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2011年10月23日 (日)

サポート・スキン 1

 
サポート・スキン

(TV通販)

さて、次に紹介するのは…

 

サポート・スキンは体型補整機能を強化したスキン・スーツです。

 

男性用は、より筋肉を際立たせ、男らしさを強調してくれます。

 

女性用は、ポイント毎の引き締め効果により、より女らしいフォルムを造ります。

 

タチ用は、女性用の効果に加え、萎え・勃起を自在に制御かのうなペニスを備えています。生々しい射精感も貴女のモノです。

 

そして、ウケ用です。強力なメッシュパネルが股間を押さえつけ、自然な恥丘を再現します。
更にその奥に造られる、敏感な人口膣は即に濡れ、貴男は挿入されたペニスからとめどないオンナの快感を得ることができます。

 

さて、お値段は…

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ちょっと待ってください!!
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只今から30分以内にご注文いただいた場合、オプションの豊胸パッドをお付けいたします。
装着前であればD~Hでサイズの変更が可能という優れ物。
更に!!
リアルな乳首が再現され、感度も満点。
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サポート・スキン 2

届いた包みを早速開けてみた。
購入したのは勿論「男性用」のサポート・スキンだ。

貧弱な体型から脱却する為に、これまでも様々な筋トレグッツを通販で購入してきた。しかし、どれも長続きせず、依然として僕の体型は女の子に間違えられるくらい弱々しい。

そんな僕に朗報が届いた。着るだけで逞しい肉体を手に入れることができるという画期的な商品だ。
サポート・スキン
製造元がアダルトグッズ系でイマイチ信頼性に乏しいが、今の僕にはそんなの関係ない!!
何故か男性用にも拘わらず、CMで言っていた豊胸パッドも一緒に入っていた…

 

背中のファスナーを開け、スキン・スーツを着込んでゆく。
サポート・タイプである為、かなりキツ目にできている。両脚を入れるだけでも一汗かいてしまった。
が、流石に謳い文句に偽りはなかった。
鏡に映る理想的なボディに僕は時間も忘れ、うっとりと眺め続けていた…

 

 
「へえ~、凄いな♪」
と感嘆するのは親友のユタカだった。
悲しいかな、この肉体美を見せつけられる女の友達はいなかった。野郎に誉められても、あまり嬉しいとは思えない。
が「この雄姿を見てもらいたい」という気持ちを抑えることはできなかったのだ。

「あれ?これって何?」
ユタカが見つけたのはオプションの豊胸バッドだった。
「おまけで付いてきたやつだ。このシリーズには女性用もあるので間違えたのかも知れない。」
「返すのか?」
「おまけだから、手続きが面倒ならそのままでも良いかなと思ってる。」
「なら、使ってみないか?」
「何だよ気色悪い。男の胸が膨らんでもヘンなだけだよ。」
「ボディビルで良くあるじゃん。胸の筋肉をピクピクさせるやつ。あれが出来るようになるかもよ♪」
確かに「サポート」なので、ベースは僕自身の血肉である。逞しいとは言っても元になる血肉の差からか、筋肉の塊はできていても、それ以上のボリュームに膨れ上がる訳ではない。
「ピクピクかぁ…」

僕はファスナーに手を掛け、上半身をあらわにした。

 

 

「って、やはりヘンだよコレ!!」
鏡に映っているのは、逞しい男の肉体の胸がDカップに膨らんだだけの姿だった。
当然、胸のピクピクなど出来る訳でもない。
「しかし、リアルだよなァ♪」
ユタカが僕の胸…その先端にある乳首をシゲシゲと眺めていた。

「ヒャンッ?!」
僕は思わず叫んでいた。
ユタカがその乳首の先を舐め上げたのだ。
「なあ、揉んで良いか?」とユタカがトンデモナイ事を言いだした。
「揉むって…男のムネだぞ?」
「ココだけはそうじゃないダロ?俺達にそんなコト頼める女友達が居る訳でなし。…それに、お前もカンジたんじゃないのか♪」
「違っ!!突然のコトで驚いたダケだよ。」

慌てて否定したが、さっきは女の子みたいに叫んでしまったし、確かに快感のようなものもあった。
今もチリチリと乳首が痺れているように感じる。僕の心の奥では、もっと弄って欲しいと望んでいた。

「お前がイヤでもヤっちゃうモンね♪上げ膳食わぬはとも言うし…そんなモノをいつまでも見せびらかしているお前が悪い!!」
と、僕は簡単に押し倒され…
「あん、ああん♪」
即にも気持ちよさに喘ぎ声をあげていた。

 

 

「で、どうしよう…コレ…」
僕はTシャツの胸に掌を宛てた。
誰が見ても隠しようのない胸の膨らみ。大きめを選んだつもりが、キツキツになってしまう。
乳首がくっきりと浮かび上がり、擦れると痛みも感じる。
「姉ちゃんのブラジャーでも借りてこようか?」
「男なのに胸が膨らんでるんだ。その上ブラの線が浮き出るような真似が出来るかよ!!」
「ああ、それは大丈夫だ。今のお前なら、絶対に男には見られないっ!!っ痛て~な!!」
僕は思い切りユタカの頭を叩いていた。

 

「ブラの線が見えないのもある筈だよ。姉ちゃんに借りて来る。」
そう言って出ていったユタカは車に乗って戻ってきた。
運転してきたのはユタカの姉さんだった。良いようにコキ使われているようで、車に積んできた荷物は皆ユタカが持ってやってきた。

「まあ、カワイイ♪」
それがお姉さんの第一声だった。
「裸にするから、あんたは外で待ってなさい。」とユタカを追い出すと、僕が着ていたものを手早く剥ぎ取っていた。
豊胸パットはサポート・スキンの方に固定されるのではなく、僕の胸にしっかりと貼り付いてしまっていた。もともとのひ弱な肢体にこの胸では、ユタカが言うように女の子にしか見えない。
「境目も見えないのね?どうやっても外れないのね。」
「はい。販売元には連絡が取れないし、無理に外そうとしても痛いだけです。」
「ユタカから聞いているわ。神経が繋がっちゃっているらしいわね♪」
「は…い…」
お姉さんの指が僕の胸を触れるか触れないかの感じで撫であげてゆく。ゾクゾクとした快感が伝わってきて、まともに返事ができなかった。」

「ブラの線を出さないのならヌーブラね♪」とブラのカップだけのようなのが貼り付けられた。そして前でホックが止められる。
「な、なんかボリュームが出てません?」
「大丈夫。任せておきなさい。この上からはこれね♪」
ランニングシャツのような下着が差し出された。が、胸にカップのモールドがあり、ひと目で女性用と判る。
「その胸だから仕方ないわよ♪次はコレね。」
靴下が渡された。かなりの長さがあり、太股近くまで延びてきた。
「両手を上に上げて♪」言われるままにすると、頭から一気に被せられた。
「これって、女の子の着るワンピースじゃないですか!!」
「そうよ♪」
僕の怒りを知ってもなお平然としている。
「今のアナタには、コレが一番似合うのよ。ああ、前のもっこりはコレで処理しちゃつてね。」
とキツ目のパンツが渡された。穿いてしまうと、確かにペニスの存在が消えてしまう…

「ユタカ。入って良いわよ♪」
お姉さんの声とともに入ってきたユタカ。
「なっ…、可愛い。愛してる。結婚してくれ!!」と絶叫する。
「アホ、まだ早いわ。」とお姉さんに頭を叩かれる。

ズキン!!

ボクの胸の鼓動がひときわ大きくなる。
「け、結婚を前提として、俺と付き合ってく、ください。ませ。」とユタカ。
何故かボクは「ハイ♪」と答えそうになって、慌てて口を押さえた。
「まあ、そんな所からかしらね♪」お姉さんが「はい」ポシェットを渡してくれた。
「勝手にどこへでもデートに行っておいで。だけど、その娘は初心者なんだから、あまり遅くならないようにするんだぞ。」
「判ってる♪」
ボクはユタカに手を引かれ、慣れないハイヒールを履いて外に出ていった。

 

見慣れた街が新鮮に見えた。
高台の公園から街を見下ろしている。西の山に落ちる夕日が街を紅く照らしていた。
「綺麗ね。」
そんな言葉しか言えなかった。
「綺麗なのは君の方だよ♪」
ベタな台詞なのに、ドキリとアタシの胸を打つ。繋いだ手の暖かさが心地よい。
(もっと触れ合っていたい…)
そんなアタシの想いが通じたのか、ユタカの腕がアタシの肩に回された。
目の前に彼の顔が迫る。アタシはゆっくりと瞼を閉じていた。

 

サポート・スキン 3

「健全な精神は健全な肉体に宿る!!」

それがサポート・スキン開発者の信念だった。

 

男性には、より逞しい肉体を与え、男らしく清廉潔白な精神を育てる。
女性には、より艶やかな肉体を与え、女らしく慈愛に満ちた精神を育てる。

彼はそれを求め、先ずは理想の肉体を造り出した。それがサポート・スキンであった。
が、精神を肉体に追いつかせる事には困難を極めた。何が精神を律するのか?
男らしさとは何か、女らしさとは何か…彼は肉体の改造に試行錯誤した。
男に女性用スキンを、女に男性用スキンを着せてみた。が、スキンは原則「絞め上げる」ものである為、無いモノを再現する事はできなかった。
彼は男性に乳房を、女性にペニスを与える事でどのような精神的変化が現れるかを模索した。

女性はペニスがあると、より攻撃的になった。特に、男性の肉体まで与えると、その攻撃性には歯止めが効かなくなる。
女性の肉体のままでペニスを持つ事で、適度な積極性が生まれる事が判った。そして、その積極性と攻撃性のバランスが乳房の大きさで制御可能である事が判った。
それは、男性に乳房を与える実験でも同様の事が言えた。女性程顕著ではないものの、乳房が大きい程優しくなっていった。

