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2009年9月18日 (金)

無題(2)

 

心が壊れてゆく…

俺はベッドの上に力なくよこたわっていた。
しばらくすれば、また別の男が訪れ、俺を犯しては去ってゆく。
それの繰り返しだ。

男達は嬉々として俺を犯ってゆく。彼等の目には俺の事が可愛い女の子に見えているのだ。
鏡がないので、自分がどのような顔をしているか不明であるが、この肉体が「女」であることは十分に思い知らされている。
胸には男達に弄ばれる豊満な乳房があり、股間には彼等を受け入れる事のできる膣口が開いているのだ。

 
ふとした切っ掛けで、俺は女にされ、ここまで墜されてしまったのだ。
胸の乳房も股間の性器も偽物であった筈だった。
しかし、どういう具合か血肉が通い、外すことができなくなっていた。
更に、ソコからもたらされる「女」の快感は俺の心を麻痺させていた。
気がつくと、俺は俺の股間に「男」を受け入れていた。
淫らに腰を振り、嬌声を上げ、モットモットとねだっていた。

俺はいつの間にか、モノのように売り飛ばされ、監禁され、男に抱かれる日々を与えられた。

 
男に抱かれるという事に嫌悪感はなかった。快感が嫌悪感を感じる隙を与えてくれなかった。
俺にとり男は同性ではなかった。かと言って異性として感じることもなかった。
男は俺に快感を与えてくれる機械。俺は快感を享受して喘ぎ、悶えるだけの機械。
機械同士の間に好きも嫌いもある筈もない。

俺は股を広げて「男」を受け入れる。
俺は機械だ。
とうに心は壊れ、どこかに消し飛んでいってしまった。
俺は機械だ。
男に犯されて、快感に悶えるだけのロボット以下の単純な機械なのだ。
心もない…
考える事もない…
ただ、男の精液を燃料に動くだけの機械なのだ。

 

あぁ、また新しい「男」が来た。
「さあ、どうぞ♪」
俺は股を広げて、そう言った。

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