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2010年5月24日 (月)

夢の館

スカートを広げる。
結局、俺はこれを穿くしかなかった。

「いい加減、諦めなよ。」
向かい側のベッドの上に座っている弘史は、さっさと花柄のワンピースを着てしまっていた。
「俺達の服は洗濯中。着替えは女物しかない。そして、いつまでも裸でいる訳にはいかないだろう?」
そう言う弘史はワンピース達と一緒に置いてあったリボンを頭に結んでさえいる。奴はもう「男」には見えなくなっていた。

意を決し、俺はスカートに脚を通した。
ウエストを締め付けるように連なったホックを掛けてゆく。次は上半身。キャミソールを手に取ると…
「ダメだよ。ブラも着けなきゃ。そのままキャミを着ると胸元が寂しいよ。」と弘史が口を挟む。
一旦手に取ったキャミソールを置き、ブラジャーを胸に廻した。
「ほら、このレースが胸にボリュームを与えるようになってるんだ。更に、周りの肉を寄せていけば、谷間のようなものも出来るだろう?」と弘史が俺の背後に廻ると、カップの中に手を入れて、僅かな贅肉を掻き集めていった。
その上にキャミソールを着る。肩の所が紐になってるので、ブラジャーの肩紐も丸見え。更に、大きく開いた胸元からはカップの端が覗いていた。
それを気にしていると、
「もともと見せるためのブラなんだから、それで良いんだよ。」と弘史。
渡されたカーディガンをその上に着て、一応は俺の女装も完成した。

部屋を出て食堂のドアを開けた。
「いらっしゃい♪お食事の支度は出来てるわよ。さあ、ここに座って♪」と、この館の女主人が椅子を引いた。
テーブルにはパンの乗った皿と、空のスープカップが置かれていた。俺達が席に着くと、女主人は厨房から湯気をたてたアツアツのスープ鍋を持ってきて、俺達の前にあるカップに注いでいった。
「コラーゲンたっぷりで美肌効果もあるのよ♪」
そう言われても、男の俺達には美肌うんぬんは関係ない。が、腹が減っているのは確かな事であった。
俺達はスープを啜り、パンを千切っては口の中に放り込んだ。

 
「ふう。お腹一杯♪」と弘史がパンを半分近く残して手を置いた。
あんなにお腹が空いていたのに、僕も草々に切り上げる事になってしまった。スカートで胴周りが締め付けられているからだろうか?
それにしても、食べられた量は少なかった。それこそ、女の子並みに胃が小さくなってしまったような感じだった。

「良かったら、お庭を散歩してきたら如何ですか?」と差し出されたのは女物のサンダルだった。
確かにこの格好=スカート=にはサンダルが似合うが…と躊躇っている間にも、
「早くおいでよ♪」弘史は既に庭に降りていて、僕を呼んでいた。
僕はドアの外にサンダルを置き、足を入れた。ストラップを足首の所で止めるタイプだったので、足首に手を伸ばした。
何故か、自然と外側から手を伸ばし、膝を揃えた女らしいポーズをとっていた。

 
「綺麗だね♪」
庭には草花が咲き乱れていた。
「そうだ!!」と弘史は一本の花を手折ると、ボクの髪に差した。
「可愛くなったよ♪」と屋敷のガラス窓を指した。
窓のガラスは鏡のように庭の景色を写していた。その中にいる二人の女の子…花柄のワンピースの弘史と、スカートを穿いたボク…
ボクの頭で白い花が咲いていた。
「か、可愛い?」
弘史もボクも美肌スープのお影で、透き通るような白い肌になっていた。その白さは顔にあっては黒い目や赤い唇を際立たせる。
確か、お化粧はしていない。それなのに、唇はツヤツヤと紅く輝いている。睫毛が伸びた所為か、目が大きく見える。
ガラスに写るボクは…白い花が良く似合っていた。

弘史は赤い花を取り、今度は自分の髪を飾っていた。リボンで結ばれた髪の毛は大きな房となり、彼女の頭の後ろで揺れていた。
「ヒロミも綺麗だよ♪」
アタシがそう言うと、彼女はくるりと回ってスカートの裾を宙に舞わせた。

 
「お茶が入ったわよ~」
ママが呼んでいた。
「は~い♪」アタシ達は声を揃えて返事をすると、館に向かって走り始めた。

 

