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2011年7月 7日 (木)

迷宮(2/2)

「き、貴様が魔王か?」
彼が私の前に立ち、迷宮のラスボスに対峙した。
「確かに。だが、おぬし程度の腕ではどうにもならんぞ♪いつものようにそこらの柱の影に隠れているが良い。」
魔王はそう言ったが、彼には状況が何も見えていなかった。
「うおぉぉぉーーっ!!」壮絶な叫び声とともに剣を振りかざして魔王に突進していった。
「バカめ…」
魔王の一言とともに、彼の動きが止まる。
「来い。」と魔王が私を手招きする。
私は命令される事に慣れてしまっていた。(咥えろ)(股を開け)言う通りにすれば、極上の悦感を与えてもらえるのだ。
「そこで止まれ。」丁度彼と並んだ場所だった。
「少しばかり楽しませてもらうぞ♪」と、魔王の掌から放たれた光が私達を捕らえた。
まぶしさに目を閉じるが、それも間に合わない。光が瞼を突き抜けてくるようだ。

「な、何をしたっ?!」私の隣で声がした。が、それは彼のものではない。女の叫ぶ声であった。
「先ず手始めに、その娘に快感を与えてやりなさい♪」
私は魔王の指示に従い、隣で喚く娘に向き合った。
「な、何でそこに俺がいるんだ?!」娘は訳の判らない事を喚き続ける。
「貴女も素直になって、快感に身を任せてしまうと楽ですよ♪」私が語り掛けると、娘は恐怖に顔を強わらばす。
「何をするつもりだ?」娘の口は拒絶しているが、私が口づけをするのに抵抗する素振りは見せなかった。

「条件付けは肉体に染み込んでいるようだな♪」と魔王。
娘は私の口づけとともにスイッチが入ったように、その場に座り込み、頬を上気させていた。

私はその娘の顔をもう一度見た…それは鏡に写る私の顔と同じだった。先に彼女が言った言葉を思いだす。「何でそこに俺が」
私は自分自身を確認した。それは「彼」の肉体だった。私は…俺は、久しぶりに「男」に戻っていたのだ。
「さあ、存分に悦楽を味あわせてやるが良い♪」

俺は娘を押し倒していた。娘の肉体のどこが感じるかを、俺は全て把握していた。
俺が責める度に娘は快感に艶声をあげ、悶えまわり、幾度となく絶頂に達して失神するも、すぐに強烈な快感の襲撃に目覚めさせられた。
程なく、娘は意味のある言葉を喋れなくなり、快感を求めて喘ぐだけになった。自ら腰を振り、先ほどまで自分のモノであった俺のペニスを、膣の奥まで咥え込んでゆく…

「その位で良いだろう。」魔王の言葉で俺の責めが中断する。
娘は至福のアヘ顔のまま、意識を失っていた。
「今度はお前を可愛がってやる♪」俺は魔王の前に進み出ると、そこに跪いた。
条件反射のように、ズボンの中から魔王のペニスを取り出し奉仕を始めていた。胸に挟むことができないので、専ら手と口だけで奉仕する。
魔王のペニスが硬さを取り戻したところで、私は魔王の顔を見上げた。その訴え掛ける表情に魔王も気付く。
「そうだな♪お前にもふさわしい姿ん与えてやらないとな。」
魔王の腕が広げられ、発せられた光が私を包み込んだ。
私に「変化」が訪れた事が認識できた。私の肉体が、魔王の能力で形を変えてゆく…
魔族の一員らしく、黒くて細長い尻尾が伸びていった。背中からコウモリのような翼が生えてゆく。耳の先が尖り、目鼻も美しい配列に整えられていった。
四肢が細くしなやかになる。腰がくびれ、胸が膨らんでいった。自分では直接確認していないが、先ほどまで娘を悦ばしていたペニスも消えてしまっているようだ。
私の股間には、目の前にある雄々しいペニスを受け入れるべく、溝が穿たれ、その奥に膣と子宮が造られている筈である。既にソコかはは愛液が溢れ、私の股間を濡らしていた。

