« サポート・スキン 3 | トップページ | サポート・スキン 1 »

2011年10月23日 (日)

サポート・スキン 2

届いた包みを早速開けてみた。
購入したのは勿論「男性用」のサポート・スキンだ。

貧弱な体型から脱却する為に、これまでも様々な筋トレグッツを通販で購入してきた。しかし、どれも長続きせず、依然として僕の体型は女の子に間違えられるくらい弱々しい。

そんな僕に朗報が届いた。着るだけで逞しい肉体を手に入れることができるという画期的な商品だ。
サポート・スキン
製造元がアダルトグッズ系でイマイチ信頼性に乏しいが、今の僕にはそんなの関係ない!!
何故か男性用にも拘わらず、CMで言っていた豊胸パッドも一緒に入っていた…

 

背中のファスナーを開け、スキン・スーツを着込んでゆく。
サポート・タイプである為、かなりキツ目にできている。両脚を入れるだけでも一汗かいてしまった。
が、流石に謳い文句に偽りはなかった。
鏡に映る理想的なボディに僕は時間も忘れ、うっとりと眺め続けていた…

 

 
「へえ~、凄いな♪」
と感嘆するのは親友のユタカだった。
悲しいかな、この肉体美を見せつけられる女の友達はいなかった。野郎に誉められても、あまり嬉しいとは思えない。
が「この雄姿を見てもらいたい」という気持ちを抑えることはできなかったのだ。

「あれ?これって何?」
ユタカが見つけたのはオプションの豊胸バッドだった。
「おまけで付いてきたやつだ。このシリーズには女性用もあるので間違えたのかも知れない。」
「返すのか?」
「おまけだから、手続きが面倒ならそのままでも良いかなと思ってる。」
「なら、使ってみないか?」
「何だよ気色悪い。男の胸が膨らんでもヘンなだけだよ。」
「ボディビルで良くあるじゃん。胸の筋肉をピクピクさせるやつ。あれが出来るようになるかもよ♪」
確かに「サポート」なので、ベースは僕自身の血肉である。逞しいとは言っても元になる血肉の差からか、筋肉の塊はできていても、それ以上のボリュームに膨れ上がる訳ではない。
「ピクピクかぁ…」

僕はファスナーに手を掛け、上半身をあらわにした。

 

 

「って、やはりヘンだよコレ!!」
鏡に映っているのは、逞しい男の肉体の胸がDカップに膨らんだだけの姿だった。
当然、胸のピクピクなど出来る訳でもない。
「しかし、リアルだよなァ♪」
ユタカが僕の胸…その先端にある乳首をシゲシゲと眺めていた。

「ヒャンッ?!」
僕は思わず叫んでいた。
ユタカがその乳首の先を舐め上げたのだ。
「なあ、揉んで良いか?」とユタカがトンデモナイ事を言いだした。
「揉むって…男のムネだぞ?」
「ココだけはそうじゃないダロ?俺達にそんなコト頼める女友達が居る訳でなし。…それに、お前もカンジたんじゃないのか♪」
「違っ!!突然のコトで驚いたダケだよ。」

慌てて否定したが、さっきは女の子みたいに叫んでしまったし、確かに快感のようなものもあった。
今もチリチリと乳首が痺れているように感じる。僕の心の奥では、もっと弄って欲しいと望んでいた。

「お前がイヤでもヤっちゃうモンね♪上げ膳食わぬはとも言うし…そんなモノをいつまでも見せびらかしているお前が悪い!!」
と、僕は簡単に押し倒され…
「あん、ああん♪」
即にも気持ちよさに喘ぎ声をあげていた。

 

 

「で、どうしよう…コレ…」
僕はTシャツの胸に掌を宛てた。
誰が見ても隠しようのない胸の膨らみ。大きめを選んだつもりが、キツキツになってしまう。
乳首がくっきりと浮かび上がり、擦れると痛みも感じる。
「姉ちゃんのブラジャーでも借りてこようか?」
「男なのに胸が膨らんでるんだ。その上ブラの線が浮き出るような真似が出来るかよ!!」
「ああ、それは大丈夫だ。今のお前なら、絶対に男には見られないっ!!っ痛て~な!!」
僕は思い切りユタカの頭を叩いていた。

