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2011年6月10日 (金)

並行世界

俺の前に「俺」がいる…
有り得ない事態に、俺は何もできずに固まったままだった。

「で、こいつも「俺」だと言うんですね、博士?」
そいつが、俺の視界から外れた所にいる「博士」という人物に声を掛けると、
「そうよ。並行世界の貴方が呼び出されてるわ。」と、女性の声が返ってきた。
「意識も戻っているから、あたし達の会話も聞こえている筈よ。」
女性の声が近づくと、その姿が俺の視界に入ってきた。俺好みの美人である。(もう一人の俺の嗜好も同じなのだろうか?)
「おい、お前。博士を見て欲情してるんじゃないのか?まあ、俺の股間も興奮しっぱなしだから無理もないと思うがな♪」
「あたしの前で、堂々と何言ってるのか…」
そう言いつつも、彼女はブラウスの胸元のボタンを外し、深く刻まれたバストの谷間を見せつけるように屈み込んできた。

「なぁお前。博士とヤッてみないか?」
唐突な提案に、俺は呆気に取られた。
「ヤ、ヤルっ…て?」
「勿論SEXだよ。まさかお前、未だ童貞だったか?」
(わ、悪いかッ!!)とも言えず
「良いのか?」と返すと
「良いのよ♪」と博士…
「こっちにいらっしゃい♪」と俺を立ち上がらせた。

あまりの展開に、俺の思考は殆どついていく事ができなかった。ただ、言われた通りに身体を動かしてゆく…
「じゃあ、そこに寝てちょうだい♪」
と、ベッドの上に上がらされた。その脇で、彼女が服を脱いでいった。
俺は脱がなくて良いのか?と思ったが、俺は最初から何も着ていなかったようだ。
博士はスカートを床に落とし、ストッキングを脱ぎ終わっていた。ブラも外しているので、身に着けているのは肌色のショーツのみ…
(?)
こころなしか前が膨らんでません?
「貴方も準備は良いかしら?」
その一点を除けば見事なプロポーションに興奮しない筈はない。実際、心臓はバクバクしているし、全身が火照っている。が、股間にはいつもの緊張が感じられないのだ。

彼女がショーツを降ろすと、その股間には俺のより立派な息子が屹立していた。
(な、何なんですか?ソレは!!)と抗議するより先に、彼女?は俺の上に伸し掛かり、俺の股間を撫であげていった。
「っん?!!」
思わぬ刺激にうめいてしまった。
「準備は良いようね♪」と彼女
俺の片足が持ち上げられ、彼女が腰を割り込ませてくる。憤り勃ったモノの先端が、俺の股間に接する。

ヌ"ッ!!

それが俺の胎内に入ってきた。
尻の穴ではない所から…彼女のペニスが動く度に快感のようなものが沸き上がってくる。
「んあん、ああん♪」
俺は女のような喘ぎ声をあげていた。

 
「どうだい?SEXは気持ち良いだろう?」
「俺」が俺の顔を覗き込んで言った。
(何で俺が犯られる方なんだ!!)と抗議しようとするが、俺の意識はあっという間に快感に流されてしまう。
「俺も博士とヤりたかったが、お互いが凸同士じゃな?流石に尻の穴を使う気にはなれなかったんでね♪」
俺はアンアン喘ぎながら奴の言葉を聞くしかなかった。
「折角、博士がSEXを可能にする肉体を作ってくれたが、いきなり自分自身で試すのもナンなんで、君に使ってもらう事にしたんだ。」

「ほら、大分馴染んできたでしょう?」と博士が俺の胸の膨らみの先端にある突起を甘噛みした。
「ふぁん♪」新たな快感に、俺は身を捩った。
「感じる所はまだまだあるわよ♪」と俺の肉体を本格的に責め始めた。
「ああん、ダメッ!!イっちゃう~~♪」
俺の意識はフッと消し飛んでしまっていた…

 

 
ギシギシとベッドが軋んでいた。女の淫声と肉体の擦れあう音が部屋の中に充満していた。
が、俺自身は捨て置かれている。床の上に転がされ、二人の情事の音だけを聞かされていた。
「ぁあん、博士♪その太いノを突っ込んでくれ!!…んあん、あああん♪」
「俺」は高々と尻を上げ、博士に向け股間を晒していた。そこには俺が持っていた筈の男性器はなく、愛液にまみれた膣口がパックリと開いていた。
そこに、博士の逞しいペニスが挿入されてゆく…

(俺も…)
不意に沸き上がる淫らな思い…
無意識のうちに俺は自らの股間に手を伸ばしていた。クチュリ。愛液の溢れた股間に俺の指が這いまわる。
「あん♪」
敏感な所に触れ、快感が全身を駆け巡る…
「俺も…俺にも、博士の太いノを突っ込んでくれないか?」
とうとう俺は快感に負けた。が、自分達のコトで夢中の彼等には、俺の欲求は届いていそうにはなかった。

ふと見ると、床にペニス状の棒が転がっていた。コードが伸び、電池BOXにつながっている。俺は躊躇うことなく、それを自らの膣に挿入していた。
スイッチを入れると俺の胎内で蠢き始める。再び快感の階段を昇ってゆく…

 

 

「じゃあな。」と「俺」
スカートを穿いているのは、いつでも博士とヤることができるようにとの事だった。
「それでは。」と博士
彼女の服は最初に会った時から変わっていない。

機械のスイッチが入れられ、俺は元の世界に戻ってゆく。

視界が戻ってきた。
そこは、あいも変わらない俺の部屋だった。
俺はベッドの上にいた。「夢」にしては生々しい記憶が残っている。博士、そしてもうひとりの「俺」。
博士に貫かれた時に感じた快感が甦る。「俺」は再び博士に貫かれ、悦びにうちふるえているのだろう…

ジゥ!!

