何でそんなことをしたのだろうか?
後になって省みても、結論は出て来ない。鞄の中にソレが有るという事実がけが俺の気に掛かり続けた。

夜になり、自宅に戻った。独り暮らし…誰に気兼ねする必要もない。
鞄の中から髪の毛の束を取り出す。拾った時は鮮やかな金髪だと思ったが、部屋ね中で取り出してみると、栗色に褪せて見えた。
(今時の女の子はこういうのを付けるのか…)
しげしげと眺める。
そして、自分の頭に近付け、耳の後ろから長い栗色の毛先を垂らしてみた。

パシッ!!

指先に静電気が飛んだ。痛みに手を放す。が、栗色の毛先は依然と俺の肩に垂れていた。
もう一度、髪の毛の束を掴んだ。外そうと引っ張るが、自分の髪と絡んでしまったのか、頭皮が引っ張られる。
(どうなっているんだ?)
俺は立ち上がり、洗面台に向かった。毎朝髭剃りの時に向き合う鏡に映す。
(?!)
お、俺の髪の毛全体が栗色に染まり始めていた。そればかりか、栗色に染まった部分が着け毛と同じ長さに伸びてゆくのだ!!
何がどうなっているのか?見る見るうちに俺の髪の毛の全てが栗色に染まっていた。
そして、長く伸びた髪の毛は女の子のような髪型になり、俺の顔を被っていた。

(顔…)

これは「俺」の顔なのだろうか?一瞬前までは確かに「俺」自身の顔であった。
ただ一回の瞬きの間に俺の顔が変わっていた。肌が白くなり、目の周りが強調されている。睫毛が長く伸び、瞼に色が付いている。
基本は「俺」の顔に違いなかった。が、その顔には女のように化粧が施されていた。
テラテラと輝く唇は、塗られた口紅によるものだ。白い肌もファンデーションが塗られていたからだった。
眉毛は大幅に抜き取られ、替わりに黒い顔料で描き足されている。長く伸びた睫毛も付け睫毛に違いない。

気が付くと、服も替わっていた。
胸を締め付けているのはブラジャーなのだろう。パットが挟み込まれてかなりのボリュームで胸が突き出されていた。
シャツはレースの飾りの付いたブラウスに代わり、ズボンはスカートに代わっていた。スカートは腰の所が畳まれ、ミニ丈となっている。
その下から覗く太股には、醜悪な黒い体毛は綺麗になくなり、白くむっちりとした姿を見せている。膝上まである靴下との間の絶対領域が、自分のモノであるにも拘わらず、思わず欲情してしまう。

「あっ…」
それは、欲情したことによる当然の反応であった。
本来は体中の血液が一点に集中し、威様を誇る筈なのだが、集中した血液は下腹部を熱くしていった。スカート下…ショーツの中に熱気がこもり、湿度が上昇してゆく。
そして…
身体の中から染み出た体液が、たらりと股間を落ちていったのだ。

「な、何?」
スカートを捲り、ショーツの中に指を這わす。指先が濡れる。そしてそこに、縦に刻まれた溝を見つけた。

脚から力が抜け、ペタリと尻を床に着けてしまう。
そのまま指を溝の奥へと送り込んでいった。

 

ジンジンと乳首が痺れを訴えていた。もう一方の手を胸に向かわせる。
ブラウスのボタンを外し、ブラの下に掌を潜り込ませる。指先が乳首に届く。触れただけでは痺れは納まらない。指で挟み痛いくらいに摘みあげて、ようやく痺れが納まった。

が、今度は下半身が疼いていた。
(とにかく挿れて…)と肉体が訴えている。
溝に挟まれた指の向きを変え、内側に潜り込むようにさせた。
体液にまみれた指が、肉体の内部に填まり込んでいった。
そこが排泄器官でない事は十分に理解していた。ソコに異物として自らの指の存在を確認していた。指を動かせば、そのナカで指が動くのが感じられた。
「あん、あああん♪」
艶声が漏れる。
快感を感じた。それと呼応するように、胸への刺激が再開される。
快感が高まってゆく。膣の中で指が蠢く。快感を発するポイントを見つけ、執拗に責めたてる。
「ああん、ああん!!」
艶声は嬌声に代わり、その声に更に快感が掻き立てられる。

