« 百倍!! | トップページ | 戦いの中で…(前) »

2011年10月 1日 (土)

戦いの中で…(後)

「ねえ、こういうの作ってみたんだけど♪」と祐司がタオルの塊を持ってきた。
広げると一着のタオル地のワンピースになっていた。
「お、俺は姿は女になってしまったが、中身は男のままなんだ。スカートなんか穿けるか!!」
幸造は口では拒絶していたが、頭の中ではそのワンピースを着た自分自身を想像していたのだった。
「少なくとも、バスタオルを体に巻いただけよりも動き易いよ。それに救援が来た時にその格好じゃ、何をしていたか?と変な誤解されるかも…」
祐司の言葉の後半部分に幸造の女の肉体に反応するものがあったが、取り敢えずそれは無視して、
「そ、そんなに言うなら着てやるよ。」とワンピースを手に取った。
着易いように被るだけかと思ったら、前面に編み込んだ紐で締め付けられるようになっていた。腹から胸にかけて締めあげてゆくと、確かに動き易くなった。
特にブラジャーもないので揺れるに任せていた乳房が固定された事で、快適さが格段にアップしていた。
「まあ、良いかな?どうだ?」と祐司に聞いた。
「すごくカワイイよ♪」
その言葉に幸造の思考が一瞬凍結した。
そして「カワイイ」というキーワードに女の肉体が反応するのを感じて、思考の凍結も一気に溶けていった。
「ば、ばか。変な事言うんじゃない!!男に向かってカワイイと言うな!!」
「でも、今の幸造は女の子なんだろう?それに、そのワンピースだって良く似合っているよ♪」
「そ、それ以上恥ずかしいコトは言うな!!まあ、服の礼だけは言っておく。」と幸造は振り返りもせずパイロット席に座った。

「な、何なんだよ…ただカワイイと言われただけだろう?」
そう考えただけで、再び肉体の奥が熱くなるのを感じた。そして、股間に手を伸ばすと、そこがしっとりと濡れているのが判った。

 

 
「救援船からの信号だ。」幸造がノイズの中から救援船独特のビーコンを確認していた。
「良かった。食料も殆ど底を尽きかけていたんだ。なんとか間に合って良かった♪」
「ユウちゃん。喜ぶのはまだ早いよ。俺達があっちを見付けただけで、あっちはまだ俺達に気付いてはいないんだ。もう少し近づいてから収束した救難信号を送ってやる必要がある。」
幸造が解説している間に祐司がパイロット席に近づいてきた。
(止めろ。それ以上近付くな!!)幸造は頭の中で必死に叫んでいた。
彼の女の肉体は日に日に祐司に「男」を感じてしまうようになっていた。そのため、努めて祐司とは距離を取るようにしていたが、閉鎖された宇宙船の中では、祐司の発するフェロモンから逃れる術がない。
肉体的には常に発情状態に置かれていた。それを操船に集中する事で、なんとか抑え込んでいたのだ。
そんな状態の幸造の肩に祐司の手が乗せられた。その途端…
「あん。ああん♪」
艶声が幸造の口からこぼれ落ちてしまう。そして、幸造の肉体にはしっかりと「オンナ」のスイッチが填まり込んでしまっていた。
「コ…コウちゃん♪」上気した顔で幸造を見上げる。
リクライニングのシートが倒され、その反動で祐司の体が幸造の上に折り重なってしまった。
幸造の目の前に、祐司の股間があった。幸造の発する女性フェロモンに反応して、そこが硬く膨れているのが判った。
幸造は器用に口を使ってズボンのチャックを降ろすと、中から祐司のペニスを取り出していた。幸造に嫌悪感はなかった。無意識のうちにペニスを咥えていた。
「こ、幸造?」
祐司の頭では、何が始まったのかの理解が追いつかなかった。
「何?気持ち良い…」祐司は幸造の行為に身を任してしまっていた。
チュパチュパと淫音をたてて祐司のペニスに吸い付いている幸造には、もう「オンナ」としての行為に及ぶことを阻止するものは何もなくなっていた。
「あうっ!!」と祐司がうめき、放出した精液は喉を鳴らして飲み込んでいた。
「こんどはコッチにね♪」とスカートを捲り、愛液に溢れた股間を祐司の前に晒した。
唖然とし、何もできないでいる祐司の服を脱がし、床の上に転がす。ワンピースを脱いで全裸となった幸造が、祐司の上に跨る。
「あ、ああん♪ユウちゃんのが俺のナカに入ってる…」幸造は祐司の上で快感を求めて、体を揺すっていた。
「だ、だめだよ…そんなに動いちゃ。ま、またキちゃう!!」
言っているそばから、祐司は再び精液を放出していた。幸造の膣の中に射された精液は、幸造自身の愛液と絡まり、二人の結合部分に溢れ出ていた。
「今度はユウちゃんが動いて♪」と幸造が下側にまわる。
脚をM字に広げ「オトコ」を誘う。二本の指で膣口を拡げ
「さあ早く、ココに…」と膣肉をヒクつかせる。
祐司はゴクリと唾を飲み下し、幸造の上に肉体を重ねていった。