女性にベニスを含む本物の男性の肉体を与えた場合な攻撃性が強すぎると考えた彼は、女性性の追求に専念した。
サポート・スキンを与えなくとも、乳房の大きさで女性性が変化するのが判ると、先ずはそれだけを商品化した。
「豊胸パッド」は、単なるバストパットではない、本物の乳房を提供したのだ。境目は見えなくし、長時間…一生着け続けていられるものだった。
彼の目論見は当たり、それにより次なる研究の開発費が手に入った。

彼の次の目標は男性に対する女性性の追求であった。
乳房による女性性の付与には限界があるようであった。そこには男性本来が保有しているペニスの存在が大きかった。
サポート・スキンにより隠す事で、多少の効果は見られたが、彼の満足するレベルではなかった。
彼は更にサポート・スキンを進化させ、男性の股間に膣を形成する事を可能とさせた。
本物の女性と同様に、性的刺激に濡れ、他の男のペニスを咥え込むことを可能とした。

 
が、あくまでもそれは「スキン」であった。脱いでしまえば、彼の股間にはベニスが復活するのだ。

 

 
限界を垣間見た彼が、挫けそうになった時、思いもよらなかった知らせが届いたのだった。

乳房の連続装着をしていた男性の一人の肉体が、急速に女性化しているという。
調べると彼の肉体は完全に「女」になっていた。膣を始め内性器が全て整っていた。
卵巣も正常に機能し、時が来れば生理も始まり、妊娠も可能と判断できた。

(何故だ?)
彼の問いに対する答えは「彼=彼女の精神の女性化が抜きん出ていた」という以外に思いつかなかった。
男性性が色濃く残る他の被検者には肉体の変化は見られなかった。女性用のサポート・スキンを併用しても、彼等の根幹に或る「男」が揺らぐことはなかったのだ。
しかし、そんな彼等も暗示が掛けられ、自らを「女性」と同一視させると、一気に女性化が進んでゆく。
そこから導きだされる結論は「健全な精神は健全な肉体に宿る!!」則ち「肉体が精神を鍛える」のではなく「精神が肉体を造る」ということなのか?

彼は自ら乳房を装着し、精神の女性化を積極的に進めていった。

 

 
(…あたしは何をしているのでしょう?)
彼=彼女の脳裏に疑問が湧き起こる。それは、女性化が進むにつれて更に強い想いとなる。
(他人の精神や肉体を弄ぶような事は、戦いを好む男性的な思考ではないかしら?女性なら…あたしなら…)
その想いに至った時、彼女の肉体の女性化が一気に完結していった。

そして、サポート・スキンの開発者は失踪した。
残された最初にして最後のサポート・スキンの1ロット。そして、在庫にあった大量の「豊胸パッド」がどこかに流れていったのだった。

それがネットに流れ、何も知らない若者がこれらを手に入れることになるまで、そう時間は掛からなかった…

サポート・スキン 4

「な、何なんだよ。コレは?」
タカシが差し出したのは人体の抜け殻のような「皮」だった。
胸にはしなびているがふたつの乳房が見てとれる。首から上がないので、多少はグロテスクさが薄れてはいるが、それは「女」の皮以外のなにものでもなかった。

「これは衣服だ。サボート・スキンという。一種の補整下着だと思ってくれ。」とタカシ。
「これをどうしろと言うんだ?」と聞いたが、返って来る答えは想像がついた。
「着てくれ。」
まあ、こんなものだろう。タカシの強引さは今に始まった事ではない。どんなに頑張っても僕がタカシに勝てる訳がないのだ。
「下着も脱ぐのか?」と聞くと「当然だ。」て返ってくる。
「男同士でも恥ずかしいな。終わったら声を掛けるから部屋の外で待っててくれないか?」
そう言うとタカシには珍しく「わかった」とドアを開けて出ていった。ここまでするタカシを見てしまうと、今更「止める」等と言える訳もない。
背中にあるファスナーを下げ、手足を入れた。かなりキツイが、時間が経てば慣れてくるようだ。
ギュッとウエストが締まり、女性的なヒップラインが造られていた。脚も絞めあげられ、ほっそりとした女の脚に見える。
それだけに、首から上が男のままなのには違和感があった。
しかし、それも服を着てしまえば皆隠れてしまう。バストもしなびたままなので、ちょっと目には何の変わりもないように感じた。
「良いよ。」と声を掛けると、勢いよくドアが開いた。
そしてタカシの顔に落胆の色が浮かぶ…
「その服を着ちゃったんだ。こっちに用意してあるから、着替えてくれないか?」と紙袋が渡された。
「豊胸パッドもしてないじゃないか。これはサポート・スキンの下、胸に直に着けるようになってるから間違えるなよ!!」
そう言ってタカシは再び部屋の外に出ていった。

紙袋の中が女物の衣服である事は容易に想像がついた。
豊胸パッドは奴が着ろと言ったものには含まれないと解釈し、意識的に外していたのだ。しかし、女物の服を着るには適度な膨らみがないのも不自然ではある。

豊胸パッドは僕の胸に違和感なく乳房を与えていた。その上からサポート・スキンを着ると、僕は完全に「女性」になっていた。
紙袋にはかつらと化粧道具の一式も入っていた。
服を着終わると、僕は躊躇う事なく、かつらを被り化粧道具を手に洗面台の前に立っていた。
石鹸を顔全体に付け、髭と一緒に眉毛も剃り落とした。乳液を塗り込み、下地を造り、眉を書き、睫毛を伸ばし、アイシャドーを入れ…
最後に口紅を塗ると、鏡の中のアタシは完全に「女」になっていた。

「良いわよ♪」と声を掛けるとドアが開いた。
アタシの前でタカシが固まっていた。
「どう?」とポーズを取る。
「み…見違えたよ!!惚れ直した♪」
「や、やだ♪」
彼の言葉に何故か顔が赤らむ。別に、タカシは只の友達なのに…

 
「って!!何なんだよコレは?僕は男で、惚れるとかの恋愛対象にはならないだろ?それともお前はホモか?!」
僕はサポート・スキンで見た目が女の子になった所為か、意識も「女の子」になりかけていたようだ。
「見方によってはホモかも知れない。」とタカシが告白する。
「俺の性愛対象が女である事は間違いない。そう、俺が好きになったお前がたまたま男だったと言う事だ。」
タカシに見つめられ、僕は身動きが取れなくなっていた。
「俺は自分がホモなのかずっと悩んでいた。そんな時、サポート・スキンの事を知ったんだ。女性用のを着て女の姿になったお前でも俺が愛し続けていられれば俺はホモではない。結果、お前が男なのが間違いだと解った。」
「結果が得られたなら、もう脱いでも良いよな?」
「ま、待ってくれ。もう一つだけ確認したい事がある。」
「何だよ。サッサと済ませてくれないか?」
「良いのか?」
「今更、聞くか?」
「じゃあ♪」とタカシは僕を抱き締めた。
胸の膨らみが間に挟まって、ボクが女の子になっている事を実感する。
「!!」
いきなり唇が塞がれた。タカシが息を吸うとボクのナカのモノが皆吸い取られていくよう…
タカシのキスにボクの頭がボーっとしてくる。
彼の舌が割り込んできた。アタシの舌に絡みつき、アタシも彼の舌に絡みつかせた。
二人の唾液が混ざりあい、タカシが離れて行く時、ツーッと糸を引いていった。

「良いね?」と言われた。
タカシがアタシの服を脱がしてゆく。恥ずかしいけど、今は彼に任せていたかった。
下着だけになる。アタシは抱き抱えられ、ベッドに寝かされた。
タカシも服を脱いでアタシの上に折り重なる。胸を揉まれると気持ちが良い…

彼の手がショーツに伸びていた。何をしようとしているのか良く解っている。
あたしが腰を浮かすと器用に抜き取っていった。脚が開かれ、あたしの股間が彼の前に晒される。
「濡れてるね?」と彼が言う。
恥ずかしいけど…あたしの胎内では早くシテと子宮が疼いていた。

あたしの望みに応えるかのように、タカシがあたしのナカに入ってきた。
「ああん♪あ~~ん!!」あたしは快感に艶声をあげる。
あたしの膣がタカシのモノで満たされている。
「ああ…イイッ♪」
タカシが動き始め、あたしが適当に締め付けてあげる。
「あっ…」今度はタカシがうめいた。
そして、タカシの精液があたしのナカに放出されていた…

 

心地よいまどろみの中、あたしの手が自らの股間に伸びてゆく。
そこはあたしの愛液と彼の精液にまみれて…

「!!」

あたし…アタシ…ボク…ぼく…僕…は何者であるか?
サポート・スキンという女の皮のような補整下着を着ただけで、自分を「女」だと思い込み、果てはタカシとSEXにまで及んでしまった。僕の股間には女性器が穿たれ、愛液まで流していた。
全てはサポート・スキンの所為である!!僕は背中のファスナーを一気に開き、サポート・スキンを脱ぎ捨てた。

が、
「お、おいっ!!な、何なんだよ?!」僕はタカシを揺り起こした。
脱いだにもかかわらず、僕の胸には相変わらず乳房が存在しており、股間には何もなかった。

 

「兎に角落ち着け。」タカシが起き上がる。
「先ずは服を着てくれないか?目のやり場に困る。」
さんざんボクを犯ったくせに…と思いつつも、脱ぎ散らかした女物の衣服を集めていった。
ショーツを穿き、ブラを着け…一通り着終わると、アタシは洗面台でお化粧を直していた。
「で、どう言うコトなの?」タカシの前に戻ったあたしは詰問した。
「まあ、そう言うコトなんだろうな。肉体が女性化した事により、精神が女性化する。更に女性化した精神が本来の肉体をも女性化させてしまう。」
「な、何なのよソレは?」
「こいつを手に入れた時にそう言われたんだ。だから、興味本位や冗談では決して使ってはならないってね。」
「そ、そんな事はイイわよ。どうやったらあたしは元の姿に戻れるの?」
「元の姿って言うが、今の君こそが本来の君の姿なんじゃないか?」
「…これが…、あたしの本来の姿?」
「どこかに違和感はあるかい?君はその姿が一番自然なんだよ。俺だって惚れ直すくらいにね♪」
「惚れる…って、何?」

