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2010年7月 9日 (金)

憑依 ~由宇美~

俺は死んだ筈だった。
この世に未練など残していない筈だったが、俺は成仏できずに街を彷徨っていた。

そんな俺が、何かに惹かれるように、その家の前に留まっていた。そこから先にも、後に戻ることもできなかった。俺は最後の選択肢を選んだ。

玄関の扉は開ける必要は無かった。幽体である俺は、ドアだろうと壁だろうとすり抜けてしまう。
…そして、俺の前。ベッドに女の子が眠っていた。
脇のテーブルには、水が僅かに残ったガラスコップ。空になった薬瓶。そして綺麗に重ねられた数通の封筒…表に「遺書」と書かれている。

この娘は本当に死んでいるのだろうか?

息をしているか確かめようと、彼女の頭に顔を近づけた…
次の瞬間、俺は彼女に吸い込まれる。

そして、俺は「三原由宇美」になった。

 

 
男である「俺」が、女=女子高生でいる事は、苦痛以外の何物でもなかった。更に、通学で使う満員電車は痴漢の宝庫であり、さんざん嫌な目にあってきた。
「由宇美のその肉体じゃ男達も理性を保ってられないよ♪」親友の芳恵にも、そう言われる。
自分が「女」であることを認めたくない一心で拒み続けていた女性専用車に乗ることも、仕方ないと諦めたのだ。

 
そんなある日、何かの拍子で俺は再び幽体状態になった。その俺の目の前で由宇美が女性専用車に並ぶ列から離れてゆく。慌てて後をついてゆくと、噂では一番痴漢が出る確立の高い車両に乗り込もうとしていた。
(由宇美が自分から痴漢に遭おうとしている?)
そんな筈はない。俺が憑依した時には、既に彼女の魂は存在していなかったのだ。考えられるのは、どこかの変態男が由宇美の体に憑依したのだろうと言う事…
借り物とはいえ、今迄俺の肉体であったのだ。愛着がない筈もない。見知らぬ野郎に辱められるよりは…と、俺は由宇美の後ろに立っていた男に憑依していた。

やはり、俺は「男」だった。理性を保とうと努力はしたが、由宇美の魅力の前には刃が立たなかった。俺は一線を超え、由宇美を犯してしまっていた。

俺はそれからも毎日のように由宇美の肉体を弄んだ。由宇美に憑依した男もそれを悦んでいるようだった。
そして、俺はある事を思いついた。由宇美に憑依している奴の肉体に俺が憑依し返し、由宇美の姿の奴を犯してやる。奴の精神は自らの肉体に弄ばれる事に耐えられるかと…

 
俺は奴の住所を探り出した。
その日は早めに家を出た。奴が幽体離脱する前に奴の所に行くためだ。
タイミングは問題なかった。奴は由宇美を部屋に招き入れた。
「ここで憑依してもらえないかしら♪」
「良いのか?」
「その為に来たんだもの♪」
奴にも解っていると思う。自分自身に犯されると知り、パジャマのズボンを大きく張り出させていた。

「じゃあ行くね。」と奴が意識を集中させる。
ポンッと俺は由宇美の肉体から弾きだされた。そして、俺は目の前の男に憑依した…

 

 

俺は疲れ果てていた。
先日、保健医の先生に憑依した時は夕方までヤり続ける事ができたが、この肉体では正午まで保つか心配になってきた。男と女の差異…射すモノがあるのと、際限なく快感を享受しているのでは、最初から限界は違っている。が、それ以上に奴の肉体は精力が圧倒的に不足していた。

「ちょっと休憩。お昼ごはんにしましょうよ。」と俺が体を離す。奴は由宇美の顔で不満を現す。その表情に挫けそうになるが、限界は限界なのだ。
これ以上、由宇美の艶っぽい顔を見ていては何もできなくなる気がして、一旦憑依を解こうとした。

(?!)

離れられない?
いつもであれば、簡単に憑依が解け、奴の魂を簡単に押し退けて由宇美の肉体に戻れるのに、今日はこの男の肉体から出る事ができないのだ。
「どうしたの?」と奴が不信がって聞いてきた。

「あなた、こっちの肉体に戻れる?」
俺の意思で出られなければ、俺が由宇美の肉体から弾かれたように、奴にこちらに戻ってもらえばここから弾かれると考えたのだ。が…
「え?戻るってどういう事?あたし、まだ家には帰りたくないよ。もっとイッパイ気持ち良い事シたいんだもの♪」
俺は背筋に冷たいモノが流れ落ちるのを感じた。奴は俺の前では「あたし」等と言った事はない。奴の家はここであり、「帰る」と表現される家は由宇美の家なのだろう。
奴は自らの肉体に犯され、自己認識が危うく…いや、既に崩壊してしまっているのではないだろうか?自分を「由宇美」本人だと認識してしまっているような素振りだ。
確かに、やろうと思えば憑依した魂が彼女の過去の記憶を取り出すことは可能だ。奴の自己認識が崩壊した際、由宇美の記憶から、自身を由宇美と思い込むのもあり得ないことではない。第一、奴の現在の肉体は「三原由宇美」なのだから…

 
俺は考えてみた。
俺は慣れたとはいえ、女でいる事を辛く思っていた。折角与えられた第二の人生であるのだが、俺は俺自身が「男」であると認識し続けていた。
だから、これはチャンスなのではないのだろうか?
由宇美に憑依した奴は「女」である事を積極的に受け入れていた。そして、自己崩壊…
奴は「三原由宇美」となった。
そして、奴の「男」の肉体は空いている。俺が貰い受けても、誰からも文句は出ない。
俺はもう「由宇美」である必要もない。俺は生粋の「男」に戻れるのだ。

 

「由宇美。そんなに気持ち良い事したいなら、先ずは俺のペニスを勃たせるんだな。」
俺がそう言うと、奴は愛らしく「ウン♪」と言って、俺の股の間に潜り込んできた。
俺が何も言わないでも、奴は愛しそうに元の奴自身の…俺のペニスを咥えていた。

「勃ったよ♪」と奴が顔を上げる。その淫らな表情が何とも言えない。
「ねぇ、早く頂戴♪」と両脚を広げ、指先で肉襞を広げている。

「俺」は「女」のマンコに、硬くなった俺のモノをぶち込んでやった。

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