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2010年1月27日 (水)

姫(1/2)

あっ
と思ったら、僕の身体は宙に浮いていた。

急坂の階段の、ほとんど頂上に近い所で足を踏み外してしまった。
僕の身体は真っ逆様に坂を落ちていった。地面に叩き付けられるまで、あと何秒かかるのだろうか?こんな時には時間の流れを遅く感じると聞いた事があった。
意識を外界に移すと、あたりはスローモーションどころか、完全に静止していた。僕の身体は空中に留まっている?

僕の周りに光の粒が集まってきていた。
それは、一気に僕を包み込むと、激しく輝きだした。
輝きが収まり、光の粒が跡形もなく消え失せると、そこに「僕」の姿はなくなっていた。
世界はいつも通りの時間の流れを取り戻していた。誰も僕の存在が失われた事に気づかないまま…

 

 

「これは異世界からの召喚になりますな。」
枕元で老人の声がした。
「この世界の中から召喚されるより、却って良かったのではないか?」もう一人、若い男の声がした。

目を開けると削り出しの岩肌が見えた。
ここは洞窟の中なのだろう。光の影が揺らいで見えるという事は、松明などの自然的な照明器具が使われているのだろう。
「おお、気が付いたかな?俺の言葉は判るか?」
僕は声を掛けてきた若い方の男に顔を向けた。男は昔風の衣装を着ていた。顔は文句なくハンサムな部類に入る。素で王子様の役ができそうだ。
「ここはどこですか?」
僕の問いに、
「洞窟の中…と言うのは期待している答えではないと思う。」
声のした方に顔を向けた。彼はそのまま、魔道士に見える。
「あんたに、この場所の固有名詞を言っても判るまい。あんたにとってはここは異世界となる。あんたは我々に召喚されたんじゃ。」
「召喚?」
「そう。魔術で必要とする人や獣を遠い所から呼び寄せるんだ。彼=グスタフの他数名の魔道士にしか使えない技だ。」
「あんたは我々の守護すべきアリシア姫の身代わりとして召喚されたんじゃ。」
「姫…の身代わり?僕は男ですよ。とても女の人の身代わりなんてできませんよ!!」
「案ずるな。姫も男だから問題はない。」
「すまない。俺達の説明が足りなかったようだね。」と王子が語り出した。

この国では王の後継者となる長男以外は全て「姫」として育てられるらしい。これは、王位を巡る争いが起きないよう、後継者のみが「男」として育てられるのだった。
「男」は王族から平民に至るまで、肉体を鍛錬する事が義務付けられていた。外敵から自らを守るためにも、武器を自在に操る力と技を身に付ける必要があったのだ。例外は、魔力を保有する魔道士と「姫」となった王子達だけであった。
だから「姫」の身代わりを内輪から選出するには、皆、筋骨逞し過ぎており、魔道士は全て面が割れている。女性を身代わりに仕立てる案もあったが、肉体的な違いを隠しきれるとは思えなかった。そこで異世界から「逞しくない」男を召喚することになったと言うことだった。

起き上がった僕は洞窟の脇に建てられた屋敷に連れてこられた。そこで「姫」の衣装を着せられる。想像通りのヒラヒラのドレスだった。かつらを被せられ、化粧が施されると、鏡の中に「お姫様」が出現していた。
「なかなかの出来だな。俺でも惚れてしまいそうだ。」
「男に惚れられても嬉しくはないぞ。」
「いや、姫には相手に惚れてもらわれた方が都合が良いのだがな。」
「な、何だよ。その相手って?」
「姫は隣国の王子の元に嫁ぐ事になっているんだ。それが嫌で姫が自害されてしまってな。事は伏せられたが、国の安泰の為には姫を嫁がせなければならない。そこで身代わりを召喚することにしたのだ。」
「つまり、相手も姫が男である事を知っているんだな?」
「ああ、あちらでは既に男を女に変えられる魔道士を待機させている。」
「ち、ちょっと待て!僕は女にされるのか?」
「お前もその方が良いのだろう?男が姫をやるのは無理だとか言っていなかったか?女になれば問題はないのだろう?」
「おぉ、良い事を思いついた。肉体変化の際に記憶を失ったように見せる手があった。これなら身代わりによる多少の不具合も誤魔化せるぞ。」
今の僕が、彼等に何かを聞いてもらえる立場ではない事は解っていた。僕は「姫」として隣国に向かう旅の途についた。

 

「あぁん…あああ~ん♪」
僕の耳に艶めかしいオンナの喘ぎ声が聞こえてきた。激しい運動をしたかのように、汗をかいている。けれども僕はベッドの上に寝かされているようだった。
足首を掴まれ、高く上げられる。僕の身体は抵抗せずに従っている。そのまま太股を腹に押しつけるように倒してくる。
広げられた股間に何かが触れたと思うと、次の瞬間、それはスルリと僕の中に入ってきた。
「アアアン♪」と再びオンナの艶声…
それは僕の口から吐きだされていた。

股間に発する快感が「女」の快感であることに気づくまで、かなりの時間が掛かった。
僕は女にされると同時に記憶を失っていたのだ。その間に僕は王子との結婚を済ませ、甘い新婚生活に浸っていた。自分が男であった事など忘れ、生まれた時から女であったように、女の幸せに満足していたのだ。
僕は自ら膨らんだ胸を揉み、乳首を尖らせ、早くソコを責めて下さいと懇願していた。
夫である王子は股間に逸物を突き立てたまま、上体を近づけ、乳首をその口に含んでくれた。その動きは膣の中を刺激し、新たな快感を僕に伝えてくる。と、同時に乳首を責められ、一瞬、気が遠くなる。
「今、イッたね?」と聞かれ、僕は頷くしかなかった。更に感じる所を責められ、僕はアンアンと喘ぎ続けていた。そして、いきなり膣の中に彼の精が放出された。
これまで以上の快感が一気に押し寄せ、僕は再び意識を失っていた。

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