 
…って、何なんだ?
俺は頬をつねってみた。痛みはある。夢ではない。
なら、この胸の膨らみは何だ?胸元を覗くとくっきりとした谷間が見えた。ブラジャーのカップは、はち切れんばかりの肉塊で埋まっていた。触れてみるとその存在を感じる…

もしや?
と、スカートの中に手を入れた。そこに有るべき膨らみは存在しなかった…
「あら、もう気が付いちゃったの?」
俺の前に女主人が立っていた。
その向こうでは弘史が美味しそうにクッキーを食べている。
「過去を忘れられる?そうでなければ、館から出ていってもらわなくてはなりません。」
「このまま、女の子として暮らせと言うのか?」
「そう。残念ね。」
女主人がそう言うと、辺りは一瞬で白い霧に包まれた。

 

俺は一歩も動けなかった。
霧が晴れた後、そこには館の影もなくなっていた…

濡れている…

由美子が俺の股間を舐めあげていった。
しかし、そこには本来存在すべきモノはなく、替わりに熱く熟れた肉襞があった。

「すっかり濡れているわね♪」由美子は一旦、股間から顔を上げそう言った。
俺の股間を濡らしているのが、その肉襞の奥から湧き出てきた「愛液」である事に間違いはなかった。
「ほら♪感じるかしら?」と由美子が再び、俺の股間に顔を埋めた。
「あっ!!ああん♪」
俺は女のように喘いでしまった。彼女が責め始めたのは、膣口の縁に顔を覗かせていたクリトリスだった。
「あ、ダメ!!」得体の知れない危機感が湧きあがり、俺は由美子を止めようとした。が、脚をM字に開いた状態で固定されていては、何の抵抗もできなかった。
「あ、ああっ!!」
俺が叫ぶて同時に開かれた膣口の奥から、ピュッ!!と鉄砲魚のように愛液が奔しった。

「凄いのね♪お口をヒクヒクさせて…早く欲しいのよね?」
由美子が鞄からディルドゥを取り出した。
「あん♪」喘ぎ声が漏れる。
ぬっ、と膣の中にディルドゥが侵入してきたのだ。そのまま根元まで挿入されると、先端は膣の最奥の子宮口まで届いていた。由美子がスイッチを入れると、ディルドゥがゆっくりと蠢き始める。
「あ……」快感が小波のように俺を浸してゆく。

「あたしも気持ち良くさせてね♪」と由美子も全裸になると、俺の頭を跨ぐように膝を突いた。
その股間には、女性には存在し得ないモノがぶら下がっていた。
「ねえ、気持ち良くさせてよ。でも、手が縛られてるから、お口でするしかないけどね♪」
と、快感に半開きになった俺の口の中にソレを押し込んできた。

俺は口を閉じ、拒否する事もできた筈だった。しかし、俺は更に口を開いてソレを受け入れていた。
「ああ…良い感じみたい。」
由美子の言葉通り、彼女のペニスは俺の口の中で硬さを増していった。

ソレは正しく一本の棒となっていた。彼女が腰を突き出すと、先端が俺の喉の奥に当たるのだ。
俺は甘噛みするように唇を締めて、刺激を与える。舌を動かし、口蓋に擦り付ける。
「ああ、良いわ…出ちゃいそう♪」
そう言って由美子が腰を引くと、隙間の出来た喉の中に、彼女のザーメンが放出された。

由美子の体が離れる。
俺はゴクリと喉を鳴らして、彼女のザーメンを飲み込んだ。
「良かったわよ。じゃあ、ご褒美をあげるわね♪」
由美子がリモコンを操作すると、俺の膣を侵していたディルドゥの動きが激しくなった。

快感が大波のように押し寄せてきた。
俺は意識を保っていられなくなる。
俺は何か叫んでいた。
たぶん、それはオンナの嬌声そのものだったのだろう。

俺は幾度となく、快感の頂点を超える程に放り上げられていた。
愛液はお尻の下に水溜まりができるくらい滴っている。
ディルドゥは複雑に蠢き、俺に快感を与え続けていた…

 

 

戒めは解かれていた。
俺は手足を伸ばし、ベッドに寝ていた。
汚れは拭い取られ、新しいパジャマを着せられているようだ。
「どうだった?オンナの快感は♪」
由美子が俺の顔を覗き込んできた。

その「顔」はいまだ「俺」の顔であった。

「次はホンモノでシてあげるね♪」
彼の言葉に、俺は再度股間を濡らし始めていた…

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