« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月 4日 (金)

出会い(1/2)

「すみません。公会堂って、この先で良いのかなァ?」
その男はやたら軽い口調で道を尋ねてきた。手にしたチラシは現在公会堂で上演している劇のものだった。
「ちょっと判り難いかも知れませんね。丁度通り道ですから、案内しますよ。」僕はそう言って、男の前に立って歩き始めた。
この街の道は簡単な地図では平行に見える道も、かなり斜めに走っているので、一本間違えるとなかなか辿り着けなくなるのだ。それでもしばらく歩けば公会堂の茶色の建物が見えるようになる。
「ほら、あれが公会堂です。」
「ありがとう。助かったよ。そうだ!まだ開演まで時間がある。良かったら、そこの喫茶店でお茶でも奢らせてくれないか?」
僕は、やや強引に男に腕を引かれて喫茶店に連れ込まれた。
「コーヒーで良い?」
と男は勝手に注文していた。まあ、金はこの男が払ってくれるのだから文句は言えない。男は運ばれてきたコーヒーに勝手に砂糖とミルクを入れてしまった。
「ああ、この砂糖はカロリーオフだから気にしなくて良いヨ~♪」
と勝手に話を進めてゆく。
「君みたいな可愛い娘に道案内してもらえるなんて、俺って幸せ者だね♪」

…ああ、またか…
何故か、僕はよく女の子に間違えられる。そして、その度に間違いを正してやっているのだ。
僕は手にしたカップからコーヒーを一口飲み込み、喉を潤してから言った。
「すみませんが、僕は男なんです。ナンパなら他をあたってもらえませんか?」

男の表情が一瞬固まる。
しかし、その顔を僕はそれ以上見ていられなかった。
何故か、辺りに霞のようなものが立ち込め、辺りの音が遠退いていった。
僕は気を失っていた。

 

 
そこはベッドの上のようだった。
但し、まともな状態ではなかった。両手首、両足首に紐が巻かれ、大の字に固定されていた。更に、服も剥がされて全裸になっていた。毛布なども掛けられていないので、僕は股間を晒していた。
「お嬢ちゃん。目が醒めたんだね?」と男の声がした。
「見れば判るでしょう。僕は男です!!」
「判ってるよ、そんな事わぁ。折角の薬が無駄になっちゃったんだ。現実を直視してたらヤんなっちゃうダロ?」
「薬って?」
「女の子を思い通りにして、アンな事やコンな事をさせてくれる有り難いお薬だったんだァ。それが、飲ませた相手が可愛子ちゃんだと思ったら、野郎だとォ?悔しいからホテルに連れ込んで、女の子の替わりをしてもらったんだァ。」
と親指を挟んで僕の方に突き出した。
「余計なモノさえ見ないようにすればァ、アンタのオ○コは締まりが良くて最高だったゼイ♪」
僕はようやく、先ほどから気になっていたお尻に存在する違和感の正体が判った。薬の所為で僕はこの男の言いなりになって、尻の穴を差し出してしまったのだろう。
「でも何で?そんな事を言う為に僕を縛り付けているの?まだ薬が効いているうちに放り出してしまえば良かったのに。」
「アンタ、結構頭が良いなァ。それをしなかったのには二つの理由があ~る。第一にホテルを出る時に独りと言うのは、女に逃げられたように見られる。勿論、男同士でいる所など論外だ。俺のイメージの問題だけどネ♪入る時は巧くいったケド、出る時も巧くいく可能性は…低いダロ?それに、第二の理由…」
男は言葉を切ると、大きく咳払いした。

 
「アンタに惚れてしまったッ!!」
 

「な?僕は男ですよ!!」
「俺も男同士なんか嫌ダ。だ~から、アンタは女だという事にスる!」
僕は二の句が継げなかった。
「今、手下に服を用意させているネ。もちろん可愛らしいドレスだ。先ァずはそれを着てホテルを出~る。行き先はァ俺のダチの美容師の所だ。誰が見ても女に見えるようにメイクしてくれるネ。」
どうやら僕には選択肢はないみたいだ。

ピロロンと男の携帯が鳴った。
「構わずに入って来い。4階だ。」
どうやら男の「手下」とやらが来たようだ。男がドアを開けしばらくすると、紙袋を抱えた少年が入ってきた。
「兄貴ぃ、えらいベッピンさんですねぇ。」手下の少年はちらりと僕を見てそう言った。どうやら、僕が男だとは気付いていないようだ。
「こいつは中を見ずに処分しておけ。」と中身を出した紙袋に僕が着ていた服を詰め込んで手下の少年に渡した。
手下の少年が出ていくと、
「さてと。俺は手荒な真似はしたくはないんだ。判るよね?アンタの着ていた服はもうない。しかァし、ここには新しい服がある。判るよねェ?」
他に選択肢はない。僕が頷くと、男は僕の手足を固定していた戒めを解いてくれた。テーブルの上に置かれているのが女物の服である事は間違いない。僕はベッドから起き上がると、一番上に乗っていたブラジャーとショーツを手に取った。

僕の着させられた服は「ゴスロリ」と呼ばれる黒を基調として、白いフリルをあしらった少女趣味のドレスだった。厚底のブーツは歩き難く、男の手を振りほどいて逃げ出すことも難しそうだ。
ホテルを出ると手下の少年が運転するクルマが待っていた。

そう遠くない所でクルマを降りた。
モデルや芸能人のような女の子達が鏡の前に並んでいた。僕達は奥の個室に通された。
「アンタが潤ちゃんのハートを射止めた幸運なお嬢さんね?化粧っ気がなくて、と言う事は肉体の相性がばっちりだったんだ。任せときなさい。アタシがばっちり潤ちゃん好みの顔を造ってあげるから♪」と、ゴスロリ付属の帽子を外した途端、絶句して男=潤ちゃんを振り返った。
「これから俺好みのオンナに仕立ててゆくんだ。惚れちゃったんだ仕方ないだろ?」
「よくも臆面もなく惚れたとかヌかせるわね?任しときなさい!見違えるようなオンナにしてあげるからネ♪」

 
鏡の中の女の子が僕自身とは、到底思えなかった。
「じゃあ、次行くぞ。」と潤が僕の手を引いてゆく。店の前に停めていたクルマに乗り込んだ。手下の少年が再びクルマを走らす。
着いた所は病院だった。厭な想像が頭をよぎるが、僕にはどうする事もできない。
「ココのセンセイが、俺の知り合いでサァ、あの薬もセンセイから分けてもらってるんダなぁ。」
誰もいない待合室を通り越し、どんどん奥へと入ってゆく。
最奥の扉を開けると、白衣の老人がパソコンの画面を食い入るように覗き込んでいた。その画面には全裸の美女達が卑猥なポーズで並んでいた。
「よお、センセイ♪元気してるゥ?」
「おう、潤か。今日は何の用だ?くすりはあと3日しないと手に入らないぞ。」
「薬の件は判~ってルよ。それより、この娘を診てやってくれないか?股間にヘンなものがあるんだ。チョン切ってもらえな~い?」

やはり、そう来たか…病院に連れて来られたからには、性転換手術を受けさせられる事は想定しないでもなかった。
「ふ~む。切っちゃって良いのか?」
「是非、是非♪」
「お前の事だから、このコの意見など、到底聞いてはいないのだろう?」
「俺が決めた事だ。文句~アルかなぁ?」
「一つだけ確認させてくれ。手術と薬とどっちが良い?外科的に処置しても良いが、最低でも一週間はオアズケになる。しかし、薬を使えば3日で綺麗になるぞ。もちろんオアズケなしだ。それでも切る方が良いと言い張るならヤってやるがな♪」
「何だヨ~ッ。そんなイイもんあるんなら、先に言ってくれなくちゃ♪」

僕はベッドに寝かされた。手の甲に点滴の管が付けられ、点滴と一緒に薬が体内に取り込まれるのだ。
「眠くなると思う。無理しないで眠ってしまいなさい。その方が薬が効き易くなる。」
僕は「ハイ」と言って目を閉じた…

 

出会い(2/2)

