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2011年10月23日 (日)

サポート・スキン 5

「サポート・スキン」

何かの拍子でふっと世の中に現れては誰かの人生を狂わしてしまう。
それが「幸」か「不幸」かはその人次第…

次は「あなた」の番かも知れません♪

 

 

 
「浩司、ちょっと来てくれない?」
僕を呼ぶのは服飾デザイナーを目指す姉さんだった。
呼ばれた理由は聞かなくても解る。彼女が制作した「服」を着せて不具合を確認したいのだ。
いわゆるマネキンである。僕が姉さんに逆らえない事を良い事に、ちょくちょく用事を言いつけられる。
弟という弱い立場であるのだから仕方がないとは言うものの、姉さんのマネキンだけは遠慮させてもらいたいのが正直な気持ちだ。

「これ着て頂戴♪」
と渡されるのは女物のワンピース。これまで、姉さんは一度たりとも「男」の服は作っていない。
(まあ、これを着て外に出ろと言われない限り、見られるのは姉さんだけだし…)
と思っていたら、カシッと音がした。見ると姉さんがカメラを向けていた。
「ち、ちょっと!!こんな姿、他人に見せるような事はしないでよ。」
「大丈夫よ♪顔は写してないから。」と、写したばかりの映像を見せてくれた。確かに顔は写っていない。
「これだけ脚がきれいだと、モデルが男の子だなんて判らないよね♪」
僕としてもスカートの下からけむくじゃらの脚が出ているのは御免なので、ムダ毛の処理は怠っていないのだ。
「じゃあ、次コレね♪」と渡されたのは、姉さんのデザインには珍しく、胸元が広く開いているものだった。

「ん~、やっぱりネ。」と姉さんの顔が曇る。
カメラに写っていたのは平らな胸にぶら下がる布の切れ端としか言いようがない。
「あんたもムダ毛の手入れだけじゃなくて、胸も大きくするよう努力しなきゃ!!」
「男なんだから、胸がなくても当然でしょ?」
僕がそう言うと、姉さんがニヤリと微笑んだ。
「まあ、今回は便利なアイテムが手に入ったからね♪」
と袋の中から肌色の塊を取り出した。それはどこから見ても女性のバスト=乳房だった。
姉さんに言われて、それを胸に貼り付ける。境目はまったく判らなくなっていた。
そして、姉さんの作った服を着て写真に写した。

ドクリ

と心臓の鼓動が聞こえた。それが自分の胸だとは思えない程セクシーな谷間を覗かせていた。
「浩司!!何カンじてるのよ。スカートのラインがメチャメチャじゃない!!」
と僕の股間に視線が動く。健全な青少年なら、セクシーな画像に反応するのを止める事はできない。
「次を着る前にこれをして頂戴ね。」と肌色のモノが渡された。
「こんな事もあろうかと補整下着を用意しておいたの。これは全身タイプだから、股間のもっこりを隠すだけじゃなくて、体形も女性らしくしてくれるわ。」
「はいはい」と背中のファスナーを開けて手足を挿入した。かなりきついが、着てみると全体が一回り細くなったように感じた。
「じゃあこれね♪」と渡された服を着る。
さっき以上にセクシーなデザインだった。腰のくびれの細さは補整下着の賜物だろう。
健全な男子であれば、さっき以上に興奮する筈である。

「今度は大丈夫みたいね♪」
こちらも補整下着の効果か、下半身のもっこりはまったく判らなくなっていた。
それ以前に、ボク自身が反応していない??
「ああ、そのスタイルたまらない♪うらやましいわぁ!!」そう言いながら次々とシャッターを切ってゆく。
「お姉ちゃんだって元々スタイルが良いんだから、コレを着れば完璧よ♪」
「あんたもそう思う?実はサポート・スキンの特別版を用意してあるんだ。」とアタシが着ているのと同じようなモノを取り出した。
「違いが判るように、あたしもそれを着るから、あんたはこっちを着て♪」
と差し出されたのは、一転してフリルの沢山付いた可愛らしいデザインの服だった。
「あんたにはこっちの方が似合うよ♪」と言われた通り、アタシの女の子らしさがより強調されている。
お姉ちゃんの方は補整下着の効果もあってか、アタシの時よりよりセクシーになって…
「お姉ちゃん?!何よ、それッ!!」

