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2009年12月14日 (月)

奪い合い

ココロと肉体を分離する…

俺は今、第三者の視点で「俺」自身を見つめていた。

「何ジロジロ見てんだよ!!」
その時、俺は確かにそう言った。それとまったく同じ事を「俺」が口にしていた。
それもまぁ、当然である。彼もまた俺自身に違いないのだから。
すなわち、現時空間に「俺」という存在が二体同時に存在しているのだ。とは言いつつも、彼は俺が彼自身である事を知らない。それは、俺が彼にとっての未来から来た存在であるからだ。
俺は彼の未来を知っている。これから起きる事は、俺が彼自身として経験してきた事なのだ。
しかし、彼は彼の未来を知らない。だから、見ただけでは「これが未来の彼自身である」と思えない程に容貌が異なっている俺を、彼自身だと言っても容易に判る筈もなく、俺自身もその事実を彼に告げるつもりもなかった。

「貴方はアタシに興味はあるかしら?」
俺は愛らしく彼に問いた。
「ガキには興味ないね。」俺の記憶通りに彼が答える。
俺は彼の前で一枚づつ服を脱いでいった。そして一糸纏わぬ少女の裸体が彼の目に晒される。そう。俺は今、少女の義体に意識を送り込み、彼の前に居るのだ。
俺は記憶にある通りに彼の前に跪き、ズボンの中から彼の逸物を取り出すと、そのまま口の中に入れた。
恥垢の匂いが鼻を突く。これが、俺自身の匂いなのだ。
数回刺激しただけで、溜まっていた彼は我慢しきれずに、俺の口の中に射精していた。
俺はゴクリと飲み込んでやり、肉棒の先端に残ったモノを舌先で拭ってやった。
「犯るぞ…そんな事されて我慢してなんかいられないぞ。か、覚悟は出来てるんだな?」
彼はそう言いつつも、何も出来ないでいた。俺は彼の手を引いて、床の上に身を横たえた。腕を手繰り、彼の顔を近づける。
「さあ、ヤりましょう♪今、ヤッておかないと、しばらくはヤりたくてもできなくなるわよ。」
俺は俺の膣の中に「俺自身」を導いていった。
「あん、ああん♪」自然と俺の口からオンナの艶声がこぼれてゆく。彼が必死に腰をグラインドすると、俺の中の感処が刺激される。膣が収縮する度に、彼も快感を得ているようで、その度にうめき声を上げている。

ふと、彼の動きが止まる。
「だ、出すぞ。」と俺に確認を求める。
「良いわよ。イッパイ出しちゃって頂戴♪貴方のスベテを受け取っ手あげるから。」
俺は義体のスイッチを切り替えた…

ドクドクと俺の中に彼の精液が注がれてきた。と同時に、彼の意識が義体の中に流れ込んでくる。
俺はオンナの快感が遠退いてゆくのを感じながら、押し出された意識を「俺」の肉体に戻していった。

 

俺の「ココロ」が「肉体」に戻ってゆく。
「俺」自身に奪われた己の肉体を、今、取り戻したのだ。

タイマが作動し、義体が未来に送り返されてゆく。「俺」である「彼」の意識とともに…

俺は「彼」のこの後を思い出していた。
気が付くと「女」の肉体になっており、更に未来に飛ばされていたのだ。
俺の残したメッセージに気付く。
その肉体が「義体」と呼ばれる造り物である事。ココロと肉体が切り離され、ココロがこの義体に納められている事。元の肉体が俺に奪われてしまった事…
全てが解ると同時に、股間の不快感の源に意識が及ぶ。
そこには、自らの放出した精液が湛えられているのだ。シャワーを浴びるために風呂場を探しだした。シャワーから暖かいお湯が出てくるのを確認し、その下に体を移動させた。
膨らんだ胸にシャワーが当たり、くすぐったいと同時に「女」の肉体が反応し始める。
「ぁあん♪」と甘い吐息が漏れた。
今は駄目…身体を洗い、汚れを落とさなくては…
ノズルを外し、最も汚れている場所に向ける。
股を少し広げて、水流を当てる。
今まで感じた事のない快感が沸き起こる。
中まで洗わないと…
指先で割れ目を押し開く。水流は更に敏感な所を刺激する。
まだ奥に残っている…
掻き出そうと、穴の中に指を入れる。
な、何?…
想像しなかった快感が襲ってきた。
がぐがくと膝が笑う。
た、立ってられない…
壁に背中を付け、ずるずると滑り落ちてゆく。
手から離れたシャワーのノズルが下半身に湯滴を降らす。
それでも、俺は指を離せなかった。
当初の目的を忘れ、挿入した指を前後に揺らして膣を刺激していた。
快感の高まりを迎える。
「ああ…あん、ああ~~ん♪」
風呂場の中で俺は嬌声をあげていた。

 
再び気が付いた時、俺はベッドに寝かされていた。
風呂場で失神していたようだ。
「やぁ、気が付いたかい?」
声を掛けてきたのは「俺」だった。
「俺も覚えているが、気持ち良かっただろう?」
俺は何と答えて良いか解らなかった。
「何れ、君も過去に戻り、元の肉体を手にすることになるのだけれど、それまでの間は、その義体で快感を堪能してゆくと良い。」
「快感」というキーワードに俺の身体が反応した。
下腹部の奥でピクリと動く臓器があった。俺の手が股間に延びてゆく。
「あ?!」
俺の指先に液状のものが触れた。
濡れているのか?
「良かったら、その快感のお手伝いをするよ♪」
「俺」がベッドに近付く…
唇を奪われた…
頭の中が真っ白になった。
「俺」の手が俺の胸を揉んでいた。
唇が首筋を這い回る。性感帯が刺激され、快感に何も考えられなくなる。
俺の上に「俺」が伸し掛かる。
股間を割り、俺の逸物が俺の膣口に触れた。
ヌメリッ…
俺が俺の中に入ってきた。
俺が俺に犯されている。
俺は歓喜の嬌声をあげていた。

 

「そろそろ、元に戻る時間だ。」
「俺」がそう告げた。
俺は義体を替え、様々な快感を経験した。
「再びこの快感を味わう為には、何をしなければいけないかは判っているよね?」
そう問われて、俺はうんと首を縦に振った。
「じゃあ、元の時間に戻すよ♪」
「俺」がタイムマシンのスイッチを入れる。

 

俺は、「俺」自身を見つめていた。

「何ジロジロ見てんだよ!!」
「俺」が口を開いた…

 

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