あたしは顔が熱く火照るのを感じていた。
タカシが続ける…
「それとも何かい?君は男の姿で俺と結婚したいと言うのかい?」
「な、何…ソレ…」
「俺は君と結婚したいんだ。できれば純白のウェディング・ドレスを着て欲しいんだがね♪」
あたしはタカシの隣でウェディング・ドレスに包まれている姿を想像してしまった。
気がつくとあたしの目から涙がこぼれている…
「うれし涙?」
そんなあたしをタカシが抱き締め…

自然と唇が合わさっていた。

サポート・スキン 5

「サポート・スキン」

何かの拍子でふっと世の中に現れては誰かの人生を狂わしてしまう。
それが「幸」か「不幸」かはその人次第…

次は「あなた」の番かも知れません♪

 

 

 
「浩司、ちょっと来てくれない?」
僕を呼ぶのは服飾デザイナーを目指す姉さんだった。
呼ばれた理由は聞かなくても解る。彼女が制作した「服」を着せて不具合を確認したいのだ。
いわゆるマネキンである。僕が姉さんに逆らえない事を良い事に、ちょくちょく用事を言いつけられる。
弟という弱い立場であるのだから仕方がないとは言うものの、姉さんのマネキンだけは遠慮させてもらいたいのが正直な気持ちだ。

「これ着て頂戴♪」
と渡されるのは女物のワンピース。これまで、姉さんは一度たりとも「男」の服は作っていない。
(まあ、これを着て外に出ろと言われない限り、見られるのは姉さんだけだし…)
と思っていたら、カシッと音がした。見ると姉さんがカメラを向けていた。
「ち、ちょっと!!こんな姿、他人に見せるような事はしないでよ。」
「大丈夫よ♪顔は写してないから。」と、写したばかりの映像を見せてくれた。確かに顔は写っていない。
「これだけ脚がきれいだと、モデルが男の子だなんて判らないよね♪」
僕としてもスカートの下からけむくじゃらの脚が出ているのは御免なので、ムダ毛の処理は怠っていないのだ。
「じゃあ、次コレね♪」と渡されたのは、姉さんのデザインには珍しく、胸元が広く開いているものだった。

「ん~、やっぱりネ。」と姉さんの顔が曇る。
カメラに写っていたのは平らな胸にぶら下がる布の切れ端としか言いようがない。
「あんたもムダ毛の手入れだけじゃなくて、胸も大きくするよう努力しなきゃ!!」
「男なんだから、胸がなくても当然でしょ?」
僕がそう言うと、姉さんがニヤリと微笑んだ。
「まあ、今回は便利なアイテムが手に入ったからね♪」
と袋の中から肌色の塊を取り出した。それはどこから見ても女性のバスト=乳房だった。
姉さんに言われて、それを胸に貼り付ける。境目はまったく判らなくなっていた。
そして、姉さんの作った服を着て写真に写した。

ドクリ

と心臓の鼓動が聞こえた。それが自分の胸だとは思えない程セクシーな谷間を覗かせていた。
「浩司!!何カンじてるのよ。スカートのラインがメチャメチャじゃない!!」
と僕の股間に視線が動く。健全な青少年なら、セクシーな画像に反応するのを止める事はできない。
「次を着る前にこれをして頂戴ね。」と肌色のモノが渡された。
「こんな事もあろうかと補整下着を用意しておいたの。これは全身タイプだから、股間のもっこりを隠すだけじゃなくて、体形も女性らしくしてくれるわ。」
「はいはい」と背中のファスナーを開けて手足を挿入した。かなりきついが、着てみると全体が一回り細くなったように感じた。
「じゃあこれね♪」と渡された服を着る。
さっき以上にセクシーなデザインだった。腰のくびれの細さは補整下着の賜物だろう。
健全な男子であれば、さっき以上に興奮する筈である。

「今度は大丈夫みたいね♪」
こちらも補整下着の効果か、下半身のもっこりはまったく判らなくなっていた。
それ以前に、ボク自身が反応していない??
「ああ、そのスタイルたまらない♪うらやましいわぁ!!」そう言いながら次々とシャッターを切ってゆく。
「お姉ちゃんだって元々スタイルが良いんだから、コレを着れば完璧よ♪」
「あんたもそう思う?実はサポート・スキンの特別版を用意してあるんだ。」とアタシが着ているのと同じようなモノを取り出した。
「違いが判るように、あたしもそれを着るから、あんたはこっちを着て♪」
と差し出されたのは、一転してフリルの沢山付いた可愛らしいデザインの服だった。
「あんたにはこっちの方が似合うよ♪」と言われた通り、アタシの女の子らしさがより強調されている。
お姉ちゃんの方は補整下着の効果もあってか、アタシの時よりよりセクシーになって…
「お姉ちゃん?!何よ、それッ!!」

お姉ちゃんのスカートの前がツンと突き出ていた。その下にある棒状の物体の存在を如実に語っていた。
「あんたが、こんなにも可愛くなっちゃったからね♪見る?本物よ。」とスカートが捲り上げられた。
ショーツを強引にずらして、その存在を強調していたのは、男の人のペニスだった。ドキリとする。
目を逸らしたいのに、釘付けになってしまう…
「さあ、やってみてよ♪その可愛らしいお口でね。」
あたしは言われるまでもなく、軽く口を開き、ソレに刺激を与えつつ喉の奥まで送り込んでいった。

 

 

 
「いってきま~す♪」
あたしはお姉ちゃんのお古の制服を着て学校に向かった。
何故か、見るもの全てが新鮮に見える。
スガスガしさに気分も高揚している。
「おはよう♪」
声を掛けたのはクラスメイトの和哉だった。
振り返った彼の目が「・」になっている。

「どうしたのよ?」と聞く。
「お前、浩司か?」と和哉…
(えっ?浩司って男の子の名前でしょ?間違えないでよ。…でも、あたしの名前は浩司で…「あたし」って?…アタシ…ボク…ぼく…僕は「男」だ!!)
何が何だか判らなくなり、
「いや~~っ!!」
僕は女の子のように叫んでその場にしゃがみ込んでしまっていた。

「お、おい…どうしたんだよ?」
和哉がおろおろしている。
「だ、大丈夫よ…ちょっとびっくりしただけ♪」
多少、落ち着く事ができたボクは何とかそう答える事ができた。
「びっくりしたのは俺の方だよ。本当に浩司なのか?」
「ご、御免…。ちょっと訳があってね。」
「その格好の理由が<ちょっとした>な訳はないと思うが…立てるか?」
「うん♪」
アタシは差し出された手を握った。
立ち上がり、スカートの乱れを直していると
「そうやってると、お前が昔から女の子だったように見えるな。」
と和哉が変な感想を述べる。
「それって、あたしがオテンバだったって事?そりゃあ、お姉ちゃんみたいに美人じゃないのは解ってるわよ。」
「そ、そう言う問題じゃないよ。それに、今のお前だってお姉さんに負けないくらい可愛いし…」
(可愛い)と言われてあたしの顔が火照る。真っ赤な顔を見られたくなくて、顔を伏せてしまった。

「しかし、本当に女の子なのか?」
「まだそんな事言うの?なら、この胸を触ってみたら良いわ!!」
あたしは恥ずかしさより怒りが勝っていたようだ。その迫力に和哉もタジタジとなる。
「い、いくらお前との仲だって、公衆の面前でソレはまずいぞ。」
「か、和哉♪あたしとの仲って…ようやく、あたしを彼女として認めてくれたのね?」
「それは言葉の紋…」
「あたしを弄んだって事?」
何故か自然と涙顔になっていた。
「そう言う訳じゃ…」
「なら、ちゃんと言って♪あたしが和哉の彼女なんだって!!」
「わ、解った。お前はどこから見ても可愛い女の子だ。俺もそんなお前を彼女にできて嬉しく思っている。」
「じゃあ、キスして♪」

あたしは和哉を見上げて瞼を閉じた。
和哉の腕があたしを抱き締め…

 

 

 
次は「貴男」の番かも知れません…

2011年10月 1日 (土)

戦いの中で…(前)

人類が宇宙を飛び廻る時代になっても、戦争が根絶される事はなかった。
今も、宇宙のどこかで戦争が続けられている…

 
「γ-セクタ17。巡洋艦鈴風は航路を東に向けセクタ6の応援に回れ。」命令だけが次々と暗号解読装置から吐き出されてくる。
搭載艇のパイロットである加藤祐司は出撃の命令がいつ下るのかと操縦桿を握る手を汗でぐっしょりと濡らしていた。
「ユウちゃん♪もっと気楽に構えてないと続かないぞ。」対個人通話回線から聞こえてきたのは、搭載艇のパイロット仲間の西村幸造だった。
「作戦中だぞ。私語は…」
「硬いコト言うな。まだ無線封鎖はされてないんだから♪」幸造の楽天的な頭を羨ましく思いながらも、祐司は自分の事で精一杯になっていた。
「シュミレーション通り操れば問題無いって言われてるだろ?」
(けれど、今度は実戦なんだ…)祐司は言葉を返すこともできず、いまだ何も映していないモニターを見つめていた。

 
「接敵!!」
鈴風のブリッジが慌ただしくなった。
「セクタ6に僚艦の艦影なし。敵艦は無傷。」
「戦闘行為の痕跡もなしか?まんまと罠に填ってしまったようだな。」
「艦長、指示を!!」
「搭載艇を両舷に展開。できるだけ広範囲をカバーさせるんだ。本艦はこのまま、正面から突っ込む。」艦長の言葉にブリッジがざわめく。
「敵艦隊との距離を読み上げろ。」冷静な艦長の声にあたりが鎮まる。オペレータの声だけがブリッジに響く。「搭載艇の展開終了。」
「搭載艇には私から直接指示を出す。マイクを繋いでくれ。」
カチカチとリレーが接続を切り替えてゆく。「どうぞ」とのオペレータの声に艦長が口を開いた。
「我々は敵の用意した罠の中にいる。君達はどんな事をしてでも生き延びてくれ。」マイクを離し伝声管に「機関全速!!」と告げる。
「搭載艇は限界速度で戦闘宙域を離脱しろ。以降は各自の判断に任す。」そして
「艦内要員は緊急ワープに用意。シートベルトを確認、立ってる者は何でも良いからしっかりと体を支えていろ!!」と艦長の声が艦内に響き渡った。
オペレータの読み上げる彼我の距離が一気に短くなる。
「敵艦、砲撃開始!!」
「応戦は考えるな!!」
「8、5…」
「ワープ開始!!」
オペレータのカウント・ゼロは誰の耳にも届かなかった…

