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2010年8月 8日 (日)

「影」遣い

「影」を「怖い」と思った事はないだろうか?

ま昼の足元に僅かに、しかし、くっきりと浮かびあがる影、夕日に細長く伸び切った影、夜道のいくつもの街灯に照らされて、濃淡のついた幾つもの影…
「影」はいろいろある。…が、影は鏡と同じように、その人のありのままの姿を写し出す。
それは、白黒であるが故に鏡よりもくっきりと描き出してしまうのだ。

逆に言えば、「影」の形を変えてしまえば、その人の本質さえも変えてしまう事が可能なのだ。

 
ボクは悪魔とそういう契約をしたのだ。

 
ボクに与えられた魔力は「影の形を変える力」だ。
「影」が変われば、当然、その本人に影響が及ぶ。直接、本人に魔力を行使する訳ではないので、ボクの仕業である事が解らない筈なのだ。
ボクは更に念を入れる。
ボク自身の影を弄るのだ。背を縮ませ、それに合うように手足を細くする。ちょっと目には可愛い小学生だ。
建物の影を伝って、目標に近づいてゆく。夕日に伸びた影が、ボクの目の前で揺れている。

ダンッ!!

ボクが一歩踏み出し、力一杯「影」を踏み付けると、奴は身動きが取れなくなる。
異変の原因を求めてあたりを見ようとするが、首が回らないのだ。目だけを必死に動かしているに違いない。

いつもなら、そいつの頭に天使の輪っかを付けてやるのだ。
乱暴者も天使になれば大人しくなると思ってやった事だが、効果は覿面だった。
ボクが足を放すと、そいつはフラフラと歩き始めた。その足は躊躇う事なく車道に向かう。そこに暴走トラックが突っ込んできた。
そいつは即死…呆気なく昇天してしまったのだ。
ケースは違えど、天使の輪っかを付けてやると、皆すぐに死んでしまうようだ。

しかし、奴は死なせるだけでは生ぬるい。
だから、ボクは手の込んだ変形を奴に加える事にした。
先ずは髪の毛を肩まで伸ばさせた。前髪は綺麗に切り揃えた。
次に着ている服をスカートに変えてやる。一気に広がった裾に、奴は戸惑っていた。
これで胸を膨らませてやれば、奴は完全な「女」になる!!
ボクは慎重に形の良いバストを描いてあげた。

「な、なんだ?あ、ある…な、ない~~…」
奴の情けない叫びが聞こえた。
首のところに喉仏が突き出ていたので削り、拘束を解いてやると…
「あ、あ~ん…」
と愛らしい声で泣きながら、その場にしゃがみ込んでしまった。

 
ボクは一旦、物陰に隠れて元の姿に戻った。
更に、追加の細工を施した上で、奴の所に向かった。
「どうしたの?」
と優しく声を掛けてやった。
奴は顔を覆っていた手を外し、ボクを見た。
「お、お前… お前の所為か?」
「あのォ、どこかでお会いしましたっけ?」とボクは知らない素振りをする。
「遊びで付き合ってやったのをネに持って、こんな事をしたんでしょ!!」
ピンポ~ン♪正解です。
だけど、ボクはおくびにも出さず、
「貴女とお付き合い?女の子同士なんて考えられないわ。」
「アタシは、…?!」
奴はそう言いかけて、首を傾げた。
「お…れ…は、男だ…なのよ?」
相当に意識しないと、言葉遣いが女の子のものになってしまう事に戸惑っているようだ。
ボクはそんな事には構わずに、
「ええっ!!スカートを穿いてるのに?オカマさんなの?♪」
と言ってやった。
「ち、違うわ!!何故か突然、こうなっちゃったのよ!! お洋服だけじゃないわ!!中身もみんな女の子だし、喋る言葉は自然と女の子言葉になっちゃうし、すぐに泣いちゃうし、気が付いたら女の子座りしてるし。みんな、みんな、あんたの所為なんでしょ?」
とまくしたてられた。
「変な言いがかりは付けないでもらえないかしら?手術もしないで男が女になるなんて、あり得ないでしょ?」
「だ、だってスカートなんて… アタシはズボンを穿いていた筈なのよ!!」
とべそをかいている。どこから見ても、奴は女の子だった。

「ねぇ、場所を変えて少し落ち着こう?」
と、奴を立ち上がらせた。
そして、そのままボクの部屋に連れ込む事に成功した。

 

 
「貴女、ボクの事を知ってるって言ったわよね?貴女とボクの関係って、何だったの?」
「言った筈よ。付き合ってたの。もっとも、アタシは遊びだったから、他の娘ともイロイロやっていたわ。あんたには考えられなかったようだけどね。後生大事にしていた処女をこんなのに散らされて…だから、アタシをこんな風にしたんでしょ?」

「一つ聞いて良い?」
「何よ?」
「貴女はまだ処女なの?」
そう聞かれた途端、奴は顔を真っ赤にした。
「し、知らないわよ。そんな事…」
「じゃあ、確かめてあげましょうか?」
そうは言ったが、ボクは奴が処女である事を知っている…そういう風に奴の影を弄ったのだ。
「確かめる?」
「そうよ。そこに寝転がってみて♪」
戸惑ったままの奴は、意外と素直にボクの言葉に従った。
そのまま、スカートを捲って中を覗き込む。
「厭ッ!!」
と口では言うが、奴は何の行動も起こせない。
「女の子同士じゃない♪恥ずかしがる事ナイでしょ?」
そんな訳ないが、奴はそういうものだと思って大人しくなった。ショーツを脱がす時には、自ら腰を浮かしてくれた。
脚を上げてVの字に開かせた。
ボクの前に奴の「女の子」の股間が露になる。
その中心に指を突き立てると、
「ああん♪」
と愛らしい艶声をあげた。

「じゃあ、本格的に確かめるわね♪」
と、ボクは自分のショーツを降ろすと、魔力で造ったペニスを勃起させた。
太く、硬くなったペニスを、奴の股間に突っ込んでやった。
奴は痛みに顔を歪ませる。
「痛いのは最初だけ♪即に気持ちよくなるから…って言ったのは、貴女だったわよね?」

その言葉に、奴の目が見開かれる。
「どう?気持ち良くなってきたかしら?」
「そ、そんな訳ナイでしょ!!イタイ、痛いわよ!!!!」
「確か、ボクもそう言ったよね?」
「お願い!!許して!! もう裂けちゃいそう!!」
「アハ♪同じコト言ってる。ほら、血が染んできたよ。ちゃんと処女だったんだね♪」
奴はそれっきり何も言わず、ただ、涙を流し続けていた。
ボクはボクの中に溜まっていた白いモノを、奴の子宮めがけて送り込んでやった。

 

「ふう♪」
とボクはため息をついた。
これで奴も思い知ったことだろう。もう二度とボクのような辛い思いをする娘は現れない筈だ。
もっとも、今の奴には女の子を泣かす為の凶器が存在しない。
それに、これから最後の仕上げをしてあげるのだ!!

ダンッ!!と奴の影を踏み付けた。
ボクはその頭の上に、これまでと同じ天使の輪っかを付けてやった。

足をどける。
自由に動ける筈だが、彼女はその場にうずくまったままだった。
「どうしたの?」
と聞く。
ゆっくりと彼女が頭を上げた…

「赤ちゃんが…月が満ちれば生まれてきますと、赤ちゃんが言ってます。」

頭に輪っかを乗せた彼女は「天使」ではなく、どうやら「聖母」になってしまったらしい。
その神々しい微笑みの前に、ボクの魔力は力を失ってしまったみたいだった。

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