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2010年1月27日 (水)

泣く女

そう言えば、最近はマスタベーションするどころか、勃起した記憶さえなかった…

袋の中の玉が消えているのに気がついて初めて、その事に思い至ったのだ。
ペニスが少し縮んだのも「寒さ」の所為と自分を納得させていた。
しかし、自分の肉体の変化は否定し切れるモノではなかった。
幸丸が失われ平らになった陰納に指を這わせると、その中心が裂けているのが判った。裂け目の中には胎の奥につながる穴となっていた。
指を立てると、ずぶずぶと入り込んでゆく。
始めは痛みを伴っているが、時間が経つと汗のように染み出てくる分泌物が指を包み滑りを良くする。と同時に肉壁に擦れる指から快感のようなものが沸き上がってくるのだ。
その快感は、射精で終わるマスタベーションとは事なり、疲れ果てて動けなくなるまで際限なく快感を授けてくれる。快感の頂点を見たかと思った次の瞬間には、更に快感の高みに向かう坂道が待っていた。

「あん、ああ~ん♪」と女のように喘いでいた。媚声を出すと快感が増してゆく。
そして…
「あ、あっ、ああ~~~~!!」
と、一段と大きな嬌声をあげて、俺は至福の中に気を失っていた…

 

朝…
股間に挟まれた手を抜き取った。
はだけた胸で乳首が盛り上がっていた。心なしか、胸全体も膨らんでいるようだ。脇の贅肉も寄せてくれば、谷間ができるかも知れない…
起き上がり、トイレに向かった。
俺のペニスは更に小さくなったみたいだ。下腹部の肉がペニスを包み込むように競り上がってきていた。明日には肉の谷間に没してしまうかも知れない。

雫が飛び散るのが否で、家では小用も座ってしていた。これであれば、無理をしてペニスを捕まえる必要もない。用を済ませてパンツを引き上げた。

鏡に向かい、寝癖を整える。シェーバーで髭を剃ったが、あまり伸びていなかったようだ。
ふと見ると別れた彼女が置いていった化粧ポーチが目に入った。中には化粧水やファンデーション、口紅やマスカラが入っていた。
彼女がしていたみたいにヘアバンドをして、化粧水を顔に叩き込んでみた。ファンデを薄く伸ばし、ビューラーで睫毛を整える。
マスカラを付けると、目力がアップしたみたいだ。
口紅を引いて、ティッシュを噛む。我ながら女っぽい仕草だなぁ、と思いつつ、ヘアバンドを外した。
前髪を額に垂らすと、眉毛が隠れて、鏡には女の子の顔が写し出された。

これもついでと、彼女が残していったスカートを穿いてみた。
これまで、俺の足からすね毛がなくなっていたのに全く気付いていたかった。スカートから伸びた脚は女の子のようにスベスベでむっちりとしていた。
それでも生足は恥ずかしいのでストッキングを穿く事にした。ついでにパンツも彼女が置いていったショーツに替えてみた。

鏡の中の女の子は可愛かった。
即にでも襲ってしまいたくなる。俺の股間は硬くな…ることはなく、ズキンと腹の奥に得体の知れない疼きが生じていた。

股間が暑くなった。
と同時に鏡の中の女の子は頬を紅らめ、淫らな笑みを浮かべていた。モジモジと腰を動かしている。
俺もまた、股間から溢れてくる体液を留めようと太股をくねらせていた。
そして気付く。
俺は「俺自身」に欲情していたのだと…

俺は気を沈めた。
鏡を見ていちいち発情しては身が保たない。冷静になったところでパンツを穿き替えた。
濡れたパンツを洗濯機に放り込み、洗剤がないのに気付いた。

財布からお金を抜き出して、ポシェットに入れた。ハンカチ、ティッシュ、そして口紅を入れて玄関に向かった。
下駄箱から、彼女が置いていったサンダルを出して穿いた。足首のストラップが可愛いヤツだ。

洗剤はコンビニにも置いてあるが、少し先にあるスーパーの方が安い。少し待てば開店時間の筈だ。俺は気分転換も兼ねて、少し遠回りして行く事にした。

そこは、人通りの少ない墓地の脇の鬱蒼とした薮の中を通ってゆく。
「痴漢に注意」との立て札があったが、男の俺を襲うやつなどいないだろう?俺は昼間でも薄暗い小径に足を進めていった。
コツコツコツと俺の履いているサンダルが音を発てている。何か嫌な感じが塊となって背中に伸し掛かってくる。

ふっと、俺の前に障害物が現れた。コートを着た男だった。
「お嬢さん♪良いモノを見せてあげようネ!!」
俺は「キャッ!!」と叫ぶと両手で顔を被い、その場にしゃがみ込んでしまっていた。
俺の目の前に出現した光景…男はコートを開き、自らの裸体を俺に見せつけたのだ。
その股間には、太くて醜いペニスがぶら下がっていた…

