« 夢の後先 | トップページ | スカート »

2009年10月23日 (金)

替え玉

 

俺はアルバイトで家庭教師をやっていた。
生徒はヨシエという可愛い女の子…だった筈なのに…

 

ヨシエは本当はヨシカズという男の子だった。「ヨシエ」は愛称だと言う。確かに、家庭教師になる時に息子なのか娘なのかをちゃんと確認した訳ではなかったが、通された彼女?の部屋はどこから見ても「女の子」の部屋だったし、現れた娘がスカートを穿いていれば、誰だって男の子だとは思わないだろう。
学校には一応、男子の制服で出かけていたが、それ以外の時間はずっと女装していたらしい。俺が教えている時は女の子の姿しか見ていなかっいたので、今の今まで、疑う事さえなかったのだ。

発端は、合格祈願を兼ねた初詣でだった。
俺が迎えにゆくと、振り袖姿のヨシエが出てきた。慣れない格好で人込みに出かけるとあって、俺も十分に注意した。唯でさえ受験生である。「スベル」事は絶対の禁止事項だった。
いつもよりも時間を掛けて神社にたどり着いた。一段一段確かめるように石段を昇ってゆく。参拝者の流れに遅れるように社殿の前に立った。
「合格しますように♪」と俺も賽銭を奮発して祈った。
(これで合格できなかったら焼き打ちでもするか)
とバチ当たりな事を考えていたのがいけなかったのだろうか、昨夜の雪の残りに足を滑らせた俺はヨシエと伴に派手に転んでいた…

 
どうやら骨折などはなさそうだった。
が、起き上がろうとして体が自由に動かなかった。
「大丈夫?」と心配そうに声を掛けてくれた男がいた。
「俺は大丈夫です。それより、連れの女の子は?」
と言う「声」に違和感があった。
声を掛けてくれた男と視線が合う。

…俺は昔見た映画のワンシーンを思い出していた…

俺達はヨシエの家に戻った。状況を説明するのもそこそこに、俺はヨシエの母親に手伝ってもらい、振り袖を脱いだ。
その過程で、俺は衝撃的な事実を知る事となったのだ。

いろいろと話を聞いた上で、俺はヨシカズとしてヨシエの家で生活する事になった。条件として女装する事だけは勘弁してもらった。
元々が男なので映画のように性別の違いでの不自由はなかった。が、ヨシエの代わりに受験をしなければならない事は避けられなかった。とは言え、一度受けた大学の試験である。俺は難なく合格することができた。

 
「これも神様の御利益かしらね♪」
と、俺の前でマニキュアを塗っているのは、本来、試験を受ける筈であったヨシエであった。
ヨシエも入れ替わりに対して動じてはいなかった。
しかし…
俺が受験勉強に集中している間、受験から解放されたヨシエは「俺」の改造に精力を注いでいたようだ。
「ヨシエ」に戻るべく早速にも「俺」の体に合わせた女装用品を揃え、女らしく見えるようにダイエットとエステティックに励んでいたらしい。
しばらくぶりに俺の前に現れたヨシエは「女子大生」らしく、少し大人っぽい服を着て、お化粧もバッチリ決まっていた。

「とりあえず、合格おめでとう♪って言わないといけないのかしらね。」と元の自分のベッドに腰を下ろした。
その姿が元の俺自身であるとは到底思えなかった。男とは思えない艶っぽさに、俺の股間が興奮するのを感じていた。
「少しでも手入れしないと、すぐに男に戻っちゃうのよね。今のヨシカズって、どう見ても男の子よね。」と、彼女の視線が俺の股間に注がれていた。
「お姉さんが、合格のご褒美をシとあげましょうか♪」と妖艶に微笑む。
「な、何がご褒美だよ。それよりも、その格好は何なんだ?俺には女装の趣味なんてないんだぞ!!」俺は彼女の胸元から覗いている膨らみ(本物ではない事を切に願う)から目を逸らすようにしてそう言った。
「だって、アタシは女の子なんだもん。綺麗になるのにいけない事なんてないでしょ?大丈夫よ。この格好でアパートの人達に挨拶したけど、だれも同一人物だって気付かなかったわ。」俺は何と反応して良いかわからなくなっていた。

 
「そうだ。あの神社に合格の報告に行かなくちゃね♪」とヨシエは俺の腕を引くと外に連れ出した。
ヨシカズの持っていた男の服は学生服しかなかった。受験勉強の追い込みで他の服を買ってる暇もなかったのだ。
だから、並んで歩いている俺達は女子大生と高校生の姉弟にしか見えない。