俺の股間から溢れ出るモノがあった。
俺はソコに手を伸ばした。そして、あの出来事が夢ではなかった事を確認する。
ソコには「俺」と同じモノがあり、挿入される事を待ち望んでいる。博士の代わりに、俺は自分自身の指を入れてやる。
指を曲げ、感じるポイントを探す…

「んあ…ん…♪」

快感が再び舞い戻ってきた。
俺は悦びに艶声を漏らすのだった。

アンドロイド

僕はアンドロイドとなって甦った。

「僕」自身は既に死亡した事になっている。
人間であった「僕」が記憶していたのは、天井が崩れ落ち、父さん母さんとともに瓦礫に押し潰されようとしていた所までだった。

次に気がついたのは、病院の中だった。
痛みはどこにも感じなかった。圧し潰された筈の左足も感覚が戻っていた。多少の違和感はあったが、僕は「生きている」ことを実感していた。

カチャリとドアが開いた。
「じ、じいちゃん?」
僕の目の前に顔を見せたのは、父方の祖父だった。親類・縁者からは「変人」のレッテルを貼られ、殆ど付き合いがなかったが、確かにそのマッドサイエンティスト然とした容貌に間違いはなかった。
「意識は戻っているようじゃな?」
「ぼ、僕は大丈夫だよ。それより、父さん達は?」
そう言った所で猛烈な違和感に気づいた…
「あ、ああ~…」
それは女の子のような甲高い声だった。
(ど、どうなっているんだ?)
「ど、どうなっているのですか?」
(って、喋ろうとしている通りになってないぞ!!)
「話そうとしている通りにはなりませんのね!!」
「気にするな。と言っても無理なんじゃろうな。言語変換回路の設定は、今はその姿に合わせている。設定を変えれば英語だろうと仏語だろうと意識せずに話せる優れ物じゃ♪」
(じいちゃんの凄い事は判ったから、普通に話せるようにできない?)
「おじいさまの素晴らしさには感激致しましたわ。ですが、いつも通りの喋り方に戻しては戴けないでしょうか?」
「その姿でいつものように喋られても…じゃが、可愛いお前の頼みを聞かない訳にもいかないなぁ。」
と、ベッド脇の操作板に手を伸ばした。
「どうじゃ?」
「あ、ああ~…って、まだ女の子の声じゃん!!」
「喋り方は問題なかろう?その姿で男の声を出されると違和感があり過ぎるのでな♪」
「わ、わかったよ。それで、父さん達は?」

 

「…お前を含め、一家全員即死じゃった。奇跡的にもお前の脳だけが無傷だったので
、開発を終えたばかりのアンドロイドに人格を落とし込んだんじゃ。」
「この身体がアンドロイド?」
「自分の肉体のように動かせるじゃろ?本来の肉体が再生できるまで、その身体で我慢して欲しい。」
「再生…って、元に戻れるの?何時?今、僕の肉体はどうなってるの?」
「…ああ、見せた方が早いか…。起きれるじゃろ?ついて来なさい。」
と、地下室に案内された。
暗闇の中に淡い光に浮かび上がる「脳」があった。透明なカプセルに満たされた液体の中に浮かんでいる。
「ここまで再生するのに三ヶ月掛かっている。全身が再生するには三年は必要じゃろう。」
「三年待てば、僕は元の肉体に戻れるんですね?」
「理論的にはな…」

 

 

そして、三年の月日が過ぎた。
あたしはおじいちゃんの研究室に呼ばれてきた。
地下室の透明カプセルの中には全裸の男性が浮かんでいた。
「これが「僕」?」
三年も女の子をしていたので、男の子だったときの自分が思い出せなかった。
「っあ、いやっ!!」
正面を向いたその肉体にはオチ○チンが剥き出しになっていた。未だ処女の女の子には刺激が強すぎますゥ。
あたしは両手で顔を被い、その場にしゃがみ込んでしまった。
「では、この肉体に戻る事はないんじゃな?」
あたしは即座にウンと首を縦に振っていた。

 
その数日後…おじいちゃんが突然、死んでしまった。
研究所でのお通夜が済んだ後、喪服の青年があたしを呼びにきた。研究所の一室に案内される。廊下を歩いている時に感じた既視感…部屋に着いてマジマジと青年の顔を見た。
「なかなかのモンじゃろう?」
「おじいちゃんなの??それってあたしの身体じゃないの?!」
「確かにワシじゃ。が、この肉体は「元」はお前のものじゃが、要らんと言ったろ?」
「で、でも勝手に使うなんて…」
「若い肉体は良いのォ♪軽いし、良く動く。精力もビンビンじゃて♪」
「せ、精力って…」
あたしが視線を動かすと、彼=おじいちゃんの股間が弾けそうなくらい、大きく、硬くなっていた。
「お前も興味はあるのじゃろう?ハジメテが自分自身と言うのも面白くはないか♪」
「ハ、ハジメ…な、何でそんな事知ってるの?」
「その肉体はワシが造ったモノじゃ。不具合がないか、常にモニターしておる。」
「イ、イヤッ!!」
「拒否しても、こんなコトもできるんじゃ♪」
と、おじいちゃんが操作板に手を伸ばすと…

「んあん♪アハン!?」
突然、皮膚が敏感になり、その刺激が性的な快感としてあたしを包み込んだ。
「服を脱げば少しは楽になるぞ♪」
それがどのような状態にあたしを落とし込むのかなど、考える余裕もなく、あたしは服を脱いでいった。袖を抜く際など、快感が一気に高まるものの、皮膚に触れるものがなくなれば、落ち着く事ができる。
気が付くとブラも外してパンツ一枚になっていた。
「今度はどうかな?」
不意に股間の不快感が高まる。さんざん性的な刺激に曝され、既に愛液が大量に分泌されていた。それを吸い取り、濡れたパンツがいつも以上に不快に感じていた。
「脱いじゃえば良いじゃろ?」
言われるまでもなく、あたしはパンツを脱いでしまっていた。

「次はな…」
と、あたしの前にグロテスクなモノが突きつけられた。オチ○チンだ。先日、カプセルに浮かんでいた時に見たものとはまるで違うモノに見えた。
「お前のペニスだ。愛しいだろう?感謝して咥えるんだ。」
あたしは彼の言葉に抵抗する事もできなかった。
口で刺激を与えていると、その先端に透明な雫が染み出ていた。あたしは彼から指示されるまでもなく、それを舐め取っていた。
更に刺激を与えてゆくと、彼のうめく声とともにペニスが脈動した。ゴクリ…あたしは口の中に溜まった精液を飲み込むと、肉棒のまわりを綺麗に舐め取っていた。
「次は仰向けに転がれ♪」
若い肉体は萎えることはなかった。あたしの脚を抱えあげ、股間を広げさせると、一気にあたしの中に突っ込んできた。
「ああっ、ああん♪」
初めてなのに痛みはなかった。彼が挿抜する度に快感に包み込まれる。
「あん、あん、あん♪」
自然と媚声が漏れてゆく。女の子の肉体に馴染んだとはいえ、本来男の子だったあたしが感じることのない刺激…あたしは本物の女の子のように、喘ぎ、悶えていた。

「だ、射すぞ…」

その言葉に目の焦点が合った。彼の顔が見える。どこか呆けたような表情…

「あ、ああ。うううっ…」

あたしの膣に精液を放出し、彼はばたりとあたしの上に倒れ込んでしまった。
意識がないようで、異様に重たく感じる。なんとか体を入れ替えて、あたしが彼の上に跨る格好になった。
「大丈夫?」
あたしが、彼の顔を覗き込むようにして声を掛けると、うめき声と伴にうっすらと目を開けた。
「ぼ、僕は大丈夫だよ。それより、父さん達は?」

