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2010年2月 9日 (火)

バレンタイン・プレゼント

「バレンタインにアタシをあげるの♪」

女の子の無邪気な言葉に反応した悪魔がいた。
「よかろう。あんたの作ったチョコレートをもらった男があんたを自由にできるようにしてやるからな。」
悪魔は女の子の耳元でそう囁いていた。

 

 
ショットバーに二人の男がいた。一人は紙袋に山と積み込まれたチョコレートを持て余していた。
「良いのかい?女の子達を放って、俺なんかと飲みに来ていて。」
そう言ったのはもう一方の男。ルックスは格段に差がある。
「バレンタインデーだからこそ、特定の女と一緒にいたらどんな恨みを買うかも知れないんでね♪」と白い歯を見せて笑う顔は、女の子達が喜ぶのも頷けると思わざるを得ない。
「まあ、お前には縁のない悩みに付き合ってもらってるんだ。お詫びにコレをやるよ。」と紙袋の一番上にあったチョコレートを渡した。
「良いのか?」と悪びれながらも包みを解いてゆく。
<レイコの全てをアゲル♪>
手作りのチョコレートにはそう書かれていた。当然の事ながら、そのチョコレートは悪魔が細工したものだった。

構わずに、男はチョコレートを食べてしまった。
「な、何か変だ…頭がふらつく…」とチョコレートを食べた男が、もう一人の男にもたれ掛かった。
その途端、男の頭が爆発した…ように見えた。髪の毛が一気に伸びていったのだ。髪は男の腰にまで届く位のストレートのロングヘアとなっていた。
「おい、大丈夫か?」と肩を抱く。その肩はとてつもなく華奢になっていた。
「ぁ、ああ。何とか…」と顔を上げた。

「レ、レイコ?!」

その顔は男が付き合っていた女の一人と瓜二つであった。
「あれ?声が…」男だった方が喉に手を充てた。細くしなやかになった指が、喉仏の出っ張りがなくなっている事を確認した。
「何が起きたんだ?!」彼女の手が喉から胸に降り、胸の膨らみを掴んでいた。
「何で俺の胸に…」彼女はその変化が肉体だけではない事に気付いた。
胸はブラジャーに包まれており、脚にはストッキングが貼り付いている。服もまた、くたびれた背広からフリルの付いたワンピースに変わっていた。指にはマニキュアが塗られ、顔には化粧が施されていると判った。

「レイコじゃないのか?」と男が女に問い掛ける。
「俺には何が何だか解らない。お前がそのレイコさんを知ってるなら、どうなってるのか聞いてくれないか?」
「あ、ああ…」と男は携帯を取り出すと、アドレス帳からレイコの番号を呼び出した。
と、女のバックから着信音がした。取り出して…キーを押した。
「…もしもし…」
女の声が男の携帯に届いていた。
「それ、レイコの携帯だぞ。何でお前が持ってるんだ?」

 

 
二人は店をでていた。
「とにかく、落ち着ける所で話そう。」
男はボーッとしている女を連れて、ホテルに入っていった。
「俺…どうなってしまったんだ?」と繰り返す女。男は女の手からカバンを取り、手際よく服を脱がせた。
「お前はレイコ以外の何者でもないよ。」男は女をベッドに押し倒した。
「な、何すんだよ。俺は男に抱かれる趣味はないぞ!!」と女は拒絶する。が…
「本当に嫌なのか?その身体は何と言っている?淫乱なレイコなら、即に発情するんだろう?」男はフウと女の耳に息を掛けた。
「あんっ♪」
女が艶声を上げた。
「ほら、ココも準備OKだね?」と股間に手を入れ濡れ具合を確かめた。
「ヤメロッ!!」女の叫びは、次の瞬間…
「ああん、あ~~~ん♪」と嬌声に変わっていた。

 

 

 
「…な、何なのよ。この身体は!!」
レイコの部屋の中でレイコだった男がうめいていた。
「どうしたらコレって鎮まるのぉ?」
部屋に充満した「女」の香に、股間のモノが激しく勃っている。
レイコは自らのショーツにくるみ、何度もヌいたが、一向に衰えを見せない。
「あ~ん(;_;)せっかくのバレンタインデーなのにぃ~!!」
レイコの部屋は、野太い鳴き声に包まれていた…

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コメント

昔何処でみたようなパターンでした。
むろんそちらの作品はニューハーフを馬鹿にした女が呪いをうけて男になり、女に戻りたい為にいろいろするイラスト作品ですけどね…

紀子さん
コメントありがとう。

>昔何処でみたようなパターンでした。

TSものは結構パターンが似た作品が生まれてしまいます。私的にはそれはそれで仕方のない事だと思っています。

同じようなアイデアをどう料理するかがライターさん達の腕の見せ所ではないでしょうか?

さすがに、このトラックバックみたいな事を他人にされると頭に来ますがね♪

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