 

「ユウ…聞こえるか?」
祐司の耳に対個人通話回線からの幸造の声が届いていた。
「鈴風は?」祐司には何が起きたのかが皆目解らなかった。
「ワープが成功したかは俺にもわからん。だが、相当数の艦艇ん時空の歪みに落とし込んだのは間違いない。敵艦隊が無事なら、こんな所をうろついている俺達など、早々に掃き捨てられているよ。」
「こんなのシュミレーションには無かった…」
「お前は臨機応変という言葉も知らんのか?」
「言葉…は知ってるよ。けど…」
「ったく。何でこんな奴が前線に出て来れるんだ?」
「そんなコト、僕に言われても…」
「お前に言ってるんじゃない。単なる愚痴だ。気にするな♪」
「解った…」

しばらくの沈黙
祐司がぼーっとしている間にも、幸造は対策を考えていた。
「ユウ。MAPは読めるか?」
「それは習ってるから大丈夫だよ。」
「お前の現在位置は判るか?」
「セクタ6の3-8。」
「良かった。近いぞ。お前はそのまま現状を維持していろ。俺の方から接近する。」
「判った。待ってるよ♪」
幸造は搭載艇から武器・弾薬を排出し、身軽になると、一気に祐司の搭載艇に接近した。

 

「作戦はこうだ。」
搭載艇間を乗り移ってきた幸造が祐司に説明した。
「とにかく今は、戦線を離脱する事が先決だ。しかし、その後の事も考えなければいけない。」
艇の状態は祐司の艇の方が良い事が判った。幸造の艇と同様に武器・弾薬を投棄する。開いた空間に幸造の艇から食料・水・空気の備蓄を持ち込んだ。同様に燃料も移し込む。
「これで何とかなるだろう♪」
「でも、シュミレーションにない事ばかりだよ。大丈夫なの?」
「今現在の状況自体、想定外なんだ。何にでもハジメテというものがある。まあ、俺を信じてくれと言うしかないな♪」
「わかったよ。次は何をすれば良い?」
「行き先を決めて舵を切るってとこかな?ユウちゃんはドコに行きたい?」
「セ、セクター17じゃないの?本隊に合流するんでしょう?」
「あ?丸腰で戦場に戻ってどうすんだよ。艦長も言ったろ?もう戦場に戻って来るなと。」
「そ、それは拡大解釈し過ぎだ!!」
「まあまあ、興奮するなよ。とにかく、戦場からは離れる。そして味方のいる宙域で適当な大きさの船に掬ってもらう。それで良いな?」
「う、うん…」
祐司が頷いたのを確認して幸造は自動操縦装置をセットした。

 

「出来たよ♪」と晩メシのカップが幸造の手に渡された。
艇の中では暗黙のうちに作業分担が出来上がっていた。幸造が航法と機関を担当し、それ以外の細々した事を祐司がこなしてゆく。
「同じ戦時食餌でも、ユウちゃんが作ると美味しいんだろう?やっぱり愛情が隠し味ってやつ?」
「幸造は全てに於いていい加減なんじゃない?設定温度、復元時間をちゃんと守ってた?」
「そ、それを言うなよ。とにかく飯はパッパと済ませてヤりたい事したいじゃないか?」
「そんなんで僕まで変な物を食べさせられたらたまったものじゃない。当分は僕が食事当番するからね。」
「ああ、よろしく。ユウちゃんは良いお嫁さんになれるよ♪」
「ぼ、僕は男だ!!」
どうやら祐司の一番気にしているコトを突いてしまったようで、しばらくは何も返事が返って来なかった。

 

「今どこら辺なの?」
幸造の肩越しに祐司がMAPを覗き込んできた。
「セクタ77って、どうしてこんな辺境にいるの?」
「戦闘宙域からできるだけ離れて…」
「こんな所じゃ救援を待っても意味ないじゃないか。食料にも限界があるんだよ!!」
「判ってる。ちょっと実験がしたかったんだ。」
「何だよ、実験て?その為に救援も間に合わなくなるなんてヤダよ!!」
「大丈夫だ。実験が失敗した事が確認できた。艇は即に救援の居そうな場所に向かわせるよ。」
「失敗?良いのそれで?」
「ああ、実験を続ける条件が作りだせなくなってしまったからね♪」
幸造がどんな実験をしていたのかは祐司は知らなかったが、救援が得られそうな場所に向かう事になったので、とりあえずは一安心できたようだ。
一方、幸造の方は…
「参ったな。失敗するにしても俺としては最悪の結果じゃないのか?」と再び、自らの胸に手を当てた。
軽宇宙服の上からでは判別し辛いが、幸造の胸には微かな膨らみがあった。

パイロットシートの脇には、幸造が熱心に読んでいた本があった。タイトルには「限界環境に於ける肉体の変化」との記載があった。
彼等の種族は遠い昔、遺伝子改造が施されていた。宇宙空間に適応した強靭な肉体を造ると伴に、種としての存続を命題とした改造が施されていた。
それが「限界環境に於ける肉体の変化」であった。
今では殆ど忘れ去られた特質であった。そもそも限界環境を作る事が困難になっていたのだ。
ここで言う「限界環境」とは、孤立した空間に単独の性別の人間しか存在しない状況で、長期にわたり救援が得られない危機的な状態が発生した事だった。
幸造には、まさに実験に都合が良い状態だったのだ。
幸造は何事にも良く気が付き、甲斐甲斐しく働く祐司を限界環境に置く事で肉体変化…種を保存する為に、そのうちの一個体の性別を反転させる…で彼を女にし、同時に自分の「女」にしようと画策したのだった。

しかし、結果は幸造自らが女性化してしまったのだった。
肉体の変化は即に判った。伸縮性に乏しい軽宇宙服の中で乳房が成長すれば、当然のように胸が圧迫される。
それ以上に腰回りがきつくなったのは骨格自体が変化してしまったのだろう。性器の変化を直接確認した訳ではないが、それだけでも充分な判断要素であった。

 

 
「食事ができたよ♪」と祐司がやってきた。
「何だか良い香りがしない?」カップを手渡しながら祐司がそう言った。
「多分、それは俺の匂いだ。が、間違っても変な気を起こすなよな?」
幸造には自ら発っせられた「女」の匂い…フェロモンが祐司の「牡」を刺激していると判っていた。自分が「女」になった事を隠し通せたとしても、牡の本能で押し倒される可能性を否定できなかった。
本来であれば、宇宙船のような閉鎖空間では、常に微量ではあるが両性のフェロモンが散布されているため、性衝動の制御が可能であった。が、幸造が限界環境を造り出すため、武器・弾薬とともにフェロモンの発生装置も投棄していたのだ。
男だけしかいなかった閉鎖空間…そこは男性フェロモンにのみ満たされていた。そこに女性フェロモンを撒き散らす存在が現れた。
(はたして祐司に男の本能が抑え込めるのだろうか?)
幸造の心配はその一点となっていた。が、幸造は見落としていた。自分自身が男性フェロモンにあてられ、女の本能を露にしてしまうという事を…

「匂いが気になるならシャワーを浴びてきたら?これまで殆ど使ってないから、ゆっくり入っても大丈夫だよ♪」
食事が終わり「匂い」の話を思い出した祐司が提案してきた。
「まだしばらくは救援してもらえないのでしょ?今のうちにリフレッシュしておいた方が良いよ♪」
と半ば強引に幸造をシャワー室に送り込んだ。
ここまでされてはシャワーを浴びない訳にはいかないと、幸造は腹を括り軽宇宙服を脱ぎ始めた。
胸がはだける。そこには適度に育った乳房がこぼれ出た。ぷくりと飛び出した乳首に、これが自分の物だとは思えずにいたが、実際に触れてみると、そこが敏感な器官である事が判る…
「あふァ?!」
思わず女の喘ぎ声のようなものが幸造の口から漏れ出ていた。(これが女の肉体なんだ…)
そんな感想を漏らした幸造であったが、まだそれが序の口である事には気付かなかった。

きつくなった腰を抜けると、さっさと脚を抜いて軽宇宙服を脱ぎ去った。幸造の興味は、下着の…パンツの下の変化を確認する事に移っていた。
先ほどの胸先への刺激で下半身が熱を持ち始めていた。ムレムレと股間の湿度が高まっていたのだ。(濡れているのか?)幸造は一気にパンツを脱ぎ去った。
淡い茂みの向こうに縦に刻まれた深い溝があった。そこには見慣れた男性器は存在しなかった。幸造は恐る恐る、その肉の合わせ目に指を伸ばしていった。
(濡れてる?)指先にヌルッとした感触を捉えていた。
そのまま割れ目の中に指を押し込んでゆく。(本当に女になってしまった…)

グイッと更に指を押し込んだ時
「あがっ!!!!」
強烈な刺激が脳天を貫いていった。
「どうかした?」叫び声に反応して祐司が声を掛けてきた。
「な、何でもないぞ。」と物音を打ち消すようにシャワーの水を放った。
湯滴が膨らんだ胸に打ちつけられる。胸だけではなく、皮膚全体が刺激に敏感になっているようだ。幸造はしばらくそのまま、新鮮な感覚に身を任せていた。