「お願いします。」
私は魔王の前に脚を開き、股間を突き出していた。
「よかろう♪」
魔王のその言葉とともに、魔王のペニスが私の股間に近づいてくる。
先端が入り口に触れ、そのまま中へと侵入してきた…

 

高らかに鳴り渡るファンファーレ。「ミッション・コンプリート」のサインが現れた。
思いもよらず、ここでゲームが終了してしまった。意識が強制的にリアル世界に引き戻される。
(まだイけてないのに…)
存在しない筈の肉体の疼きとともに私は目覚めの時を迎えた。

白い天井が見えた。
そこが自分の部屋ではない事にすぐに気がついた。
「サルベージ成功です。」遠くに若い男の声がした。
「気が付いたか?」もっと近くで女の声。
そちらを見ると凜とした女性が俺を見下ろしていた。白衣を着ているので医者だと思われた。
「君は長い間、ゲームの世界に取り込まれてしまっていた。会社はゲームのミスを認め、我々に取り込まれた人々の救出…サルベージを依頼してきた。君がサルベージに成功した3例目になる。」
兎に角、俺はリアル世界に戻れたようだ。が、起きようと体を動かしてみたが、身動きが取れなかった。
「君の肉体はかなり衰弱している。そして、ゲームの影響も出ている。しばらくは体力の回復に専念し、その後からリハビリだな。」
「ど、どのくらい掛かるんですか?」
「おぉ、喋れるのか?」
声が出たことは出たが、自分の声とは思えない掠れた声だ。
「期間は君の努力次第だが、この状態で声が出せるのならば、そう長くは掛からないと思うよ。」

病室の中には、医師である彼女以外にも何人かのスタッフがいたようで、俺が彼女と話している間にもカチャカチャと辺りに据えられた機材を片付けていた。そして、彼女の話しが終わるとともに、機材とともに皆いなくなっていた。
シンとした病室に、俺は独り残されていた。腕につながる点滴以外には何もなくなっていた。部屋には窓がなく、四方の壁も天井と同じく白色に塗り込められていた。

俺はかなりの期間、ゲームの世界に捕らえられていたのだろう。目の前にかざした腕は自分のモノとは思えないほど痩せ細っていた。
何もない部屋では何もする事がない。する事がないので目を閉じた。
瞼の裏にゲームの世界が甦ってくる。
俺が「女」で、悦楽に浸された毎日がそこにあった。

無意識のうちに俺は股間に手を伸ばしていた。
腹の奥に疼きを感じた。ジクリと股間が濡れだすのが思い出される。
(?)
股間に伸ばした俺の手…指先に絡みつくものがあった。それが愛液であって当然と考える俺…私がいた。
片方の手を胸に向かわせた。
掌が、そこにある膨らみに触れ、安堵する私がいた。ゆっくりと揉みあげる…
「あふ…ぁあん♪」甘い吐息が私の口から漏れていった。
「んあっ!!」指先が、その先端にあった乳首を摘んだ。痺れるような快感が全身を走り抜けていった…

 

ゲームの影響で私の肉体のホルモンバランスが大きく乱されてしまっていたのだ。
「女」としてイかされ続けた事で女性ホルモンの分泌が激しくなったのだ。過剰な女性ホルモンが私の肉体をより女らしくしてゆく。と同時に、私の男性器を委縮させてしまった。
男性ホルモンの分泌が止まると、女性ホルモンの威力が更に増した。腹の中に卵巣のようなものが生まれ、子宮や膣が造られてゆく…
私の肉体は、染色体を除けば「女性」そのものに変わっていたのだ。

 

リハビリが始まった。一般的な運動能力の回復とともに「女」として生活する為の教育も行われた。しかし、私は既にゲームの世界で長い間「女」をやってきたのだ。「教育」などはもどかしく感じてしまう。
皆が寝静まる「夜」を待って、私は股間にバイブを当てる。膣が、子宮が疼いて仕方ないのだ。
「早く、本物のペニスで私を貫いてちょうだい♪」
ただ、ただ、そればかりを願いながら、私は今夜も自らを慰めるのだった。

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