 

 

彼等が救助されたのは、食料が尽きて三日目の事だった。
常にSEXを渇望し続ける幸造が再び操縦席に座る事はなかった。祐司はいまだ救難信号を発していない事に気付き、慌てて自動発信をスタートさせたが、目を付けていた救援船はビーコンも捉える事ができなくなっていた。
発信機に供給されるエネルギーが尽きるのが先か、救助されるのが先か…と考えるより先に食料が尽きかけていた。
ただでさえSEXはエネルギーを消費する。幸造の求める全てに応じていては、体力も保たないし、食料の消費も問題であった。
最終的に祐司は、幸造を麻酔で眠らせることを選択した。祐司も床に身を横たえ、エネルギーの消費を抑える。そして、残存する食料でどの程度長引かせる事ができるかを考え続けた。

それでも、食料は尽きてしまった。
祐司は自らにも麻酔を射ち、代謝を抑え込む事にした。
そして三日目。
艇殻に接触する構造体の音に祐司が目覚めた。手元のリモコン操作で状況を把握する。
「味方か…」
祐司は救援者を確認すると、自分達のいる場所に彼等を誘導した。二人は即に発見され、本星に移送された。

 

 

 

「ユウちゃん♪触ってみて。」幸造改め、サチが祐司の掌を自分の腹に触れさせた。
彼女の腹は誰もが解る程に膨らみをもっていた。度重なるSEXの結果として、彼女の妊娠が判明したのは救出後の検査の時であった。
サチは原隊に復帰することは免除されていた。数少ない休暇の全ての時間、祐司はサチの側にいた。
「サチ。今日は君に渡したいものがあるんだ。」とサチの腹から離した手をポケットに入れた。
そして、取り出したモノをサチの左手の指に填める。
「な、何だよ?俺は指輪なんて…」
妊娠して「母」になろうとしているサチであったが、頭の中にはいまだ「男」が残っている。だから、彼女にとって指輪は単に女が身に付けるアクセサリーの一つとしてしか考えられなかった。
「ごめん。言葉が足りなかったね♪」と祐司はサチの耳元に顔を近付けた。
「愛してるよ♪サチ。結婚しよう。」

「お、俺…」
サチにはそれ以上言葉を続けることが出来なかったが、流れ落ちる涙が全てを語っていた。
祐司はそんなサチの唇に、誓いのキスをした。

 

 

遥か彼方…

戦いはいまだ続いていた。

« 百倍!! | トップページ | 戦いの中で…(前) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 戦いの中で…(後):

« 百倍!! | トップページ | 戦いの中で…(前) »

無料ブログはココログ