シャワーの間にも幸造の女性化が進んだのか、再び自分の軽宇宙服を着ようとしたが腰が引っ掛かってどうにもならなかった。別サイズの宇宙服など用意されている訳もない。
シャワー室から出てしまえば、その身を隠す事などできない。せいぜいバスタオルで体を包む程度である。祐司には女の体を隠し通せるものではないと決心した。
「祐司。これから俺の実験の結果を見せてやる。が、何も言うなよ!!」
「あ、あぁ…」多分、あまり判っていないのだろうが、シャワー室の前で待っているのが判ると、幸造はバスタオルを女がするように体に巻き、扉を開けた。
「何も言うなよ。」
再度、念を押す。
「実験の失敗で、俺の体は女になってしまった。どんな実験をしていたかは、今は聞くな。問題はこの体に合う服がないと言う事だ。服が調達できるまでは、こんな格好で過ごす事になるが…」
幸造は祐司の瞳を見つめた。
「絶対に襲うなよ!!」

 
祐司は「問題ないよ」と涼しく答えた。
が、それを聞いた幸造は(俺のセミヌードを見て何も思わないなんて…)と、訳も判らずに独り憤慨していた。
その時の幸造は、自らも意識していなかったが、視線の先には祐司の股間があり、その反応を窺っていたのだった。

戦いの中で…(後)

「ねえ、こういうの作ってみたんだけど♪」と祐司がタオルの塊を持ってきた。
広げると一着のタオル地のワンピースになっていた。
「お、俺は姿は女になってしまったが、中身は男のままなんだ。スカートなんか穿けるか!!」
幸造は口では拒絶していたが、頭の中ではそのワンピースを着た自分自身を想像していたのだった。
「少なくとも、バスタオルを体に巻いただけよりも動き易いよ。それに救援が来た時にその格好じゃ、何をしていたか?と変な誤解されるかも…」
祐司の言葉の後半部分に幸造の女の肉体に反応するものがあったが、取り敢えずそれは無視して、
「そ、そんなに言うなら着てやるよ。」とワンピースを手に取った。
着易いように被るだけかと思ったら、前面に編み込んだ紐で締め付けられるようになっていた。腹から胸にかけて締めあげてゆくと、確かに動き易くなった。
特にブラジャーもないので揺れるに任せていた乳房が固定された事で、快適さが格段にアップしていた。
「まあ、良いかな?どうだ?」と祐司に聞いた。
「すごくカワイイよ♪」
その言葉に幸造の思考が一瞬凍結した。
そして「カワイイ」というキーワードに女の肉体が反応するのを感じて、思考の凍結も一気に溶けていった。
「ば、ばか。変な事言うんじゃない!!男に向かってカワイイと言うな!!」
「でも、今の幸造は女の子なんだろう?それに、そのワンピースだって良く似合っているよ♪」
「そ、それ以上恥ずかしいコトは言うな!!まあ、服の礼だけは言っておく。」と幸造は振り返りもせずパイロット席に座った。

「な、何なんだよ…ただカワイイと言われただけだろう?」
そう考えただけで、再び肉体の奥が熱くなるのを感じた。そして、股間に手を伸ばすと、そこがしっとりと濡れているのが判った。

 

 
「救援船からの信号だ。」幸造がノイズの中から救援船独特のビーコンを確認していた。
「良かった。食料も殆ど底を尽きかけていたんだ。なんとか間に合って良かった♪」
「ユウちゃん。喜ぶのはまだ早いよ。俺達があっちを見付けただけで、あっちはまだ俺達に気付いてはいないんだ。もう少し近づいてから収束した救難信号を送ってやる必要がある。」
幸造が解説している間に祐司がパイロット席に近づいてきた。
(止めろ。それ以上近付くな!!)幸造は頭の中で必死に叫んでいた。
彼の女の肉体は日に日に祐司に「男」を感じてしまうようになっていた。そのため、努めて祐司とは距離を取るようにしていたが、閉鎖された宇宙船の中では、祐司の発するフェロモンから逃れる術がない。
肉体的には常に発情状態に置かれていた。それを操船に集中する事で、なんとか抑え込んでいたのだ。
そんな状態の幸造の肩に祐司の手が乗せられた。その途端…
「あん。ああん♪」
艶声が幸造の口からこぼれ落ちてしまう。そして、幸造の肉体にはしっかりと「オンナ」のスイッチが填まり込んでしまっていた。
「コ…コウちゃん♪」上気した顔で幸造を見上げる。
リクライニングのシートが倒され、その反動で祐司の体が幸造の上に折り重なってしまった。
幸造の目の前に、祐司の股間があった。幸造の発する女性フェロモンに反応して、そこが硬く膨れているのが判った。
幸造は器用に口を使ってズボンのチャックを降ろすと、中から祐司のペニスを取り出していた。幸造に嫌悪感はなかった。無意識のうちにペニスを咥えていた。
「こ、幸造?」
祐司の頭では、何が始まったのかの理解が追いつかなかった。
「何?気持ち良い…」祐司は幸造の行為に身を任してしまっていた。
チュパチュパと淫音をたてて祐司のペニスに吸い付いている幸造には、もう「オンナ」としての行為に及ぶことを阻止するものは何もなくなっていた。
「あうっ!!」と祐司がうめき、放出した精液は喉を鳴らして飲み込んでいた。
「こんどはコッチにね♪」とスカートを捲り、愛液に溢れた股間を祐司の前に晒した。
唖然とし、何もできないでいる祐司の服を脱がし、床の上に転がす。ワンピースを脱いで全裸となった幸造が、祐司の上に跨る。
「あ、ああん♪ユウちゃんのが俺のナカに入ってる…」幸造は祐司の上で快感を求めて、体を揺すっていた。
「だ、だめだよ…そんなに動いちゃ。ま、またキちゃう!!」
言っているそばから、祐司は再び精液を放出していた。幸造の膣の中に射された精液は、幸造自身の愛液と絡まり、二人の結合部分に溢れ出ていた。
「今度はユウちゃんが動いて♪」と幸造が下側にまわる。
脚をM字に広げ「オトコ」を誘う。二本の指で膣口を拡げ
「さあ早く、ココに…」と膣肉をヒクつかせる。
祐司はゴクリと唾を飲み下し、幸造の上に肉体を重ねていった。

 

 

彼等が救助されたのは、食料が尽きて三日目の事だった。
常にSEXを渇望し続ける幸造が再び操縦席に座る事はなかった。祐司はいまだ救難信号を発していない事に気付き、慌てて自動発信をスタートさせたが、目を付けていた救援船はビーコンも捉える事ができなくなっていた。
発信機に供給されるエネルギーが尽きるのが先か、救助されるのが先か…と考えるより先に食料が尽きかけていた。
ただでさえSEXはエネルギーを消費する。幸造の求める全てに応じていては、体力も保たないし、食料の消費も問題であった。
最終的に祐司は、幸造を麻酔で眠らせることを選択した。祐司も床に身を横たえ、エネルギーの消費を抑える。そして、残存する食料でどの程度長引かせる事ができるかを考え続けた。

それでも、食料は尽きてしまった。
祐司は自らにも麻酔を射ち、代謝を抑え込む事にした。
そして三日目。
艇殻に接触する構造体の音に祐司が目覚めた。手元のリモコン操作で状況を把握する。
「味方か…」
祐司は救援者を確認すると、自分達のいる場所に彼等を誘導した。二人は即に発見され、本星に移送された。

 

 

 

「ユウちゃん♪触ってみて。」幸造改め、サチが祐司の掌を自分の腹に触れさせた。
彼女の腹は誰もが解る程に膨らみをもっていた。度重なるSEXの結果として、彼女の妊娠が判明したのは救出後の検査の時であった。
サチは原隊に復帰することは免除されていた。数少ない休暇の全ての時間、祐司はサチの側にいた。
「サチ。今日は君に渡したいものがあるんだ。」とサチの腹から離した手をポケットに入れた。
そして、取り出したモノをサチの左手の指に填める。
「な、何だよ?俺は指輪なんて…」
妊娠して「母」になろうとしているサチであったが、頭の中にはいまだ「男」が残っている。だから、彼女にとって指輪は単に女が身に付けるアクセサリーの一つとしてしか考えられなかった。
「ごめん。言葉が足りなかったね♪」と祐司はサチの耳元に顔を近付けた。
「愛してるよ♪サチ。結婚しよう。」

「お、俺…」
サチにはそれ以上言葉を続けることが出来なかったが、流れ落ちる涙が全てを語っていた。
祐司はそんなサチの唇に、誓いのキスをした。

 

 

遥か彼方…

戦いはいまだ続いていた。

百倍!!

カツカツとかかとの音が響く。
何で女の靴はこんなにも音をたてるのか!!とは言っても怒りをぶつける先が存在しない。
俺は心の中でぶつぶつ言いながらも、紀子の家に向かっていた。

 

今の俺は、単に女物の靴を履いているだけではない。
服も一式…下着から全て女物である。手にしたバックも身体に付けたアクセサリーも、全てが紀子の物だ。
更に言えば、この肉体自体は紀子の物と寸分も違わない。ちゃんと化粧を施した俺は「本宮司紀子」そのものだった。

 
発端は紀子が持ってきた怪しい薬だった。「性感が百倍になる」と言われて大枚を叩いて購入したらしい。
ものは試しと二人して薬を飲み、事に及んだ。が、結局はいつものSEXのまま、俺は紀子のナカに放出し、それを契機に紀子もイッたようだ。

しかし、気だるさの中でまどろんでいると突然、紀子が喘ぎ始めた。
「ど、どうした?」と紀子を見ると、その肉体がどろどろと崩れ掛けていた。
「あん、ああん…」それは快感の喘ぎ声であった。肉体は崩れながらも最高の快感に満たされているようである。彼女の表情が恍惚としているのが確認できた。

