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2010年8月21日 (土)

勇者vs…(1/2)

[インターネットには悪魔が巣くっている]

もう何年も前から、そんな事が言われていた。
確かに、平日の真っ昼間に毎日のようにネットカフェに入り浸っているなど、悪魔に魅入られたかのようである。

 

ゲストIDでオンラインゲームに参入する。装備もスキルも何もないが、構いはしない。ボクは秘密の場所にこれまで集めた装備を保管しているのだ。
勿論、その中には魔法道具もある。スキルを保管できる奴もあるので、ボクはログアウト前の装備とスキルに回復できるのだ。

今日も午前中にアイテムの収集を行い、午後には魔王へのアタックを敢行することにした。
この魔王は、ここしばらく掛きりになっている奴で、なかなか攻略できないでいる。
効果的な攻め手がないかと、アイテムを漁ってはいるのだが、なかなか「当たり」を引く事ができなかった。

結局、午前中の収穫は「綺麗な音色の笛」「変身薬」「知恵の付く髪飾り」「踊り娘の衣装」ってな感じである。今日のアイテムから考えられる攻撃方法は「変身薬」で女に変身して「踊り娘の衣装」を着て魔王に近づき、「綺麗な音色の笛」を吹いて油断させておいた所でトドメを刺す。詳細は「知恵の付く髪飾り」が教えてくれるのを期待する…

半分自棄で本日の魔王攻略の方針を決めた。
一旦、秘密の場所に戻り、装備を換装する。
防具を脱ぎ、下着になると変身薬を飲み込んだ。ボクの姿は一瞬で美女に変わっていた。
踊り娘の衣装を着ると、流石にらしく見える。が、ボクには踊りのスキルなどないので、何もできない。
そこで知恵の付く髪飾りを頭に装着する。いくつかの踊りの型を覚えていた。
同様に、笛の吹き方など何も知らないのに、綺麗な音色の笛を手に取ると、数曲の楽譜が記憶された。
まあ、何とかなるか…と、いくつかの薬と魔道具、そして短剣を隠し持って魔王の居るダンジョンに降りていった。

ザコは簡単な魔法を唱えるだけで排除できた。次第に敵も強くなってゆくが、慣れない短剣でも戦いを繰り返せば戦士のスキルが、この体に合った戦い方を学習してゆく。
最後の衛兵を倒した所で回復薬が底をついた。魔王と対峙するには短剣一本と心もとないが、「女」の体で奴を弄落できれば、何の問題もない筈だ。

ボクは魔王の間の扉を開いた。

「綺麗な音色の笛」を構える。メロディは何度も繰り返し頭の中を巡っている。この笛の音に合わせて、ボクのような美人が舞い踊れば、流石の魔王にもスキが出来るに違いない。
ボクは息を吸い込み、笛に吹き込んだ。

?!?!?!

確かに、綺麗な音は出た。が、それは一向にメロディにつながらない。思うように指が動かなかった。
踊りにしても同じだ、脚はステップを踏めていない…
「ほう♪変わった趣向だな。だが、出直してきた方が良さそうじゃないか?」
と魔王が言い放つ。
(練習不足でした)と髪飾りがコメントする。
今更遅すぎる…

「まあ、お前の容姿は俺の好みだ。俺の元で練習してゆくか?」
「よ、宜しいのですか?」
ボクは笛を吹くのを止め、魔王に聞き返した。
「何も問題はない。もっと近こう寄れ♪」
経過はどうであれ、魔王の懐に入れるのであれば、当初の目的を達成できるかも知れない。
ボクが近づくと、魔王はグイとボクを抱き寄せた。
「たとえ変身薬で与えられた姿と言え、俺の好みを知り尽くしたような容姿をしているな。関心したぞ。だが、一度落ちてしまうと、その姿が失われてしまう。俺の魔力でその姿を固定させてもらう。」
そう言うと、キスをするようにボクの口に吸い付くと、奴の唾液がボクの口の中に送り込まれてきた。
髪飾りが、それを飲み込むなと警告してくるが、息苦しさに耐えられず、奴の唾液が喉の奥に消えていった。

「次は、その姿で俺に奉仕してもらおうか?」と奴の瞳が輝いた。
ボクは奴の腕から解放されると、着ていたモノを全て脱ぎ去り、奴の前に跪いていた。
目の前に奴の巨大なペニスがあった。ボクは操られるように、ソレを両手で支えると、ボクの口に咥え込んでいた。
命じられるままに奴に奉仕する。
奴のペニスが脈動すると、大量の精液がボクの口の中に放たれた。ボクは喉を鳴らして、それを飲み込んでいた。
美味しくはない。が、髪飾りはさも美味しそうにそれを飲むべきだと教えてくれる。

(待てよ!!)

何故ネットゲームをプレイしている「ボク」が、美味しいだの不味いだの言えるのだろうか?全てはダメージ等の数値で表されるものではないのか?

「そのまま、俺の膝の上にあがれ。」
とボクを抱き締める。抱え上げられ、尻の下に隙間ができた。
ボクは全裸である。剥き出しの下半身…股間に触れるモノがあった。
奴のペニスだ。

奴は位置を定めると、その上にボクを下ろしてゆく…奴のペニスがボクの胎内に入ってくる。皮膚が引き裂かれるような痛みに襲われる。
髪飾りはそれをも快感と捉えるべきだと言う。
更に、声を…淫声・艶声・嬌声を発するべきだと言う。
確かに、今、何かを言おうとしても、それが意味のある言葉とならない事は判っている。だからと言ってオンナのように喘ぎ声をあげる訳にもいかない。

(このままではダメだ!!)

ボクはメニューを開くと急いでログアウトした…

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