どこかで聞いたような台詞…
「お、おじいちゃん?」あたしの問いに
「君のような孫がいるとしたら、今の僕は何歳なのだろう?それとも、君は未来から来た僕の子孫なのかい?」
その答えから導き出されるのは、上書きしたおじいちゃんの人格が失われ、本来の「僕」の人格が表面化したと考えられた。
あたしはもう一人の自分に説明した。

「…貴方を含め、一家全員即死だったそうです。奇跡的に無事だった脳を保存して、肉体を再生させたそうです。既に事故からは四年近く経っています。」
「…四年かぁ。で、君が僕の事をおじいちゃんと呼んだ説明にはなっていないよね。僕としては近親相姦しているとは考えたくないんだけど♪」
あたしは彼につながったままである事を思いだし、慌てて身体を離した。
「近親相姦ではないよ。どちらかと言うとマスターベションかな?」
あたしは彼にどこまで話したら良いか迷っていた。
「おじいちゃん…ってあたしは呼んでいましたが、貴方のおじい様は貴方の肉体を再生した上で、自らの人格を移し込んだ…貴方の肉体を乗っ取ろうとしたのです。」
「確かにマッドサイエンティストのじいちゃんなら、何をやっても不思議ではないよね。」
「実際、人格転移は成功しました。貴方が覚醒するまでは、確かにおじいちゃん…おじい様がその肉体を支配しておりました。しかし、若い肉体の性的欲求を抑える事ができなくなり、とうとうあたしを…」
「それは解る気もするな…って、じいちゃんを弁護する気はないよ。被害を被ったのは君だし、肉体を乗っ取られたのは僕自身だしね。」
「でも多分、その事が貴方の意識の覚醒のトリガになったと思います。それに、あたしの事は気にしないでください。あたしはおじい様に作られたアンドロイドなのです。どのように扱われたとしてもモノが被害者になることはありませんから。」
「だから、マスターベーションなのか。なら、もう少し続きをしても良いかな?目の前に美味しいオカズがあるんで、僕も若い肉体の性的欲求を抑える事ができなくなってきたよ♪」
あたしは自分が裸のままでいたのに、今更気がついた。そして、彼の股間のモノも抑えが効かないように見える。
さっきまで、自分からソレの上に跨っていたのだ。ここで拒否をする理由もない?
あたしは再び彼の上に跨ると、自らの膣の中に彼のペニスを納めていった。

 

 
未だ彼には、あたしが彼自身であった事を告げてはいない。
ひとりの女の子として、彼に抱かれ、愛される悦びを知ってしまったから…

DNA鑑定他様々な検査と大量の書類の作成、延々と続く審査を経て彼は戸籍を回復するとともに、おじいちゃんの遺産を相続する事になった。
もちろん、相続品の中には「あたし」も含まれている。あたしは名実ともに彼の所有物になった。
「一生君を放さないよ♪」
のプロポーズの言葉にメロメロになったあたしは、危うくYESと答え損ねるところだった。

あたしは「妻」として家事をこなし、夜には優しい旦那様に愛されて過ごす…
この幸せを続けるためには黙っている事も許されると思う。

 

「僕達の子供を作らないか?」
ある日、彼がそう言った。
「そんな事できるの?」
「じいちゃんの開発した肉体再生装置を小型化し、人工子宮として製品化する見込みができたんだ。」
彼が相続したのは、おじいちゃんの研究成果だけではなかったようだ。もともと持っていたおじいちゃんのDNAなのか、転送されたおじいちゃんの人格の一部が残っていたのか…
おじいちゃんの研究成果から製品化可能なものを見いだし、改良を加えて更なる利益を上げているのだ。
そして、今回は人工子宮だ。あたしは彼の脳が浮かんでいた透明カプセルを思い出していた。
「それを、あたしに?」
「そうだ。君には遺伝子がないから、僕の遺伝子を組み込んだ卵子を使う事になるが、君のお腹の中で胎児が成長し、君自身の肉体から出産するんだ。」
あたしは、あたしの腕の中で微笑む赤ん坊の姿を想像していた。

 

あたしの中に人工子宮が装着された。その中には既に受精卵が着床している。
元々、彼とあたしは同一人物だった。だから、遺伝子も同じ…そして、二人の遺伝子を併せ持つこの子は正しく私達の子なのだ。
あたしはスカートの上から子宮のあたりに掌をあてる…
「無事に育ってちょうだいね。あたしがアナタのママだからね♪」

脱皮

全身がムズムズすると思ったら、脱皮が始まっていた。
皮膚が剥がれ、半透明の膜のようになる。腕から始まり、全身の皮膚が剥離してゆく。しばらくはもう一枚の下着…というより、全身タイツを着込んでいるような感覚が続く。
ピリッ!!と背中が割れると完全に脱皮する事ができる。
頭の皮が生え残った頭髪とともに剥ぎ取られる。肩から腕を抜き、腰から下の下半身も脱ぎ取ってゆく。
そこには「俺」本来の肉体が姿を現す。

「やはりひと月が限度か…」
つぶやいても始まらない。俺はクローゼットの奥から、新しい「皮」を取り出した。
脱皮とは逆の要領で手足を填めてゆく。新しい「皮」はしなやかで、即に俺の皮膚に張り付いてゆく。
「皮」は俺の皮膚と同化し、背中の開口部が何事もなかったかのように閉じられてゆく。

「皮」が定着した所で、俺は姿見に全裸の「あたし」を映してみた。
どこから見ても、俺は17才の女子高生だ。誰にも見破られる事はない。俺はこの女の「皮」を被ってもう三ヶ月も過ごしているのだ。
女の子として学校に通う。友達も女の子同士として接し、一緒にトイレなんかも行く。勿論、体育の着替えも一緒だし、明日は皆でプールに行く約束もしている。(この姿で水着も買いに行ったんだぜ♪)

さらに、俺はボーイフレンドなどもGETしている。週末には彼を部屋に招いて、二人だけの時間を過ごすのだ。
ビデオを見終わる頃には、辺りは暗くなる。電気は点けず、ロマンチックなBGMを流す。
そのままの流れで、俺は彼氏に押し倒される。「男」に抱かれるという事に拒否反応があったのは、最初だけだった。
与えられる快感が男の時に感じたものとは比較にならないものだと知ってしまうと、週末が待ち切れなくなってしまっていた。
ああ、もうすぐ彼の来る時間だ。「あたし」は彼好みのワンピースを着て身支度を整えると、脱皮した抜け殻を丸めて押し入れの隅に突っ込んでおいた。

 

次の一ヶ月もあっという間に過ぎていった。もうすぐ脱皮の頃だと思っていたある日、下腹部の奥に痛みがあった。
(何か変なモノでも食ったかな?)
とトイレに向かった。出すモノを出してしまえばスッキリする筈と、便座に座りいきんでいると、ポチョリ…
何かが落ちていった。
が、それはどうも肛門から出たものではないようだ。確認のために便器の中を覗くと、溜まった水が紅く染まっていた…
(せ、生理か?)
一応、俺も「女子高生」である。知識としては知っていたし、生理用品も一通りは用意してある。(まさか、本当に使う事があるとは思わなかったが…)

脱皮は生理が終わると同時にやってきた。
が、次の月は生理が終わった後もしばらく脱皮が起こらなかった。明らかに脱皮の間隔が延びている?

