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2010年2月 6日 (土)

理想の女(1/2)

「愛してる♪」
宏樹が俺の耳元で囁いた。

「バ、バカか事言うなよな!!俺は男だ。同性に愛なんか囁かれても、背中に虫唾が走るだけだ。」
「そんな可愛い声で言われても説得力なんかないね。」
「だ、誰の所為だ!!」
「それは、芳和がゲームに負けたからだろう?負けた方が今日一日、相手の奴隷になる。そう言う約束だったろう?」
「だからって、ココまで準備しておくかっ!!」
と、俺はフリフリのスカートの裾を摘んだ。

宏樹の命令は「今日一日、宏樹の恋人としてすごす事」。
奴隷はその主人の命令には(生命の危険が伴わない限り)絶対服従なのだ。
だから、俺は宏樹が用意していた女物の服…当然下着も…を着させられ、化粧をさせられ、最期に「変声チョーカー」を首に巻かれた。
そのチョーカーの所為で、俺の声は全て愛らしい女の子の声に変換されてしまうのだ。

「で、どこに行くんだ?」声は変えられても言葉自体には影響がないので、俺はいつも通りのぶっきらぼうな口調で喋っている。
「もちろん、遊園地だよ。ほら、入園パスポートも用意してある。」と2枚の紙っペラをひらひらさせていた。
「最初はジェットコースターな?」
と無邪気に笑う宏樹を見て、俺はフッと「可愛い♪」と思ってしまった。

これって、女の子が彼氏に抱く感情じゃないのか?という疑惑が沸く。
俺はフルフルと首を振って、先ほどの感情を振り払った。

 

 
「キャーーーッ!!」

俺は女の子のように、甲高い声で叫んでいた。
気がつくと、宏樹の腕にしがみ付いている。ブラの下のバストが圧されて変形するくらい強く体をくっつけていた。
慌てて離れようとするが、体が言う事を聞かない。すぐにも次の急降下がやってきた。
「キャーーーッ!!」と再び叫んでは、俺は宏樹の腕に顔を埋めていた…

 
車両から降りる時もまだ、俺は宏樹の腕にしがみついていた。
ようやくその腕が離れたのは、宏樹が買ってくれたソフトクリームを手渡された時たった。
「あぁ、オイシイ♪」俺は舌先でペロリとアイスを舐めあげていた。
宏樹を見ると、男らしくガブリと噛みついていた。宏樹のアイスは即に彼の腹の中に消えていった。

手持ち無沙汰になった彼の視線が、俺のアイスに注がれている。
俺はタラリと落ちそうになるアイスの雫を舌に絡め取っていた。
宏樹の視線が痛いくらいに突き刺さってきた。
「じゃあ、少しなら良いよ。」とその拷問に耐え切れず、俺が手にしたソフトクリームを差し出す…

「あっ!!狡い!」
彼はアイスの先端から半分近くを口の中に入れてしまった。
俺の抗議に…
「判ったよ。じゃあ、可能な限り返してやるから、口を開けて目を閉じてみな♪」
言われた通りにする…

宏樹の手が俺の背中に回され…突然、口が塞がれた。
「んん…」
つめたいモノが俺の口の中に入ってきた。それは宏樹の舌だった。彼の舌が俺の口の中で俺の舌に擦り付けてくる…
(これってキスじゃないのか?)
俺の…初めての…ファースト・キス…
頭の中がボーッとしてきた。

 
それから二人で回転木馬などの大人しめの遊具に乗り、夕暮れが近付いた頃に観覧車の列に並んだ。
順番が巡ってきて、二人の前でドアが開かれる。並んで座ると、カチャリとドアが閉められた。ゆっくりと上ってゆく…
遊園地の施設の高い屋根の向こうに山並みが見えてくる。ゴンドラは更に昇り、近隣を一望できるようになる。
空が紅く染まっていた…
「キレイ…」
俺は思わず呟いていた。太陽が西の山並みに沈んでゆく…
宏樹の腕が俺の肩を抱いた。何故かほっとする安心感に包まれた。
気が付くと、ここはもう二人だけの空間…
俺は宏樹の方を向いた。宏樹もまた、俺を見ていた。自然と俺の瞼が閉じてゆく。
それが何を意味しているか判らない訳ではなかったが、俺は俺の意思でそれを求めていた…