窓の外は夕焼けのように紅かった。何時なのかと時計を探すが、見当たらない。
近くには潤もセンセイもいなかった。点滴の管が外されているので、薬はもう規定量が投入されてしまったに違いない。
これで3日後には「女」になっているのか…
誰も見ていないので、僕はそっと股間に手を伸ばしてみた。スカートの裾をたくし上げ、ショーツの上から自分のモノに触れてみた。
それはまだ、そこにあった。3日掛かると言っているのだ。そう即になくなる筈もない。
しかし、幾分か小さく感じるのは気の所為だろうか?
ショーツの中に手を入れて、直に触れてみた。ソレはピクリと反応する。薬の所為で敏感になっているのだろうか?
しばらく弄っていると、まだしっかりと勃起するようだ。しかし、硬さは増しても、大きさは変わらないみたいだ。これは、このまま小さくなってクリトリスとなるのだろう。

僕の手は更に股間の奥に進んでいった。タマタマはまだ存在したが、袋の合間に溝ができていた。
ここに肉襞が出来、その中心に「男」を受け入れる為の穴…「膣」が出来上がっていくのだろう。
指先で溝を撫でていると、汗のようなもので湿り気がでてきた。
これって、愛液で濡れてるって事?
何故か怖くなって、僕は慌てて手を引き抜いていた。

 
トントンとドアがノックされた。
「起きてるかね?」
センセイの声に
「ハイ。」と言って、両足が剥き出しになっているのに気付き、慌ててスカートを被せた。
ガチャリとドアが開く。
「気分は悪くないかな?」
「だ、大丈夫です。」と入ってきたセンセイの方を向いた…

(?)

「どうしたね?」
僕の表情が固まってしまったのを見て、センセイが言った。
「あ、あああー…」と喉を震わす。
「こ、声が変わってる?」
「うん。今の君に良く合う愛らしい声になったね。これから、3日掛けて君の肉体はどんどん女らしくなってゆくよ。」

と、ドアの外から
「センセ~イ、まだ入っちゃダメですかぁ~?」と潤の声がした。
センセイが確認するかのように僕を見たので、ウンと頷いた。
「待たせたね。入って良いよ。」の声と同時に潤が飛び込んできた。
「クスリの投与は終わったし、効果も出てきている。もう出ていっても良いよ。ナニをしても構わないからね。どこか体調に異変があったら訪ねてくれば良い。」
「ありがとナッ、センセイ♪」
潤は僕を抱き上げると一目散に出口に走っていった。

 

「あん、ああん♪」
乳首を舐められただけで喘ぎ声が出てしまう。
乳首は敏感になっただけではなく、女の子のようにぷっくりと膨らんでいた。
潤はホテルの部屋に入るなり、濃厚なキスをしてきた。頭がくらくらしているうちに、背中のファスナーが降ろされていた。
潤の唇が喉から胸に這い進んできた。プラのストラップが落ち、片側の胸がはだけられる。
平たい胸にポツリと乳首が飛び出ていた。潤の唇は迷う事なくソコに向かっていた。
そして、目的地に着いた唇がソレに触れた瞬間…

ビクリッ!!

今まで感じた事のない、強烈な快感が体を駆け巡った。
「あ、あぁ…」
言葉にはならなかった。膝がガクガクと折れ曲がる。倒れそうになった僕を潤が抱き止めてくれた。
「我慢しないで、声を出してごらん。言葉にしなくてイイ。アアでもイイでも声を出せば楽になるし、気持ちも良くなる。」
そう言われて出した声は、艶めかしいオンナの喘ぎ声にしか聞こえなかった。
しかし、一度「声」をあげてしまうと、もう止める事ができない。潤に責められるままに喘ぎ声をあげてしまう。

潤は片腕で僕を支えながら、もう一方の手をスカートの中に滑り込ませた。
僕にはそれを拒絶する余力が残っていなかった。潤の掌が太股を昇ってくる。ゆっくりとお尻を撫であげると、その手を内股に潜り込ませる。
「おや、濡れているんだね。女の子になりたてなのに、もうこんなにグショグショにしているんだ。」
その手がショーツに入る。
「あっ、ああー!!」
僕は新たな快感に嬌声をあげていた。
「大きなクリちゃんだね♪もっと良く見せてくれないか?」とベッドに押し倒される。
服が脱がされ、下着も外された。
「勃起しているんだ。けれど、小さいままなんだね。」と潤が僕のペニス=クリトリスを口に咥えた。
「あっ、ああああああああああ…」
あまりの快感に意識が爆発しそうになる。これは女の人が「イク」っていう感覚なのだろうか?
僕の中の「男」の感覚では、練り上げられた快感を精液と一緒に撃ち出したい所なのだが、今の僕は快感だけがどんどん高みに昇り続けてゆくのだ。
「あん、ああん、あ~ん♪」
快感の頂を越え、僕の頭の中は真っ白になっていた。

 

お腹の中には潤の放った精液が詰まっていた。僕の下半身は潤の精液と僕の愛液、そして二人の汗にまみれていた。
シャワーを浴びにベッドを抜け出した。
風呂場の鏡に裸体を写す。潤にさんざん責められた所為か、胸に肉が集まり心なしか膨らんでいるように見えた。
シャワーのお湯を出し、汚れを落としてゆく。気が進まなかったが、お尻の穴に指を入れて潤の精液を掻き出していった。
お尻にシャワーを当てていると、膀胱が張ってきた。シャワーで流してしまえばトイレに駆け込むまでもないと、はしたないとは思いつつも膀胱の緊張を解いた。
いつもなら、シャーッとオチンチンの中を通り抜けていくのだが、今日は何故か股間を濡らしていた。オシッコは肉棒の付け根あたりから出ていた。
よく見ると、肉棒の先端は完全に塞がっていて、いよいよ「大きなクリトリス」としか言えなくなっていた。
早くも、僕はおしっこをするにも便器に座らなければならなくなっていた。

 
濡れた体を拭き終わると、僕は床に散らばった服を集めた。潤の服は綺麗に畳んで机の上に置いておいた。
僕の…元々の僕の服はもう処分されてしまっただろう…ゴスロリの服の一式を集め終えると、着るものはコレしかないと諦めつつ、ブラジャー、ショーツと身に着けていった。
ポシェットに化粧道具が入っていたので、鏡の前に座るとシャワーを浴びて落ちてしまった化粧を、なるべく元の状態に近づくように直していった。

「う~ん。起きてたのか?」とベッドで潤の声がした。
「今、何時だ?」と聞かれ、慌てて時計を見た。
「午前五時?」
「そうか、もうひと眠りする。」と毛布を頭から被ってしまった。
すぐにクークーと寝息が聞こえてきた。

 

僕はここで何をしているのだろう?
女の格好をして、女になる薬を入れられ、男に抱かれて尻の穴に精液を注がれて悦んでいる?
最初は自分の意思ではなかったとしても、何故受け入れてしまう?何故逃げない?

潤が僕に「惚れた」ように、僕も潤を愛してしまったのだろうか?
いや、それは単なる思い込みだ。今までは逃げ出すチャンスがなかっただけだ。そう、今はそのチャンスの時なんじゃないのか?何故逃げ出さない?
僕はベッドの上を見た。
潤は完全に寝入っている。

僕は広げた化粧品をポシェットに仕舞うと、厚底のブーツを履いて音をたてないようにドアの外に出た。
下に降りると手下の少年が乗ったクルマが待機していた。見つからないように、別の出口から出る。

慣れない靴なので、休憩をとりながら僕は自分のアパートに戻ってきた。ホテルを出たのが早朝にもかかわらず、着いたのは昼を回っていた。
隠していた合鍵でドアを開ける。
服を脱ぐのも面倒なので、そのままベッドに倒れ込んでいた。

 

 
「すみません。公会堂って、この先で良いのかなァ?」
その男はやたら軽い口調で道を尋ねてきた。手にしたチラシは現在公会堂で上演している劇のものだった。
「すみません。急いでますので♪すぐそこに交番がありますから、そちらで尋ねられたら如何でしょう?」僕はそう言って男の前を通り過ぎていった。
潤の行動は相変わらずだ。チラシはちゃんと最新のものになっているが…
変わったのは「僕」の方。潤がひと目見ただけでは気付かない筈だ。
お化粧で顔の雰囲気はいくらでも変わる。もちろん、あの時のようなゴスロリなんか着ていない。Eカップに膨れた胸を強調していれば、男の視線はそこから離れなくなる。
エクササイズでキュッと引き締まったウエストが胸と腰の豊かさを強調してくれる。もちろん、胸も腰も造りモノではない。
僕の肉体は最初の3日で完全に女性化したが、女性化した事で供給され始めたホルモンが、その後も僕の肉体を変化させていったのだ。

