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2011年10月23日 (日)

サポート・スキン 4

「な、何なんだよ。コレは?」
タカシが差し出したのは人体の抜け殻のような「皮」だった。
胸にはしなびているがふたつの乳房が見てとれる。首から上がないので、多少はグロテスクさが薄れてはいるが、それは「女」の皮以外のなにものでもなかった。

「これは衣服だ。サボート・スキンという。一種の補整下着だと思ってくれ。」とタカシ。
「これをどうしろと言うんだ?」と聞いたが、返って来る答えは想像がついた。
「着てくれ。」
まあ、こんなものだろう。タカシの強引さは今に始まった事ではない。どんなに頑張っても僕がタカシに勝てる訳がないのだ。
「下着も脱ぐのか?」と聞くと「当然だ。」て返ってくる。
「男同士でも恥ずかしいな。終わったら声を掛けるから部屋の外で待っててくれないか?」
そう言うとタカシには珍しく「わかった」とドアを開けて出ていった。ここまでするタカシを見てしまうと、今更「止める」等と言える訳もない。
背中にあるファスナーを下げ、手足を入れた。かなりキツイが、時間が経てば慣れてくるようだ。
ギュッとウエストが締まり、女性的なヒップラインが造られていた。脚も絞めあげられ、ほっそりとした女の脚に見える。
それだけに、首から上が男のままなのには違和感があった。
しかし、それも服を着てしまえば皆隠れてしまう。バストもしなびたままなので、ちょっと目には何の変わりもないように感じた。
「良いよ。」と声を掛けると、勢いよくドアが開いた。
そしてタカシの顔に落胆の色が浮かぶ…
「その服を着ちゃったんだ。こっちに用意してあるから、着替えてくれないか?」と紙袋が渡された。
「豊胸パッドもしてないじゃないか。これはサポート・スキンの下、胸に直に着けるようになってるから間違えるなよ!!」
そう言ってタカシは再び部屋の外に出ていった。

紙袋の中が女物の衣服である事は容易に想像がついた。
豊胸パッドは奴が着ろと言ったものには含まれないと解釈し、意識的に外していたのだ。しかし、女物の服を着るには適度な膨らみがないのも不自然ではある。

豊胸パッドは僕の胸に違和感なく乳房を与えていた。その上からサポート・スキンを着ると、僕は完全に「女性」になっていた。
紙袋にはかつらと化粧道具の一式も入っていた。
服を着終わると、僕は躊躇う事なく、かつらを被り化粧道具を手に洗面台の前に立っていた。
石鹸を顔全体に付け、髭と一緒に眉毛も剃り落とした。乳液を塗り込み、下地を造り、眉を書き、睫毛を伸ばし、アイシャドーを入れ…
最後に口紅を塗ると、鏡の中のアタシは完全に「女」になっていた。

「良いわよ♪」と声を掛けるとドアが開いた。
アタシの前でタカシが固まっていた。
「どう?」とポーズを取る。
「み…見違えたよ!!惚れ直した♪」
「や、やだ♪」
彼の言葉に何故か顔が赤らむ。別に、タカシは只の友達なのに…

 
「って!!何なんだよコレは?僕は男で、惚れるとかの恋愛対象にはならないだろ?それともお前はホモか?!」
僕はサポート・スキンで見た目が女の子になった所為か、意識も「女の子」になりかけていたようだ。
「見方によってはホモかも知れない。」とタカシが告白する。
「俺の性愛対象が女である事は間違いない。そう、俺が好きになったお前がたまたま男だったと言う事だ。」
タカシに見つめられ、僕は身動きが取れなくなっていた。
「俺は自分がホモなのかずっと悩んでいた。そんな時、サポート・スキンの事を知ったんだ。女性用のを着て女の姿になったお前でも俺が愛し続けていられれば俺はホモではない。結果、お前が男なのが間違いだと解った。」
「結果が得られたなら、もう脱いでも良いよな?」
「ま、待ってくれ。もう一つだけ確認したい事がある。」
「何だよ。サッサと済ませてくれないか?」
「良いのか?」
「今更、聞くか?」
「じゃあ♪」とタカシは僕を抱き締めた。
胸の膨らみが間に挟まって、ボクが女の子になっている事を実感する。
「!!」
いきなり唇が塞がれた。タカシが息を吸うとボクのナカのモノが皆吸い取られていくよう…
タカシのキスにボクの頭がボーっとしてくる。
彼の舌が割り込んできた。アタシの舌に絡みつき、アタシも彼の舌に絡みつかせた。
二人の唾液が混ざりあい、タカシが離れて行く時、ツーッと糸を引いていった。