「ああ、イクゥ、イッちゃう~~♪」
強烈な快感の波に襲われ、一瞬後には意識を手放していた…

 

 
洗面所の床の上に俺は倒れていた。
何が起こったのかを理解する事は難しかった。

床の上に栗色の付け毛が落ちていた。
それを手に取り立ち上がる…

洗面台の鏡には、いつもの「俺」が映っていた。
「直也。ちょっとウチに来れないか?」
俺は拾ってきた付け毛を手に、親友の川井直也に電話を掛けていた。
「な、何なんだよ唐突に?」受話器の向こうで直也の戸惑った声が聞こえた。
「面白いアイテムが手に入ったんだ。酒の肴にでも見せてやりたいと思ったんだ。」
「ゲームの話だったらネットででもできるだろう?まあ、酒もそっちモチなら行ってやっても良いぞ。」
「ああ、待ってる♪」と俺は電話を切った。
どうやら直也はRPG(ゲーム)のアイテムと勘違いしているようだ。それならそれで良い。とにかく来てくれるのだ。
俺は酒の用意をして直也が来るのを待っていた。

ガチャリてドアが開く音がした。
「弘樹~、来てやったぜ♪」直也だ。
「こっちだ。」と呼び寄せる。
「えっ?!」と直也が驚くのも当然だ。
いつもは大画面モニタのある居間に呼ぶのだが、今日は寝室から声を掛けたからだ。当然、俺の目的はアイテムの効果を確認するためだ。居間の床の上よりは、クッションの効いたベッドの上の方が良いに決まっている。
だが、直也の誤解を解いてやるのもしゃくだったので、酒の支度のついでにノートPCも用意しておいた。

「へえ、珍しいな。こっちを使うなんて。」と俺と並んでベッドの縁に腰を下ろした。
「ちょっと気分を出したいんでね♪」
「18禁か?」
「まあ、そんなもんだ。先ずはこれを見ろや。」とノートを起動すると、用意していたDVDが回り出した。
「あん、あああん♪」
と女の声が部屋に充満する。
「アイテムってコレか?単なるレズの絡みじゃないか。」と直也
「アイテムはこれじゃないよ。でもね♪これを見て何か感じるものはないか?」
「正常な若い男であれば女のHな姿に反応するのは当然だろう?」
「それ以外にさ。例えば女の方が気持ち良さそうだとか、女はどう感じてるだろうかとか…」
「何か例えが偏ってないか?」
「良いんだよ。コレを使えば、彼女達に感情移入しやすくなるからね♪」と、俺は付け毛の束を直也の後頭部に近づけた。
「な、何なんだよ?」と言う直也
付け毛はしっかりと直也の髪に絡み付いていた。髪の色は栗色から黒に変わっていた。俺の時のように劇的に髪の色が変わるような事はなかったが、別の所で劇的な変化が起きていた。
俺の時は精々肩に届く位の長さだったが、直也の髪は一気に腰の所まで達していた。
艶やかな黒髪が纏い付いた身体はどんどん「女」に変化していった。俺の時以上に透き通った白い肌。化粧もしていないのに紅に輝く唇。柳の葉のように細い眉毛…
肉体の凹凸は良くは確認できなかったが、真っ黒なセーラー服に包まれた肢体は、少女のモノに違いなかった。

