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2011年7月 7日 (木)

逆転(2/3)

「何だ、服を交換しちゃったんだ。」
「やっぱりそっちの方が違和感がないよ。」
と着替えた彼女の評判は悪くなかった。が、僕の女装については皆スルー?
誰もこの異常な状況にコメントの一つもしてくれない…

「電車に乗るよ。遅れるな!!」
部長の声に皆が移動を開始する。僕も慌てて荷物を持ち、皆の後を追った。
席は4人掛けのBOX席で、僕は彼女の隣の窓側になった。向かい側は女の子だった。それが何を意味するか…
僕は彼女の隣に座れた嬉しさで僕が女の子の一人として扱われている事に気づくことはなかったのだった。

 

合宿所はホテルのようで、部屋はツインルーム…つまり二人でひと部屋を使う事になる。
当然部活の合宿であるので「間違い」が起きないよう、男女でフロアが分かれた部屋割りになっている筈なのだが、何故か僕は彼女と同室になっていた。
これが、他の女子との同室であればおかしいと気づいたであろうが、電車の時と同様に彼女と一緒だと浮かれて気づかずにいた。

「ご飯まで時間があるから、お風呂に行こう♪」と彼女に誘われた。
ここは温泉地であり、この合宿所にも露天風呂付きの大浴場があった。
「大丈夫よ♪」
と彼女に引き連れられて「女湯」の暖簾を潜ってしまった。着ていた服を剥ぎ取られ、浴室に放り込まれた。

「キャ~~!!」
と女の子達の声があがる。が、それは悲鳴ではなく、歓声でしかなかった。
そして、彼女等の視線は僕を無視し、その背後に立つ人物に注がれていた。
「お背中流しましょうか?」
「こちらの石鹸が香り良くてよ♪」
わらわらと女の子達が集まってくる。それも、一糸纏わぬ姿…同性しかいないという安心感からか、何も隠そうとしない。
僕は努めて見ないようにしようとするが…
「今日はこの子と一緒に居たいから、邪魔しないでもらえないかな?」と僕の腕を引き、皆の前に晒すようにした。

腰に手を当て仁王立ちして僕の頭の上から足の先まで一瞥した女の子達は「仕方ないわね♪」と浴槽に戻っていった。
その僕の体からは、巻いていたタオルが剥がれていた。すなわち、僕の男性シンボルを含む全裸の姿が彼女達の前に晒されていたのだ。(その男性シンボルは、この状況下で嬉々としているかと思いきや、彼女達のパワーに圧倒され、小さく縮こまってしまっていた)

僕という「男」が一緒に女湯に入っているというのに、女湯の中は普段通りの華やぎに満たされていた。つまり、僕が男として認識されていないと言う事なのだろう。
「ああ、この石鹸。本当に良い香り♪」と彼女が僕の背中を流してくれる。
「気にする事はないわよ。あんたはあたしの恋人なんだから、堂々としていれば良いのよ♪」と彼女は言うが、一緒に女湯に入る恋人同士ってレズビアンしかないんじゃないだろうか?
二人一緒に湯船に入ると、彼女は「ハ~。極楽、ゴクラク♪」とオヤジ臭いことを言って、畳んだタオルを頭の上に乗せていた。

 
長湯で少しのぼせたか、その後の記憶が曖昧になっている。
風呂から出ると、浴衣を着せられた。宴会場には皆が集まっていた。男子も浴衣を着ていたが、地味な青いストライプのもので統一されていた。
女子はそれこそカラフルで、一人一人柄も違っている。僕のは赤と黄色のモミジが散りばめられていた。
僕が女子側に一つだけ空いていた彼女の隣の席に座ると、合宿初日の夕食が始まった。
お酒こそ出て来なかったが宴会のように盛り上がり、適当なところでお開きになった。何を食べたのか、殆ど記憶に残っていない。
部屋に戻ると少しは落ち着きを取り戻した。

彼女が淹れてくれたお茶を飲む。
「ごめんね♪変な事に巻き込んじゃって。」
「大丈夫だよ。僕は君と一緒なら、それだけで幸せだから♪」
「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいわ♪」
そのまま僕はベッドの上に倒された。
「今夜は一晩中可愛がってあげるわ♪」
浴衣の胸がはだけ、平らな胸に彼女が唇を這わせた。
「…ぁあん♪」
図らずも、女の子のような喘ぎ声が漏れてしまった。胸の突起が彼女の唇に包まれ、そこに…軽くだと思う…彼女の歯に挟まれたのだ。
「可愛い♪」と言われ恥ずかしくなる。
「良いのよ。全てあたしに任せて♪」
彼女の手で浴衣が脱がされてゆく…あっと言う間に全裸にされていた。
本来であれば、男の僕が彼女を組み敷いて…と考えるのだが、今の状態はまったく逆である。(何か間違っている)と思おうとするが、その度に彼女から与えられる快感に押し流されてしまう。
「んあんっ!!」
彼女の手が、僕の股間に伸びてきた。そして、彼女の指は股間を通り越してお尻の穴に突き立てられていた。
「感じるでしょ♪ココなら男の子も女の子も関係ないわよね?」
快感がお尻の穴から全身に広がってゆく。彼女の指はその中で巧みに蠢いていた。
彼女はこの快感が男女を問わないとは言ったが、挿れられ、責められる感覚は限りなく女の子の快感に近いものだと感じていた。

「…あんたが女の子になれば良いんじゃない?」
以前の彼女のセリフが思いだされた。
女の服を着せられて、一緒に女湯に入り、ベッドの上でも責められてばかり…。これじゃあ、本当に女の子になったみたいじゃないか?