「良いね?」と言われた。
タカシがアタシの服を脱がしてゆく。恥ずかしいけど、今は彼に任せていたかった。
下着だけになる。アタシは抱き抱えられ、ベッドに寝かされた。
タカシも服を脱いでアタシの上に折り重なる。胸を揉まれると気持ちが良い…

彼の手がショーツに伸びていた。何をしようとしているのか良く解っている。
あたしが腰を浮かすと器用に抜き取っていった。脚が開かれ、あたしの股間が彼の前に晒される。
「濡れてるね?」と彼が言う。
恥ずかしいけど…あたしの胎内では早くシテと子宮が疼いていた。

あたしの望みに応えるかのように、タカシがあたしのナカに入ってきた。
「ああん♪あ~~ん!!」あたしは快感に艶声をあげる。
あたしの膣がタカシのモノで満たされている。
「ああ…イイッ♪」
タカシが動き始め、あたしが適当に締め付けてあげる。
「あっ…」今度はタカシがうめいた。
そして、タカシの精液があたしのナカに放出されていた…

 

心地よいまどろみの中、あたしの手が自らの股間に伸びてゆく。
そこはあたしの愛液と彼の精液にまみれて…

「!!」

あたし…アタシ…ボク…ぼく…僕…は何者であるか?
サポート・スキンという女の皮のような補整下着を着ただけで、自分を「女」だと思い込み、果てはタカシとSEXにまで及んでしまった。僕の股間には女性器が穿たれ、愛液まで流していた。
全てはサポート・スキンの所為である!!僕は背中のファスナーを一気に開き、サポート・スキンを脱ぎ捨てた。

が、
「お、おいっ!!な、何なんだよ?!」僕はタカシを揺り起こした。
脱いだにもかかわらず、僕の胸には相変わらず乳房が存在しており、股間には何もなかった。

 

「兎に角落ち着け。」タカシが起き上がる。
「先ずは服を着てくれないか?目のやり場に困る。」
さんざんボクを犯ったくせに…と思いつつも、脱ぎ散らかした女物の衣服を集めていった。
ショーツを穿き、ブラを着け…一通り着終わると、アタシは洗面台でお化粧を直していた。
「で、どう言うコトなの?」タカシの前に戻ったあたしは詰問した。
「まあ、そう言うコトなんだろうな。肉体が女性化した事により、精神が女性化する。更に女性化した精神が本来の肉体をも女性化させてしまう。」
「な、何なのよソレは?」
「こいつを手に入れた時にそう言われたんだ。だから、興味本位や冗談では決して使ってはならないってね。」
「そ、そんな事はイイわよ。どうやったらあたしは元の姿に戻れるの?」
「元の姿って言うが、今の君こそが本来の君の姿なんじゃないか?」
「…これが…、あたしの本来の姿?」
「どこかに違和感はあるかい?君はその姿が一番自然なんだよ。俺だって惚れ直すくらいにね♪」
「惚れる…って、何?」

あたしは顔が熱く火照るのを感じていた。
タカシが続ける…
「それとも何かい?君は男の姿で俺と結婚したいと言うのかい?」
「な、何…ソレ…」
「俺は君と結婚したいんだ。できれば純白のウェディング・ドレスを着て欲しいんだがね♪」
あたしはタカシの隣でウェディング・ドレスに包まれている姿を想像してしまった。
気がつくとあたしの目から涙がこぼれている…
「うれし涙?」
そんなあたしをタカシが抱き締め…

自然と唇が合わさっていた。

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