豊かな腰を振りながら遠ざかってゆく僕の後ろ姿を、潤はずっと眺めていた。

体験授業

俺達家族は妹の中学受験の説明会の為、聖華蘭女学園のチャペルにいた。兄の俺まで列席する必要もないのだが、これが済んだら久しぶりに外で食事をしようと言う事になり、仕方なく付いて行く事になったのだ。

礼拝の後、校長の挨拶が済むと細かな説明が続くとの事で父兄だけ残し、子供達は体験授業と言う事でチャペルから各教室へと誘導されていった。
「あなたもいらっしゃいな。」と係りの先生が俺を手招きした。
「付き添いで来ただけですから。」と断ったが、
「構いませんよ。体験してみるだけでもどうぞ。」と半ば強引に立たされていた。

誰もが勘違いするが、俺の方が妹より年上なのだ。しかし、妹の背丈は既に俺を抜いており、スポーツで鍛えた肉体は俺より遥かに逞しかった。
俺は少しでも格好良く見えるように、伸ばした髪を後ろで束ねているのだが、今日は「妹の為に少しは見栄え良くしろ。」と三つ編みにされてしまっているので、余計に女の子の間違われ易かった。
体格の差と、生来の童顔と相まって俺は彼女の「妹」と思われてしまったようだ。

 

「体験授業は体育です。持ってきた体操服に着替えてください。」と先生が言うと、俺の目の前で女の子達が服を脱ぎ始めた。妹もそうだが、皆若いながらも「女」の体をしている。特別な日だからと皆、気合いの入った下着を着けていた。
目の遣り場に困っている俺に…
「あなたは用意してきてないでしょう?予備の体操服を持ってきましたから、これに着替えましょうね。」と体操服が渡された。
「そうそう、あなたはまだブラもしてないでしょう?お姉さん達とのバランスもありますから、これを着けてくださいね♪」と、その上にスポーツブラがその上に乗せられた。
早い娘は既に着替え終わって準備運動を始めている。俺が戸惑っていると、
「遅れるといけませんから、お着替え手伝わさせていただきますね。」と強引にシャツが剥がされ、肌着も取られると、まっ平らな俺の胸にブラジャーが装着された。
「これはナイショね♪」とドラ焼状の肌色のクッションがブラのカップに詰められた。その上から体操服の上を被せられると、俺の胸は他の女の子と同じようにふっくらと膨らんでいるように見えた。

次にズボンが脱がされた。替わりに出されたのはブルマーだった。
「ごめんなさいね。今は短ズボンになってるんだけど在庫はこれしかなかったの。恥ずかしいかも知れないけど、ここには男の人の視線はないから気にすることないわよ。」
…あの~、ここにその「男」がいるんですけど…
俺にはそんな抗議さえできずに、ブルマーに穿き替えさせられていた。

皆が連れて行かれたのは広い体育館だった。中は様々なコーナーに分かれており、上級生のお姉さん達が学園のユニフォームを着て女の子達を待ちかまえていた。妹は早速、バスケやバレー等の球技のコーナーに走っていた。他には機械体操、新体操、チアリーディング、ダンス等のコーナーがあった。
「運動が得意でないのなら、ダンスの方に行ってみたら?ダンス部の方は結構激しいけど、研究会の方はおとなしいわよ。今日はフラダンスをやるとか言ってたかしら。」と、行き先を決められずにいた俺は、残った娘達と一緒にダンス研究会とやらのコーナーに連れて行かれた。
そこでは、既に4~5人の体操服の女の子にフラの衣装を着た上級生達が振り付けを教えていた。結局は俺も、彼女等に混じって振り付けの練習に参加してしまっていた。
「じゃあ、最後に通してみます。衣装を着けるから、ちょっと待ってて。」と部長さんが言うと、衣装の入ったカゴを手に部員達が集まってきた。あっと言う間に南国風のスカートを穿かされ、髪の毛に大きな花が飾られていた。
音楽がかかりダンスが始まると、俺は条件反射のように教えられた振り付けを披露していた…

 

「お疲れ様でした。記念にこれをどうぞ♪」と紙が渡された。いつの間に撮られたのか、衣装を着けてフラダンスをしている時の写真だった。それぞれ渡された人だけが写っている。
「へ~、綺麗に撮れてるじゃん♪」と俺の手から写真が奪われていた。取り返そうにも、相手は運動神経抜群の我が妹だ。
「恥ずかしがって破かれるといけないから、あたしが預かっとくね。あとで皆で見ようね♪」と俺に抗議する暇も与えずに、バックの中に仕舞ってしまった。

辺りを見るとほとんどの子達が着替えを終わらせていた。そして、フラダンスをしていた子達も皆、着替えの為に体育館から消えていた。
「諒ちゃんも早く行った方が良いわよ♪」と妹に急かされる。
「諒ちゃんなんて呼ぶなよな!!」とだけ言い残し、俺も着替えに戻っていった。
しかし、そこで待っていたのは、係りの先生だった。
「ごめんなさい。時間が圧しているの。着替えは後にしてチャペルに戻ってくれないかしら?」と紙袋が手渡された。その中には俺の着替えが入っていた。

このまま戻ればブルマ姿を晒す事になる。皆が体操服なら目立たなかったが、チャペルに戻れば体操服は俺一人だ。注目を浴びない筈がない。
躊躇っている俺の目の前を、最後の一人が着替えを終えてチャペルに向かっていった。
「体操服だと恥ずかしいのね。」と先生も察してくれたようだ。
「予備の制服のスカートと、上はベストで良いかしらね♪」
結局は女装だった。元の服に着替えると言う選択肢はないらしい。注目度を考えれば、スカートを穿くしかないようだ。

「最後のお嬢さんが戻られました。」
俺がチャペルに入ると壇上からの声に、結局は皆の視線が集まってしまった。両親は既に妹から話しを聞いていたようだ。
「良かったらここに入り直す?」とまで言われてしまった。
チャペルでの説明が終わると、学校案内と言う事で、数グループ毎に学園内の各施設を巡る事になった。またしても着替えるタイミングがない。校内を巡る間も俺はスカートを穿いたままである。
「結構溶け込んでいるんじゃない?このまま編入させてくれるかもよ♪」
「姉妹で通えたら素敵よね♪」
その間も好き勝手な事を言われ続けていた。

全てのイベントが終わり、ようやく着替える時間が取れた。元の服に戻り、借りた服は畳んで紙袋に入れた。これを返そうとすると、
「汗付いてるんでしょ。洗濯してお返ししなくちゃ。」と母さんが紙袋を取り上げた。
係の先生にそう言うと、
「わざわざ返しに来ていただかなくても結構ですよ。良かったら学校見学の記念に差し上げますよ。」と言われ、その後の食事会まで、紙袋は俺が持つ事になってしまった。

 

「いらっしゃいませ♪」
レストランの扉が開くと正装した男が満面の笑顔で迎えてくれた。
「可愛らしいお嬢様達に囲まれて、お幸せでいらっしゃいますね♪」とレストランの人まで俺の事を女の子と間違えている。俺が手にしている紙袋に印刷された学園のロゴの所為なのだろうか?
「なかなか良いお店ね♪」と評価する女性陣。確かに悪くはなかった。
…俺を女の子扱いするのだけは止めて欲しいのだが…

椅子が引かれ、皆が順に席に着いていった。
「今日はお疲れ様。なかなか良い学校だと思うよ。」
「諒ちゃんも気に入ったみたいだしね♪」
「俺が気に入ろうが入るまいか、関係ないだろう?」
「ダンスも出来たし、言う事ないんじゃない?」
「衣装を着てのダンスでしょう?後でもう一度写真見せてね♪」
「そんな写真、早く捨ててくれないか?」
「勿体ない。折角綺麗に撮れているのに…」
「俺は男だ。綺麗だとかは関係ない!!」
「でも、今日の諒ちゃん、本当に可愛いわよ。」
「花飾りがとっても素敵よね♪」

花飾り?