「ほら、もうすぐよ。遠慮なくイッちゃいなさい♪」
僕…が、イク?
そう、快感が昇り詰めていったみたいだ…
「あ、ああん♪イク…イッちゃうの?」
「そうよ♪コレでイッちゃいなさい!!」
「あっああ~ん!!」
四肢が痙攣したようにつっばり、頭の中が真っ白に塗り込められてゆく…

「イけたようね♪良かったでしょう?」
僕は快感の余韻に浸りながら、首を縦に振っていた。
「ドライオーガスムって言うのかしら?あなたは完全に女の子と同じにイッたみたいね♪」
確かに、オナニーした時のうに射精した感覚はなかった。それでも性的な快感を得たという事は、僕が女の子として感じてしまったと言うことなのだろうか?
「貴女が女の子になったんなら、今度はあたしを男にしてもらえないかな?」
僕の目の前にペニスが差し出された。勿論、本物ではない。彼女の股間に装着された張形だった。
「お前はお汁が少ないから、自分の唾液で良く濡らしておくといい。」と、ソレを僕の口に押し込んできた。
僕が彼女のペニスを咥えている…否、僕はもう女の子なのだ。大好きな彼氏にフェラチオをしてあげるだけの事。彼がそれで喜ぶのなら、僕はなんだってしてあげられる♪
「そろそろ良いかな?挿れてやるから、四つ這いになって尻を上げるんだ。」僕は言われるがまま、ベッドの上で尻を上げた。
「ほう、お前のマ○コが待ち遠しそうにヒクついているぞ♪」もう、何を言われても何も反応できなかった。
「いくぞ♪」の声とともに、彼のペニスが僕のナカに入ってきた。
「アァ、イイ…」僕は快感にだけ支配されていた。無意識のうちに腰を振り、胸をベッドに擦りつけて更なる快感を求めていた…

 

気が付くと外は白み始めていた。
隣で寝ている彼女を起こさないように、そっとベッドを抜けだした。体にまとい付いた汚れが気になり、内風呂でシャワーを浴びる事にした。

お尻にはジンジンと今だモノが挟まっている感じがした。
彼女に激しく責められた胸はほのかに膨らんでいた。昨夜の快感を思い出しただけで、肉体が火照りだす。そして、乳首がぷっくりと膨らんできた。

シャワーのお湯が汚れを落としてゆく。
汚れと言っても大したものではない。お互いの汗と彼女の愛液。僕の股間からは透明なモノは出ていたようだが、昨夜は一度も射精することはなかったようだ。
それに、この股間…
彼女は器用に僕のペニスを畳み込むと、テープで固定してしまったのだ。僕の股間には縦の筋が入り、見た目は完全に女の子だった。

「お早う♪」
内風呂から出てくると、彼女が声を掛けてきた。
「今日はこれなんかどう?」と可愛いプリントの付いたショーツとスポーツブラが手渡された。
僕は彼女に言われるがまま、下着を付け、愛らしいフリフリのワンピースを着ていった。

「お早う。今日も可愛いわね♪」
広間で朝ご飯になった。部員が全員集まる中に彼女と一緒に現れると、即座に女の子の輪の中に引きずり込まれ「可愛い」を連発されたのだった。

部長から本日のスケジュール確認があった。午後は「プール」だった。勿論、それは最初から予定されていたもので、僕も水着は用意してきた。
…が、当然の事ながらそれは男ものであり、上半身が晒される事になる。昨日までの僕なら何と言う事はないのだが、今現在、胸を晒す事がとてつもなく恥ずかしい事だと感じてしまっていた。
それは、今朝見た膨らみかけの胸と突き出した乳房が自分を「女の子」だと意識させているような気がした。こんな貧弱な胸でなければ堂々と見せびらかす事もできたかも知れない。
が、そもそも持ってきた水着は可愛くないのだ。
「今回はパスできないかな?」と彼女に相談すると、
「生理なら仕方ないけどね♪」などと言う。
「大丈夫よ。貴女の水着もちゃんと用意してあるわよ♪」

 

各自の部屋で水着に着替えた。バスタオルで体をくるみ、プールサイドに並ばされた。
男子達は反対側のプールサイドにいる。
「1番、順子ちゃん♪」と端から順々に名前を呼ばれる。呼ばれた女の子はバスタオルを外してキメポーズをとる。プールの反対側から男子のどよめく声が届いてくる。
部の恒例行事であり、今日の夕食の時に男子の投票結果が発表され、一位の女の子には景品が渡されるのだ。

そして僕の名前が呼ばれた。他の女の子達と同じにバスタオルを外す。向かい側からどよめきが起きる。
ふと、何で僕はこんな事をしているのだろうか?との疑問が頭をよぎったが、僕はその場でくるりと回って男子達に水着姿を晒していた。
僕の着ている水着は、胸元に脱着可能な花のオブジェが付いていて、貧弱な胸の膨らみをカバーしていた。腰まわりは強力な伸縮素材で締め付けられ、見事なくびれが生まれていた。
申し訳程度のパレオがフェミニンさを醸し出しすが、その下は縦筋が見えるくらいピッチリと布地が張り付き、エロチックでもあった。

一度見られてしまえば、もう恥ずかしさも吹き飛んでしまっていた。
僕は陽が傾くまで、プールではしゃぎまわり、そのまま女の子達と風呂に入ってまたはしゃいでいた。

 

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