« ホレ薬(3/3) | トップページ | ホレ薬(1/3) »

2011年8月11日 (木)

ホレ薬(2/3)

ハジメテの女の快感…それも最上質の厳選された快感ばかり…に塗り固められた僕の脳が、ようやく意識を取り戻す迄にはかなりの時間が必要だった。
既に太陽は西の山に沈もうとしていた。ヤり疲れお互い眠ってしまっていたようだ。

確かに奴の惚れ薬は、僕と綾香さんを親密な関係にしてくれた。が、今の僕は「お姉さま」=女=になってしまっている。男性拒否症?の彼女に好かれるには女になるのが手っ取り早いのは確かだったが、僕は彼女とは男と女の関係を構築したかったのだ。

「ああ、お姉さま?良く眠れましたか?」僕の隣で綾香さんが目覚めたようだ。
クゥ~と同時に二人のお腹が鳴った。二人同時にプッと吹いてしまった。そう言えば二人とも朝から何も食べずに「激しい運動」を続けていたのだ。
「何か作りますね♪」比較的ダメージの少ない綾香さんが立ち上がった。
しかし、冷蔵庫には何もなかった筈…
「シンクの下にカップ麺があるから、取り敢えずそれを食べておこうか?」と声を掛けた。彼女もそれ以外に手が無いと判断しヤカンでお湯を沸かし始めた。
僕もノソノソと起き上がった。僕も綾香さんも全裸だった。流石に台所に立つ彼女は、そこらへんに落ちていたエプロンを着けていた。
こんな姿の綾香さんを見れただけでも良かった…と傾く意思を奮わせ、二人が着れるモノを探してみた。下着はトランクスしかない。ズボンはジーンズをベルトで締め付け、裾を折れば穿けない事もない。上は結局、Tシャツになるのだろう。乳首の突起が気になるなら、二枚重ねで着れば良いと思う。
問題な小さい足に合う靴がない。スニーカの紐を絞めてもジーパンのようには旨くいかない。靴下を何枚も重ね穿きするしかないか…

湯が沸き、所定の時間で出来上がったカップ麺を二人で啜った。シャワーで汗と汚れを洗い流し、僕の用意した服を着ていった。
綾香さんでは当然の事ながら、僕も体のサイズが一回り以上小さくなったようで、彼氏のTシャツを着た女の子に見えてしまう。
「これならワンピースで通るわね♪」と綾香さんはジーパンを穿かずに済ましてしまった。それでも、スニーカを履くため靴下の重ね穿きにも応じてくれた。

準備を終えて宵闇に紛れて綾香さんの家に向かう。確か男子禁制のマンションだった筈。部屋に上げてもらえるなんて逆立ちしても不可能だったのだが、今は堂々?と入る事ができる。
エントランスを無事通過。エレベータで目的の階へ…
扉が開くと、そこはもう綾香さんの世界だった。

「お姉さま♪部屋着を用意しました。」と持ってきた服を手渡すと、僕の手が塞がったのを良い事に勝手にズボンのベルトを緩めていた。
綾香さんの服を着れるなんて…と感動している間に下側を脱がされ、新たなモノが穿かせられた。…もしかして、綾香さんのパンティ?
洗濯されていても、一度以上彼女の股間を覆っていたモノが、今僕の股間を覆っているのだ。それは、彼女の部屋着を着せてもらう以上に衝撃的なコトだった。
ぼーっとしていると、Tシャツが剥ぎ取られ、頭からすっぽりと被せられた部屋着は、今綾香さんが着ているものとは色違いのものだった。

「お夜食に何か作りますね♪」と可愛らしいエプロンを着けてキッチンに立った。
すぐに立ち上る美味しそうな香りを嗅ぎながら、僕は綾香さんの部屋の中を見ていた。
そこは僕が想像していた「女の子の部屋」そのものだった。ピンクのカーテンの内側を覆う、可憐なレースのカーテン。床に散らばるクッションと女性ファッション誌。花柄のカバーの掛かったベッドの上には多くのぬいぐるみが並んでいる。
壁には綾香さんらしく、男性アイドル等のポスターではなく、造花のリースが品良くアレンジされていた。

クローゼットには、これまで僕が見たことのある綾香さんの服が詰まっているのだろう。引き出しの中にはパンティが、そしてそれとお揃いのブラジャーが詰まっているのだろう。
その隣にはドレッサーが置かれている。化粧品の罎や口紅、マニキュアが並んでいる。
僕は下着姿の綾香さんが、鏡に向かってお化粧する様を想像していた。

 

夜食が出来上がる。
カップ麺で足りない分を補うだけだと思っていたが、どうやらお酒の肴として作ってきたようだ。
ワイングラスが並べられる。白ワインが注がれた。
「お姉さまとの出会いに乾杯♪」
つられて僕も「乾杯♪」とグラスを重ねていた。
綾香さんの料理は美味しかったのと、ワインも飲み易かったので、酔いが回ったのになかなか気付かないでいた。
「お姉さま♪さっき私のドレッサーをじっと見ていましたよね?」いつの間にか向かい合わせではなく、ベッドに背中を預け、並んで座っていた。ドレッサーは今、僕等の向かい側にあった。
「お姉さまって、お化粧気がないですけど、なんで何ですか?お化粧すればもっと綺麗になりますよ♪」
彼女が立ち上がりドレッサーに向かう。止めようてしたが、お酒が回っていて身動きが取れなかった。
「ほら、口紅だけでも違いますよ♪」と僕の唇の上に紅が塗られてゆく。
「ほら♪」と差し出された手鏡の中に口紅を塗った僕の顔があった。
「私にも頂戴♪」と綾香さんの唇が僕の唇に重なる。綾香さんの唇がうっすらと紅に染まった。
「お姉さまったら可愛い♪」と綾香さんが突然笑いだす。
「どうしたの?」と聞くが、それには答えてもらえない。
「もう、お姉さまを襲いたくなっちゃった♪」と僕等の前に並べられたお盆を端に寄せた。
「二人して気持ち良くなりましょう♪」と僕の前に立った綾香さんのスカートの前が、何かに押され突っ張っていた。
「そ、それは何?」多分、僕には判っていた。
「コレでお姉さまを昇天させてあげますわ♪」とスカートを捲りあげる。
そこにはグロテスクな男性器を模した真っ黒な張型が装着されていた。
「女の子同士に抵抗があるのなら、私の事を男性だと思ってくださいな。スカートを穿いた今流行りの男の娘かしら?」

« ホレ薬(3/3) | トップページ | ホレ薬(1/3) »

コメント

新作キター〜
これから読むから中身感想ないけど
これからも頑張って!

紀子様

お待たせしております。

たまにしかアップしておりませんが、今後ともよろしくお願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ホレ薬(2/3):

« ホレ薬(3/3) | トップページ | ホレ薬(1/3) »

無料ブログはココログ