「あなたも一緒に♪」と紀子が言った。
俺も同じ薬を飲んだのだ。俺もまた、紀子と同じようにグズグズと肉体を崩してゆくのだろうか?
紀子の肉体は透明なスライムのようなモノと化していた。その触手が俺の身体を覆い始めた。(同化するのか?)と思ったが、どうやら違うようだ。
紀子は俺の身体を包み込むと、ギュッと締め付けてきた。型に填められたように俺の身体が変形してゆく。透明なスライムの内側に、崩れ去った筈の紀子の肉体が再現されていった。
「あなたも百倍の快感を感じて♪」紀子のスライムの身体は俺の身体の部分部分を覆うだけになった。
「あん、ああん♪」紀子が俺の身体を刺激すると、これまで以上の快感に襲われる。そして、「俺」があげてしまった喘ぎ声は「紀子」の声に変わっていた。
「まだまだ、これからよ♪女性の快感は男性のとは全然違うらしいわよ。」
と触手を俺の股間に捩じ込んできた。そこにあるのは紀子のものと同じ女性器だ。触手はペニスに擬態し、俺の膣に潜り込んできた。
同時に胸が揉まれる。その先端の乳首が繊毛のようなもので刺激される。
快感が俺を支配する。
堰を切ったように、俺の口からは止めどなくオンナの嬌声が奔り続けていた…

 

幾度かの絶頂を過ぎ、長めのインターバルを取った。ようやくまともな思考ができるようになる。
「女の快感が男の百倍以上だと言う事はわかった。で、この後どうすれば元に戻るんだい?」
俺が紀子に語り掛ける。スライム状の紀子にはこれといった目鼻がある訳ではないが、肌を触れていれば意思の疎通が可能だった。
「あたしも、こんな風になるとは思ってもいなかったわ。とにかく、薬の製造元に問い合わせるしかないわね。」
「で、連絡先は?」
(…)

 

 
そして、現在の状況に戻る。
連絡先は紀子の家にあった。しかし、スライム状の紀子は自分でそれを確認に行くことができなかった。
動けるのは俺しかいない。出かけようと服を手に取ると
「だめよ!!」と紀子がそれを阻止した。
「あたしの服を着てって!本宮司紀子として行ってきて頂戴!!」
と言われ、彼女の服を着ることになった。当然、下着から全てだった。
更に化粧までさせられる。アクセサリーを付け、バックを持ち、身だしなみを再度確認されて、ようやくOKをもらった。

かかとの高い靴も、歩き出してしばらくすると違和感が無くなった。新品の靴が足に馴染んで行くのとは逆に、履き慣れた靴と足が「俺」を馴染ませていったのかも知れない。

電車を乗り継いで紀子の家のある駅で降りた。改札を抜け、紀子の家に向かう道を歩いてゆく。

カツカツとかかとの音が夜の闇に響いてゆく。街路灯は間隔が開き、路の所々が闇に呑み込まれている。
「女が独りで歩いています♪」と言い触らしているような気がしてならない。
本来「男」の俺が闇を怖がる云われはないが「紀子の身体」が恐怖感を俺に伝えて来る。闇に潜んでいるのが、お化けの類と考えているのであれば、それは空想の産物だよと理性で制する事はできる。
しかし、そこに変質者が隠れているかも…との恐れを「空想のもの」と言い切ることはできなかった。
今の俺は「紀子」であり「女」なのだ。
十分に変質者のターゲットとなりうるし、襲われた場合に女の細腕では抗いようがない事は明白だった。
何より、今日の紀子の服はいつにも増して悩ましく、電車に乗っていても男達の好色な視線に晒されている事を十分に感じていた。

ガサリと音がした。

「ヒッ」と小さく叫び足を止めてしまった。俺の目の前を黒猫が走り抜けていった。
(何だ、ネコか…)
ふうと息を吐いた。

ガサリ!!

更に大きな音がした。
(何?!)
と振り向く間もなく、背中から抱き締められた。暴漢は慣れた手つきで俺に猿轡を咥えさせた。
(そうか、こんな時オンナは叫ぶをだったっけ…)
何故かのんびりとそんな事を考えている内に、薮の中に引きずり込まれていた。
地面にはピクニックシートが敷かれていた。俺はその上に倒され、暴漢に伸し掛かられていた。ギャングが被るような覆面を付けた男の瞳が妖しく輝いていた。
スカートが捲られ、パンストと一緒にショーツが剥ぎ取られていた。男の掌が股間に充てられ、指が肉壁を押し広げ、その奥へと差し込まれようとしていた。
「イヤがってる割りには、ヌレヌレじゃないか?」と男は肉壁に浮き出た滴をねぶりまわす。
一度、オンナとしての快感を覚えてしまった身体は、このような刺激にも敏感に反応してしまうようだ。こればかりは意志の力でどうにかなるモノでもない。
胸が揉まれ、乳首が刺激される。俺の股間はどんどんペニスを受け入れる態勢に入ってゆく…
「アンタのオ×ンコ、男が欲しくてヒクついているぞ♪」
男は卑しく嗤った…

脚が押し広げられた。そこに男の腰が割り込んでくる。ペニスの先端が膣口を叩き、一気に押し入ってきた。

猿轡で声が出せないが、俺は快感に嬌声をあげてしまっていた。
ピチャピチャと愛液が溢れてゆく。ペニスの先端の周囲にある不自然な突起が、想像以上に俺の膣を刺激した。
「なかなかの感度じゃないか?それじゃあ、気持ち良くイかしてもらうぞ♪」
と、男は腰を動かすリズムを変えた。俺には、それが射精に向かうための予備動作だと判っていた。
「そら、イくぞ♪」と言う。男のうめき声とともに俺のナカに精液が放たれていた。
と同時に、俺も達してしまった。快感と共に、俺は意識を失っていた…

 

 

どれくらいの時間が経っていたのだろう。
空はいまだ闇に包まれていた。当然の如く男は姿を消していた。
猿轡は外され、身体も自由に動かせたが、スカートの中は奴の精液と自分の愛液でドロドロになっていた。
脱ぎ捨てられたショーツが草の上に乗っていた。が、もうこれも穿く気にはならない。近くに落ちていたバッグを拾いあげ、当初の目的を達成しようと再び家に向かい歩き始めた。

辿り着くなり、着ていた服を脱ぐ。シャワーの下で全身の汚れを洗い流す。
(いつも以上に感じてしまったのは、あの薬の所為?)
汚れてしまった下着を切り刻み、ゴミに捨てるとようやく一息つけた。
(そう「薬」だ!!)
家に戻ってきたのは、薬の製造元を確認する為だった。送られてきた包みは捨ててしまっていたから、注文した時の記録から辿るしかない。
パソコンを立ち上げ、IDとパスワードを入力する。
(何でこんな面倒な設定にしていたんだっけ?)と普段は思ってもいなかった事が気に掛かる。
「薬」に辿り着いた時のルートを思い出し、様々なサイトを巡っていった…

「あった♪コレよ!!」
あたしは思わず歓声をあげてしまった。そして、もう一度薬の効能を確認する。
[男女の性感を百倍にします。効果は6時間。最も快感を得られるように身体が変化します。<注意>不感症の方は効果が百倍を超えてしまいます。激しい快感に精神が耐えきれない場合がありますので、ご使用はお控えください。なお、体内に異物が存在すると効果の持続時間が変動する場合があります。]
あたしは時計を見た。
薬を飲んでから、そろそろ6時間になる。アノ感覚をもう一度…と、バスローブを脱いでベッドに横たわった。
「異物は駄目なのよね♪」とピンクローターに伸ばしかけた手を止め、そのまま自分の股間に持って行った。
指がしっとりとした膣口に触れる。
(もう濡れているの?淫しい身体なんだから♪)
そのまま指を突き入れ、空いた手で胸を弄ぶ。即に快感が高まってくる。
(何か大事な事を忘れているような…)
そんな考えがあたしの頭をよぎったが、快感の前には消し飛んでしまう。
「あん♪ああ~~ん!!」
あたしは百倍の快感の名残に酔いしれていた。

 

 

気が付くと夜が明けていた。
あたし…俺は自分がいまだ紀子の姿のままである事に気付き、慌てて飛び起きた。
(そう、薬の製造元の連絡先を確認しなくちゃ…)
パソコンの画面には薬の効能が表示されたままだった。その下に製造元の連絡先が出ていたので、そのまま画面を印刷してしまう事にした。
タンスから下着を取り出し、印刷している間に身に着ける。連絡先がちゃんと印刷されてるのを確認し、折り畳んでバッグに入れた。
ブラウスにフレアスカート、そしてカーデガンを羽織る。鏡の前で髪をとかし、パッパとお化粧を済ませた。

昨夜とは逆に電車を乗り継ぎ、ホテルに戻ってきた。
ドアを開け中を覗き込むと、部屋の中央に白いモノが…干からびたスライムの残骸だった。
触れてみたが、声が聞こえる訳でもない。それよりも、その物体はとてつもなく脆く、即に崩れてしまう。
あたしはパスタブに水を張り、その中に物体を沈めた。水分を吸って、再びスライムに戻るかと思ったが、物体は砂糖のように水に溶け、跡形もなくなっていた。
「し…、知~らないっと♪」
あたしはバスタブの栓を抜いて、水を流してしまった。
部屋の中を片付け、彼の物をひと纏めにして紙袋に放り込んだ。
「あ、あたしは何も知らないのよ♪あたしは生まれた時から本宮司紀子よ!!」
あたしは部屋の中に変な痕跡が残っていないか確認してホテルを後にした。

 

 

「彼=彼女は異物の正体に気付いているのか?」
モニターには紀子の部屋が映っていた。
その前で悪魔のような姿の男が二人、コソコソと話をしていた。
「気付くのはもう少し先かと…しかし、女の知識を取り込んでいるので、先ずは生理がない事に気付く筈です。」
「で、堕したらどうなる?」
「個人差もありますが、一時間もかからずに元に戻りますな♪」
ヒヒヒッと卑しい笑い声が部屋の中に響いてゆく。

モニターに再び紀子が映っていた。
部屋に戻った紀子は紙袋を放り投げ、そのままベッドに転がった。
「女の快感は男の百倍って言われてるらしいわね?ん、んあん♪」
紀子はスカートの中に手を入れると、女の快感に溺れていった。

お手伝い

「もう一日だけで良いから。」俊哉が深々と頭を下げる。
俺は「NO」と言う言葉が喉に引っかかったままで、無茶苦茶に苦しかった。

 