俺は頭の中が真っ白になった。
店の中に配置された鏡に顔を写す…

フラダンスの時に髪に挿された花は、いまだに俺の頭にあった…

肝試し

俺達がこの場所に訪れたのは三年ぶりの事だった。
「なんの変哲もない所なのにね。」
すっかり女の子らしくなった優子が振り返った。長い髪が風に舞う。
「僕等も、もう振り返らない方が良いのかも知れないね。」
一樹も大分逞しくなっていた。
俺は独り取り残されたような気分になっていた。

「ほら、あそこにお地蔵さん。何も変わっていないわね。」
草臥れた祠に地蔵尊が立っている。屋根の下とは言っても、かなり風化していた。

***
 
俺は三年前の夏の日を思い出していた。
仲良しの三人は優哉の田舎に遊びに来ていた。何もない所だけれど、自然だけは豊富にあった。
まだ遊び盛りの俺達は都会のような決まりきったような遊び道具が無くとも、何かしらを見つけ出しては、遊ぶネタに事欠かなかった。
野原を駆けまわり、林の中を探検し、池の中で泥まみれになって遊びまくっていた。

「肝試しをしないか?」
と言う優哉の提案に、俺達は村外れのお地蔵さんまでの往復を決行する事にした。深夜の母屋から忍び出ると、女の子の一美を間に挟んで、俺が前、優哉が後ろになって進んでいった。街路灯等なかったが、月明かりでそれなりに足元も解り、互いの顔も確認できていた。
が、林の中に入ると状況は一変する。
俺は懐中電灯のスイッチを入れた。足元は照らされるが、人工の光は陰影をはっきりさせる。得体の知れない影が木々の間に見え隠れする。一美の手が一層強く俺達の手を握りしめた。

永遠のような闇の時間は、突然終わりを告げた。
「林の出口だ。」と俺は足を早めた。
「は、走んないでよ。」と一美の声が後ろでした。つないでいた手はいつの間にか離れてしまっていた。
一美の声に立ち止まった俺の所に優哉と一美が辿り着くと、
「やっぱり怖かったんじゃない?」と責められた。多分、それは当たっているのだろう。が、俺はその事を認める事ができず、
「そ、そんな事ないよ。それより、先に行こう。あと少しだ。」と懐中電灯のスイッチを切り、再び歩き始めた。

地蔵の前まで来た。
「やったね。肝試し完了。」と俺がポーズを取る。
「何言ってるんだよ。まだ半分だよ。家まで戻らないと終わりにならないじゃないか?」と優哉。
「えー、またあそこを通るの?」
「他に道はないしね。一度通った所なら怖くないだろ?」
「そんなコト言えるの優哉くらいよ。ねえ。」と一美が同意を得るかのように、俺の方を向く。
「お、俺だって大丈夫だ、よ…」とは言ったものの、俺の足は小刻みに震えていた。
「男の癖にだらしないな。」と優哉が俺を見下す。
「怖いのに男の子も女の子も変わりはないわよ。あんたも男の子だからって虚勢張らなくても良いんじゃない?怖いものは怖いのよ。」一美が、優哉と俺にそれぞれ言い放つ。
確かに俺が一美みたいに女の子だったら、素直に怖いと言っていただろう。そんな事を思っていると…

(うるさいな。夜中だぞ、静かにせんか?)

突然、お爺さんの声のようなものが聞こえた。しかし、辺りには俺達以外の人のいる気配はなかった。
「ちょっと静かにして。何かいるよ。」と俺…
「空耳だよ。怖がっているから、ないものが見えたり、聞こえたりするんだ。」
「違うよ、…このお地蔵さんが喋ったんじゃ…ないかな?」
「や~!! 変な言わないでよ。」と一美が叫ぶ。
「地蔵が喋るかよ?」と優哉がペシリとお地蔵さんの頭を叩いた。
「だ、だめだよそんな事しちゃ。」
「お前も女みたいにうるさいな!!」
「それ、女の子に対する偏見よ!!!!」

(うるさーい!! 言っても判らん奴にはこうしてやる!!)

今度は皆にも聞こえたようだ。三人の視線がお地蔵さんに注がれた。

ふと、辺りが暗くなる。月明かりが消えていた。見上げると、黒雲が夜空を被っていた。そして、大きな雨粒が地面を打つ…

ピカッ!!
辺りが一瞬の光に包まれた。

「キャア!!」

悲鳴をあげていたのは俺自身だった。
「急いで戻らなくちゃ。」と手を引かれる。俺の手から懐中電灯が奪われ、優子の手に渡された。一樹が中に入って三人を結びつけた。
落ちてくる雨粒は即に全身を濡らしていた。スニーカの中も濡れている。歩き辛いのは、太股に貼り付くスカートの所為?

 

三人が家に戻ると、大人達が待ちかまえていた。
「いくら一樹君がいるからと言って、女の子が夜中に出歩くものではありませんよ。」
もっぱら、優子に非難が集中する。
「皆で決めた事だから…」と援護する俺の声は、いつも以上にか細く、大人達の耳には届かなかった。代わりに…
「クシュン♪」と愛らしいくしゃみが俺の口からこぼれる。それに気付いたおばさんが、
「お説教も程々になさいな。いつまでも濡れた服でいると、夏とはいえ風邪を惹いてしまいますよ。」と俺達を風呂場に向かわせてくれた。

一樹は服を脱いで体を拭けば済むからと、俺達を先に脱衣所に送り込んだ。
「何で俺が優子と一緒なんだ?」
「決まってるでしょ。女の子同士なんだから♪」
「お、俺は…」
「女の子でしょ?」
と、優子は姿見に写る俺の姿を指差した。
「何故か、あたし達は元から女の子だった事になっているようね。あたしには優哉としての記憶も残ってるけど、優子として育てられた記憶もあるのよね。」

俺は自分の記憶を辿ってみた。
優哉、一美と遊んだ記憶に被さるように、優子、一樹との存在しない筈の「思い出」が沸き上がってきた。

「ぐずぐずしないで暖まっちゃいましょう♪」と優子が勝手に俺の服を脱がしていく。
姿見には二人の少女の裸体が写されているだけだった。

***

「三年も経てば、男の子だった記憶ってどうでも良くなっちゃうわよね。」
優子がお地蔵さんの頭を撫でながら言った。
「僕も、生まれた時から男だったと思う方が自然に思えているな。今更女に戻っても大変だろう。と言うか、男から女に性転換させられたと感じてしまうんじゃないかな?女の体を経験するのも、それはそれで萌えるシチュエーションらしいね♪」
「一樹ったらエッチなんだからぁ♪」
笑い声が田舎の空に吸い込まれてゆく。彼等は今の状態を疑いもなく受け入れている。
「何、うだうだ考えてるんだい?お前は昔からハッキリしない所があるよな?」
「ホント。男に戻れるとでも思ってるの?女の子でいるのも楽しいよ。SEXなんて男の比じゃないんだから♪」
「優子?!もう初体験しちゃったの?」
「あたしのコトわぁ、どうでもイイからぁ、この娘の行く末が心配じゃな~い?良かったら一樹がシてあげたら?一樹ってモテ~るから、シテもらいたい娘も後を絶たなぁいんでしょ?」
「だからって…」
一樹が俺を見ている。
三年前は背丈もそう変わりなかったのに、今では頭二つ分彼の方が高い。
首を上げて仰ぎ見る一樹を、俺は「男」と…「異性」として見ることができるのだろうか?
確かに「一美」の事は好きだった。三年前はまだ幼かったとはいえ、俺は彼女の事を「異性」として認識していた。「一樹」は…「男」ではあったが「異性」ではない。俺が自分自身を「男」として意識している限り、彼とは男同士の友達関係以外の何物でもないのだ。

しかし、彼の手が俺の肩に触れた時…
俺は初めて彼が「男」である事を意識した。いや、意識したのは、俺が「女」だという事…
見かけは男の子のように振舞っているが、俺は自分の肉体が「女」である事を認めざるを得ないと思い始めていた。
学校では女の子に混じって授業を受けたりしていた。しかし、それは女装した男が混じっているだけだと思う事ができた。膨らみ始めた胸にブラジャーを当てたのも、ショーツを穿き、スカートを着るのも男の自分が女装しているだけの気分だった。
しかし、月に一度の生理だけは、俺の体に子宮があり、卵巣がある事を見せつけてくれる。俺の肉体が「女」である事の証であった。

更に、今…
一樹に触れられた時、俺の肉体にある「子宮」が、その存在を主張したのだった。

男とSEXをする…
当然、俺は「女」として「男」を受け入れる事になる。
膣にペニスを受け入れ、放出された精子は卵子と結ばれ、子宮の中で育ち始める。それは女にしかできない生命の営みであり、今の俺はそれが可能なのだ。

(俺は「女」なんだ…)

 

俯いてしまった俺を、一樹が優しく抱き締めてくれた。
「そのままキスしちゃっても良いんじゃない?」
優子の一言で俺の意識は現実に戻ってきた。ゆっくりと押すようにして一樹の抱擁から逃れた。
「俺は一美の事は好きだったけど、一樹も同じ様に好きかと言うと違う気がする。だからといって一樹が嫌いな訳じゃないんだ。」
「先ずはオトモダチからと言う事ね。一樹もそれで良いでしょう?」
「僕はそれで十分だよ」と、二人が視線で合図を送り合う。

「な、何だよ、その雰囲気は?」
「実を言えば、あたしが一樹に付き合って欲しいって言ったら断られたんだ。なんか、あんたに気があるらしくて。で、告ったの?って聞いたら、まだだって言うし…」
優子はお地蔵さんの頭を撫でながらそう言った。
「この際、良い機会だからって焚き付けてやったんだ。」
ペシペシとお地蔵さんの頭を叩いて祠を離れた。

(わしも大人げなかったかな?)