(何か他に変化はないのだろうか?)
嫌な予感を抱えたまま、俺は次の脱皮を迎えた。それは、二ヶ月後の事だった。

 

「皮」を脱いだ「俺」の姿を姿見に映してみた。
最初はその変化に気付く事はなかった。
(すね毛が無くなってる?!)
普段、スベスベの肌で生活しているし、ムダ毛の手入れなどもするようになっていると、脚に真っ黒な毛が密生している状態など想像もできなくなっていた。
胸も少し膨らんできているような気もしたが、乳首がへこんでいないのに気付くことはなかった…

 

一年後に脱皮を迎えた時、あたしは元の体を思い出す事が難しくなっていた。
脱皮を繰り返すうちに、あたしの体がどんどん「皮」と同じに変わっている事は確かだった。
既に顔の造作は脱皮の前後での違いは無くなっていた。胸も十分に大きくなっている。
あたしが「男」だった事を証すのは、大分小さくなってしまった股間の突起だけだと思う。
あたしは最後の一枚となった「皮」に手足を送り込んだ。

この「皮」が脱皮した時、あたしは…

無題(1/4)

ここ迄くれば、追っ手は来れないだろう。
俺は山奥の小屋に身を隠し、ほっと一息をついていた。

勿論、その時の俺は猟犬が匂いを辿って近づいて来ているとは夢にも思っていなかったのだ。
そうとは知らず、俺は俺の獲物の吟味を始めていた。
俺の獲物=「女」は、領主の娘だった。評判に違わぬ美少女だった。深夜、誰にも気づかれぬように娘を手に入れると、サッサと館を後にしてきた。
領主が娘を拉致されたのを知るのは、明日の朝になる筈である。それまでに、予め決めておいた隠れ家=山奥のこの小屋=に辿り着ければ、目的はほぼ達成できたと考えていた。

俺は姿見の前に娘を立たせると、着ているものを一枚一枚脱がせていった。
尤も、着ていたのは寝間着であったので、娘は即に全裸を晒す事になる。
そのまま、鏡の前に座らせる。床に尻を付けさせ、両脚を開かせると、股間の女陰が鏡に写し出される。
ごくりと俺は唾を飲み込むと、晒された彼女の秘所に手を伸ばしていった…

 

見た目は、女の子が独り自慰に更けっているようにしか見えない。が、この娘を動かしているのは、この俺なのだ。俺は特技の憑依で彼女を操っている。
そもそも、この娘の拉致にしても、彼女に取り憑いてそのまま館を抜け出してきただけだ。

憑依は単に俺の意思で身体を動かすだけではない。感覚も共有している。俺は久々に生娘の快感を楽しんでいた。
未だ蕾の花芯を、俺の手で開発してゆくのだ。最初は痛いだけのものが、次第に濡れてゆく女陰とともに快感を感じるようになってゆくのだ。
そして、十分に開発を済ませた所で、壁裏に隠した「俺」の肉体に戻り、彼女の「お初」を戴く算段となっている。

俺は鏡を見ながら娘を責めたてていった。
「あふぁ…ん♪」
快感に艶声が伴うようになると、感じ方が一気に加速してゆく。
俺の指は娘の股間でクチュクチュと淫音をたてている。肉体が火照り、敏感になった肌に触れたものの全てが快感となって俺をシェイクする。
「ああっ、ああ~ん♪」
快感にあわせ、艶声も大きくなってゆく。ハジメテなのに、もう絶頂が見えようとしている?
「んあん、ああん♪あ、あ、あ、あ~~~ん!!」

 

 
獣の匂いに意識が戻ってきた。
俺はイッてしまったようだ。大の字に床に寝ている俺のまわりを、猟犬と思われる大型犬が歩きまわっている。
俺は動く事ができなかった。
「ヒッ…」
小さく叫んでしまった。俺の足元から近づいた犬が、そのざらついた舌で、俺の股間を舐めあげたのだ。

俺の意識が戻っている事を確認した奴は、鼻先で俺にうつ伏せになるように指示した。屈強な獣の前では、この身体で抵抗する事など考え得るものではない。
俺は奴の指示に従ってうつ伏せになり、更に膝を立て尻を突き出す格好になった。
目の端に奴の股間が映った。俺の…雌のフェロモンが、奴を興奮させているのだろう。奴のペニスは硬く尖っていた。
奴が背後に回った。
前足を俺の背中に乗せた。俺は無意識のうちに尻を突き出す。
奴のペニスが俺の中に入ってきた…

「んあ~~ん、あああん♪」
既に出来上がっている俺の膣は、奴のペニスを受け入れて快感をもたらしてくる。
(この娘のハジメテは俺が戴く筈だったのに!!)
悔しさに涙が溢れてきた…

 
「どうだ?ジョンの逸物は?」
ドアが開き、男が入ってきた。
「大事な娘を汚されたんだ。身をもって償ってもらわなければな♪」
男…領主が指示を出すと、もう一匹の猟犬が壁を引っ掻いている。その壁は、俺の本来の肉体を隠してある所だ。
領主がその壁を剥がすと、俺の体がごろりと転げ出してきた。
「ヤれっ!!」
と領主が命じると、猟犬の獣歯がその股間に噛み込まれていった。

娘に憑依中の俺には、その痛みを感じることはできなかった。猟犬はムシャムシャと噛み取ったモノを咀嚼していた。
「ソーセージ一本と肉団子二つでは物足りないだろう?」
領主の問い掛けに大きく頷いている。
「しかし、他にご褒美などないしなぁ…」
領主の言葉に猟犬が熱い視線を俺に向ける。俺を組み伏せている猟犬が更に興奮したようだ。
「そうか。人間の肉体が欲しいか?」
領主は二匹の猟犬を一瞥した。
「おい、お前!!娘に憑依しているお前だ。私が命令すれば、お前自身の肉体など頭から喰われてもおかしくないんだ。判ったら、この犬の魂を娘に憑依させるんだ。」