 
神社の階段を上ってゆく。
初詣でとは違い、参拝客はほとんどいない。
拝殿の前で俺達は手を合わせた。
(焼き打ちなどと物騒な事を言って申し訳ありませんでした)
俺は一生懸命謝った。合わせた手に力を入れギュッと目を閉じていた。

「あれっ?」と隣で声がした。
ヨシエは俺の左に立っていたが、声は右側から聞こえた。
声につられ瞼を上げた。そちらを見ると学生服を着た男の子がいた。
反対側には誰もいない…
「戻ったのね♪」
男の子が女の子の声を出して言った。

俺は自分の手を見てみた。爪にはマニキュアが塗られていた。
視線を下ろし、服を見る。それはヨシエが着ていたものだ。
「ヨシカズ君か?」俺は隣の男の子を見て言った。
「いいえ、アタシはヨシエよ。ねぇ、こんな服いつまでも着ていたくないわ。着替えがしたいからつきあって頂戴。」
どうやら、俺には選択権はなさそうだった。

ヨシエが入っていったのは一軒のブティックだった。いきつけらしく、学生服の男の子だというのに親しく対応していた。
「どう♪」と試着室からでてきたのは、いつものヨシエだった。
そのまま支払いを済ませると、
「じゃあ、次に行こう♪」と俺の手を引いて店を出た。
ショーウィンドウのガラスに俺達が写っていた。
さっきまでは姉弟だったのが妹姉になっている。
俺も早々に男の姿に戻りたかったが、今のヨシエの勢いでは当分叶いそうもない願いに思えた。

「大丈夫。アタシが慣らしといたから、コツさえ解れば簡単に出るわよ♪」カラオケBOXで、俺は女の声の練習をさせられていた。
確かにヨシエは、この体で綺麗な女声を発していた。不可能でない事は実証されていたが、やはり自分から女の声を出すのに躊躇いがあった。
たとえ、今のこの姿に似合う声であったとしても、アパートに戻り「俺」の服に着替えてしまえば関係のない事なのだ。
しかし、ヨシエにはそれを許す考えは一切持っていないようだった。
数回の時間延長の後、ヨシエとの女声でのデュエットができるまでにたどりついた。
「じゃあ、次に行きましょう♪」と店を後にした。時計を見るとかなり遅い時間になっていた。
「大丈夫よ。ママにはさっき電話で事情を説明しておいたから。今日は戻らなくても何も言われないわ♪」
と言いながら連れて来られたのはホテルだった。
「先生にご褒美あげるって言ったでしょ♪」とヨシエは鍵を手にエレベータに乗り込んでいった。

 

部屋にはキングサイズのダブルベッドが置かれていた。
部屋に入るなり、俺はベッドに押し倒された。伸し掛かってきたヨシエが唇に吸い付いてきた。
舌を入れるディープキッスだった。それは俺のファーストキスでもあった。
これまで俺には女の子と付き合う事なんかなかった。もちろん、プロの女の所にも行った事はない。
女の子と身近に接したのはヨシエが初めて…

って、ヨシエは男だったんだ!!

「お、男同士でナニをさせるんだ!!」俺は力づくでヨシカズから離れようとした。
「あら、アタシ達は女の子よ♪だからイイコトしましょうネ。」とヨシカズは俺の服を剥ぎ取っていった。ブラジャーに包まれた、形良いバストが露になった。
そのブラジャーもあっと言う間に抜き取られた。
「綺麗にできてるでしょ?ここまでにするには、結構苦労したのよ♪」と乳房の先端を指先で弾いた。
「ヒャン!!」俺は思わず叫んでいた。
造り物だと思っていた乳房や乳首にまで神経が通じていた?
「本物なのか?」偽物なら外せば元に戻る。しかし…俺の頭に不安がよぎった。
「ウエストの余った肉を集めただけよ。もったいないけど、潰してしまえば元に戻るわ。」それよりもと、ヨシエは押し包むように俺の乳房を揉み始めた。
「今はこの快感を楽しみましょうよ♪なかなか味わえるモノじゃないわよ。」と乳首に吸い付いてきた。
「あふぁん♪」と俺の口からは女の吐息が漏れていた。次第に体が暑くなる。
汗が出てくる。特に股間は濡れたように湿っていた。

