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2010年2月 6日 (土)

30過ぎの包茎が罹る病(1/2)

30を過ぎても包茎でいると体に良くない。と言われていた。
馬鹿馬鹿しいと無視していたが、今更後悔しても始まらなかった。

「癒着が始まってますね。」
医者はそう告げてきた。
小便をする際、なかなか出が悪いと思っていた。すぐに医者に行けば良かったかも知れない。
しばらくすると、痛みを伴うようになってきた。我慢できなくなってから医者に見せたところ、そう言われた。それは、30を過ぎても包茎でいると発症すると言われている『後天性半陰陽症』と診断されたと言うことだった。
「包茎の手術をすれば直るんですよね?」と聞くと、
「病状はかなり進んでいるな。今更手術しても手遅れだね。まあ、死ぬ事はないんだから、気を楽にして終わるのを待ってなさい。」とカルテにいろいろと書き込んでいった。
「薬も出しておいてあげるね。化膿止めと痛み止め、ホルモン剤も出しておくから、時間が掛かるようなら服用しなさいね。」
俺はズボンのベルトを絞めながら医者の話を聞いていた。
「それから、トイレは常に個室を使うようにね。尿道口が移動するのはもう時間の問題だ。立っている時に裂けると悲惨な事になるよ。」

もう、立って小便ができない…
最後通告を受けた気分だった。

 
後天性半陰陽症は患者が包茎であった事が暴露されてしまうという、とても恥ずかしい病気だった。
それ以上に患者には、その後に「試練」が待ち受けていた。
包皮が癒着すると、当然のように小便が排出できなくなる。が、この病気は良くできていると言うか、代わりに鼠蹊部を裂き割り、そこに新たな尿道口を作ってしまうのだ。
また、先端が塞がれたペニスは、男としての大切な役割を担う事もできなくなってしまう。用を成さなくなった器官は、当然のごとく委縮してしまう。それはペニス本体だけではない。用済みとなった睾丸もまた、袋の中から姿を消してしまうのだ。
小さくなったペニスの成れの果ては、左右から柔らかな肉がせり上がり女性の割れ目のようになった溝に、その身を隠す。股間の奥でクリトリスのようにして納まってしまうのだ。

そこから先は個人差があるらしい。
多くの症例では、股間に膣のような空隙が穿たれる。十分な深さがあり、女と同じようにソコに男を迎え入れる事も可能である。愛液も分泌され、快感を得ることもあるという。
人によっては、乳房も発達してくるらしい。男なのにブラジャーが必要な程になることも珍しくないと言う。尤も、ここまで来ると体型も女性と同じになってしまうので、「女」として生活してしまう人がほとんどと言う事だ。
中には膣の奥に子宮が出来てくる症例もあった。男性と結婚し子供まで生んだ人もいるらしい。

 

数日後、俺にもとうとう「その日」が来た。
医者に言われた通り、小用でも個室を使い続けていた。
日に日に小さくなってゆくペニス。医者に言われなくとも、摘み出すのも困難となり、当然立って用を足すなど不可能となっていた。
便器に座り、膀胱に溜まったモノを排出する。痛みを我慢して圧力を掛けようとした時…
シャーと便器を打つ雫の音がした。
久しぶりに痛みもなく膀胱が空になる。と同時に、俺は新たな尿道口が出来上がった事を知る事になった。

太股に飛び散った雫を拭こうとペーパーを手に股間を見る。
小指の先程にまで委縮していた俺のペニスは、先端が完全に塞がれていた。
あと2~3日もすれば、股間に姿を隠してしまうのだろう。
濡れた股間を拭いていると、下腹部に微かな鈍痛があった。
便ではないが、何かが排出される感じがあった。
排出されたモノは確実にペーパーに付着したであろう。
引き抜いた手を確認した。

ペーパーは赤く染まっていた…

尿道口の開口に伴って出血があるとは聞いていない。それに、その時に出血したのであれば、便器に溜まった尿にも何らかの異変が見られた筈である。
考え得る可能性は…

生理

なのであろう。
つまり、俺の膣の奥には子宮が出来上がり、正常な活動が開始されていたと言う事だ。
俺は自分の肉体の変化がここまで進んでいるとは思ってもいなかった。子宮が作られるは胸が膨らんでからの事。それも、胸の膨らんだ人のうちのひと握りの人達だけに現れるものだと信じ込んでいた。
胸が男のままの俺は、そこまで変化が進む筈がないと…

ともかく、俺は他の女性達と同様に毎月の役務が課せられたという事は間違いないようだ。

 

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