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2009年9月25日 (金)

家庭教師

 

「ヨシカズ君♪送っていくよ。」

ヒロアキさんの部屋を出ようとすると、彼が後ろから付いて来た。
「大丈夫ですよ。ボクは女の子じゃありませんから。」
「なら、尚更だね。その格好は襲ってくださいって言っているようなものだ。その中身が男の子だとバレたら、只じゃ済まないと思うよ♪」

ボクは自分の姿を見下ろしてみた。胸元の赤いリボン、お尻から太股を覆うスカート。足元の青いソックスとの間には白い生足が輝いている。
ボクは姉さんのお古の制服を着ているのだ。

「着替え、持って来れば良かった…」そう呟いてもあとの祭りであった。
「そういう事だから、素直に送られなさい♪」
ボクはコクリと首を縦に振っていた。

 

姉さんの家庭教師をしていたヒロアキさんとボクの関係はかなり前に遡る。
出身校の文化祭にきたヒロアキさんが僕と出会ったのは、それこそ偶然であった。ボクは彼の事など覚えていなかったが、姉さんの家庭教師としてボクの前に再び現れたのは偶然ではなかったのだ。
ヒロアキさんは合法的にボクの家に入り込み、ボクに近づくために姉さんの家庭教師になった。もちろん家庭教師の腕は確かで姉さんの成績はみるみる上がり、かつ、女の子を教えているにも係わらず不純な目で姉さんを見ることもなかったので、両親も彼を大変信頼していた。
だから、姉さんが大学に進学した後もたびたび家に訪れても、誰も不思議とは思わなかった。

その日は両親が二人揃って温泉旅行に出かけていた。姉さんも親の目が届かないのを幸いに「今夜は帰らないからね♪」と新しい彼氏と出かけていってしまっていた。
ドアベルが鳴った。「先生?今日はだれもいませんよ。」
「今日は君に用があるんだ。」と紙袋を手にしたヒロアキさんが入ってきた。
その瞳がいつもと違った輝きを発していたのを今でも覚えている。

 

「君は僕の事をどう思っているのかな?」
居間に案内し、冷蔵庫にあった飲み物を二人分のグラスに注いで持って行くと、ヒロアキさんはボクにそう問い掛けてきた。
「どうって、貴方は姉さんの家庭教師でしょう?」
「それには元が付くけどね。」
ヒロアキさんはボクの運んできたグラスを手に、一気に飲み干した。
「端的に言おう。僕は以前から君の事が好きだったんだ。僕は君と付き合いたい。僕を受け入れてくれることはできないか?」

ボクは頭の中が真っ白になってしまった。
「せ、先生は男で、ボクも男ですよ…」
「僕が好きになった君がたまたま男だっただけだ。男同士に問題があるのなら、一方が女になれば良い。それなら問題ないだろう?」
「そう言う問題では…」とボクが煮え切らないでいる間に、ヒロアキさんは紙袋の中から何かを取り出すと、ボクの頭に被せた。
「ほら、これなら問題ないだろう?」と手鏡をボクに向けた。
「?」鏡の中には姉さんに良く似たロングヘアの女の子がいた。

「これを着てみてくれないか?」と紙袋の中から何かを取り出した。シャツのボタンが外された。袖から腕が抜きとられる。上半身を裸にされたところで、紙袋から取り出されたものを被せられた。
腕が袖に通される。ゴムが入っているのか、上腕が締め付けられる。
「立ってみて。」と言われ立ち上がると、腰のまわりに掛かっていた部分が下に落ちていった。
チーッと背中のファスナーが上げられた。
ボクの腰を覆う布の中に手が入ると、ズボンが脱がされた。
「こっちに来てご覧♪」と玄関脇の姿見の前に立たされた。
そこに居たのは「女の子」だった。
「これなら良いね♪」とヒロアキさんの顔が迫ってくる。反射的に目を閉じていた。
ヒロアキさんの唇にボクの唇が塞がれていた。
ゆっくりと目を開けると、鏡にはヒロアキさんに抱かれてうっとりしている女の子が映っていた。
(ボクは女の子だったの?)