 

「ブラの線が見えないのもある筈だよ。姉ちゃんに借りて来る。」
そう言って出ていったユタカは車に乗って戻ってきた。
運転してきたのはユタカの姉さんだった。良いようにコキ使われているようで、車に積んできた荷物は皆ユタカが持ってやってきた。

「まあ、カワイイ♪」
それがお姉さんの第一声だった。
「裸にするから、あんたは外で待ってなさい。」とユタカを追い出すと、僕が着ていたものを手早く剥ぎ取っていた。
豊胸パットはサポート・スキンの方に固定されるのではなく、僕の胸にしっかりと貼り付いてしまっていた。もともとのひ弱な肢体にこの胸では、ユタカが言うように女の子にしか見えない。
「境目も見えないのね?どうやっても外れないのね。」
「はい。販売元には連絡が取れないし、無理に外そうとしても痛いだけです。」
「ユタカから聞いているわ。神経が繋がっちゃっているらしいわね♪」
「は…い…」
お姉さんの指が僕の胸を触れるか触れないかの感じで撫であげてゆく。ゾクゾクとした快感が伝わってきて、まともに返事ができなかった。」

「ブラの線を出さないのならヌーブラね♪」とブラのカップだけのようなのが貼り付けられた。そして前でホックが止められる。
「な、なんかボリュームが出てません?」
「大丈夫。任せておきなさい。この上からはこれね♪」
ランニングシャツのような下着が差し出された。が、胸にカップのモールドがあり、ひと目で女性用と判る。
「その胸だから仕方ないわよ♪次はコレね。」
靴下が渡された。かなりの長さがあり、太股近くまで延びてきた。
「両手を上に上げて♪」言われるままにすると、頭から一気に被せられた。
「これって、女の子の着るワンピースじゃないですか!!」
「そうよ♪」
僕の怒りを知ってもなお平然としている。
「今のアナタには、コレが一番似合うのよ。ああ、前のもっこりはコレで処理しちゃつてね。」
とキツ目のパンツが渡された。穿いてしまうと、確かにペニスの存在が消えてしまう…

「ユタカ。入って良いわよ♪」
お姉さんの声とともに入ってきたユタカ。
「なっ…、可愛い。愛してる。結婚してくれ!!」と絶叫する。
「アホ、まだ早いわ。」とお姉さんに頭を叩かれる。

ズキン!!

ボクの胸の鼓動がひときわ大きくなる。
「け、結婚を前提として、俺と付き合ってく、ください。ませ。」とユタカ。
何故かボクは「ハイ♪」と答えそうになって、慌てて口を押さえた。
「まあ、そんな所からかしらね♪」お姉さんが「はい」ポシェットを渡してくれた。
「勝手にどこへでもデートに行っておいで。だけど、その娘は初心者なんだから、あまり遅くならないようにするんだぞ。」
「判ってる♪」
ボクはユタカに手を引かれ、慣れないハイヒールを履いて外に出ていった。

 

見慣れた街が新鮮に見えた。
高台の公園から街を見下ろしている。西の山に落ちる夕日が街を紅く照らしていた。
「綺麗ね。」
そんな言葉しか言えなかった。
「綺麗なのは君の方だよ♪」
ベタな台詞なのに、ドキリとアタシの胸を打つ。繋いだ手の暖かさが心地よい。
(もっと触れ合っていたい…)
そんなアタシの想いが通じたのか、ユタカの腕がアタシの肩に回された。
目の前に彼の顔が迫る。アタシはゆっくりと瞼を閉じていた。

 

« サポート・スキン 3 | トップページ | サポート・スキン 1 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サポート・スキン 2:

« サポート・スキン 3 | トップページ | サポート・スキン 1 »

無料ブログはココログ