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2009年8月12日 (水)

翠(2)

 
「しばらくは僕が君の替わりをするからね。」そう言って博章さんは再び「俺」の皮を着け、「俺」が俺の着てきた服を着ていった。
俺は、広いリビングのソファにぐったりとして、彼らの行動を眺めていた。

彼らの準備が一通り終わると、ソファから起こされた。
「じゃあ、服を着なさい。」と服が差し出された。その上にはブラジャーが乗せられていた。
ブラジャーを着けると、その重みが肩の紐で分散されるのを感じた。
ショーツを穿く。俺の股間には今や不自然な突起はない。ショーツの布がピタリと下半身を被っていた。

ふうっ、と首筋に息が吹きかけられ、「ヒャン♪」と声を上げてしまった。
「翠は感じ易いなァ♪」と背後から博章さんに抱き付かれた。
鏡には姉さんの服…スカートを穿いた俺の姿が映っていた。責め続けられて女の快感に敏感になっていた俺は、ガクガクと膝が揺れ崩れ落ちてゆく…
落ちてゆく俺を博章さんの逞しい腕が支えてくれた。「ありがとう。」と言っている間にも、スカートが捲られショーツの隙間から博章さんのペニスが侵入してきた。
俺は鏡に手を掛け上体を支えた。条件反射のように尻を突き出す。博章さんのペニスが俺の中に入り込んできた。俺は女のように快感に喘ぐのだった。

 
「時間が無いよ。」「俺」の姿をした博章さんが声を掛けてきた。「仕方ないな。」と俺はつながれたまま、車の中に運び込まれた。
「運転は頼むよ。」と博章さんは俺を膝の上に乗せて後部座席に陣取っていた。その間も手は愛撫を休まなかった。
いつの間にか、股間は愛液にあふれていた。
「これは凄いなズボンも濡れてしまうぞ。」と一旦俺を脇に置き、ズボンを脱いだ。俺もショーツを剥がされると、再び彼の上に座らされた。

 

 
車は早朝の空いた道を走っていた。ときどきすれ違う車の中には、後部座席で重なっている男女の姿を見てハンドルをふらつかせるものもあった。
博章さんはシートベルトのように俺の腰を押さえている以外は何もしていない。それでも車の振動とともに俺の中にあるペニスが微動する。道路に段差があると、俺の中のペニスが刺激を与えてくる。
「ああん♪」その度に、俺は小さく喘ぐのだった。

博章さんのペニスは萎えることはなかった。もともと女性である姉さんが「皮」を被っているだけであるので、本物の男とは違い幾度となく射精しても尽きる事がないのだ。
「ああっ!!」俺の中でペニスが脈動した。博章さんの精が吐き出されると同時に、俺もイッてしまう。
俺の膣は博章さんの精液であふれかえっていた。

「いい加減にしておいた方が良いんじゃないか?」車を運転する「俺」が言葉を挟んだ。「いくら結婚するからといっても、今からSEX漬けだともたないと思うよ。」
「そ、そうね。翠があまりにも可愛かったから、我を忘れてしまったわ。」と俺の股間からペニスを抜き取ると、脇に降ろした。
「かなりグショグショになってるね。」とタオルで自らの下半身を拭き取り、ズボンを穿き直した。
「しばらくはココでじっとしているんだ。」と後部座席に俺を寝かせ、その上から毛布を掛けた。「俺」は助手席に移動し、博章さんがハンドルを握った。

 

いつの間にか寝てしまっていたようだ。
気が付くとベッドの中にいた。そこは姉さんの部屋だった。
起き上がる。
俺は姉さんのパジャマを着ていた。俺の胸にはバストが存在し、股間には何もない事が確認された。
いや、股間には女の性器があり、俺はそこに博章さんのペニスを受け入れた感触を覚えていた。
クローゼットのドアを開け、鏡に顔を映す。それはどこから見ても姉さんの顔だった。

 
ドアを開け、廊下に出た。
となりの部屋…俺の部屋のドアを開ける…

「な、何だよ姉さん?勝手に入って来るなよなっ!!」
そこには「俺」がいた。
「こ、ここは俺の部屋だ。出ていってくれ。」
「何言ってるんだよ。姉さんの部屋は隣だろ?それに、いつまでもそんな格好をしていると博章さんが来てしまうよ♪良いの?」
そんなやりとりをしている間にも、博章さんの車の音が聞こえた。

「翠~。博章さんがいらっしゃったわよ~♪」
母さんの声がした。
「ほらね♪さあ、部屋に戻って着替えなくちゃ。ちゃんとお化粧もするんだよ♪」
「お、俺は姉さんじゃない…」

「誰が見ても、君は翠だよ。」
不意に後ろから声がした。博章さんだった。
「僕はひきこもりをしてるから、後はよろしくね♪」と「俺」はバソコンに向かってキーを打ち始めた。
「君はこっちだ。」と博章さんが俺を姉さんの部屋に連れ込んだ。
彼の後ろでドアが閉まった。
「夕べは良く眠れたかい?」と白い歯を輝かせて俺に笑顔を見せる。
「姉さん?本当に入れ替わりなんかできると思ってるの?」俺は見上げるようにして博章さんの顔を見た。
「チッチ。僕は博章だよ。君の婚約者だ。君の姉さんになった覚えはないし、第一、僕は男だ。」
「だから…」
「裕也君は隣の部屋にいるでしょう?それに俺なんて一人称は似合いませんよ。貴女は女性なのですから。」
「俺は…」
「どこが男の子ですか?おちんちんはありますか?第一、昨日僕に貫かれてヒイヒイ悦んでいた娘はどなたでしたっけ?」
俺はもう、返す言葉を失っていた。

 

「さあ、先ずは着替えですね。」と博章さんは勝手知ったる姉さんのクローゼットから、愛らしいピンクのワンピースを取り出してきた。
俺がブラやストッキングと格闘している間に、鏡の前に化粧品が並べられていた。
ワンピースの背中のファスナーを上げてもらうと、鏡の前に座らされた。「明日からは一人でできるようにしておけよ。これを端から順番に使うんだ。」
俺は始めての化粧に戸惑いつつも、鏡の中でよそ行きの姉さんの顔が出来上がってゆくのを興味深く眺めていた。

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