いつの間にかヨシエは全裸となっていた。服を脱いでしまえば「男」のヨシカズでしかない。股間には男らしい起立が存在していた。
ベッドに押し倒されている俺の方は、上半身こそ裸にされているが、下半身はそのまま。まだスカートを穿いていた。
ヨシカズは俺の脚を押し開くように、腰を割り込ませてきた。スカートの裾が太股の上を捲れ上がってゆく。そして、その下に穿いているショーツが露になった。
「ちゃんと濡れているね。」男の声に戻りヨシカズがそう言った。汗で濡れたショーツは、まるで女の子が愛液で濡らしたかのように見える。
ヨシカズが布の上から俺の股間を撫で上げた。
「ふぁああん!!」得体の知れない快感がもたらされた。しかし、その快感が性的なものであるにもかかわらず、俺は股間に昂りを感じなかった。
そもそもペニスの存在が感じられない?!

「じゃあ、ご褒美だよ♪」とショーツの隙間を広げると、ヨシカズは彼の腰を押し付けてきた。

(????)

俺の中に何かが入ってきた。
それはヨシカズのペニスに他ならない。
それは、本来、男にある筈のない場所から侵入してきている。
胸にバストが造られているように、俺の股間にも何か細工がされていると考えるしかない。

しかし、俺はそれ以上の事を考えられなかった。

快感が全てを塗りつぶしている。俺は女のように悶え、喘ぎ…
そして、絶頂に達していた。

 

俺はシャワーを浴びていた。
情事の汚れを洗い流すとともに、自分自身の肉体を確認していた。
手術とかじゃないヨ♪とヨシカズは言っていた。全ては女装アイテムなんだそうだ。
胸は集めた時と同じように肉体を粘土化する薬を飲んで均してしまえば、腰のくびれとともに元に戻り、股間の方も特殊なシートで被われているだけなので、専用の剥離剤で剥がせば良いと言う事だった。
(それにしても良く出来ているなぁ)
と、無意識のうちに俺の手が股間に伸びていた。

指が割れ目に沿って置かれた。
少し力を入れるとずぶずぶと指先が中に入ってゆく。
「はぁん…」
思わず「女」の吐息が漏れる。
脚に力が入らなくなり、バスルームの壁にもたれる。それでも、股間に差し込んだ指は離さなかった。
ゆっくりと動かしていると、次第に昇っていった。
「あん、ぁあん…」
俺は喘ぎながら快感をむさぼっていた。
「あ、あぁ~~ん♪」俺はイクと同時に、その場に座り込んでしまった。
頭から、暖かなシャワーが降り注いでいた…

 
「長かったね。堪能できたかい?」
ヨシカズはベッドに座り、こちらを見てニヤニヤしていた。
「少しは僕にも楽しませてくれないかなぁ♪」と開いた股間を指さした。
ヨシカズもまた裸であり、彼の指した先には彼のペニスが垂れ下がっていた。
「どうすれば良いか分かるだろう?」
彼の声に誘われて、俺は彼の股の間に座っていた。
垂れ下がったモノを手に取る。顔を近づける。それが先程、俺を貫いたモノだと思うと愛しさが湧いてくる。
俺はソレを口の中に入れていた。
ソレは次第に硬さを増してくる。
ビクビクと小刻みに震えている。
俺は舌と口蓋で更に責めたてた。

「イクぞ。飲めるか?」
俺の口の中に彼の精液が放出された。
美味しいものではなかったが、全てを飲み込み、更にペニスのまわりに残っているものを綺麗に舐め取った。

「今度は上でヤってみるかい?」
ヨシカズがベッドに仰向けになった。
俺は後を追うように、彼の上に跨った。
既にペニスは硬くなっている。俺は手を添えて腰を降ろし、自らの中に導いていった…

 

 
二人の女がホテルを出てきた。
先を行くのはまだ高校生かもしれない女の子、それよりは上の女の方はどこか恥ずかしげに後を付いてゆく。
「ほら、大丈夫だから。あんたスタイル良いんだから、もっと自信持ちなさいよ♪」年下の娘が振り向いてそう言った。
後ろの娘は「でもネ…」と言っているかのように頭を左右に振ると、更にうな垂れた。
「じゃあ、もう一度入れ替わろうか?」と言われた途端、後ろの娘に言った。
後ろの娘は顔を上げ、一瞬固まったようになる。そして…

後ろの娘は前の娘を後ろから抱き締めていた。
先程とは違い、眼が輝いている。
そして耳元に囁いていた。
「今度はアタシがシてあげるネ♪」

« 夢の後先 | トップページ | スカート »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 替え玉:

« 夢の後先 | トップページ | スカート »

無料ブログはココログ