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2011年8月11日 (木)

惑星ガルボ(4/4)

俺が男達に抱かれる日々が何日か続いた。
「母船が降りて来るって。」と彼女が伝えてきた。
日中は割りと暇があるので、俺は母船が降りて来るのに立ち会う事にした。宇宙港に向かうトラックに同乗させてもらい、管制塔に昇った。

スピーカから懐かしい船長の声が聞こえた。
「ガルボの管制は美人揃いだね。仕事が終わったら付き合ってもらえないか?」確か、カメラはまだ復旧していない筈だった。
「見えなくても声で判るさ♪」等と言っている。
「彼等のお相手も頼めるかしら?」結局、手の開いている俺にお鉢が回ってくるのだ。

そうこうしているうちに、母船が見えてきた。整備の整った1番ポートにピタリと着床すると、ハッチが開かれ、抑制物質を満載したトラックが続いて下ろされていった。
トラックは反陽子炉との間を何度も往復する。積荷の受け渡しも効率良く行われていた。母船の中はあれよあれよと言う間に空っぽになっていった。

「挨拶が遅れて済まなかったな♪」船長が管制塔に昇って来ていた。
「やはり美人揃いじゃないか?俺の耳に狂いはないな♪」
主任が前に出て挨拶を済ますと、俺を招き寄せた。
「状況が状況なので、満足な歓迎は出来兼ねますが、ベッドは用意してありますから、ごゆっくりおくつろぎ下さい。宿舎へはこの娘が案内します。」と俺が紹介された。

母船に積まれていた輸送車に乗員を乗せ宿舎に向かった。助手席に船長が座り、俺は運転手との間に押し込まれた。
「先に降りた六足歩行車のパイロットはどうしてる?」格納庫の脇にうち捨てられた六足歩行車が目に入り、船長が俺に尋ねてきた。
俺が本人だとは言いだせず
「彼の件はまた後程お話しします。」とだけ答えていた。

宿舎に着いた。
寝室を割り当て、集会室に用意した料理をふるまった。俺を始め数人の女の子が彼等の相手をした。
何故か船長は女の俺を気に入ったようで、彼の脇に座らせて放そうとする事はなかった。

当然のように、その後の流れで船長の寝室に連れていかれる。とうに男性との交渉に拒否反応を起こすこともなくなっている。ここの若者達とは違い、経験豊富な船長に抱かれる事を期待している自分もいた。
が、話しておかなければならない事は話さなければならない。
「船長。」俺は真剣な顔で船長と向き合った。
「六足歩行車のパイロットの件ですが…」
「そんな事、明日で良いから♪」と船長の手が俺の胸に向かって伸びてきた。
「今、話さないといけないんです。」
船長の掌が俺の胸を揉みあげ、俺は小さく喘いでしまった。
「あたしが、そのパイロットなんです!!」

「そんな事は判ってる。お持ち帰りOKも了解済みだ。その姿のまま船に戻って来れば良い。これからずっと可愛がってやるよ♪」
あっと言う間に服を脱がされ、ベッドの上に押し倒されていた。
流石に経験値の高いだけある。船長は女の悦ぶツボを知り尽くしていた。
「あん、ああん♪あ~~~ん!!」
その晩、俺は幾度となく昇天させられていた。

 

 

轟音とともに母船がガルボを飛び立っていった。
俺は燃料を補給された六足歩行車とともに母船に戻ってきていた。
しかし、自分の船室に戻ることはできなかった。狭い一般船室には持ち込んだ大量の女物の服を収められる空間が存在しないのだ。
俺は船長の「女」として船長室に囲われることになっていた。

「どうだ?」と日課のように船長が聞いてくる。それは妊娠検査薬の結果だった。
妊娠すれば、俺はもう「男」に戻ることはできない。一生を船長の「女」として生きるしかないのだ。
そろそろ俺が女になってから一ヶ月が経つ。男に戻っても良い頃なのだが、なかなかその兆候が現れて来ない。

そうこうしているうちに、事態は船長の思惑通りに進んでいった。
俺が妊娠したのが判明した。
船長は手近の惑星に連絡を取った。細かな数値データが送られてゆく。それが、俺の身体の採寸データであった事に気づくのは、惑星に降りたってからだった。

乗組員全員とともに連れて来られたのは「教会」だった。
俺ひとり、別室に案内される。
そこにあったのは純白のウェディングドレスだった。それは俺の身体にピッタリフィットしていた。

扉が開き、拍手で迎えられる。
その先に、牧師とともに船長がいた。
「汝、この者を夫とし、生涯変わらぬ愛を誓いますか?」

牧師の言葉に俺は…

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コメント

>牧師の言葉に俺は…

「ふざけるな!バカヤロー」とは言いそうもないですね。
妻を得にくいスペースマンの婚活事業だったのでしょうか?
しかし、どの時代も作業員は大変ですね。
「命に別状はない」けど「体には・・・」^^;

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