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2010年10月 9日 (土)

ザ・パワードスーツ(装甲強化服)-その3の裏- 

「足の具合はどう?」
ゴールラインを切ったウェンディにアリスがスポーツタオルを手渡しながら言った。
「怪我をする前より、調子が良いです。肉体のバランスの変化を補って余りあるポテンシャルを持っていますね。」
「それは、訓練すれば、更にバワーを引き出せると言う事?」
「装甲強化服はあくまでも装着者のパワーをアシストするだけです。しかし、その過程で装着者の潜在力を引き出し易くしてくれるのです。つまり、装甲強化服を着てトレーニングすると、着ないでするより効率良く肉体強化を行えるのです。」
「それはあたし達にも言える事なのね。訓練してパワーアップできるとなると、マスマス男に戻れなくなってしまうわね♪」
「い、いえ。皆さんにはそれなりのスキルがありますから、特に訓練なんか必要ありませんよ。ボクなんか、走るしか能がないんですもの。」
「そうねェ~。貴女にはイロイロと覚えてもらわないといけない事もあるし。特に貴女の場合、怪我の事があるから、この先も女の子で生活し続けなければならないものね♪」
「…って、今夜も特訓ですか?」

翔=ウェンディが一歩引いたのには訳があった。
夜の「特別訓練」とは、彼女の「女を磨く」…とは名ばかりで、翔は先輩二人に良いように弄ばれるのだ。勿論、それは性的な快楽を伴うものであり、思い出しただけで、翔は顔を赤めると伴に、股間に僅かではあるが染み出てくるモノを感じていた。
「シ、シャワー…浴びてきます。」
翔は逃げる様にして二人の前を辞した。

 

 
装甲強化服の「装甲」はピタリと肌に張り付いた一枚の布である。マックスパワーでは鋼鉄よりも固く、衝撃を吸収するプロテクターともなる。が、平時は殆ど皮膚と同化し、女の柔肌そのものとなる。
運動すれば、汗もかく。パワーアシストの効果で、多少の運動では汗もかかないが、訓練で全力を出し切れば、それなりの汗をかくのだ。
汗に濡れた体操服とブルマを脱ぐ。先輩方程ではないが、それなりに膨らんだ胸を抑えてくれるスポーツブラ、ショーツも脱いでシャワーの下に立った。
身体が暑いのは、訓練で全力を出し切ったためだけではなかった。アリス先輩の言葉に肉体が反応してしまうのだ。
翔は胸を洗っていた手を止め、股間に伸ばしていった。そこは、電磁溶液の充填/排出をおこなうアタッチメントとなっており、鋭敏なセンサーが集中しているらしい。
先ずはそこを清潔にしなければならない。と、そしてここが装甲強化服の弱点であるから充分に鍛えなければならない。と、
夜の特別訓練では、先輩達にそこが重点的に攻められるのだ。

が、与えられる刺激は「快感」として翔の脳を揺さぶる。いつしか、本物の女が秘部を責められ性的な快感を享受しているのと同じように、自らの女体を悶えさせ、悦楽の喘ぎを口にしていた。

ビクリ!!

刺激が背筋を昇ってくる。
汗と、汗以外の体液に汚された所を清潔に保つために伸ばした手の指先が、鋭敏なセンサーに触れたのだ。
「あん、ああん♪」
シャワールームの鏡の中でウェンディが愛らしく悶えていた。
(これがボクなのか?)
先輩達のような成熟したオトナの魅力には程遠いが、初々しさが男心を刺激する…
(こんな娘が彼女だったら…)
と思う一瞬後に、その娘が自分自身であると思い出す。

この先も、この姿のままとなる…
「女」のフリをして、「女」としての幸せを求めてゆくしかないのだろうか?
「女」の幸せ?って、結婚とか…この娘にウェディングドレスを着せたら、なかり可愛らしい「お嫁さん」になることだろう。
しかし、彼女の隣に立っているのはボクではない。ボクより背が高く、逞しく、ハンサムな青年に違いない。
ウェディングドレスに包まれたボクが見上げると、優しく肩を抱き寄せる。ゆっくりと、その顔が近づいてくる。ボクは瞼を閉じて、彼の行為を待つ…

(って、ボクは何を考えているんだ!!)
と気を取り直そうとするが…
「あん♪ああ~ん!!」
と、股間に置いていた指が、アタッチメントの奥に滑り込み、そこかしこを刺激してまわった。
あまりの快感にガクガクと膝が崩れ、シャワーの降りしきる床の上に座り込んでしまった。

(ボクが男性に抱かれるの?)
壁にもたれた背中がずるずると滑り落ちる。仰向けになり、膝を立てた格好になった。
まるで、女性が「男」を迎え入れるみたい…

翔の脳裏に、再びあの男が現れていた。
裸の上半身が見えた。翔に覆い被さるように伸し掛かってくる。視線をずらすと腰から下も見えた。
下半身も裸であった。彼の股間には勃起したペニス…翔自身のモノよりも二回り以上もあった…が、股の間に圧し付けられていた。

スルリッ!!