あの声がした。

(罪滅ぼしと言っては何だが、お前さん達の未来を少し見せてやろう)

 
*** *** ***

 
「優子のお腹、ずいぶん大きくなったわね♪」
マタニティのドレスの優子がいた。
「あんたも即にこうなるからね。ヤる事はヤってるんでしょ♪」
優子の結婚式がちょうど一年前。
その夜、優子からもらったブーケに気分が高揚していたのだろう。一樹のプロポーズを何の抵抗もなく受け入れていた。
そして今日、ウエディングドレスに包まれている。
「さあ、一樹くんが待ってるわよ。」と優子に手を引かれ、木製の大きなドアの前に立たされた。
オルガンが鳴り始める。
パパの手を取ると扉が開かれた。
バージンロードの先には…

罰ゲーム

俺は禁断症状に必死に堪えていた。

 
たかが罰ゲームとタカを括っていた。だから、本来のゲームも適当に流していたら、あっという間に不利な形勢に陥ってしまっていた。
当然のように、必死に粘る事などせずに、あっさりと投了した。
(良いのかね?)奴が優しそうな声を掛ける。
(もっとも、いくら足掻いても君に勝ち目はないけどね♪)と嘲笑う。
(それでは罰ゲームだ。君にはこれから24時間の間にコップ一杯分の精液を体に取り込む事とする。)
「せ、精液って…男の?」
(女が出すのは愛液だな。何も、難しい事はないだろう?ペニスを扱いてやれば出てくるだろう?)
「一日でコップ一杯なんて出せないよ。」
(何もお前自身のモノには限定していない。他人の精液でも構わない。他人のを取り込むのに抵抗があるなら、強制させてやろうか?禁断症状が出てくれば嫌でもヤれるぞ♪)
そして奴はニヤリと嗤った。
(期限までに取り込める量が不足するようであれば、集め易いように、その都度支援してあげよう。)

 
午前三時
気が付くと、俺は自分の部屋に戻っていた。
喉が乾いている。
全てが「夢」だと思いたくて、そのままベッドの上でじっとしていた。
暫くそぼままでいたが、我慢できずに台所に向かい水道の水を流し込んだ。
乾きは癒えなかった。奴の言葉を信じるべきなのだろうか?俺はコップを手にベッドに戻った。
扱けば即に反応する。コップの底に少しだけ溜まった。俺の眼は、その白い液体から離れる事はなかった。俺の理性は必死に抵抗していたが、肉体の欲求がはるかにそれを上回っていた。
俺はそれを喉に流し込んだ…
「乾き」は嘘のように治まっていた。

 

午前六時
俺は再び訪れた「乾き」とともに目覚めた。「乾き」は奴の言っていた「禁断症状」に違いない。精液を採れば治まるとも判っている。
先程から三時間。再び絞りだそうとするが、なかなか旨くいかない。
そう言えば、奴は「自らのモノでなくとも良い。」とも言っていた。俺の脳裏に親友の剛の顔が浮かんだ。俺は即座に電話を掛けていた。

やがてドアの外に剛が来た。 禁断症状は激しさを増していた。
鍵を開ける。        待ちきれない…
剛が入ってきた。      彼の臭いが俺をわくわくさせる。
ドアを閉め、靴を脱ぐ…   もどかしさに押し潰されそうになる。

「な?何なんだよ。急に呼び出して。」
俺の眼は常に、親友の股間を凝視していた。
「罰ゲーム。禁断症状が…」
俺は布団の中から這いだしていった。
「お、お前。何ていう格好をしてるんだ?」
俺は下半身を丸出しにした姿を晒していた。禁断症状が激しく、正常な思考ができていないんだと思う。俺は彼の腰に縋り付いた。ズボンのベルトを外し、ジッパーを下ろす。パンツの中から、彼のペニスを引き出した。コップに取り出すのがもどかしく、彼のペニスを直接、口の中に咥え込んだ。
「な、何をするんだ?!」と、俺は強引に引き剥がされた。
「精液…」俺はそれだけ言うと、再び彼のペニスに取りついた。
「止せ!!」と阻まれる…その状態で、時間だけが過ぎてゆく。

(どうやら、少し手助けが必要かな?)どこからともなく、奴の声が聞こえた。
「な、何だ?」と剛が声の源を探す。が、奴の姿は見る事はできない。
(そやつは私とのゲームに負けたのだ。罰として24時間以内にコップ一杯の精液を体に取り込まなければならなくなったのだよ。自らのでは足りなくなったので、お前さんを呼んだのではないかな?)と奴が剛に説明する。
「集められなかったら、こいつはどうなるんだ?」
(今も禁断症状が出ているだろう?時間が経てば、どんどん激しさを増してゆくな。半日もこいつに責め続けられたら、正気を保ってはいられないだろう。とは言っても、そんな事になったら私達も面白くないんでね。こうして要所要所で介入させてもらう事にしている。)
「クリアすれば元に戻るんだな?」
(罰ゲームはちゃんと終りになるよ。)
奴のその言葉を聞いた剛は、俺の行為を受け入れる事に決めたようだ。
剛のペニスを求めて手を伸ばし、足掻いていた俺は遂に、剥き出しになった彼の股間にぶら下がったペニスを咥えることができた。

 

午前九時
再び禁断症状が出てきた。
剛にはこれまでのいきさつを話してある。そして、禁断症状が激しくなると、何も考えられなくなる事も伝えてある。
「来たみたいだ。」俺が言うと、剛はベルトを外し準備をしてくれた。
「ありがとう♪」と俺は彼の股間に顔を近づけた。
しかし、いざ彼のペニスに触れようとすると、自分もまた男であることを意識してしまう。禁断症状が進めば、気にする余裕もないのだが、今はまだ始まったばかりなのだ。
「どうした?」と剛。理由を話した。
「お前も辛いだろうが、野郎に逸物を咥えさせようとしている俺だってきついんだぜ。」
そう言われてはどうしようもない。俺は眼をつぶり、剛のペニスに咥えついた。

しかし、いくら舌で刺激を与えても、強く吸いあげても、一向に硬さを増してはこなかった。

疲れが出てきたので一旦口を離した。
「さっきは気が動転していたから、あまり意識していなかったんだと思う。やはり男同士だと勃つものも勃たないのかな?」
「悪かったな。女じゃなくて。」
「そうだ。お前、女のフリは出来ないか?お前が女だと思えれば、少しは違うと思うぞ。とは言っても、元がコレだからなぁ…まず、タオルで頭を隠せ。刈り上げの髪の毛は見るに耐えない。今から脛毛を剃るのも時間が掛かるから、毛布でも巻いてロングスカートの代わりにしろ。トレーナの下にタオルでもまるめれば、胸があるように見えないか?」
俺はその通りにした。何とか「女」に見えるようになっただろうか?
「じゃあ、いくね。」と彼の股間に近付いた…
「違うだろ!!お前は女だと自覚しなくちゃ。男まるだしの声を聞かされたら冷めてしまうだろうが。」
「じゃ、じゃあ、イクわね。」裏声を使い、少しでも女のように聞こえるようにした。
俺は自分を「女」だと思うようにする。今は愛しい彼を受け入れようとしている。彼を元気付ける為に口で奉仕をしている。俺は剛の「彼女」なのだから、彼のモノを受け入れるのには何の抵抗もないのだ。スカートの下では、彼を待ち切れずぐっしょりと股間を濡らしている(つもり)。胸の先は硬く尖って(るつもり)、彼に弄られるのを待っている。
アタシは最大の愛情をもって、彼のペニスを刺激してあげた。

