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2010年2月 6日 (土)

30過ぎの包茎が罹る病(2/2)

俺は未だに自分が「女」になってしまった事が受け入れられないでいた。
外見は男のままであり、服もこれまでと変わらず男物を着ている。(生理の時の下着だけはサニタリーショーツのお世話になるが…)
別に声が高くなった訳でもないので「俺」という一人称も違和感がない。普通に「男」として生活を続けていた。

 
「お前、今日暇か?」
課長が声を掛けてきた。俺だけと言うのは珍しいが、課長は部下をよく飲みに連れて行く。
独身だから結構付き合いが良い。ルックスもそこそこなので、女の子達からの人気も高い。
そんな課長と視線が合ってしまった。
何故かポワッと顔が熱くなった。
「大丈夫です。」と答えて即に俯いてしまっていた。

何事も無かったように就業時間が終わった。
「さあ行こうか♪」と課長が迎えにきた。俺は机の上をサッと片付けて立ち上がった。
「おや?デートですか♪」と同僚に囃される。課長はニヤニヤ笑っていた。
「お、男同士ですよ。」と異議を唱えたが、何故か意識してしまっていた。

店は個室だった。密談でもできるような防音構造になっていた。
「まあ、乾杯しよう♪」とカクテルグラスを傾けた。
ベンチシートに並んで座っている。俺が女の子なら、まったくのデートシーンだ。
「体の具合はどうなんだい?」と課長が切り出してきた。
「職制上、君の病気の事は知らされているんだ。何か不便があったら何でも言ってくれ。」
「な、何ともありません。それより、どこまで知っているんですか?」俺は課長から少しでも距離をとろうと、腰をずらした。
「私が知っているのは病名だけだよ。君は見た目が何も変わっていないので、間違いかとも思ったよ。」
「じゃあ、どの程度進んでいるかは…」
「君が教えてくれないと解らないね。せいぜい、トイレで立ってしている所を見ていないので、その病気に罹っていることが確認できたくらいだね。」
「話さないと不味いですか?」
「知っていれば、上司としていろいろサポートしてあげられると思うよ。」

俺は揺れていた。
他人には知られたくないと思う。一方で味方も欲しいとは思っていた。課長なら味方として申し分ない…

「課長…」
「ん?」
「実は俺、生理があるんです。」
ああ、とうとう言ってしまった。もう後戻りはできない…
「重いのか?生理休暇を使えるようにしてやるぞ。」
「それには及びません。ただ、肉体的に…外面はこんなですが…女になってしまっていると言う事実を伝えたかったのです。」
「そうか。ならば、内面的なものはどうなんだ?おしゃれをしたいとか…社則の範囲であれば、化粧をしても、スカートを穿いてきても良いぞ。」
「内面的には…俺はまだ男のままです。気にしないで下さい。」

課長の受け答えが一瞬止まった。そして…
「そうか…じゃあ、性的対象も男ではなく、女のままなんだね?」
「…、それはちょっと違うみたいです。」俺も答えるまでに、少し時間が掛かった。
「女性に対して、以前のように性的な情動が起きて来ないんです。かと言って、対象が男性に変わったのでもないようです。今の俺は性的な欲求が皆無なんです。それこそ、自慰でも性的快感が得られると言うのに…」
「確かにな。その時のオカズが気になるところだが♪」
「俺は発病後は、自慰をしていませんでした。俺の股間にあるクリトリスはペニスが委縮したものです。刺激を与えれば同じように快感が得られる筈なのに、それを行おうとする衝動が起こらなかったのです。」
「しかし、それは未だ何もしていないからとは考えられないだろうか?」
「何もしていない?」
「そう、未開封のお菓子みたいに、製品としては出来上がっているが開けて食べてみなければ美味しさがわからない。美味しいと知らないから封を切らない…そんな所かな?」

「封を切る?」
「例えみたいなものだよ。」
と、不意に課長が俺を抱き寄せた。
「袋を手に取り、封を開ける…」
課長の手が、俺のズボンのチャックを下ろした。
「袋の中に手を入れ、美味しいお菓子を手に取ってみる…」
課長の指がショーツの中に入り、割れ目に触れていた。
「か、課長?!」
俺は驚きに声を上げたが、彼を突き放そうとはしないでた。
「ほら、こうやって優しく揉んであげれば、どんどん美味しくなってゆくんだ。」
俺は課長の胸に頭をもたれていた。
「ぁぁん」と俺の口から甘いような吐息が漏れていた。

チュクッ
と股間で湿った音がした。
「ほら、濡れてきた。ちゃんと使ってあげれば、体は正直に反応してくれるんだよ。」
課長の指の動きは巧みだった。柔らかな刺激が純粋かな快感だけを引き出してくる。
「あぁん♪」たまらずに喘ぎ声が漏れる。
「何で課長はそこまでしてくれるんですか?」
俺の問いに彼は言葉では答えず、俺の手を彼の股間に導いていった。
俺の指を使ってチャックを下ろさせる。ズボンの中に導てゆく。パンツの上から、彼の股間に触れさせた。

そこには割れ目があった。

指先に感じる布の感触は女性用のショーツに違いなかった。その下には男性の持つ独特の膨らみは存在しなかった。そして、割れ目に張り付いた布地は、暖かな湿り気を帯びていた…
「課長も?」
「そう。後天性半陰陽症だ。当時はそんな病名もなかったけどね。」
今度は俺の指をショーツの中に導いた。
「君と違って、生理なんかはないが、ちゃんと感じる事はできるんだよ。」
と俺の指を割れ目の中に送り込んだ。
「君はまだ、女を体験していないのだろう?だから、そこで女性化が止まっているんだ。蕾のままで朽ち果てるのはもったいない。まだ30なんだ。華を咲かせるにも遅くはないよ♪」

 

 
俺は課長に連れられてホテルの一室にいた。
互いに裸で鏡の前に立っていた。二人とも同じような体である。股間には割れ目があり、すね毛の無くなった脚と伴に下半身は「女」だった。
上半身は男とも女ともつかない。男のような平らな胸。しかし、女のように体毛は薄く、胸毛などは一本も生えていない。
「ほら、見てごらん。」と乳首に注目させられた。
「小さいけど、膨らんでいるよ。刺激を与えれば、どんどん大きくなってゆくんだ。」

そしてベッドに誘われる。
「どこが感じるかは私が知っているからね♪」と言う課長に責められ、俺は「女」の快感に翻弄された。
何度か絶頂を迎えていた。いつしか、俺の喘ぎ声はオクターブが上がり、女の喘ぎ声そのものになっていた。

「次はコレを使うね♪」
取り出されたのはレズ用…女同士で使うための性具だった。
「いくよ♪」と声を掛けられる。
俺の膣に性具が挿入されてきた。
痛みはない…
ただ、快感だけが俺を揺さぶる。
「あん!!あ、あ~~~っ♪」
俺の上げる嬌声が、部屋の中に響き渡った…
 

 

 

「今夜どうだい?」
今日も課長が声を掛けてきた。
彼と視線が絡まる。それだけでOKの返事になる。ポワッと体が熱くなるのは悦びを知ってしまったから…
「大丈夫です。」と答える。
「おや?デートですか♪」と同僚に囃される。
「ええ、そうよ♪」
俺はブラジャーに包まれたFカップの胸を揺らしてやった。
女の快感を知ってから、俺の肉体は一気に女性化した。今ではもうスカートを穿き「女」として生活している。
俺は机に向かいコンパクトを取り出した。
夜に向け、入念な化粧のチェックを始めるのだった。

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