「どうだい♪女の快感を試してみたくないか?」俺は直也をベッドに押し倒した。
「あ、ああん♪」
DVDの女と同じ声が直也の口から零れる。その口に俺の口を押し当てた。舌を伸ばし、彼女の中に押し入っていった。
「うむ…、むむん♪」彼女もまた舌を絡めつかせてきた。
俺は彼女の制服の胸に手をあてた。見た目では判らなかったが、その下には十分に発育した乳房が存在していた。それを揉みあげると、直也は「ああん♪」と甘い吐息を漏らす。
「どうだ♪感じているようだな?」俺の問いに直也は左右に首を振る。
「それじゃあ、もっと感じるコトをシてやろう。女の快感の凄さが判るぜ♪」俺はスカートの中に手を入れ、彼女の股間を責めに行った。
ソコは想像以上に濡れそぼっていた。俺の指先が秘部に触れただけで直也は見悶えする。
「何だよ。充分に感じているじゃないか?」直也は今度も首を左右に振ったが、既にそれは否定の意思表示には見えなかった。

 

 
「いくよ♪」
俺は彼女を四つ這いにさせスカートを捲りあげていた。ショーツを剥ぎ取られた股間には彼女の女陰が露となっていた。
その中心に俺は自らのペニスを突き立てた。彼女の吐き出す愛液にまみれながら、その奥へと呑み込まれてゆく。
「あ、あん♪イイ~~!!」と直也は腰を左右に振り、快感を貪る。
俺はあっという間に精を放出させられていた。

 
直也は全裸で俺の上に跨っていた。
萎えたベニスを咥え、精液の残りかすを舐め取ってゆく。流石に続けざまに射精した後では、どんな刺激にも勃つものではない。
ぐったりとしている俺とは対照的に、直也は今も快感の余韻を感じているのだろう…

「何を考えているの?」気が付くと「女」の顔が目の前にあった。
それが直也であることは十分に理解していた筈だが、その淫らさにドキリとする。
「女の方が良いって解ったよ。今度は弘樹もッ♪」と直也の手が俺の耳の後ろに伸びる。

パチッ!!

あの音が聞こえた。
俺の胸が盛り上がってゆく…

ヤッてみたい事

諒子が持って来たのは一式のメイド服と…一枚の「皮」…であった。

勿論、メイド服は女物のエプロンドレスである。スカートにはひらひらとレースの飾りが可愛らしい。
「…って、何でソレを俺が着なくちゃならないんだ?」

諒子は開口一番「これ着て頂戴♪」と満面の笑みを浮かべて言った。
俺の反応は当然の事ではあったが、
「だから、この皮も持ってきたのよ♪折角手に入ったメイド服ですもの。ちゃんと着せてあげるわ♪」
「何でお前が自分で着ない?」
「だって、一人じゃちゃんとは着れないもの。それとも、あんたに着付けを頼めるとでも言うの?」
当然、俺にはそんな事はできない。
「じゃあ、大人しくメイド服を着てちょうだいな♪」

そう言って、一枚の「皮」が渡された。
昆虫や蛇が脱皮した抜け殻のような半透明でくしゃくしゃした「皮」の背中の開口部が広げられた。
「全部脱いで。下着もよ!!」と言われ、全裸になった身体を先ず足から入れていった。
「皮」は少しひんやりとした感じで俺の身体を被っていった。両手を突っ込み、マスクを被る。目鼻の開口部の位置を合わせると、背面のファスナーが閉じられてゆく。
「じゃあ、シャワーを浴びましょう♪ちょっと熱いけどガマンしてね。」と浴室に放り込まれるなり、シャワーの熱湯が浴びせられた。

火傷するかと思えたが、即に熱さを感じなくなっていた。と同時に、ゆったりと纏い付いていた「皮」が、ピッタリと全身を被い尽くした。
「痛みはない?」と聞かれ、うんと頷いた。

(?)