効果は即に現れた。

彼のペニスは一気に硬くなり、熱い塊がその中を昇ってきたのだ。
それを飲み込むと同時に、禁断症状は収まっていた。
「次は十二時か。もう少しマシな格好にしないと続かないな。」剛は立ち上がると、出かける準備を始めた。
「お前も男に戻って、まともな格好をしておけよ。」と言われ、アタシ…俺は腰に巻いた毛布を引き剥がした。

 

正午
俺達はカラオケBOXに陣取っていた。
定刻通りに禁断症状が現れてきた。俺はバラエティショップで買い揃えた女装洋品を身に着けていたので、即に「剛の彼女」モードになることができた。
「でも、ここでフェラなんか出来ないわよ。」と、入り口のガラス越しに覗かれる可能性を示唆した。
「だから、その為の女装なんじゃないか。お前は俺の膝の上に跨るんだ。」アタシが言う通りにすると、広がったスカートの陰で、剛は自らのペニスを引き出していた。アタシのショーツの隙間からソレが差し込まれる。
「これじゃあ、飲めないわよ?」
「奴はわざわざ、体に入れれば良いと言っていただろう?何も飲むだけが全てじゃない。」
「アタシは本物の女の子じゃない…」
「でも、穴はちゃんとあるだろう?」と、アタシの反応を待たずに、強引に押し込んできた。
「あ、ああん♪」アタシは本物の女の子のように喘ぎ声をあげていた。
「良いぞ♪良く締まってる。これならイけるぞ!!」背後から廻された手がワンピースの上からアタシの胸を揉み上げた。造り物の筈なのに、妙に感じてしまう。その快感がお尻に伝染して、更に彼のペニスを絞めあげる。
「お、おぉ♪これは効いたぞ。」味を占めた彼はブラジャーの上から乳首を探しあてた。
「ああん、あんっ♪」アタシは快感に身をくねらす。
「おっ、来た!!」彼のペニスの中を精液の塊が昇ってきた。それがアタシの中に放たれる。精液がアタシの体に染み込んでゆくのを感じた。
と同時に、禁断症状も退いていった。

 

午後三時
…何もなかった。
俺達は女装のランクを上げるために化粧品まで購入していた。唇に何かが塗られている感覚には違和感が甚だしい。が、真っ赤に塗った唇でフェラをするのが、今回剛の考えたシチュエーションだった。
「口よりも効率が良いと言うことなのだろうか?」と剛が独り呟いていた。

午後六時を前に、俺達はラブホテルに場所を移した。もちろん、ここで午前0時を迎えるつもりだ。
入念に化粧をした俺は、女にしか見えなかった。剛と並んで歩いていても、何の違和感もない。実際は男同士であるにもかかわらず、奇異な目で見られることなくホテルに入ることができた。

 

午後六時
「あっ♪」
俺が声を上げる。
禁断症状がやってきたのだ。
「時間通りだな。」と剛が時計を確認した。
「出来るか?」と彼。
アタシは首を縦に振っていた。既に女の子のスイッチが入っていた。
バックから口紅を取り出し、上塗りする。
「オマタセ♪」と彼の股間に跪く。ベルトを外し、ジッパーを下ろしてズボンを脱がした。
剛の「雄」の匂いに頭がクラリとなった。
パンツを下ろすと、彼のペニスは既に臨戦態勢を整えていた。

その先端に接吻する。
口紅の赤い色が移っていた。
舌先で弄び、シャフトを舐めあげてゆく。
陰毛が頬に当たり、アタシはペニスの根元を甘噛みした。
そこにも口紅の跡が残った。
そのままハーモニカのようにペニスを吸いあげてゆく。
先端に戻ると、今度はペニスがリコーダーになる。
指先で刺激しながら、先端を舌と上顎で嬲りあげる。
「おお。気持ち良過ぎ♪」と言って、精液を奔らせた。
それを飲み込むと即に禁断症状は収まった。

禁断症状が治まると同時に、俺の女の子スイッチはオフになる。
「いつまで、そのだらしないモノを晒してるんだよ。さっさと風呂にでも入って綺麗にして来いよ。」と俺が言ってやると、
「お前も鏡を見た方が良いぞ。」と言われた。そう言った彼の顔には多分に笑いの要素が含まれていた。
鏡は探さずとも、壁の一面が鏡のようになっていた。
一目見て俺も笑いを堪えられなかった。塗り過ぎた口紅がはみ出し、俺の顔をピエロに変えていたのだ。

バックから化粧落としのウエットシートを取り出した。口紅だけでなく、すべての化粧を落として素面に戻った。

 

午後九時
剛はもう一度化粧しろと言ってきたけど、女装だけで勘弁してもらったの。女がSEXする時に化粧をしているか、なんて考えたこともなかったわよね♪
少なくとも、口紅を厚塗りしてフェラをしたら、ピエロ顔になることだけは証明されているわね。
既に禁断症状は始まっていて、アタシの女の子スイッチはオンになっていた。後はベッドの上で剛に抱かれて、アタシのお尻に精液を吐き出してもらえば、それで終わり。長かった罰ゲームも終わりになる。

(コップ一杯分になっていれば…だがね)ふと、奴の声が聞こえらような気がした。

「早く来いよ。」剛が呼んでいた。
「服は脱ぐなよな。今日一日、出し続けているんだ。男を抱いてると思ったら、即に萎えてしまいそうだ。」
「アタシのどこが男ですって?今日一日でアタシの女度は格段にアップしてるわよ。さあ、早くアタシの中にぶっ込んで頂戴ッ♪」アタシは剛に飛び付いた。シリコンパッドの胸を押しつける。唇を奪い、強引に舌をねじ込む。彼の口の中を一通り責めあげると、唾液が糸を引くように唇を離した。
「アタシのアソコが疼いてガマン出来ないの♪早く頂戴♪」と耳元に囁く。
「お前も、とんでもなく淫乱なオンナになったもんだな。ご希望通りに突っ込んでヤるからな。」と体を入れ替え、アタシをベッドに押し倒した。スカートをずりあげ、アタシの脚をM字に開かせる。彼は折り重なるように伸し掛かってくる。
「さあ、お前のケツマンコにぶち込んでやるからな。もっと尻を上げろ!!」アタシは言われるがままに、彼に股間を晒した。ショーツがずらされ、ペニスの先端が直にアタシのお尻に触れた。少し彷徨ったが、即に穴の位置を探り当てていた。
「あっ、ぁあん♪」ソレがアタシの中に入る瞬間、アタシは軽く喘ぎ声をあげていた。ソレは一気にアタシの中を満たした。
「良いぞ。その表情だ。満たされた女そのものだ。」彼が腰を動かすと、アタシの中を彼のペニスが動きまわる。だんだんと快感が昇ってくる。
「あっ!!ああ~~…」アタシの中で一番感じる所が攻められた。アタシは嬌声をあげ、身を捩っていた。

「感じてるのか?」
「ああ、イく?イッちゃいそう♪」快感の向こうに絶頂が見えた気がした。
「そうか?俺もイきそうだ。一緒にイこう♪」彼の動きが早くなる。絶頂はもう目の前だった。
「ムム!!」彼が唸ると、彼のペニスから精液が放出される。
「あ、あ、ああ~~!!」アタシも一気に昇り詰めていった。

 

午前0時の少し前…
剛は俺の上に折り重なったままだった。奴のペニスはまだ俺の中に在ったが、禁断症状は去り、俺の女の子スイッチもとっくに切れていた。「男」の意識に戻った俺が、その状態を許容できる筈もない。
「いつまでそこにいる気だ?」俺が離れようとすると、更に体を押しつけてきた。
「禁断症状も治まったし、これで罰ゲームも終わりなだ。協力は感謝するからどいてくれないか?俺はいつまでもこんな事はしていたくないんだ。」
「もう少しくらい良いじゃないか♪」と言って剛は動こうとしない。