彼が腰を振ると、ペニスは翔のナカへと潜り込んできた。
「あん、ああん♪」
そこから、甘美な刺激が広がってくる。彼が腰を揺らす度に快感がもたらされる。
「ああん、あん、あん♪」
彼が腰を振るリズムに合わせて翔も喘ぎ声を漏らしていった。

「ああん♪イクぅ、イッちゃう~~!!」
翔は彼に抱かれている妄想に取り込まれていた。彼のペニスと思い込んでいるのは、自らの指であった。激しく挿抜を繰り返し、翔自身を絶頂に導こうとしていた。
そして…

「あっ、あ、ああーーー!!」
シャワールームの中、翔は嬌声を張り上げて達していた。

そして我に返る。
(ボ、ボクは何をしていたのだろうか?)
バスタオルで体を拭きながら現れた翔は
「随分、長く浴びていたわね♪」
「ナニをシていたのかしらね♪」
と先輩達から、からかいの言葉を浴びせられ、更に全身を火照らせるのだった。

 

 

「本物が欲しくなったのかしら?」
ベッドの上で喘ぐ翔にアリスが声を掛けた。
翔のアタッチメントに挿入されているのは、片側をアリスの股間に填められた双頭のバイブレーターだった。
妄想の中ではあったが、「男」に抱かれて女としての快感に目覚めてしまったのか、翔の反応が今イチなのだ。
「イブちゃん♪準備してくれないかしら?」
「良いの?勝手に決めちゃって。」
「ウェンディの為なのよ。彼女には早く一人前になってもらいたいの♪」
「ワタシは責任取れないからね!!」
とイブは別室に向かった。そこに設置された装置が作動し始める音が響いてくる。
「しばらく掛かるから、それまではコレで我慢してね♪」
アリスは別のバイブレータを翔のアタッチメントに挿入した。

「ああん、あ~ん♪」
スイッチが入るなり、翔は喘ぎ、悶える。
が、
「やはり…ね…」
アリスは、昇り切れない翔の傍らで愛撫を続けながら、その時が来るのを待っていた。

 

 
「お待たせ。」
と男が入ってきた。
「装甲強化服を脱ぐのも久しぶりだから、何か落ち着かないな♪」
「余計なモノがぶら下がっているからね♪でも、今はソレが必要なんですからね。」
「判ってるわ。コレでウェンディちゃんに本物のオトコを教えるんでしょ?」
「判ってるなら、もう少し男っぽく喋ってもらえないかしら?」
「か、関係ナイだろ?始めるから、そこをどいてくれないか?」
と、アリスに替わりウェンディの上に覆い被さってゆく。
「コレが本物のオトコだよ♪」
翔のナカに、彼のペニスが潜り込んでいった…

 

 
「今日はイブがいないから、持久戦ね!!」
長剣をキラめかせてアリスが斬り掛かってゆく。
「ボクは大丈夫ですよ。」
高々と跳躍するウェンディ。まるで羽が生えているかのように、宙空から舞い降りながら、双剣でモンスターを切り割いてゆく。
「ボクがこいつを倒したら、今度は大神さんに抱いてもらいたいな♪」
「慢心はダメよ!!今はモンスターに集中して!!」
「じゃあ、約束ね♪」
とウェンディはダッシュすると、モンスターの体を文字通り駆け上っていった。

「はあーーーっ!!!!」
双剣を構えると左右から袈裟掛けに振り下ろす。クロスした腕が反転すると逆さに切り上げ、再び振り下ろされる。
凄まじいスピードで刃がモンスターを切り刻んでゆく。

タンッ!!

バク宙して降り立ったウェンディの背後で、モンスターの残骸が塵となって消えていった。
「アリスさん♪ヤクソクですよ♪♪」

その日のウェンディは神々しく輝いていた。

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