できない事ではなかった。俺の意識を犬に憑依させ、犬の意識をこの娘ち取り憑けるように追い出してやれば良い事なのだ。
過去にもそうやって憑依した女から、女の彼氏に移り、彼氏の魂が憑いた女を犯ってみた事もある。今回は犬の魂だ。難しい事にはならない筈だ。
「どうする?私はそんなに気が長い方ではないぞ♪」
俺に選択枝はなかった。俺は俺の股間を喰い千切った犬に意識を飛ばした。

俺は犬の目で娘を見ていた。娘の瞳が生気を取り戻す。
「ああ、ご主人様。ありがとうございます。」
「ほう♪アニーなのか?」
「はい。」娘はそう言って領主に頭を下げると、続いて伸し掛かっている猟犬に顔を向けた。
「ジョン。もう良いわよ。物足りないのなら、そこの雌犬の相手でもしてなさい。」
先ほどまで俺を貫いていた猟犬は、娘の体から離れると俺の方に向かってきた。
俺はようやく、憑依した方の猟犬が雌犬である事に気付いた。そして雌犬の本能か、近づいて来る猟犬=ジョンに尻を向け床に伏せてしまっていた。
ジョンが俺の上に跨る。俺が娘でいた時以上に体格差がない。
俺は再び雄犬に貫かれる事になった。

 

 
気がつくと、俺は生肉を咀嚼していた。
ジョンから分けてもらえた餌を喜んで食べていた。その肉が、俺本来の肉体であった事にはなかなか気付かなかった。
思考レベルが犬並みに落ちてしまっているのだろうか?気を抜くと犬の本能に支配されてしまうようだ。
再び娘に憑依しようとしたが、既に領主と伴に館に戻ってしまったようだ。人間の何倍もある犬の聴覚をもってしても、近くに人のいる気配はなかった。

食事を終えたジョンが、俺に擦り寄ってきた。奴の股間が再び勃っている。雌犬の本能が俺を押し退け、ジョンに尻を向けフルフルと誘うよいに腰を振った。
それは、俺の意思ではない!!…が、奴に貫かれる度に快感に支配される。俺は雌犬の声で喘ぎ、更に尻を突き出していた。

 

無題(2/4)

 
再び意識が飛んでいた。
俺はジョンと伴に館に向かっていた。四つ足で歩く事も自然にできている。次第に「俺」という意識が薄れていくようだった。
屋敷に戻ると、鎖に繋がれ鉄格子で仕切られた犬小屋に送り込まれた。人間としては屈辱的な扱いにもかかわらず、俺は我が家に戻ったような安らぎに包まれていた。
ジョンは仕切りの隣でしきりに発情しているようだ。そうそう相手をしていては、俺の体も保たない。俺は藁を寄せ集めたベッドに腹這いになった。

「アニー♪」
俺を呼ぶ声があった。領主の娘だった。彼女は俺の前まで来ると、鉄格子の前にしゃがみ込んだ。
「貴方には感謝しているわ。ご主人様に愛していただける肉体を与えてくれたんですものね♪」
流暢にヒトの言葉を喋る娘が、雌犬が憑依したモノであるとは信じられない程であった。
「お礼と言っては何だけど、貴方のために人間の肉体を用意してきてやったわ。」
彼女が合図すると、ボロボロのマントにくるまれた小柄な人物が連れて来られた。
「子供の体しか手に入らなかったけど、貴方ならその先は何とかするでしょう?」
俺はなんとか彼女の提案を理解し、即行動に出た。
目の前に鉄格子があった。その向こうで大型犬が腹這いで眠っている。先程まで俺が憑依していたアニーの肉体だ。
アニー自体は俺の脇に立っている領主の娘に憑いているため、放っておけばこの犬は眠ったまま死を迎える事になるだろう。
「向こうから外に出られるようにしてあります。」娘が視線で出口を示した。
「じゃあな♪」
俺は子供の肉体を操って、館から抜け出していった。

 

 
俺自身の肉体は既に失われている。このまま、この肉体を己のモノとするのも一つの考え方だが、子供の姿では何かと制約が多い。
この街を寝城にするには、こいつの知り合いに出会う確率が高い。かと言って、子供が独りで街を出て旅しているのも不自然である。
どこかで別の肉体に憑依し直す必要がある。俺は適当な肉体がないか、街角の片隅に身を隠して道往く人々を物色していた。

若くて健康な肉体。できれば旅人。それも独り旅であれば申し分ない。
大抵は服装で見分ける。旅人はそう多くの荷物は持っていない。当然、着替える服にも限度がある。街に住む人とはおのずと違いが出てくる。
多分、今夜の宿を探しているのだろうか、何度か俺の前を通り過ぎた旅人がいた。常に独りで行動しているようで、俺の目的には丁度良さそうだ。俺は隠れ場所を出ると、そいつの後に付いていった。
宿屋の並ぶ区画を行き過ぎ、人気のない路地を曲がった。
当然、俺も後を追う…
「おいっ!!」
背後から声を掛けられた。
「物取りか?変質者か?…って、まだガキじゃないか。あたしにちょっかい出すなんて、十年早いよ♪」
あの旅人だった。声からも判ったが、旅人は「女」だった。
見つかった事に動揺した俺は、後先も考えずにその女に憑依してしまっていた。

目の前で少年が崩れ落ちる。放っておけば本来の意識が戻って来るだろう。
俺は少年をそのままに、女の記憶を辿り、確保した宿に向かおうとした。
「あんた!!」
不意に呼び止められた。振り返ると少年の両眼が開かれ、猛獣のような鋭い輝きを放っていた。
「俺に何をした?」
少年は一気に飛び起き、俺の背に回り腕を捻りあげた。
「痛ッ!!」
そのまま俺は地面に伏せさせられた。
「何だ、見かけ倒しかよ?そんならそれで吐かせ方は他にもある。姉ちゃんは美人だし、ココには人気もないしな♪」
あっと言う間に、俺は両手を縛られ自由を失っていた。
少年は俺のスカートの中に手を入れると、一気に下着を剥ぎ取っていた。そのまま仰向けにされ、脚を開かされる。少年の前に俺の女性器が晒されていた。
少年がズボンを脱ぎ落とすと、その股間には年齢に見合わぬ巨大な逸物が備わっていた。そして、未だ濡れてもいない俺の膣に、その凶器をねじ込んできたのだ。
「イヤッ!!ダメ~!!」
と俺は叫んだが、かえって彼の強虐性に油を注いだだけのようだった。