(そうだね。もう少し頑張らないといけませんね♪)再び、奴の声が聞こえた。

(本当に惜しいんだが、コップ一杯にあとわずか足らないようです。次の禁断症状が現れるのは午前0時。つまり、禁断症状を待っていては、時間切れでもう一日頑張ってもらう事になりますね。)
「終わらないのかよ!!」
(クリアすればそれで終わりになります。)
「お、俺はもう出ないぞ!!」と剛。
(では、出せるようにお手伝いしてあげましょう。)
「何をするんだ?」
「俺はもう限界だ。野郎相手じゃこれ以上勃ちはしないぞ。」
(大丈夫ですよ。見ててご覧なさい♪)
と言う奴の声と伴に、着ていた服が消し飛び、俺は全裸となっていた。
(貴方の中に残っている貴方の精液を彼に移します…)
「おおっ!!」と剛が声を上げた。俺の中で彼のペニスが活力を取り戻していた。
「何かミナギッてきた感じがする。」
そう言う剛とは逆に、俺は俺の体から何かが抜け出ていったような喪失感に囚われていた。いや、実際に俺の肉体からは失われゆくモノがあった。俺の股間のペニスが、どんどん縮んでゆくのだ。萎えてゆくのではない。
見ている内に、俺の股間からペニスが消えてしまった。そして、その跡には深い溝が刻まれていった。
「おお♪これは凄いぞ。」と剛が舌舐めずりする。指先を濡らし、俺の股間に手を伸ばした。彼の指が俺の股間に穿たれた溝を押し開く。
「お?!おマンコができてるぞ。」そして、その中に指を挿入した。

「あ、ああん♪」俺は思わず喘ぎ声をあげてしまった。俺の女の子スイッチはまだ入っていないのに快感が襲ってきたのだ。
「お?濡れてきたぞ♪これなら、まだ何度でもイけそうだ。」
剛は体勢を入れ替えると、俺の股間に彼のペニスを突っ込んできた。もちろん、新たに穿たれた穴…膣の中にだ。
俺は「男」の意識を持ったまま「あん、あん♪」と快感に喘いでしまう。
「そら、いくぞ!!」と彼のペニスから精液が放たれる。それは膣の奥にまで届いていた。
(順調じゃないですか。もう少しオマケを付けましょうか?)奴の声が届く。
俺が快感を追って身を捩ると、胸の上でプルリと震えるものがあった。俺の胸に「女」のようなバストが出来上がっていたのだ。
「これは良い♪」と剛の手がバストを揉みあげる。乳首が勃ち、そこから新たな快感がもたらされてきた。その快感に刺激され、膣の奥が熱くなった。
「ああん♪もっと頂戴♪」俺は腰を振っていた。剛のペニスが更に奥まで侵入する。子宮口に当たるのが判る。俺の膣は彼の精液に満たされ、その一部は子宮に雪崩れ込んでいた。

 

午前0時
ついに、禁断症状は現れなかった。
「クリアできたのか?」
(クリアできています。罰ゲームは終了です。)
俺は俺を組み敷いている剛を見た。
「ありがとう。助かったよ。」
「良かったな。」と剛が微笑む。
「…」
「どうした?」と剛。
「良い加減に抜いてくれないか?」と俺…
彼のペニスは今だ俺の股間に突き立てられていた。
「良いのか?」と彼が少し動いた途端…

「あん、ああん♪」

俺は喘ぎ声をあげていた。そこからは甘美な快感がもたらされる。
彼のペニスが俺の膣から抜け出ようとしていた。
俺は慌てて腰を突き出し、彼のペニスを奥へと送り込んだ。
「どうした?」と彼。
「お願い…もっとシて♪」と俺は彼に抱きついていた。

 

 

 

その後の午後九時

罰ゲームは終わり、精液を欲する禁断症状からは開放されていた。
が、俺はまた別の禁断症状に苛まれていた。
夜が訪れるとともに現れる新たな禁断症状を押さえ込むのに、俺は必死だった。

ドンドンとドアを叩き、俺は剛の部屋に押し入って行った。
「なぁ、何とかしてくれよ。」
着ていた服を脱ぎ始める。
「お前じゃないとダメなんだ。」
俺に見つめられ、身動きができなくなった剛の服を剥いでゆく。
「ここまで来るのに、どれだけ我慢した事か…」
俺は脱いだばかりのパンツを拾い上げた。
「もう、こんなに濡れているんだ。」
ボーダー柄のショーツを彼の鼻先に突き付ける。

罰ゲームが終わった後も、俺の肉体は女のままだったのだ。
そして、夜が訪れるとともに子宮が疼き始める。
これを治められるのは剛しかいないのだ。剛に抱かれれば疼きは治まるのだ。

だから、今夜も俺は彼のベッドに潜り込んでゆく。
俺の膣に彼のペニスが挿ってくる。
「あん♪あああ~ん!!」
禁断症状が消えてゆくのと同時に、俺は快感の波に呑み込まれていった。

約束


フリフリのスカートを穿いていたのは、まだ小学校に上がる前。
記憶の断片の中に現れる、少女の姿をした僕。お姉ちゃんのお下がりのワンピースを着ては、居候していた叔父さんの膝の上で「大きくなったらお嫁さんになってあげる♪」と無邪気な笑顔を向けていた。
…それも、遠い記憶の中…

 
「カナタ君。朝だよ。」と僕の部屋のドアを叩くのは氷室の叔父さんだ。
今は僕が氷室の家に居候している。高校卒業とともに田舎を出てきた僕に、独り暮らしよりも生活費を浮かせられるヨと持ちかけ、両親には治安の面でのメリットを強調して、二階の奥の部屋を僕に提供してくれた。

叔父さんは、某大学病院の部長医師をしている。まだ若く、ルックスも良いのに、いまだ独身である。
女の子達とも適当に遊んでいるようだが、これまで身を固めるような話は一度もなかったようだ。女の子の方から結婚を迫られる事もあるが、いつも巧く躱しているらしい。
「叔父さんの好みのタイプっていなかったの?」と聞いた事がある。その時の彼の答えは…


「カナちゃんと約束してるからね♪」
(えっ?!)
僕は叔父さんの顔を見返した。
「カナちゃん」とは、昔、叔父さんが僕の家に居候していた頃に僕を呼ぶ時に使っていた。「お嫁さんになってあげる♪」その頃には確かにそんな事を言っていた。しかし、それは男とか女とかといった事なんか気にしない小さな子供の頃の話だ。
「そんな約束、無効でしょう?第一僕は男なんですよ!!恋愛対象になれる訳ないじゃないですか。」
「私にとっては、いつでも君は可愛いカナちゃんなんだよ。性別なんて気にしてないからネ♪」
「じょ、冗談にも程があります!!」
と、その場ではうやむやになったが、叔父さんの視線には少なからず異性を想うものが存在しているのを否定する事はできなかった。

 
起き上がると髪の毛にブラシをあて、寝癖を直した。
ダイニングから漂ってくる美味しい朝ご飯の匂いにお腹が鳴った。下着を替えてシャツを羽織る。丈が長いから、食事の間だけでもボトムを着なくても良いよね♪

ダイニングに現れた僕に、「お早う♪」と叔父さんが笑み掛けてくる。
「おや、その格好は何かな?朝から誘っているのかい?」
「ち、違います。ただ、急いでいただけです。」
「そう。朝は忙しいからね。夜にはちゃんと可愛がってあげるから我慢していなさね♪」
叔父さんの言葉に、まだ朝だと言うのに僕の股間にジクッと溢れ出てくるモノがあった。
それは「愛液」…今の僕の肉体は「女の子」そのものだった。性的に興奮すると、僕の股間にある膣から愛液が溢れ出るのだ。そして、僕は叔父さんに毎晩のように可愛がられ、性的な快感を感じ易くなるようになっていた。

 


上京してきた僕に、叔父さんは進学の手続きを済ませてくれていた。
「私が預かっているのに働かせるのはどうかと思ってね。」という事で、大学付属の短期大学に通う事になった。入学祝いに叔父さんからもらったスーツを着て入学式の門をくぐる。やはり、圧倒的に女子の数が多い。それなりに心の準備はしていたが、これまでにこれだけの人数の女の子達に囲まれた経験がないので、しばし呆然としていた。
「あなたも新入生?」と女の子に声を掛けられた。
「あたしは華原翠。式場はあっちらしいわよ。一緒に行かない?」と初対面の女の子に手を握られてしまった。
「僕は水野カナタ。よろしく…」と言って彼女の後に付いていった。
長い式典が終わり、各クラスに移動するとき、トイレに行こうとすると翠も一緒についてきてしまった。翠は僕の事を女の子と勘違いしているようだ。
彼女の誤解を解く間もなく、女子トイレに連れ込まれた。当然のように小便器はない。個室のドアを開け、ズボンを降ろして便器に座って用を足した。