熱湯で「皮」が収縮したのは解る。が、胸にある膨らみが肉感たっぷりに揺れているのはどういう事だ?
俺がソレに手を伸ばし触れてみると、確かに膨らみの内側には肉が詰まっていた。そして、触れている掌の存在が「俺」の胸から伝わってきていた。

変化は胸だけではなかった。「痛みはないか?」と言った諒子の言葉が思い出される。
胸から腰に向かい掌を滑らすと、細くくびれたウエストがあった。有り得ない位、細く引き締められている。痛みや苦しさを感じて当然の有り様に違いない。が、俺自身は平然としていた。
骨盤が広げられ、女性的なラインが出来上がっていた。そして、その股間からは男性のシンボルが消え失せ、女性としての秘裂が深く刻み込まれていた。

「良いようね。身体を拭きましょう♪」とシャワーが止められ、頭からバスタオルが被せられた。
(?)
またしても有り得ない現実に遭遇する。諒子と並んだ俺だが、諒子の顔を見るのに見上げる必要が生じていた。
「背も縮んでいるのか?」
いつもは俺を見上げている諒子の顔が、今は俺を見下ろしている。
「そうよ♪メイド服に合わせて皮を調達したからね。ほら、可愛いでしょ?」と俺を姿見の前に立たせた。
そこにはバスタオルを纏っただけの全裸の女の子がいた。
「こ、これが俺か?」
それ以上の言葉は出ない。
「そうよ。先ずはこれを穿いて♪」とショーツが渡された…

 

 
「さあ、これでOKね♪」
姿見の中の女の子は、メイド服を完璧に纏っていた。
「じゃあ、次は身体を交換するわね…ハイッ!!」
諒子の声とともに身体が光に包まれる…そして、光が褪せたあと、俺の目の前にはメイド服を着た女の子がいた。
それは鏡に映った(皮を着た)俺の姿ではない。さっきまで「俺」だった女の子が、そこに存在していた。
「ご主人様♪如何ですか?」とメイド服の女の子が言った。
「ご主人様より、お嬢様と言った方が良かったかしら?」
「な、何だよ。そのお嬢様って!!」
そう言った自分の「声」にハッとする。それは「俺」の声ではなく…
俺は姿見に自分を映した。

映っていたのは「俺」ではなく「諒子」だった。
「言ったでしょう。身体を交換するって♪」
そう、このメイド服の女の子が「俺」だったのだ。
俺と身体を入れ替えた諒子は「俺」の身体で器用に可愛らしい女の子の声を発していた。
「やはり、メイドになったらご主人様とかお嬢様っていうのが定番じゃない。今はあんたが諒子だから、お嬢様で問題ないでしょ?」
「そう言う問題か?」
「ハイハイ、諒子お嬢様♪今夜はわたくしが存分にご奉仕させていただきますね。」
「奉仕?」
「わたくし、お嬢様のコトは隅から隅まで存じておりますから。全てお任せくださいね♪」
と彼女の手が、俺の後頭部に伸びてきた。

「はあん♪」
俺は変な声をあげ、その場にヘタリ込んでしまった。
「な、何?」
「そこがお嬢様の性感帯ですネ♪では、もっと気持ち良くさせてあげます。」

 

 

いつの間にか、俺は全裸に剥かれてベッドの上で悶えまくっていた。
「ああん、あああん♪あん、ああ~~~ん!!」
俺は「女」の快感に我を忘れていった。
彼女の巧みな指技が、この肉体の感じる所を余すところなく責めあげるのだ。
何度もイき続け、頭は朦朧としていた。
「そろそろ良いかしらね?」
と彼女の責めが中断する。
そして、彼女はメイド服を脱いだ。

ビリッ!!と音がして背中のファスナーが開いた。彼女は裂け目に指を掛け押し開く。
「皮」を脱ぎ捨てると、中から「男」の肉体が現れた…
それは「俺」自身だった。
「俺」が股間のペニスを勃起させ、俺の上に伸し掛かってくる。

「一度で良いから、あたし自身を犯してみたかったのよね♪」

「俺」の口から可愛い女の子の声でそう言うと、彼女=彼は、俺のナカにペニスを突き立ててきた…

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

無料ブログはココログ