お姉ちゃんのスカートの前がツンと突き出ていた。その下にある棒状の物体の存在を如実に語っていた。
「あんたが、こんなにも可愛くなっちゃったからね♪見る?本物よ。」とスカートが捲り上げられた。
ショーツを強引にずらして、その存在を強調していたのは、男の人のペニスだった。ドキリとする。
目を逸らしたいのに、釘付けになってしまう…
「さあ、やってみてよ♪その可愛らしいお口でね。」
あたしは言われるまでもなく、軽く口を開き、ソレに刺激を与えつつ喉の奥まで送り込んでいった。

 

 

 
「いってきま~す♪」
あたしはお姉ちゃんのお古の制服を着て学校に向かった。
何故か、見るもの全てが新鮮に見える。
スガスガしさに気分も高揚している。
「おはよう♪」
声を掛けたのはクラスメイトの和哉だった。
振り返った彼の目が「・」になっている。

「どうしたのよ?」と聞く。
「お前、浩司か?」と和哉…
(えっ?浩司って男の子の名前でしょ?間違えないでよ。…でも、あたしの名前は浩司で…「あたし」って?…アタシ…ボク…ぼく…僕は「男」だ!!)
何が何だか判らなくなり、
「いや~~っ!!」
僕は女の子のように叫んでその場にしゃがみ込んでしまっていた。

「お、おい…どうしたんだよ?」
和哉がおろおろしている。
「だ、大丈夫よ…ちょっとびっくりしただけ♪」
多少、落ち着く事ができたボクは何とかそう答える事ができた。
「びっくりしたのは俺の方だよ。本当に浩司なのか?」
「ご、御免…。ちょっと訳があってね。」
「その格好の理由が<ちょっとした>な訳はないと思うが…立てるか?」
「うん♪」
アタシは差し出された手を握った。
立ち上がり、スカートの乱れを直していると
「そうやってると、お前が昔から女の子だったように見えるな。」
と和哉が変な感想を述べる。
「それって、あたしがオテンバだったって事?そりゃあ、お姉ちゃんみたいに美人じゃないのは解ってるわよ。」
「そ、そう言う問題じゃないよ。それに、今のお前だってお姉さんに負けないくらい可愛いし…」
(可愛い)と言われてあたしの顔が火照る。真っ赤な顔を見られたくなくて、顔を伏せてしまった。

「しかし、本当に女の子なのか?」
「まだそんな事言うの?なら、この胸を触ってみたら良いわ!!」
あたしは恥ずかしさより怒りが勝っていたようだ。その迫力に和哉もタジタジとなる。
「い、いくらお前との仲だって、公衆の面前でソレはまずいぞ。」
「か、和哉♪あたしとの仲って…ようやく、あたしを彼女として認めてくれたのね?」
「それは言葉の紋…」
「あたしを弄んだって事?」
何故か自然と涙顔になっていた。
「そう言う訳じゃ…」
「なら、ちゃんと言って♪あたしが和哉の彼女なんだって!!」
「わ、解った。お前はどこから見ても可愛い女の子だ。俺もそんなお前を彼女にできて嬉しく思っている。」
「じゃあ、キスして♪」

あたしは和哉を見上げて瞼を閉じた。
和哉の腕があたしを抱き締め…

 

 

 
次は「貴男」の番かも知れません…

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コメント

以前の「パワードスーツ」からさらに踏み込んじゃった感じのお話ですね。(話がつながってるわけじゃありませんけど)

装着途中の性器に関する描写がなかったのがちょっと物足りなかったですが、いろんな意味で(いい意味でも悪い意味でも)危険な香りのするお話でした。

GAT・すとらいく・黒 さん
コメントありがとう

短期間で思うがママに連作したので消化不良な所もあると思います。

〈装着中の…〉
途中で気が付いたのですが、「ウケ用」は要りませんでしたね。男が着ると胸は平らなままなので、どうしても豊胸パッドを付けたくなります。
一度付けてしまえば、スキンを脱いでも「女体」のままになってしまいます。
「タチ用」を使えば下半身ダケは元に戻ったように見えますが…

なんとかバリエーションを考えてみます(が、期待しないでね)

ウケ用、むしろそこが一番ツボだったんですけどねw
装着して人工膣が形成される時、どんな感覚がするんだろうなと思ってしまいまして。脱ぐ時も同様で。

この話の場合中身が本物の女性になっちゃうのがキモだとは思いますけど・・・

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