翠が僕の事を女の子と間違えたのも無理はなかった。僕の着ていたスーツがレディースだったのだ。元々男か女か判らないような外見の僕が女物を着ていれば、間違うなと言う方が無理である。
もっとも、スーツなど着た事のない僕が、このスーツがズボンであるにもかかわらずレディースのものであると気付いたのは、入学式が終わって暫く経ってからであった。


「カナちゃんも、もう高校生じゃないんだから、お化粧くらいした方が良いよ。」トイレの鏡の前で並んで手を洗っていると、翠がそんな事を言った。
「あたしのを貸すから、グロスくらいしておこうよ。」と、僕の唇にキラキラするような口紅が塗られてしまった。鏡の中の僕は、より一層女の子っぽくなっていた。

「え~~?!氷室先生と一緒に住んでるの?」叔父さんの事を話した途端、女の子達のテンションが一気に加速した。
その日は簡単なガイダンスだけで解散となった。翠と僕はガイダンスの間に親しくなった女の子達と喫茶店で話をする事になった。当然、翠以外の女の子達も僕の事を男だとは思っていない。
「叔父様の為にも、田舎娘丸だしは止めようね。先ずはお化粧。田舎じゃどうか知らないけど、今時の都会の女の子は小学生の頃から始めてるのよ。6年の差を詰める為にも頑張んなくちゃね♪」と、その後、両手一杯の化粧品を買わされてしまった。

 
結局、学校での僕は女の子として認識されてしまった。
叔父さんも「無駄遣いはいけない事だよ」と言って、僕が買ってきた化粧品はちゃんと使うようにといって毎日のように化粧をすることになった。
洋服も、せめて中性的なもをと思っているのだが、翠達と買い物に行くと可愛らしい女の子っぽいものばかりになってしまう。当然、これも無駄にならないように着ていくしかなかった。
お化粧をして、女の子の服を着て…今更「男」ですとは言い出せない。更に、叔父さんは…
「この先、肌の露出度も高くなるよね。GWの休みにムダ毛を処理しておかないか?」と言ってきた。
当然、断ることなどできず。結局は脇や脛だけでなく、全身の余計な体毛が永久脱毛されてしまった。
すべすべになった肌はお化粧の乗りが格段に違った。GWが明け、再会した翠は開口一番
「カナちゃん、綺麗になったね♪もしかして、先生と良いコトしちゃったのカナ?」と僕の眼を覗き込んできた。
「ち、違うよ。お化粧の練習の賜物だよ。」
「ま、そういうコトにしておきましょうか?」
と先を行く翠の後を追いかけようとすると、スカートの裾がふわりと広がった。
「キャン!!」と声をあげ、慌ててスカートを押さえつけた。辺りには男子の姿がなかったので、慌てる必要もなかったのだが、今日は暖かかったので、初めてスパッツなしでスカートを穿いていたのだ。
「カナちゃん、ピンクのシマシマ。可愛いね♪」と、翠にはしっかりと見られてしまっていた。

 
夏が近づけば、当然のようなプールのお誘いがある。
タックという技を覚えたので下半身はなんと誤魔化せそうだけど、胸だけはそうもいかない。女の子の格好を続けている所為か胸のまわりに少しは贅肉が集まってきているようだが、これを「女の子の胸」だと言い張る事は難しいと思われた。
「水着を買おうと思うんだけど…」と叔父さんに相談すると、
「買うのはしばらく待ちなさい。夏休みに入ったらすぐに良くしてあげるからね。」と言われた…

夏休みの後半には、叔父さんの伝で取れたビーチホテルに翠達とお泊り旅行をする事ができた。
叔父さんに買ってもらったワンピースの水着で一日中プールで遊んでいたら、胸元から背中にかけて、しっかりと日焼けの跡が付いていた。こんな所に跡が出来るのは初めての経験だった。
夜はホテルのサービスで浴衣を着せてもらい、花火見物。そして、豪華な食事の後皆で温泉にも入った。
もちろん女湯…僕の胸には小さいながらもちゃんとしたオッパイが出来上がっていたので、堂々と女湯に入る事ができたのだ。

秋の連休…
僕の股間から男のシンボルが消えた。見た目はタックしているのと変わりはないが、精神的なモノが根底から覆されたような気がする。
「カナちゃんは休みの度に女っぽくなっていくよね♪」と翠に言われた。

12月…
「さあ、クリスマス・プレゼントだよ♪」僕はイブの夜に手術を受けた。何も無かった股間に穴が穿たれ「女」の器官が造られてゆく。
「そして、これはサンタさんからのプレゼントだ。」遠くなる意識の向こう側で叔父さんが微笑んでいる。広げられた僕の脚の真ん中で、叔父さんはゆっくりと僕の内に押し込んでいった。

正月…
振袖を着た。もちろん実家には帰らず、叔父さんと一緒だった。
「正月の初めてのモノは縁起が良いからね。」と、初詣での帰り道に叔父さんはそう言って、小洒落たホテルに誘われた。
「もう傷も癒えているからね。カナタ君の初めてをもらうよ♪」と振袖の帯が解かれた。
裸になった僕の体。胸には、この半年で幾分か成長したバストがある。股間の淡い茂みの下には、出来上がったばかりの秘裂があった。お姫様だっこされてベッドの上へ…
「ちゃんと濡れているね♪」叔父さんの指が秘裂の上を撫であげていった。
「ああん…」不思議な快感に僕は思わず艶声を漏らしていた。
「いくよ。」と叔父さんが伸し掛かってきた。出来立ての膣の中に叔父さんのペニスが挿ってきた。
「カナタ…いや、カナちゃん♪大スキだよ!!」そう言って、叔父さんの唇が僕の乳首に吸い付き、しゃぶり始めた。叔父さんのペニスは更に奥へと突き刺さる。膣の奥が突き上げられる。
「ああん、あん…」喘ぎ声が自然と出てくる。僕はちゃんと「女」として反応できているのだろうか?叔父さんを満足させられているのだろうか?
「気持ち良いかい?」叔父さんが聞いてきた。声を出せば、全てが喘ぎ声になってしまいそうで、頷くしかできなかった。
「気持ち良かったら声を出した方が良い。どんなに大きな声をあげても恥ずかしい事なんかないんだよ♪快感に流されてしまいなさい。」
「あ、ああん♪」
ハイと答えようとすると、やはり喘ぎ声になってしまった。しかし、声が出ると心地良いのも確かだった。僕は程なくして、叔父さんの言う快感の流れに呑み込まれていった。

「君の女性器は造られたものではない。他の女性のものを移植したものなんだ。だから、生理もあれば、妊娠し、出産する事も可能なんだよ。」
僕を優しく抱き締めながら、叔父さんはそんな事を言っていた。


春になると、定期的に生理も来るようになった。これまでみたいに予め手帳に付けた印を見て、生理のフリをしなくても、体がちゃんと教えてくれる。
「最近のカナちゃんてオンナ度上げてない?」
春休み以降はもう、肉体を改造する事はなかった。僕はその連続した休みを使って花嫁修行をする事にした。
最初は料理。
この一年間、家にいる時は全部叔父さんにご飯を作ってもらっていた。ご飯を炊いて、お味噌汁の朝ご飯くらいはすぐにでも作ってあげたいと思ったのだ。

 
今度の夏休みには、実家に顔を出すことにしている。
もちろん、叔父さんも一緒だ。僕の家族に僕の事を説明してくれる。そして僕との結婚を許してもらう事になってるんだ♪
母さんは薄々気付いているみたいだけど、父さんはどんな反応を見せるだろうか?
父さんを攻略するには、母さんと一緒に父さんの好物を作ってあげたら良いかな?小さいけどそれなりに大きくなった胸を擦り寄せて、色仕掛けでもしてみようか?
その前に、どんな服を着て行こうか?…

「カナタ君?ご飯が冷めるよ♪」
結局、今朝も叔父さんの作ってくれた朝ご飯になってしまった。僕が台所で腕を奮えるのはいつになるのだろうか?
「今日は早めに帰れるから、じっくりと可愛がってあげられるな♪」
と言った叔父さんの言葉だけで、もうパンツがしっとりと濡れてしまっていた。

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

無料ブログはココログ