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2010年12月 4日 (土)

ザ・パワードスーツ(装甲強化服)-その4-

「ウェンディ!!」
イブが声を掛ける。
「任せてっ!!」
とモンスターに突入した。捕縛魔砲でモンスターの足が止まる。
ウェンディが双剣を羽のように舞わせ、動きを止めたモンスターの触手を切り落としていった。
捕縛魔砲に絡め取られたモンスターは、巨大な切り株のように立ち尽くしていた。
「これで最期ねっ!!」
ウェンディが高々と舞い上がり、モンスターの頭上に双剣を突き立てた。
が、
その瞬間を待っていたかのように、捕縛魔砲の網の目をかい潜るように、縄のような触手が一斉にウェンディを絡め取った。
イブは拳銃を撃ちながら彼女を助けようとモンスターに近づこうとするが、拳銃ではダメージを与えられない。
その間にも、ウェンディの自由を奪った触手の一本が、彼女の股間に伸びてゆく。
「あん♪ああ~ん!!」
艶めかしい声が上がる。
敏感なアタッチメントの周辺を攻められて、厭応もなく快感に染められていた。が…
「あっ、そ、ソコは駄目!!」
彼女の目がフェイスプレートの奥で、大きく見開かれた。その時になって、ようやく身に迫った危険に気付いたのだ。
装甲強化服のウィークポイントであるアタッチメント…そこを攻撃されると電磁溶液がそこから大量に流失する。電磁溶液は彼女達のパワーの源であり、装甲の要なのだ。
最悪、そこが破壊されると、戦えなくなるどころか、身ぐるみを剥がされてしまう。そして、破壊時のショックは精神的に回復不可能なダメージを被ると言われていた。
「厭ーッ!!ダメーーーッッ!!!!」
必死に抗するが、彼女を捕らえた触手はビクともしなかった。
触手がアタッチメントから彼女の内に侵入する。
一気に抵抗する力が失われる。
「あ”!!あ、ああ~~っ♪」
ついに、彼女は快感にのみ支配される。アタッチメントの破壊も時間の問題と思われた。

その時、

「フレッシュ・ビューティー。モード=マックス♪セットア~ップ!!」

新たな声が上がった。

不意に目の前に新たな女戦士が姿を現した。
戦斧を肩にモンスターを見上げた。

次の瞬間、戦斧がモンスターの巨木の幹のような胴体にめり込んでいた。
新たな女戦士が2度3度と戦斧を繰り出すと、モンスターの胴体に刻み込まれた矩形の空間が広がってゆく。
「ラスト…」
女戦士の呟きとともに、戦斧はモンスターを伐り倒していた。

 
崩れ落ちるモンスター。触手が解かれ、落ちてきたウェンディをイブが抱き止めた。
「彼女がエリザベス?」
正気を取り戻したウェンディがイブに尋ねる。が、それを確認するより先に、新たな女戦士は姿を消していた。
 

 

「もう凄いの。戦斧が振られたかと思うと、ザックザックとモンスターの堅固な胴体に食い込ませていったの♪」
「あんたがソレを見ていた訳ではないでしょう?あんたはモンスターの触手にアンアン喘いでいたんでしょう?」
ウェンディが不満の表情をイブに向けた。
「そのビデオは俺も見させてもらった。なかなかのパワーの持ち主みたいだね。」
「彼女も私達と同じなのかな?」
「俺も何も聞かされていないからなぁ。」
「きっと田舎者よ。山の中で木を切り倒してばかりいるのよ。その正体は熊みたいに髭もじゃに違いないわ♪」

ウェンディがまくしたてている所に、トントンとノックの音がした。
「失礼します。」
と白衣の女が入ってきた。
「「あーっ!!」」
ウェンディとイブの声がハモる。
「山我さんがどうかしたのか?」
大神は二人の叫びの意味が解らなかったようだ。
「お静かに願います。うちは山我悟=エリザベスです。誤解のないよう言っておきますが、確かにうちは林業を営んでおりましたが、髭はいつも綺麗に剃り落としています。」
そう言って大神の手を取り、反対の腕の内向きの文字盤を見ながら脈を取っていった。
「け、結構サマになってるのね。」
「医術の心得はあります。家業を継ぐまでは、大学でメスを握っておりました。」
「な、何者なんだ?アンタ…」
ウェンディもイブも、その先を言うことができなかった。
「うちはエリザベス。4人目の女戦士ですよ♪」

 

「次回には大神さん=アリスも参戦できると思います。が、今回はこのメンバーでの対応になりますので、よろしく。」
エリザベスはそう言ってバンに乗り込んだ。
モンスター出現の報は再度、大神の周りに全員が揃っている時にあった。
「何よ偉そうに。あんたがリーダーじゃないんだからね!!」
とウェンディが続く
「このチームに明確なリーダーなんていたっけ?」
と呟きながらイブもバンに乗った。

 
「「「フレッシュ・ビューティー。モード=マックス♪セットア~ップ!!」」」
輝く光の中から3人の女戦士が現れた。

「ボクから行くね♪」
とウェンディが飛び出す。
「ち、ちょっと!!作戦はどうするのよ。」
と引き留めようとするイブをエリザベスが制する。
「大丈夫よ、彼女なら。うちも出ますから、援護をお願いします。」
と戦斧を担いでモンスターに向かっていった。
「本当に大丈夫なのかな?」
と呟きながらも、イブは捕縛魔砲の準備を始めた。

ウェンディが空宙からモンスターに切り掛かってゆく。モンスターは前後左右縦横無尽に動きまわるウェンディを追うのが精一杯のようだ。
モンスターの意識はウエンディに集中しており、ゆっくりと近づくエリザベスには気付いていないようだった。
戦斧が振り上げられる。
ズサリッ!!
モンスターの足が一本、切り取られていた。
グラリとバランスが崩れる。
「いただきっ!!」
生まれた隙を突いて、ウェンディの双剣がモンスターの腕を切り落とす。

づぼっ!!

モンスターの胴体から出てきたのは、もう一つの頭だった。
今までの頭はウェンディを追い続け、新たな頭はエリザベスを睨み付けた。
モンスターは上半身でウェンディに対応し、下半身…足を使ってエリザベスを攻撃し始めた。
戦斧は防戦一方となる。
双剣の攻撃も届かなくなりつつあった。
「な、何よっ!!」
ウェンディが叫ぶ。
切り取られたモンスターの腕と足が再生を始めていたのだ。

 
「空けて!!」
後方からイブの声が飛んだ。
次の瞬間、捕縛魔砲がモンスターを包み込んだ。
モンスターの動きが止まる。
「先ずは!!」
とウェンディの双剣が、腹から突き出た頭を切り落とした。
エリザベスの戦斧が、脳天からモンスターを真っ二つにした。
「ウェンディ!!」
エリザベスが呼びかける。
「あの金色の玉を殺って頂戴!!」
ウェンディは返事をするより先に身体が動いていた。
パシッ!!
っと玉が破断された。
と、同時にモンスターが崩れ落ちていった…

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