 

 
ヒロアキさんの部屋にはボクに着せる為の服が沢山あった。
家族には「ヒロアキさんの所で勉強を教えてもらっている。」と言ってヒロアキさんの部屋に入り浸っていた。
月謝と言って親が持たせてくれたお金はすぐにボクの=女の子の服に変わっていた。

一応は勉強も見てくれているので成績が下がる心配はなかった。(もちろん勉強を始める前からボクは女の子になっていた)
勉強が終わるとお楽しみのひとときがやってくる。
ボクは鏡の前でお化粧をして「女の子」から「女」に変身する。気分によってはもう少しセクシーな服に着替えてみる。
胸元が広く開いた服を着るときは、ヒロアキさんが買ってくれた疑似バストを貼り付ける。
(自前の胸でココが埋められるようになればなぁ…)と思うのは、ボクの内面も女の子になってしまったのかも知れない。

ベッドで待っていたヒロアキさんの前に跪く。
「今夜も可愛いね♪」その一言だけで嬉しくなる。
「イッパイご奉仕するね♪」とすでにパンツの前を高く突き上げているヒロアキさんに触れた。
「もうコんなに硬いの?」パンツのゴムを力一杯引いて、中から出してきた。
口の中で舌を湿らせ、舌の先でヒロアキさんの先端に触れた。
ピクリと脈動する。
頭の所を舌でまんべんなく唾液を刷り込んでいった。
フウと息を吹きかけると「オゥ?」とヒロアキさんがうめいた。

口の中に入れる。唇で圧力を加えながら前後に動かす。先端を喉の奥まで送り込む。
苦しいが、ヒロアキさんが喜ぶ顔が見たかった。
「お、おうっ」とヒロアキさんがうめく。熱い塊がシャフトの中を昇ってくる。
ボクの口の中にヒロアキさんのセーエキが放たれた。大部分は飲み込む事ができたが、一部が口の端から垂れてきていた。
「良かった?」とボクが聞くと、
「上等だよ。」と微笑んでくれる。
「今度は僕がしてあげるね♪」とボクをベッドにうつ伏せにすると、スカートの中からショーツを剥ぎ取った。
「もうヌレヌレだね♪」本物の女の子ではないボクは愛液で股間を濡らすことはできない。先走りの汁がショーツを濡らしていた。
ひんやりとしたローションがボクのお尻に塗り込まれた。
「ああんっ」と淫声が出てしまう。ヒロアキさんの指がお尻の穴に差し込まれたのだ。条件反射のように力が入る。
「おお、良い締まり具合だ。」ヒロアキさんはそこでもぞもぞと指を動かすと、スッと抜きとってしまった。
「あん♪」ボクのお尻が彼の指を追いかけた。
「大丈夫。これからお望みのモノをあげるからね。」とヒロアキさんの手がボクの腰を固定した。
ヒロアキさんの先端がボクの入り口に触れていた。女の子ではないボクのただ一つの女の子の口に、ヒロアキさんが潜り込んできた。
「あ、ああ。イイ~!!」
ボクの内にヒロアキさんが在った。ボクは全身でヒロアキさんを包み込んだ。
「動くよ♪」
ヒロアキさんがボクの内で動いている。快感が広がってゆく。
ボクはヒロアキさんのモノで何度もイかされていた…

 

 
ドアのベルが鳴った。
カチャリとドアが開く。
「先生、いらっしゃい♪」と言った母さんの笑顔がボクを見て蔭っていった。
「お姉ちゃん…じゃないわね。ヨッちゃんなの?!」
ボクは「ただいま…」とだけ言った。
「とにかく、中に入りなさい!!」とボク等を引き込むとドアを閉めた。

ボクは姉さんの制服を着たまま、ヒロアキさんと並んでソファに座っていた。
向かい側には父さんが座っている。
「結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと考えています。」
正面の父さんを見つめてヒロアキさんがしっかりとそう言った。
「ヨシカズ。お前はそれで良いのか?」と父さんがボクを見つめた。
ボクは「ハイ」と答えていた。
「ヨシカズも、こんな姿はしていても、もう一人前の大人だ。あれこれ口を挟む訳にもいくまい。」
と、父さんは滅多に吸わないタバコに火を付けた。

