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2011年1月29日 (土)

飴(1)

「何をしているの?」

公園の片隅に座り込み、傍らのクーラーボックスから取り出した粘土状のモノをこねくりまわしていると、子供達が集まってくる。
タイミングが良ければ、母親達に気付かれる前に仕掛けをする事ができる。俺は集まってきた子供達をぐるりと眺めまわした。気に入った娘は二人だった。
「これは飴だ。見ててご覧♪」
とひと切れを割り箸に絡め取り、鋏で細工を施す。
「ハイ♪」
と手近の女の子に渡した。
「ちゃんと食べられるよ。」と促され、女の子が舌を付ける。
「あま~い♪」
との反応に、ボクもボクもとガキ共が手を差し出してきた。
俺は最初と同じ作業を繰り返し、ガキ共に飴を配った。ただ、目を付けた二人には、オプションを練り込んでおく事に成功した。
「じゃあ、また今度な。」
と、母親達に見つかる前に撤収する。お楽しみは明日だ。
俺は明日の成果を期待しながら、クーラーボックスを肩に公園を後にした。

 
飴に練り込んだオプションとは、俺が開発した一種のナノマシンだ。
こいつは、飴の糖分とともに身体に吸収されると、血管を伝って脳に居座る。そこから、俺の指令を直接脳に送り込むのだ。

俺は公衆トイレの影から指令を送る。
(立て)と…
だが、砂場で遊ぶ子供達の中に立ち上がった女の子はいなかった。
更に(公衆トイレに向かえ)と指示する。
すると、一匹のノラ犬がこちらに向かってきた。
多分、母親に見つかり捨てられた飴をこいつが食ってしまったのだろう。

しかし、仕掛けは二本ある。
俺はもう一方にも(立て)と指示した。
今度は昨日目を付けた女の子が立ち上がるのが確認できた。
(こっちに来い)
女の子は砂場から離れると、こちらに向かって歩いてきた。
(男子トイレの個室に入るんだ。鍵は掛けるな。入ったら目を瞑って待っているんだ。)
そう指示を与えると、俺はもう一種類のナノマシンを取り出し、無針注射器にセットした。こいつと連動するヘッドギアは既に装着済みだ。
女の子が個室に入ったことを確認すると、俺はその後に続いた。
(声をたてるな)
そう言って無針注射器からナノマシンを送り込む。すぐ様、肌がチリチリする感じが伝わってきた。女の子の全身に散らばったナノマシンからの信号がヘッドギアから俺の脳に流れ込んで来ているのだ。
こいつは、被検者の感覚を共有するためのものだ。こうやって、女の子の腕を掴むと、俺自身の腕が誰かに掴まれた感覚が得られるのだ。
俺は、この女の子と感覚を共有したまま、この女の子にイタズラをするのだ。未だ成熟していない幼い肉体が、俺の愛撫にどんな感覚を得るのか、想像するだけでゾクゾクしてしまう。

 

「ふうっ」
と、俺は満足げに溜め息をついた。
女の子の感触は十分に堪能できた。女の子は初めて経験した快感に放心状態だ。
しかし、いつまでもこうしている訳にもいかない。不審に思った母親か、いつ探しに来るとも限らないのだ。
俺は個室から出て女の子から姿を隠す。
(さあ、目を開けて良いぞ。しかし、自分が裸なのを見ても驚いてはいけない。何も無かったのだ。服を着て皆の所に戻りなさい。そして、何をしてきたか聞かれたら、ここにはおトイレに来ただけだと答えるんだ。)
ナノマシン達はあと数時間で自然崩壊する。が、今はまだ活動を続けている。女の子が服を着てゆく過程をじっくりと堪能する事ができた。

女の子が公衆トイレを出た途端、
「ワン♪」と犬の声がした。
「あは、ジョン。そんな所にいたんだ?」
女の子は犬に抱きついていた。
木陰から覗いてみると、俺が仕込んだ飴を食べた犬が女の子にじゃれついていた。
(女の子の鼻を舐めろ)
俺が指示を出すと、犬はペロリと舌を伸ばした。俺は鼻の頭を舐められていた。勿論、女の子が感じたのを共有しているのだ。
次には犬にキスをさせた。そのまま伸し掛かるように女の子を地面に倒すと、犬の股間を女の子の顔に押し付けてやった。
多分偶然だろう、犬のペニスが女の子の口の中に入ってしまった。
その感覚までもが共有している俺にまで伝わって来るのだ。
俺はそのまま、犬の顔をスカートの中に突っ込ませた。鼻先でパンツに包まれた割れ目を突つかせる…

「な、何してんのよ、このエロ犬!!」
女の怒声が響き、俺は我に返った。
ジョンは俺のコントロール下から抜け出し、走り去っていった。解放された女の子は、母親に抱きつくとワンワン泣き始めた。
泣く事でナノマシンの崩壊が助長されたのか、俺に届く女の子の感覚も薄れていった…

 
女の子が泣き止んだ時には、何故かトイレに行った前後の記憶がなくなっていた。

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