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2011年3月19日 (土)

実験台(後)

「ん?」
おじさまがこっちを向いた。
あたしと目が合う。
…もう、どうにかなっちゃいそう…

「良いのかい?」
「?」
あたしは何の事か、咄嗟には判断できなかった。
「真君から誘われては、私も理性を保っていられるか…途中で止める事などできるとは思えないぞ♪」
「途中…って…」
「勿論、SEXはいくとこまでいかないと満足できないだろ?」
「SEXって…あたしは男の子で…おちんちんがあるし…」
「気になるならタックして隠してしまえば良い♪」
「胸だってないし…」
「貧乳の娘もいるよ♪」
「あたしには受け入れる…」
「君の女の子はちゃんとあるよ♪」

あたしはおじさまに抱き締められ、気が付くと服を脱がされていた。
「君はどこからみても可愛い女の子だ。自信を持って良い。」
ガードル・ショーツが下ろされ、脚が広げられる。あたしの股間がおじさまな前に晒されていた。
「ああ、真君の女の子はとても綺麗だ♪」
そう言っておじさまがあたしの股間を舐めあげた。
「ヒャウン♪」
あたしは声をあげてしまった。不快な感じも、恥ずかしい感じも飛び越えて、快感だけがもたらされた。
「これは君の女の子じゅないのかい?君は私の男性自身をそこに入れて欲しいと言ったのだよ。私にはもう我慢はできない…」
おじさまの体があたしの上に重ねられた…

 

 
服は元通りに着ている。見た目はここに来たときと同じ。
でも、今のあたしはおじさまに処女を捧げて「女」になった…
股間にはまだおじさまのモノが挟まった感覚が残っている。おじさまの広い胸、太い腕に抱き締められた温もりが残っている。耳の奥でおじさまの甘い囁きが繰り返されていた。

ぼーっとした状態で家に帰った。
あたしの変化を見過ごすママではない。質問よりも、回答が導きだされていた。
「宏ね。」
ママがあたしを抱き締めた。
「貴女は良いの?」
そう聞かれ、あたしはコクリと首を上下させていた。

シャワーを浴びて風呂から出ると、ピンク色のパジャマが用意されていた。
「もう、どこから見ても女の子ね。前も膨らんでないのね。」
「おじさまがタックっていうのをやってくれたの。」
ママの手があたしの股間に触れた。
「いゃん♪」とママの手を外したが、しっかりと確認されてしまっていた。
「判ったわ。貴女があたしの娘である事を認めてあげましょう♪」
「あ、ありがとう…」
「明日からは花嫁修行を始めますね。ビシビシ鍛えてあげますわよ♪」
「え、遠慮しておきたいトコロなんだけど…」
「ちゃんと女を磨いておかないと、即に捨てられちゃうわよ。」
「そ、それは困りますぅ♪」
「なら、がんばりましょうね?」
ママがあたしの頭をナデナデしてくれた。

 

 
ここ数日で、あたしの女度は格段にアップした。未だ胸は平らで、おじいちゃんの期待した効果は現れなかったけど、あたしとおじさまの仲はどんどん深まっていった。

ある日、おじさんはあたしを連れてあたしの家に向かった。
すでに連絡を受けていたのか、パパとママが待っていた。
「正式に入籍することは無理だと承知しています。しかし、私は真さんを必ず幸せにさせます。お嬢さんを嫁にください。」
って話があって、
あれよあれよと言う間に結婚式の当日になっていた。
ボクは父にエスコートされてバージンロードを歩いていた。

(?! ボクの一人称が変わってないか?!)
そういえば、おじいちゃんの薬を飲んでから丁度一ヶ月目だった。薬の効果が失われたのだろう。
もし、薬がボクの肉体を女に変えていたら、効果が切れたボクは男の姿に戻り、ウェディングドレスという痛い姿を晒す事になっていただろう。
しかし、今のこの姿は僕本来の姿…ダイエットはしたけれど…なので、何も変わる事はない。
そして、宏さんの事を愛したのも僕自身なのだ。この愛は変わる事はない。
僕は宏さんに導かれ、二人で祭壇の前に立った。
近いの言葉が述べられる。

「はい。誓います。」

僕ははっきりと宣言した。これで僕は宏さんの妻となるのだ。
おじいちゃんの薬の効果が切れた事で、僕の意識は完全に「男」に戻っていたが、宏さんを愛する気持ちには変わりはないのだ。
それに、宏さんは肉体的には男のままだった僕を女として受け入れ、愛してくれているのだ。

顔の前に垂らされたベールが外され、宏さんの顔が近づいてくる。
僕は瞼を閉じ、誓いの口づけを受け入れたのだった。

 

 

 
「今度はこいつを試してくれないかね?」
今日もおじいちゃんは僕を実験台にしようと迫ってきた。
「だめです。言ったでしょう?今の彼女は大切な時期なんです。しばらくは実験台にはなれません!!」
宏さんが慌てて飛んできた。

結婚後も僕が実験台になるには変わりはなかった。しばらくは性転換薬の研究が続いた。髪の毛がどんどん伸びた時は童話のお姫様になった気にもなった。
胸が膨らんだ時には感動するものがあった。ブラジャーのカップを自らの肉塊が埋め、深い谷間を刻んだのだ。
そして、この前には僕に子宮の存在が確認された。それは、いつもと違って一ヶ月が経過してもなくなる事はなかった。
子宮の中に新たな生命が芽生えたのが原因だと宏さんは言っていた。
そう、僕のお腹では宏さんとの赤ちゃんが育っていたのだ。僕の肉体が元に戻ると言う事は、新たに生まれた生命を抹消する事になると、僕の肉体が薬の効果(この場合は効果の消滅)に抵抗するという、自己防衛機能が働いたという事らしい。
ともあれ、赤ちゃんが産まれるまでは、僕を実験台にすることは止めようという事になったのだ。

宏さんの言う事には、赤ちゃんの成長とともに、僕の女性化が進んでいき、出産後もそのまま女性体に固定されるのではないか、と言う事だった。
赤ちゃんの事もあり、宏さんは今、僕の戸籍の変更に向けて走り回ってくれている。うまくいけば、僕は名実ともに宏さんの「妻」になれるのだ。

「どうした?」
宏さんが優しく声を掛けてくれる。
「大丈夫よ。軽い悪阻みたいだから♪」
「それでも、体を休ませた方が良い。」
と僕をお姫様だっこでベッドに運んでくれた。

僕は宏さんとの「ハジメテ」の日を思い出していた。
「あの日もこうして運んでくれたのよね♪」
「な、何を突然…」
「本番はできないけど、お口でシてあげようか?」
「ば、ばか…」
そうは言っても、宏さんはベッドから離れなかった。
僕は彼のジッパーを降ろし、ベルトを外していった♪

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