「あんた、処女だね?」
俺の耳元で声がした。全裸の奴とは別の男だった。
「これは掘り出しモノだね。」と男が手を伸ばすと、俺の口に何かを突っ込んだ。叫ぼうにも声が出ない!!
「騒がれると面倒なんでね♪」と口に入れたものが外れないように後頭部にベルトを廻し固定してしまった。
猿轡だ。男は更に俺の腕にもベルトを廻そうとしていた。
俺は立ち上がり、逃げようとしたが、男の力で押さえ込まれてしまった。
「ボーッとしてないで脚を持たないか!」と全裸の奴に命令する。
俺は足をばたつかせたが、難なく抱えられてしまった。そのまま道を離れ、薮の中に分け入った。
そこには体育館で使われるようなマットが敷いてあった。俺はその上に転がされた。
「押さえてろ」と指示が飛ぶ。ベルトが俺の足、脛と太股に廻された。男の手が離れると、俺の足はM字に固定されてしまっていた。
晒け出された俺の股間に男の手が伸びる。パンストとショーツがずらされ、素肌が外気に触れる。
「綺麗なオマンコじゃないか。まだ、誰も手を付けてないんだろう?」男の指が俺の股間の秘裂を撫であげていった。
俺は悲鳴もあげられず、男の為すが儘にされている。何故か、目からは涙が溢れていた。
カチャカチャと音がした。男がズボンを脱いでいた。その股間に勃起したペニスが姿を現していた。
「さあ、お嬢さんの初めてを戴くとしようか♪」
男は俺の両膝に手を充て、更に圧し広げると彼の股間を割り込ませた。
メリメリと俺の花芯に男のモノが突き立てられた。それは強引に侵入して来る。引き裂かれるような痛みに気が遠くなる…
「良い顔をするなぁ♪ゾクゾクするぞ。」男の声に現実に引き戻される。
「痛いのは最初だけだ。即に気持ち良くなるからな♪」

男の台詞にハッとした。俺も以前に同じ台詞を口にしていた。
そう、この男と同じように…女が受けている痛みなど知る由もなく、知ったような振りをして…即に気持ち良くなるだと?
痛みしか感じられない事は今、俺が身をもって体験している。

「おぉ、良く締まるなぁ。流石は処女のオマンコだ。この初々しさは堪らないなぁ♪」
何を言っているのだ!!俺はいつまでこの痛みに耐えていれば良いのだ?何でも良いから、早く達して俺の膣から抜いてくれ!!

俺はこの痛みから解放されるのだったら何でもする気になっていた。とにかく、男を射精に導いていくのだ。
何ができる?
奴のペニスに刺激を加えれば良い。股間に力を入れ膣口を締めあげようとしたが、痛くて儘ならない。
ならば!と、拘束された状態でも動かせる場所はある。俺は腰をくねらせてみた…

「おや?感じてきましたか。どうです?気持ち良いでしょう。」
そんな事あるか!!と否定したかったが、痛みを堪えて腰を振るので精一杯である。
早く終わらせろ!!
お願いだから出してくれ~!!
俺は必死に身体をくねらせた。

「おっ?あ、あう!!」
男がうめいた。
その直後、男のペニスの中を通り抜けてくるものがあった。
それが俺の膣の中に放たれる。精液であった。
精液の中には多数の精子が存在し、適切な措置を行っていない場合、精子の幾つかは子宮を遡り、その奥で待っている卵子に辿り着く。精子と結合した卵子は細胞分裂を開始するとともに、子宮に着床する。やがて卵子は胎児となり、臍の緒で母体から栄養をもらいながら成長してゆく。母体は胎児の成長とともに腹を膨らまし、十月十日で出産を迎える…

得体の知れない情報が俺の頭の中を巡るなか、俺は意識を失おうとしていた。
何が出産だ?俺は男だから中出しされても妊娠する筈がない。
しかし、男だが俺には膣がある。その奥には子宮もあるのではないのだろうか?もし、俺にも卵巣があり、卵子がそこにあれば妊娠の可能性も否定できない。
俺が…妊娠?
不吉な連想とともに、俺は意識を手放していった…

 

 

「どう?女の子になった気分は?」
と声を掛けられて、俺は目が覚めた。そこは俺の部屋だった。
彼女が俺の頭からヘッドホンを外した。俺はこれで催眠術に掛かっていたのだ。
「あなたもこれで女の子の気持ちを理解できたんじゃないかしら?」
俺が女になって強姦されていたのは、全て催眠術が見せた幻覚だったのだ。俺は股間に手を伸ばし、奴に注ぎ込まれた精液が存在していない事を確認した。
「大丈夫よ。それに生理も来ていないあなたが妊娠する訳ないじゃない。」
そう言われ、ホッとして俺は自分の膨らんだ胸を撫でおろした。
「あたしの用はこれで終わりね。もう催眠暗示も固定されているから心配はないわよね♪」
そう言って彼女は立ち上がった。
「これで本当にあなたとはサヨナラだから。できないとは思うけど、もう女の子を泣かせちゃだめよ。貴女が泣くのは別だけどね♪」

彼女が出ていった玄関には、「俺」のサンダルだけが残されていた…

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コメント

ふむふむ、この出来事は催眠術だったんですね。
・・・・ん?催眠暗示の固定化?ということは・・・彼は、彼女?

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