ゴンドラが頂点に上り詰めた時、宏樹の唇が俺の唇を塞いだ…
それは、ゴンドラが地面に近付くまで、延々と続いた。その間、俺はこれまで感じた事のない幸福感に包まれていた。
「記念にいかがですか?」と係りの女性が声を掛けてきた。
彼女の手には写真が…ゴンドラの中で抱き合い、キスをしている男女…俺達が写されていた。
(ハズカシイ?…)
複雑な思いに圧し潰されそうになる。
「お化粧直してくるね。」と俺はトイレに向かった。
何の躊躇もなく婦人用に入っていた。小用だけでも個室に入らなければならない。
用を足して鏡の前に立った。顔は真っ赤に染まっていたと思ったが、大分落ち着いたようで気になるような赤みはなかった。
口紅はやはり落ちていたので、ポシェットの中にあったスティクを使って直しておいた。
他におかしなところがないか鏡ど確認してから宏樹の所に戻っていった。

 

シアターでのショーを見終わると、辺りは暗闇に包まれていた。
ヒューッと音がしたと思うと夜空に光の花が咲いた。
しばらく花火を堪能し、遊園地を後にした。
そのままの流れでレストランで夕食。カクテルを少し飲んだだけなのに、大分酔ってしまった。
「夜風に当たろう♪」と街を歩く。
少しふらつくので肩を寄せる。どこから見ても仲の好いカップルにしか見えないだろう。

宏樹がとある建物の前に立ち止まった。
「ここにしよう。」と俺に言ったのか、ただの独り言なのか?
中に入り機械を操作している。取り出し口に出てきた鍵を手にエレベータに乗った。
ドアを開けるとメルヘンチックな部屋が現れた。大きなぬいぐるみも何体か置かれていた。
「カワイイ♪」と俺が言うと、
「気に入ってくれたかい?」と宏樹…そのまま、中央のベッドに導かれた。

「良いね?」宏樹がそう言い、俺は「ウン」と頷いていた。
再び唇が合わせられる。そして、背中に回った宏樹の手が、ワンピースの背中のファスナーを下ろしていった。
首の後ろのフックが外れ、宏樹は体を離すと同時に、俺の体から服を剥ぎ取っていった。
俺は下着姿で宏樹の前に立っていた。
恥ずかしいので、片腕で胸を隠し、もう一方の掌で股間を被った。
「さぁ、ベッドに…」宏樹に促され、俺はベッドに仰向けになった。
「手をどけて…」手首が捕まれ、胸の上に置いた手が持ち上げられた。
俺には抵抗する事ができなかった。いや、抵抗しようと思う事さえなかった。

宏樹は俺の手を体の脇に置くと、俺の「胸」に手を伸ばしてきた。
ブラのカップの中から、柔らかな肉塊を取り出した。朝はまだ、まっ平で、カップに詰め物をしようかと思ったくらいなのに、昼にはCカップ位には育っていた。今はFカップはありそうな程である。
その先端には苺のような蕾が乗っかっている。宏樹の指がソレを摘むと、シビレるような感覚が背中を走っていった。
それが「快感」であると判ったのは、俺の口から「あん、あああん♪」とオンナの喘ぎ声が漏れたのを聞いた時だった。

「感じているのかい?」宏樹が声を掛けてくる。
俺は何と答えれば良いか判らなかった。ただ、口からは喘ぎ声が漏れるばかりだった。
「じゃあ、脱がすね♪」彼の手がショーツに掛かった。
その時、初めて俺は自分の股間が濡れているのに気が付いた。蜜壺から溢れでた淫汁…
俺の肉体が宏樹の「男」を受け入れるべく、準備を整えていたのだ。
ショーツが外された。
「脚を広げて…」宏樹に言われるがまま、俺は淫らなポーズをとってゆく。
脚が抱えられ、宏樹の肌と触れ合う。
「行くよ♪」宏樹のペニスが俺の膣に入ってきた。痛みはなかった。
不思議な充足感に満たされる…

 
「あん、あん、あん♪」
宏樹が動く度に快感が膨れあがる。俺は媚声で応じる。
「イイのォ…もっと激しく…」
俺は自分が何を言っているのか意識していなかった。

一瞬、宏樹の動きが止まる。
「イくね♪」と宏樹
「頂戴♪いっぱい出してね♪」と俺
その直後、熱い塊が俺の子宮に向けて打ち出されていた。
「あ!!ああ~~~~」
俺は嬌声とともに意識を失っていた…

 

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