 
俺は(犯られ癖でもついてしまったのだろうか?)と思いながら、抵抗しても無駄と考えて彼の好きにさせていた。
しばらくすると、膣も潤いはじめ、快感も生まれてきた。俺の口から甘い吐息が漏れ出すと、少年の動きが一層激しくなっていった。
俺もそうだったが、必死になって俺を犯している少年には、背後から近づく人影に気付く事はなかった。

「なかなか楽しいコトをやっているじゃないか?」
男の声に少年の動きが止まった。
「なっ?」
振り返った少年に向け男が呪文を唱えた。
少年はそのままの姿勢で凍りついたように固まっていた。男はその少年を俺から引き剥がすと、俺の腕の戒めを解いてくれた。
「あ、ありがとう。」
俺が礼を言い立ち上がると
「ほう?憑依か。もしかしてワザと犯られて楽しんでいたのか?」
「そんな事ありません!!」
「まあ何にしろ、本人の知らない所であんな事になるのは可哀そうだろ?」
「そ、そうですね…」
「先ずはその肉体を癒しておこう。」と、男が呪文を唱えると、少年に無理矢理突っ込まれた痛みが消えていった。また、同時に性的な興奮も冷めてゆく。
「次にこの少年だな。このまま放っておくと婦女子への災いとなるにちがいない。とりあえずは、お前がこいつに憑依していろ。見たところ、お前の本体は失われているのだろう?」
「そ、そんな事まで判るのか?」
「まあな♪」
そして彼が呪文を唱えだすと、眠気が襲ってきた。
「ほら、眠る前に移るんだ。」
男に促され、俺は再び少年の肉体に戻ってきた。

彼は俺の手を縛り、手近の樹につないだ。そして、眠っている女の脇に跪いた。
「おい。大丈夫か?」と女を揺り動かす。
「…ああ。」
女が目を醒ました。
「な、何をする?」言うが早いか、女は男に短剣を突きつけていた。
「ちっ!!」女の必殺の攻撃は難なく躱されていた。
「早まるな。お前を襲っていた奴はそこに拘束してある。」
女は俺を確認すると剣を降ろした。
「すまん。だが、奴は変な術を使うぞ。」
「大丈夫だ。私は魔術士だ。必要な対処はしておいた。お前の方はどうだ?どこか痛む所はないか?」
「あ、ありがとう。大丈夫だ。」と女は立ち上がった。
「助かったよ。で、こいつを斬ってよいか?」と女は剣に手を掛けた。
「とりあえず、あんたも無事だったんだ。お仕置きは私に任せてくれないか?」
「まあ、捕らえたのはあんただ。多少不満は残るが、あたしには異論はない。」
女は剣から手を離した。

無題(3/4)

俺は男に付き添われながら宿屋街に戻ってきた。
「また会えたらね♪」と女が別れた。
俺達はそのまま、別の宿に入っていった。
男はベッドの脇に俺を立たせると、マントを脱ぎ、くつろぐようにソファに腰を降ろした。
「それでは、お仕置きをしようか?」
男が呪文を唱えるだけで、腕を縛っていた布がスルスルと解けた。(自由になった?)と思ったが逆に男の呪文で動きが制限されていた。
「服を脱ぎなさい。」彼の指示には逆らえないようだ。俺は言われるがまま服を脱ぎ、全裸となった。
「彼女は相当痛かったろうな。お前の勝手でバージンも奪われてしまった。」
あの年齢でバージンだったとは驚きに値した。
「魔法で処女幕は復元したし、彼女の記憶にも残っていない。が、お前は許されない事をしたのだ。身をもって償うが良い。」
(って、犯られたのは俺だぞ。なんで、こいつの罪を俺が償わなければならない?)と抗議しようにも、声を出す事さえできなかった。
俺は上半身をベッドの上にうつ伏せにして、彼に尻を突き出す格好にさせられた。
彼が近づき、俺の尻を撫で始めた。ゆっくりと円を描き…その指先が尻の穴に突き立てられた。
(!!)
「どうだ?カンジルだろう♪」
彼がそう言うと、差し込まれた指の先端からむず痒さのようなものが広がってきた。それが女の快感と同質のものである事に気付かされた。
「男でも突っ込まれれば快感が生まれる。しかし、女のように濡れる事はないんでね♪」と薬瓶を取り出し、中のクリームを丹念に塗り込んでいった。
「じゃあ、お前さんの処女をいただくとしよう♪」
彼が腰を押しつけて来る。俺のナカに彼のペニスが押し入って来た。
(痛っ!!)
再び痛みに襲われる。が、声を出す事もできない。
「もう少し我慢してなさい。」
彼が言うように、しばらくすると痛みを快感として感じられるようになった。
「ああん♪もっとぉ…もっと激しく突いて頂戴~♪」
俺は自ら彼のペニスを欲っすようになっていた。女のようにねだる声は何の抵抗もなく発っせらるに気付いた。
「あん♪ああ~ん!!」女のように喘ぐと更に気持ち良くなった。
「俺のがあれば、お前のは無くても良いな?」
「ああ~ん。貴方の太いのがあれば、何にも要らないわ♪」
それが魔術士との「契約」である事に気付いたのは後の事だった。

俺は彼に貫かれたまま、抱えられて鏡の前に来ていた。椅子に座った彼の膝に跨り、股間を晒している少年の姿が写っている。
「さあ、始まるぞ♪」
俺は彼につながれたまま、鏡に写る自分の姿を見ていた。

不意にペニスが委縮を始めた。
萎えたのではない。勃起した姿のまま、その大きさが小指の先もない位にまで小さくなっていった。
そして、その両脇の肉が盛り上がったか、俺の股間には女のような縦の筋が生まれていた。
腹の中でも変化が起こっていた。縦筋の奥には新たな空洞が穿たれていた。金玉は小さくならず、腹の中に埋もれていったようだ。それは形を変え、下腹部の左右に座した。
そして、これらをつなぐように新たな器官が生まれていた。「子宮」だった。
完成した子宮は与えられ続けている性的な刺激に疼き始めた。疼きは外に繋がる肉洞を刺激する。そこから分泌された液体が、俺の股間を濡らしていった。
「こっちも…お願い♪」俺は彼に乞うた。
「ならば…」と彼は俺を持ち上げると、新たにできあがった穴に、彼のペニスを差し込んできた。
「んああん♪イ、良い~!!」
俺は嬌声をあげ、快感を求めて自ら腰を振っていた。
「あ、あ、あっ…」
俺は女の快感に昇り詰めようとしていた。

