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2009年11月14日 (土)

戦い(3/5)

朝になり、俺は目覚めた。
最初に股間に手を伸ばした。奴の台詞を思いだす。
俺の体は「女」のままだった。奴から銃を取り戻さない限り、俺は女として生活しなければならないのだろう。

俺は先ず女の服を揃えた。戦闘時のコスチュームはワンピース風であって、実体は男物のランニングシャツである。日常生活をそんな格好で過ごす訳にもいかない。
本来の俺の服もこれだけ体型が違えば着る事はできない。
俺は本格的に女装する必要に迫られていたのだ。

身支度が整えば、あとは俺の銃を取り戻すだけだ。
とは言っても、奴等が何者なのかを知る由もなかった。手掛かりは何も無い。とすれば、奴等と出会った場所に戻るしかない。

俺は再び昨日の場所に立っていた。
昨日の出来事をプレイバックする。
俺は敵を見つけ、発砲した。同時に敵の気配が移動した。その先に男物の服を着た女がいた。が彼女は「敵」ではなかった。
奴は女を身代わりに立てると、気配を消して俺の死角に回り込んでいたのだ。
奴は最初から変身していたに違いない。戦闘時のコスチュームも洗練されていた。俺は敵が「男」だという先入観から、奴の動きを見落としていたのだと思う…

 
不意に「敵」の気配があった。
奴ではない。
俺の足元で弾丸が跳ねた。

俺の目の前に新たな敵が現れた。
男物のシャツの裾を結び、ジーンズの裾を捲り上げている。
「お前!銃はどうした?」と敵は俺に銃を向ける。
「そうか、お前。穢れ女だな?」とニヤリと嗤う。
「知るかっ!!」と俺が反抗的な態度を取ると、奴は俺の腕に弾丸を打ち込んだ。
痛みに声が詰まる。
「来いよ♪」と俺を前に立たせ、銃口でせき立てる。

行き先はホテルだった。ホテルは変身を解く時に利用できるよう、変身した人間向けに配慮されている。
俺も何度か利用したが、常に独りであった。己の醜態を他人に晒したいとは思えない。奴が何のつもりで俺を連れてきたのか、想像が付かなかった。
「ベッドに上がれ。」と奴が言う。
俺は言われた通りにベッドに這い上がった。

その途端、奴が発砲した。
俺の息のねを止めるかのように、集中的に心臓に弾を集める。
俺はショックで意識を失っていた…

 
気が付くと、俺は全裸で手足を縛られていた。シーツを裂いて作った紐でベッドの四隅に手足をつながれていた。
そして、余った布で猿轡をされていた。
俺の口からは唸り声しか出せない。
「気が付いたか?」
と男の声。
奴は変身を解いていた。
「これからタップリ可愛がってやるからな♪」
何を言いたいのか解らないことはなかった。男に戻った奴は服を脱ぎ、股間に彼の拳銃(であったモノ)をぶら下げている。
奴の目の前にあるのは(中身を問わなければ)瑞々しい裸体を晒した「女」である。「男」の本能が、彼の股間を固くしていた。
「嫌がっている癖に、お前のマンコは淫汁をたっぷり滴らせているじゃないか♪」と奴は俺の股間を撫で上げた。
「むむっ!!」俺は突然の快感に叫んだが、猿轡に声が出るのが阻止されていた。
「感度も良いようだね。こっちはどうだい?」と、今度は胸を攻められる。先端の蕾が奔られると、それだけで股間が更に濡れるようだ。
奴がやろうとしている事は、俺を「女」として嬲り倒すことであろう。俺の正体が男である事は奴も十分に知っている。
変身を解く際にも、女の快感に晒されるのだが、それはあくまでも自慰なのである。女の快感は知っても、女になり切っている訳ではない。
しかし「男」に犯されるという事は、自分が「女」となった事を思い知らされる事になるのだ。
「ほう♪お前の肉襞はヒクヒクとして、男を待ちわびているようではないか。そんなに欲しいのなら、一気にヤッてあげようじゃないか♪」
と奴が俺の上に伸し掛かってきた。俺の中に奴が押し入ってくる。
俺の中に、俺の意思の及ばないモノが存在している。ソレは俺の期待を裏切り、遥かに強烈な快感を与えてきた。
そして、奴の得物から白い弾丸が発射されると同時に、俺はイかされていた。

「お前、他所ものなんだろう?」
奴の問いかけに俺は何も答えるつもりはなかった。
「今のお前の状態=穢れ女の行き着く先など知らないだろう?」奴は俺の答えなど端から期待していなかったように喋りだした。
「無垢の女は知っているな。多分、お前も何人か作った筈だ。彼女達は男だった事も含め、全ての記憶を失う。全てを失ってしまう事で女として新しい人生を生きるのに、何の不自由もなくなる。」
奴は俺の顎に手を掛け、奴の方を向かせた。
「しかし、穢れ女は男だった記憶をもったまま、女として生きなければならない。男の意識のまま男に抱かれるんだ。さらに、そこから得られる女の快感を肉体が求めてしまう。いくら、意思の力で抱かれまいとしても駄目なんだ。」
奴の手が首筋を伝って胸に降りてくる。そこに触れられただけで乳首は固くなり、股間が潤み始める。
「し、しかし、銃を取り戻せば…」
「そう。男に戻れる。が、長い時間肉体から離れていると、銃も腐ってしまうのを知っているか?まあ、保って一週間かな?」
「それだけ時間があれば…」
「お前は忘れているな?今のお前は変身したままであるという事を。つまり、敵が現れたら戦わなくてはならない。しかし、お前は戦うべき銃を持っていない。お前は敵に嬲られるしかないんだ。」
奴の指が胸から下に降りてゆく。
「男に嬲られるのが好きなら止めはしないが、そうでなかったら家にこもっていた方が良い。銃が朽ち果てれば、お前は戦いから解放される。」
「しかし、男には…」
「戻れないな♪無垢の女と違い、男の記憶をもったまま女として生きることになる。もちろん、肉体は100%女になっている。男とヤれば、妊娠も出産も経験できるな♪」
奴は股間に手を伸ばすと、膣口に指を突っ込んだ。
引き抜いた奴の指先には白いモノがからまっていた。
「そう、妊娠は銃の消失とは関係なく可能だったっけな♪」と男が笑う。
再び男が体を重ねてきた。俺は何か間違った事をしていると感じながらも、脚を開き、男を受け入れ、快感に没していった。

 

目覚めると、俺はベッドの上に独り残されていた。
サイドテーブルに幾枚かの紙幣が残されていた。「俺は娼婦ではない」と反発しても、手持ちの金がまったくない状況では、これを拒絶することもできなかった。

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