俺が今いる場所は、俊哉の叔父が経営している喫茶店の中だった。
閉店時間も過ぎ、片付けの終わった店内にいるのは俊哉の叔父の「マスター」と、俊哉と俺の三人だけだった。
「君達のお陰で、何とか店を畳まずに済みそうだよ。」とマスター
「それでもぎりぎりなんでしょう?もう一日イベントを続ければ、多少でも余裕ができるんだよ!!」
食い下がる俊哉にマスターは首を横に振った。
「もう良いんだよ。これ以上君達に負担は掛けたくないんだ。それに、新たにうちの味を知ってくれた人もいるだろう?ちゃんとリピータになってくれるよ。」
「叔父さんがそんな甘い考えだから、お店もこんな状態になったんでしょう?」
俊哉の追撃にマスターがうなだれてしまう。
「と、俊哉。これ以上はマスターに迷惑だよ。マスターの事を思うなら、俺達も明日から毎日のようにこの店に飲みに来れば良いんじゃないか?」
そしてしばらくの沈黙が訪れた。

「兎に角、イベントは今日で終わりにする。君達もありがとう。先ずは着替えちゃいなさい。その後で打ち上げだ♪」
言われて、俺達はまだイベント用のコスチュームを着たままだった事を思い出した。

今回のイベントは「メイドさんが給仕します♪」という事で、俺と俊哉がメイドさんに扮してこの店のお手伝いをするというものだった。
当然、今俺達が着ているのは「メイド服」という事になる。白いエプロンの下には濃紺のワンピースのスカートが広がっている。
つまり、女装しているという事だ。ご丁寧にブラの中に詰め物をしてDカップ程に膨らませている。ロングのカツラを結い上げ、白い帽子が被せられている。きちんと化粧をしてしまうと、誰も俺達が「男」だと気付かなかった。
これだけ完璧に「女の子」になってしまうと、仕草も自然とらしくなってしまう。その所為か、お客様の前に出ると声のトーンも変わってしまい、声からでも俺達が男だと気付かれる事はなかった。

俺はコスチュームを脱ぐ事に躊躇いを覚えていた。これを脱いでしまえば、一介の男子に戻ってしまう。
メイド服を着て働いている間に垣間見たマスターの顔が忘れられない。もっと長い間、マスターの側に居たかった。それは、女の子の抱く恋心のようなものなのだろうか?
もし、俺が女の子で、この先もマスターの手伝いを続けていたら、マスターも俺に応えてくれるだろうか?
抱き締めてもらいたかった…
キスをしてもらいたかとた…
女の子として抱かれたい…

「早くしろよ。叔父さんが待ってるよ。」と俊哉に急かされた。
「即済むから、先に行っていてくれ。」と脱ぎ掛けのドレスを一気に剥ぎ取った。
そして、俊哉がいなくなった時、俺はふと妙な悪戯心に駆られたのだった。

「お待たせ♪」
と畳んだメイド服を抱えて俊哉達と合流する。
俊哉は洗面台の前で化粧を落としていた。俺がかつらを外し終える頃には俊哉も準備が終わっていた。
「洗面台、開いたよ。」と俊哉。
俺は洗面台の前で髪をとかしながら、店の時計を見て言った。
「遅くなっちゃうから、俺はこのままで良いよ。」
その言葉に二人の視線が止まる。
そして…

「お前がそれで良いなら…」と化粧を落とさずに出かける事が認められた。
髪をとかしていたのは短いなりに化粧した顔に違和感が出ないように女の子っぽく整えていたのだ。何より、ドレスは脱いだが、下着はそのままにしたので、俺のTシャツの胸はDカップに膨らんでいたのだ。

食事のあと、カラオケに繰り出した。
俺はマスターの隣に陣取り、デュエットの曲ばかりを選曲した。もちろんマスターと歌った。甘えるように体を寄せると、歌詞の雰囲気につられてマスターの腕が俺の肩を抱いていた。
「♀いつまでも~貴方の事を~」
「♂君だけを~」
「♀♂愛~してる~」
マスターの腕に力が入り、俺はその抱擁にうっとりとしていた…

 

「いらっしゃいませ♪」
俺はマスターとお揃いのエプロンを着けてお客様を迎えた。
「って、俊哉かぁ…」
「いきなり男子モードに戻るなよ。」
俊哉が言う通り、俺は「ウエイトレス」としてこの店で働いている。当然、お客様には「女の子」として接しているが、相手が俊哉だとついつい「男」が表に出てしまう。
「大丈夫よ♪普段はちゃんと女の子してますから。ね、マスター♪」
「ああ、ミドリちゃんは良く働いてくれてるよ。大したアルバイト代も出してやれないのが心苦しいんだがね。」
「な、なんだよ?そのミドリちゃんて!!」
「客の前で俺を呼ぶのに男の名前はまずいだろう?ってマスターが付けてくれたんだ。」
「ハイハイ。惚気はそんくらいにして、注文でも取ってくれないかな?」
「惚気って何だよ。お前が振ったんだろうが?注文って一番安いコーヒー以外を頼んだことあるのか?」
「僕だって…」
と俺の差し出したメニューをしばし眺める。
「…いつもので良いです。」と俊哉からメニューを戻されると、俺はマスターにオーダーを告げた。

「しかし、お前の女の子も大分板に付いたなぁ?」と、俊哉が俺の全身を眺めまわす。
「まあね♪今では24時間フルで女の子してるからね。」その場でくるりと回るとヒラリとスカートの裾が広がる。
「ナチュラルメイクもマスターしたし、サプリのお陰で体型もらしくなってきたのよ♪」
「そう言えば、胸も違和感が無くなったよな?」
「Dカップじゃイカニモって感じだったものね♪自前の胸もAくらいにはなったから、パットと寄せ上げで自然な形が造れるようになったわ♪」
「Aって…お前、性転換する気か?」
「できればね♪…そうそう、これ!!」と俺は俊哉の手を取り、俺の股間に押し付けた。
「最近憶えたの。タックって言ってね♪見た目はもう女の子そのもの…」

「うほん!!」
と大きな咳払い。マスターだ。
「ほらミドリちゃん。コーヒーできたよ♪それから、店の中ではあまりはしたない事しないでね?」
へへへっと俺は笑ってごまかしながらコーヒーを俊哉に運ぶ作業に向かった。

 
性転換…
結局、行き着く所はそこなのだろう。いくら俺がマスターの近くに居たいといっても、彼が結婚して奥さんを持つようになれば、俺の居られる場所は限られてしまう。
かと言って、今のままの俺ではマスターの奥さん候補にはなれない。最低でも性転換して戸籍上も「女」にならなくてはならない。
しかし、手術で女になったからといって、元からの女性と対等になった訳ではない。彼女等はマスターの子供を産むことができるが、子宮も卵巣もない俺には、それができないのだ。
男女が夫婦となるという事は子孫を残すという生物学的な本能の現れでもあるのだ。俺だってマスターの子を産みたいと思っている。…が、思っているだけではどうにもならないのだ。

 

「ミドリちゃん、今日はどうしたんだい?ぼーっとしている時が多かったみたいだけど。」
閉店後、あと片付けをしている時にマスターに声を掛けられた。
「すいません。アノ日がちょっと辛くて…」
「あ、気付かなくてごめん。なら、今日はもう上がっても良いよ。」
「マ、マスター?冗談を本気に取らないで下さい。あたしって本物の女の子じゃないんですよ♪アノ日なんてある訳ないじゃないですか。」
「ご、御免。君を見てると、ついついその事を忘れてしまうな。」
「それって、あたしを一人の女の子として見てくれていると思っても良いんですか?」
「今日のミドリちゃんはどこかおかしくないか?」
「あ、あたし。マスターのコトが好きなんです♪愛しています!!」
「こ、困るよ。突然にそんなコト言われても。君のコトはキライじゃないよ。でもね…」
「あたしが女じゃないからですか?なら、即にでも女になって来ます!!」
「ミ、ミドリちゃん。早まるんじゃない!!」
マスターは出て行こうとする俺を引き留めた。
「僕もミドリちゃんの事は好きだ。店の手伝いも良くしてくれるし。お客さんのウケも良い。だからこそ、こんな歳の離れたオジサンが一人占めにしては良くないんだ。」
「そんな事ありません。マスターは十分に若いですよ♪」
「しかし…」
「あたし…じゃダメなんですか?」
「そうじゃない。が…」
俺はマスターの顔に手を伸ばし、俺を見続けるよう固定した。
「マスター。あたしをマスターの女にして下さい。あたしも本物のオンナになります!!」
そのままマスターの頭を手繰り寄せ、あたしはマスターの唇を塞いだ。

 

 

次の日は、いつもと変わらずに始まり、そして一日が過ぎていった。
「ミドリちゃん。後片付けのあと、付き合ってくれないか?」
店を閉める時、マスターがそう言った。
その後はほとんど会話も交わさずに後片付けを進めていった。

「戸締まりOKだね?」
「ハイ。」
マスターがシャッターの鍵を閉める。

あたしはマスターと並んで街を歩いてゆく。
マスターが足を止めたのはラブホテルの前だった。
「良いんだね?」
「ハイ。」あたしは首を縦に振った。
マスターに導かれ、ホテルの一室に入った。
「シャワーを浴びておいで♪」
あたしは言われるままに、服を脱ぎ、シャワーを浴びた。わたしが終わると入れ違いにマスターがシャワーを使う。
アタシはベッドの端に座り、マスターが出てくるのを待った。

「ミドリちゃん…」
マスターがあたしの体に巻かれたバスタオルを剥いだ。
「もう、すっかり女の子の体なんだね…」
あたしは「違う」とも言えずに、ただマスターの目だけを見ていた。
見えないだけで、あたしの股間にはマスターと同じ男の証が存在している。それに、マスターを受け入れる為の女の器官は持ち合わせていない。
マスターがあたしを抱き、ゆっくりとベッドに横たえた。
「ああ…、マスター…」
「ミドリちゃん。ここでは俊明と呼んで欲しいな♪」
「なら、ちゃん付けは止めて?」
「じゃあ…ミドリ♪」
「はい。俊明さん♪」
二人の体が重なった。

(??!!)