「最後は、本人に感じてもらわんとな♪」
と彼が呪文を唱えると、俺の魂が肉体から切り離された。
「あ、あ、あ、ああ~~ん♪」
元少年は何が起こったのか判らぬうちに、嬌声をあげてイッてしまったようだ。
「どうだ?お前はこれまで、これだけの快感を女達に与えてやれたと思っているか?」
元少年は首を左右に振った。
「凄い。こんなに良いものだとは思わなかった…もう一度、シてくれないか?」
「良いだろう。気の済むまでヤッてやろう♪」
再び元少年は喘ぎ、艶声をあげ始めた。そして、絶頂に達する度に彼=彼女の肉体が変化してゆく。
乳首が起き上がり、胸が膨れてゆく。その胸や乳首を自ら弄って、更なる快感を得る事を覚えたようだ。上げる嬌声も少年の声から、甘いオンナの声に変わった。
顔つきも丸みを帯び、どこから見ても「女」にしか見えなくなっていた。
「あんあんあん♪イクゥ~~~!!」
元少年は盛大に叫び声をあげ、ベッドの上で動かなくなった。

失神したのであろう。俺は頃合いだと見て、再び取り憑こうとした…
「無駄だよ♪」
と男が俺に向かって声を掛けた。男の視線は憑依しようとして弾かれ、空中を浮遊している俺を正確に捕らえていた。
「俺が見えるのか?」
「私には訳のない事だ。」
どうやら、俺の声も聞こえるらしい。
「散々悪さをしてきたのだろう?お前にもお仕置きさせてもらう。」
ニヤリと笑う男から逃げようとしたが、壁を抜ける事ができない。
「無駄だ。結界を張ってある。お前はこの部屋を出ることはできない。」
俺は大人しく、彼の前に舞い降りてきた。
「ほう。元男だとは思わなかったぞ。しかし男であればこそ、知ってしまったオンナの快感からは逃れられまい♪」
実際、イク寸前で放り出された俺は興りを抑えられないでいた。今の俺はオンナとしてイけない限り治まらないに違いなかった。
「それが、あんたの言う(お仕置き)なのか?」
「それではつまらないだろう?お前の能力はなかなか捨て難いものがある。できれば、協力してもらいたい。そのためにも、私が鞭しか持っていないなどとは思ってもらいたくないのでね♪」
「あんたに協力するのか?俺が。」
「まあ、他に選択枝はないがね♪この契約書にサインしてもらうだけで良いんだが…」
「俺の…この興りを鎮めてもらえるんだな?」
俺が男に言われるがまま、人差し指で契約書にサインをすると、インクもないのに、しっかりと「俺」のサインが契約書に刻まれていた。
「ありがとう。この契約はどちらかの魂が失われるまで有効となる。」彼が呪文を唱えると、契約書が姿を消した。

「さてと、君への約束を果たそうか。今ならこの娘に憑依可能だよ。」
とベッドに横たわる元少年を指した。
一刻も早く興りを解消したかった俺は、飛び掛かるようにして彼女に憑依した。
「はうんっ!!」
いまだ体内に残っていた快感の余韻に、思わず艶声をあげてしまった。
「その肉体で思う存分悦びに咽ぶが良いだろう♪」
と男の指先が、この肉体の敏感な所を的確に責めたててきた。俺は嬌声を上げて悶えまわる。が、何とか手を伸ばし、彼の股間を掴まえる事に成功した。
硬く勃起したペニスを口に咥える。三度程、熱い塊を戴くと、俺は彼の上に馬乗りになり、その硬い肉棒を自らの胎内に導いていった。

 

 
俺達は元少年に女の子の服を着せてやり、これまでの罪(婦女暴行以外にも様々な暴力行為に明け暮れていた)を償う為と言って、娼館で働かせるようにした。
憑依を解いた俺は、何故か魔術士から10メートル以上離れる事ができなくなっていた。
「これも契約のうちだ。」と一蹴される。その「契約」で、俺は自由に憑依する事もできない。俺は霊体状態で彼にまとわりついているしかなかった。

無題(4/4)

 
「おや?」
と声を掛けてきたのは、俺が処女を奪ってしまった、あの旅の女だった。
「ここで会ったのも何かの縁だ。次の町まで一緒しても良いか?」と気安く声を掛けてきた。
「何のつもりだ?私が君を襲わない保証はないんだぞ?」
「あんたはそんな事しないと判っている。とにかく、旅は一人より二人、二人より三人の方が楽しいんだ♪知っていたか?」
彼女には俺の姿は見えない筈だった。彼女は、彼が彼女を襲う事はないと言っているが、男がそれ程の自制心をもっているとは思えない。
俺としては、もう一度彼女に憑依して、彼に抱いてもらいたいと願っていた。
「良いだろう。但しどんな結果が訪れようと、俺は責任を取らないからな。」
「堅いコト言ってないで楽しく行こう♪」と、彼女は何も気にせずに先を歩き始めた。

 
「あん…、ああん。う~~ん♪」
魔術士の腕の中で彼女は快感に喘いでいた。
彼を誘ってきたのは彼女の方だった。
「貴方にならアタシをあげても良いと思う。」
野宿をする焚き火のそばで、彼女は魔術士に寄り添い、その股間を刺激し始めたのだった。彼は成り行きに身を任せ、そのまま彼女を組み敷いていった。
「キテ♪」
彼女が誘う先は既に十分濡れていた。そのままスルリと彼のモノを受け入れる。
「ああん♪」と艶声をあげ、更に奥深くまで彼を咥え込んでいった。
「ああん♪コレよ。あたしはコレが欲しかったの…」
それは、俺が彼女の肉体に刻み込んでしまったものなのだろうか?彼女本人(精神)は処女であった筈である。男に抱かれる悦びなど知っている筈もない。
だだ、俺が憑依した際に散々オンナの快感に溺れていたために、その肉体が快感を覚えていたのだろう。
「あ、あっ、あっっ…来る…イ、イク~!!」と、彼女は一気に昇り詰めると、意識を失っていた。

「お前もどうだ?」と俺にも声が掛かった。
俺の意識がスーッと彼女に吸い込まれてゆく。そして、俺は彼女の目で魔術士を見つめた。
「私はまだ、イききれてないんでね♪」
情事が再開される。俺はこれまでに身に付けたテクニックで彼にも快感を与える。勿論、俺自身も最大限に快感を享受している。
立て続けに三度イかせる。少し間を置いて、全部で七回。全ての精を俺は膣に受け入れていた。
「ねぇ、朝までこのままでいさせて♪」
俺は彼と結ばれたまま、一夜を過ごしたかった。が、彼は即座に拒否した。
「それでは彼女の肉体が回復しない。明日も旅は続くのだ。それに、私の精をいつまでもその胎の内に溜めておく訳にもいくまい?」
「あら♪貴方がセキニン取ってくれれば、アタシは何も言わないわよ♪」
「バカ!!その体はお前自身のモノではないんだぞ。」
「でも、彼女だって同意見なのよ♪ちゃんと彼女の脳に書き込まれていたわよ。」
「あ、あまり覗き見するんじゃない!!終わったんだから、即に離れなさい。」