「時代も変わったな。息子を嫁に出すとは思わなかったよ。」
父さんがタバコの煙を吐き出すと同時に、緊張していた空気がほぐれていった。
「大学はどうするんだ。」
「結婚は卒業を待ってからにしたいと考えています。彼にもまだ学ばなければいけない事が沢山ありますから。」
「そうだな。いろいろ準備もしないとな。ヨシカズも覚悟はできているんだろうな。」
「ハイ」ボクはヒロアキさんの腕をぎゅっと握った。

「母さん。日本酒があったろう。杯と一緒に出してくれないか? それと、ヨシカズの服を見てやってくれ。いくらなんでも高校の制服のままでは場が白ける。」
ボクは自分の部屋ではなく、姉さんの部屋に連れて来られた。クローゼットから清楚なピンクのワンピースが出された。
これに着替えろと言う事だ。ボクは制服を脱ぎ、下着姿になった。
「あら、可愛いの着ているじゃない。それ、お姉ちゃんのじゃないでしょ。自分で買ったの?」制服をハンガーに掛けながら、母さんがこっちを見て言った。
「今度、一緒に買い物にいきましょう♪」と言いながら背中のファスナーを上げてくれた。

階下では既にヒロアキさんと父さんの酒宴が始まっていた。
姉さんが戻ってくる頃には父さんは出来上がっていた。
「先生?それにヨッちゃんなの?!」訳が解らないという姉さんに、
「先生がヨシカズを嫁にするそうだ。今日からヨシカズはお前の妹だ。」と端的に状況を説明した。
「お姉さん!!ヨシカズ君は僕がきっと幸せにします。」ヒロアキさんも父さんと同じ位飲んでいるようだ。
「ヨッちゃん!どういう事なの?」と姉さんが睨み付けてきた。
「だから、つまりヒロアキさんがボクと結婚したいって父さんに言ったんだ…」
「あんた達、付き合ってたの? それも男同士で?」
「男同士って言うか、ボクはヒロアキさんの前では女の子だから、普通の男女交際と同じだと思うよ。」

姉さんは助けを求めるように母さんを見た。
「初めから妹が居たと思えば良いのよ。あんたも早く良いヒトを見つけて来なさいな♪」
「もう、勝手にして頂戴!!」と姉さんは部屋にこもってしまった。

ボクと母さんは酔い潰れた父さんとヒロアキさんをベッドに運んだ。ヒロアキさんには父さんの予備のパジャマを着せて、ボクのベッドに寝かした。
ボクもパジャマに着替えると、ヒロアキさんの横の隙間に体を滑り込ませた。
「ううむ…」とヒロアキさんは寝返りを打つと、ボクを抱きかかえるような形になった。
ボクはそのまま、ヒロアキさんの腕の中で安らかな眠りに就いていた。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪

 

一月前は大学の卒業式だった。ボクは振り袖に紺袴で卒業証書を手にしていた。
卒業が決まった後の、この半年は結婚式の準備に追われていた。
去年の夏休みに、ボクは本物の女の子になる手術も受けていた。
「ヨシエ」と呼ばれるのにも慣れ、卒業旅行は女友達と一緒に温泉にも入れるようになっていた。

そして今日。

ボクは純白のウェディングドレスに包まれている。
控え室に家族四人が揃っていた。ボクは姿勢を正し、両親と向かい合った。
「お父さん、お母さん。今日まで育てていただきありがとうございました。また、わたしの我が侭を受け入れていただき、感謝しています。お姉ちゃん。弟として、また、妹として可愛がっていただきありがとう。」
ボクが深々と頭を下げた。
父さんはムスッとした顔で何も言わなかったが、母さんは「幸せにね」とボクを抱き締めてくれた。
「あんたはまだ半人前なんだから、解んない事があったらすぐに母さんに聞くんだよ。」と姉さんが言った。

「お時間です。」と係りの人が呼びに来た。
父さんの差し出した腕にボクの手を添えた。
チャペルの扉が開き、オルガンの調べが広がってゆく。

バージンロードの向こうにボクの幸せが待ち侘びている。

ボクは新たな人生の一歩を踏み出した…

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