あたしのナカに俊明さんが入って来た。
それが男の人のペニスである事は間違いない。問題は、ソレが侵入してきた場所だった。
男同士の場合、受け入れる場所は一箇所しかない。肛門=アナルだ。けれど、あたしが今、俊明さんを受け入れているのはそこではない。
もう少し前の位置だ。
本物の女の子なら、確かにその位置に女性器=膣がある。丁度そこに、俊明さんのペニスが填まり込んでいる?
「ああ、ミドリ…良い感じだ♪」
と、俊明さんが動きだす。
「あん、あああん♪あたしも…」
突然襲いかかって来た快感の波に、それまでの考えが乱される。
全身を揺り動かす快感に、何も考えられなくなる。
「ああん、あ~~~ん♪」
あたしは快感の奔流に飲み込まれてしまった…

 

 
「ミドリ叔母さんか?」
俊哉がしみじみと言った。
「これにするわ♪」
「うん、良いんじゃないか?」
あたし達は今、結婚式の衣装を選んでいた。当然の事ながら、あたしが今着ているのは純白のウェディングドレスだ。

「仮性半陰陽ですね。貴女はもともと女性だったのです。」
あの後、医者に行き確認してもらったら、そう言われた。
あたしが豊胸のために飲み続けたサプリが、あたしのナカに眠っていた女性器を活性化させたらしい。タックの効果と相まってペニスは委縮し、睾丸と思っていた脂肪の塊も女性ホルモンの増加とともに自然消滅していた。
成長が遅れた分、まだしばらくは無理だと言われているけど、あたしの中には正常な子宮も卵巣もあった…つまり、妊娠することが可能なのだ♪

戸籍の変更は即に済み、あたしは名実共に「女の子」になった。
そして、俊明さんがプロポーズしてくれた。
あたしが「NO」と言う筈もなく、あっと言う間に、結婚式の準備が進められていった。

 

「ミドリ♪」と俊明さん。
戸籍の変更とともに、あたしの名前も正式に「ミドリ」となっていた。
「愛してる。」とあたしを見つめている。
「あたしも♪」
そう答えると、俊明さんはウェディングドレスのあたしを抱き締めた。
「良い加減にしてよね。」と言う俊哉の言葉など、耳に入らない。

あたし達は長い長いキッスに突入していった♪

「魔女(子守:章前…)」

2008年8月の作品子守
「義姉さんとお兄さんの出会いが気になりますね。」
と、コメントをいただいたので…

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「魔女(子守:章前…)」

ゴーン、ゴーン…
お寺の鐘ではない。教会の鐘の音だ。
今日は兄貴の結婚式だ。相手はかなりの美人。この女性=ミハルさん=が僕の「義姉さん」になるのかと思うと何かドキドキする。

兄貴とは大学で知り合い、兄貴の就職が決まった事で即「結婚」の段取りとなった。
早いと言えば年齢的・経済的にも不安な所があるが、大学1年の春からの4年間の付き合いだ。周囲も認めない訳には行かなかったのだろう。
義姉さんは兄貴とは同じ年の筈だが、かなりしっかりした人でおっとりとした兄貴を支えるには充分過ぎる程の女性だ。(何で兄貴なんかと…)と思わないでもないが、最初に声を掛けてきたのは義姉さんの方だったらしい。
大学のサークル…占術研究会…に先に在籍していたのが義姉さんだった。そこに兄貴が現れ、義姉さんが一目惚れしてしまったという事らしい。

 
 * * *
 

「どうしたの?」
ミハルが声を掛けてくれた。
僕はボーっとしていた事にも気付かないでいたようだ。いつものようにミハルとデートをして、そのままの流れでホテルに入っていた。ミハルと付き合い始めて一年近くなる。既に、将来は結婚しようとも思っていた。
(何なんだろう?)
僕の頭の中に引っかかるものがあった。
僕はミハルを愛している。その事には間違いがない。大学に入り、サークルでミハルと出会い、彼女も僕の事が好きだと分かった。
そこから付き合いが始まった。そこには何の問題はない。
だが、それ以前…ミハルと出会う前の僕自身の事が気になっていた。
もし、ミハルに出会わなかったら、僕はどんな娘と付き合っていたのだろうか?
ミハルは僕の好みにピタリと填っている。しかし、ミハル以外で同じようなタイプの娘がいたとして、はたして僕はその娘と付き合うまでいっていただろうか?

答えは「否」だ。ミハル以外に好きになれるような娘はいない。
では、ミハルに出会わなかったら…それ以前に、ミハルと出会う前の僕の好みはどんな娘だったのだろう?
記憶を紐解いてゆく。高校時代、中学時代、小学校…
初めて恋心を抱いたのは、小学校3年生だった。担任の先生で、理科が得意で、算数や理科が嫌いだったあたしが先生の授業を聞いているだけで理科に興味を持つようになって…ハンサムな…男の先生、だった?

僕の初恋が「男」の先生?
記憶を辿る。僕は女の子に興味を持つ事はなかった?ミハル以外で好きになったのは皆、男性ばかり?
好きだったアイドルは?良く見たテレビは?
友達とどんな事を話していた?

友達…僕の友達は女の子ばかりだった。そう、高校の部活で合宿した時も、同室の女の子達と遅くまで話していた…
(「同室」?)
そういえば、修学旅行も同じ部屋にいたのは女の子だけだった。
中学や高校で着ていた制服は…そう、僕はスカートを穿いていたんだ。

「ミハル?」
僕はミハルの顔をまじまじと見据えた。
「ぼ、僕は…男…だよね?」
「何をバカな事言ってるの?たった今SEXしたばかりじゃない。女のあたしを満足させてくれたノは何だったの?」と股間の竿を握り絞める。
そう。これはペニスだ。僕は「男」に間違いはない。
なのに、記憶にある「僕」はなぜ女の子なんだ?
「でも…、昔、僕はスカートを穿いていた。そんな記憶が残っている…」
「…」
「そう、僕は女の子だった。正月には振袖を着て初詣に行った。夏はビキニの水着でプールに行った。浴衣を着て盆踊りもした。みんなでバレンタインの手作りチョコを作った…何より、小学校6年生の時に初潮を迎え、以来ちゃんと生理があった筈!!」

「な~んだ。思い出しちゃったんだ。」とミハル。
「何か知っているのか?」
「だって、あなたを男にしたのはあたしだもん♪」
フフフッと笑みを浮かべるミハル。
「な、何で?」
「あなたが好きになったから。でも、女同士だとイロイロと面倒になりそうだったんで、あなたに男になってもらったの♪」
「そ、そんな事が…あり得るのか?」
「あなたは思い出したんでしょう?女の子だった頃の記憶を。あたしは魔女だから、なんだってできるのよ。」
「魔・女?」
「そう。魔法を使うの。素敵でしょう?誰もがあなたが昔から男だったって思い込んでいるのよ♪昔の写真に女の子のあなたの姿が映っていても、皆あなたの姿が男の子に見えてしまうのよ。もちろん、戸籍に女と書かれていても、男って書いてあると思い込んでしまうわ。」
「そ、そんな事が…」
「大丈夫よ。今はどの書類もみんな男に書き換えてあるから。」
「そういう意味じゃない。…魔女って、その事は多分、本当の事なのだろう。で、僕を男にした。しかし、僕は女であった事を思い出してしまった。僕は再び女に戻るのか?」
「戻りたいの?」
「いや、何とも言えない。」
「今だけ、女に戻ってみる?」
「え?」

一瞬後、僕の肉体は「女」になっていた。
「これが、元々のあなたよ。如何?」
胸に存在する二つの膨らみ。そして、股間には何もない…
「これが…僕…なのか? ヒャン?!」
突然ミハルに乳首を吸われ、あられもない声を上げてしまった。
その声は確かに女の子の声だ。
「あなたにも、女の子を感じさせてあげるわね♪」
ベッドに押し倒される。
「あ、ああん♪」
ミハルの指が僕の股間に伸び、股間の割れ目に押し入ってきた。
「ちゃんと濡れているわね♪これなら大丈夫。」と、僕の股間を圧し開く。
その彼女の股間には、見慣れぬ隆起…突起が存在した。
それは勃起したペニスだ。
僕は今、ソレに貫かれようとしている。
「いや…そんなコト…ダメだよ…」
「何言ってるの。散々あたしをコレで貫いてくれたでしょ?決して悪い事にはならないわ。ちゃんと気持ち良くさせてあげるから♪」
ミハルのペニスが僕の股間に触れ…膣の中に侵入してきた。
「あん、ああん…ああ~~ん♪」
快感が僕を支配する。
「だ、ダメだよ。こんな…」
「でも、気持ち良いでしょ?」
彼女の動きに堪えきれなくなる。
「あ、あ、あ……」
僕は何も考えられなくなっていた。

 

 
僕は一生、ミハルとは離れられなくなった事を実感した。
「結婚しよう♪」
プロポーズは僕が女で、ミハルが男の逆転デートをしている時だった。
言いだしたのはミハルだった。
僕は即に「ハイ♪」と返事をしていた。
道往く人は若いカップルを微笑ましく眺めていた。誰が、男女が逆転…本当は女同士であると気付くだろうか?
普段の僕は「男」のままで生活している。が、デートやSEXの時は彼女の気まぐれで僕が「女」になる。女同士の時もあれば、男女を逆転するときもある。

僕はこの先も彼女と一緒でいる事に、何の不満もなかった。
ただ、気に掛かるのは「弟」の事だ。この先、彼女の気まぐれで弟が彼女の玩具にされる事がないとは言いきれない。

僕の不安が現実のものとならない事を「神」に祈るだけだった。

 
 * * *
 

結婚式は滞りなく終わろうとしていた。
兄貴達の大学時代の友達を筆頭に女の子達がワイワイと集まってきた。どうやらブーケトスを行うらしい。

「いくわよ♪」の義姉さんの声に、
「「せーのっ!!」」と女の子達の声が続く。

「「きゃーっ!!」」との騒ぎの中、
ポトリと僕の手の中に義姉さんの投げたブーケが収まっていた。
(今度はアナタの番ね♪)
僕の頭の中に義姉さんの「声」が谺していた。

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