俺は憑依を解かれ、幽体状態に戻っていた。
必要な処置を終えると、彼は安らかに眠る彼女の傍らに身を横たえた。幽体の俺は疲れを感じる「肉体」を持たないため、眠る必要はない。
が、彼との契約により、この場を離れることもできず、もう一度彼女に憑依しようとしたが、これも無駄に終わった。
「憑依」以外で何かできることはないものだろうか?そんな事を考えながら、俺は再び女に近づいていった。

女は愛らしい寝息をたてていた。俺は女の顔に寄った。小さな鼻の穴から空気が出入りしている。
(!)
俺は彼女が吸い込む空気と伴に、彼女の内に入り込む事に成功した!!

憑依ではない。そこは彼女の肉体であって、かつ、肉体でない場所だった。
気道を通って肺の中に入り込む…同じような場所は他にもある。俺は幽体の一部を肺に残したまま、食道から胃、腸へと幽体を送り込んでいった。
が、これでもまだ幽体の半分近くが外に残っている。耳の穴を使っても納まり切るものではない。
無駄な事をしてしまったか…と諦めかけた時、更なる肉体の隙間を発見した!!
人間の肉体を構成しているのは骨、肉、血などである。それらはびっしりと人間の肉体の内側に詰まっているように見えたが、拡大して見ると、そこここに隙間が存在したのだ。
彼女の肉体のあらゆる隙間に幽体を送り込んだ俺は、憑依とは別の形で彼女と重なって存在することになった。憑依とは違い、彼女の意識はちゃんとそこに存在している。が、俺が望めば、彼女の肢体を自由に操れるのだ。

俺は眠っている彼女を起こさないように、ゆっくりと起きあがった。
そして、傍らに寝ている魔術士の股間に手を伸ばした。彼の息子は俺の与える刺激に素直に反応した。
勃起したペニスをズボンから引き出すと、俺はソレを優しく口に咥えた。口全体で更に刺激を加える。
十分な硬さになったところで、俺は彼の上に跨った。彼の逸物と同様、俺の股間も濡れていて、準備は完了していた。
ゆっくりと腰を降ろす…
「ぁあ、ああん♪」
喘ぎ声をあげたのは「彼女」自身だった。何時から目覚めていたのか俺には解らなかった。肉体の主導権は既に彼女のものとなっていた。
俺は彼女の行為に一切の手出しもできなくなっていた。彼女の得る快感だけを共有するだけだった。が、俺にはそうやって与えられた快感であっても、十分に堪能する事ができた。

彼は即に、俺が彼女の内に在ることを把握したようだった。しかし、彼女から俺を引き剥がすことはできないでいた。
彼女が寝ている間に、俺に問いただす。が、
「契約した事さえチャンとしておけば文句ないでしょう?あたしはこの状態が気に入ってるの♪そこ迄言うなら、力ずくで引き剥がしてみたら良いじゃない。」
と言う俺の言葉には為す術もないようだった。

次の町を過ぎても、彼女は俺達と行動を伴にした。もちろん、それは「彼女」の意思であり、俺はそれについて何の影響も与える事はできないのだ。
が、実際のところ、彼女と俺の境界はかなり怪しくなってきていた。俺が俺として行動しているつもりが、いつの間にか彼女自身がその行動を引き継いでいるのだ。
流石に「憑依」する事は彼女に出来るものではないが、俺が彼女の内に居る間の行動は、「俺」という存在が消えてしまう程、俺と彼女は一体化してしまっていた。

 

 

「ねえ、こんなのを作ってみたんだけど、お口に合うかしら?」
彼の仕事の関係で、俺達は半月近くこの町に滞在していた。今回は憑依の必要がなかったので、暇を持て余していた俺は宿の女将さんから地元料理の手ほどきを受けていたのだ。
「まあ良いんじゃないか?」
素っ気ない返事ではあるが、器の料理を完食してくれる様を見ていると幸せな気分に浸れるのだ。
長めの滞在なので、着たきりなのもおかしいと、何着かスカートを手に入れお洒落を楽しむ事もしている。今日もエプロンの下には花柄のロングスカートを穿いているのだ。
彼が気がつかないのは解っているが、俺とて「女」なのだ。「綺麗だ」とか「可愛い」とかを言われてみたいとは思う…

って、俺はもう「男」であった事など忘れ果ててしまう事が度々あった。幼い頃からの彼女の記憶を自分のものと感じてしまっている。時を経ずに、俺は生まれた時から「女」であったと刷り込まれてしまうかも知れない。
もう、鏡に写る顔を自分のものとして認識してしまっていた。昔の顔を思い出すこともできない。
口紅を買ったのは何年ぶりだろうか?俺は鏡を見ながら、唇に紅を塗った。
「これなら旦那さんも張り切るんじゃないの?」と女将さんにも冷やかされた。
「ねぇ、今夜はトクベツな日にしたいの♪」
まだ夜も更けきらないうちから、彼をベッドに誘った…

 

あたしは彼に愛されている証が欲しかった。何故か、あたしは自分の子宮の中の状態が解っていた。
今日、彼の精子が到達すれば、あたしの卵子は確実に受精する…あたしの内に新しい命が宿るのだ。
あたしは彼を抱く。彼のペニスをあたしの奥まで導いてゆく…
「頂戴♪貴方の精液であたしを満たして…膣も子宮も溢れるくらい。貴方の精液をいっぱい頂戴♪」
彼が達して精液を吐き出す。ひとつひとつの精子の動きが解るような気がする。
一つの精子が勢いよく卵子に向かってきた。
尻尾が切れ、核が融合する。
分裂が始まった。
新たな命の誕生だ。

「ありがとう♪」
あたしは彼に囁く。

受精卵が子宮に降り立つ。胎盤が優しく包み込む。
あたしの内で胎児が育ってゆくのだ…

 
ふと、あたしの内から何かが抜け落ちていったみたいだ。
そう。あたしには解る。余分な幽体が生まれたばかりの生命体に吸収さるていったのだ。
それは「輪廻転生」とでも言う事象なのだろうか?
ただ一つはっきりしているのは、あたしはもう憑依を行う事ができなくなったという事だ。
もう、仕事で彼のパートナーとなる事はできない。
「新しい契約をしましょう♪」
あたしは彼に提案した。
指輪の必要な、永久の誓いをしましょうね♪

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