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2009年6月26日 (金)

雨宿り

 
急に雨が降り出してきた。
傘など用意していないので濡れるに任せるしかない。

…それにしても寒い…

服を濡らした雨水はどんどん体温を奪ってゆく。体温を奪っては次から降り続く雨水に場所を譲り、地面に向かって落ちてゆく。
僕に残された体温は、あと僅かとなっていた。もう10分もすれば全ての体温を奪われて、僕は動けなくなるだろう。更に雨に打たれ続けていれば、そのうち心臓も動きを止めるに違いない。

しかし、今はまだ動くことができた。一歩づつ足を進ませていける。どこかに雨宿りのできる場所があるはずなのだ。僕は雨に霞む景色の向こうに何かがないかと、度々、目を凝らして辺りを眺めていた。

つい、一瞬前までは、そこに家があるとは想像さえも出来なかった。ふと見ると、僕の目の前に玄関の扉があった。庇の下で雨宿りができる…

僕がそこで一息ついていると、カチャリと扉が開いた。上品な初老の女性が顔を覗かせた。「寒いでしょう?中にお入りなさいな。」
僕がためらいを見せると「さあ♪」と扉を広げた。このままでは彼女も濡れてしまうと、僕は家の中に入ることになった。
フカフカのバスタオルが用意されていた。恐縮しつつ、体の水気を拭き取っていると「お風呂も沸いていますよ。体を温めていらっしゃいな。」と浴室に案内された。
「お洋服、乾かしておきますから。代わりにうちの子供のお古でなんですけど、着替えを置いときますね♪」と綺麗に畳まれた服の山が脱衣籠に置かれた。「暖かいものを用意しておきますから、ゆっくりと入っていてくださいね♪」と彼女は台所に向かっていったようだ。

湯船に浸かると生き返るようだ…
「ふ~う♪」何度も溜め息をついて、心地よさを実感する。濡れた頭もお湯を被ると、髪の間に残っていた冷たい雨水が流されすっきりとした。
茹だり過ぎないように風呂から上がると、ここにもフカフカのバスタオルが用意されていた。体と頭の水気を拭き取ると、脱衣籠の中の着替えを手にした。

????????

最初に手にしたのは下着…パンツだったが、どうみてもブリーフには見えない。純白の布地には前開きがなく、代わりに上部に赤いリボンが付けられていた。
彼女の子供って女の子だったのか…
そんな認識よりも、コレをどうするか…である。多分男物の下着などないのであろう。シンプルな白のものにしたのが、彼女の思いやりなのかも知れない。
さすがにブラジャーはなかったが、肩の部分が紐状のキャミソールはランニングシャツと思い込むには無理があった。
靴下は白のソックスだった。ワンポイントもない、全くの無地であったので、これだけは違和感なく穿くことができた。が、最後に着ることになったのは、ワンピースだった。
これも彼女の精一杯の思いやりなのだろう。背中にはファスナーもなく、ただ被れば良いだけのものだった。装飾もほとんどなく、丈の長いシャツを着ていると思えなくもない…
が、身に着けるものはそれだけであった。ズボンを穿いていないので、お尻がパンツ一枚に包まれているだけになる。心もとないところに加え、スカートの中では太股が素肌を触れ合わせることになり、その違和感は何とも言いようがない。

リビングに戻ると「サイズは大丈夫ね。」と当然のようにその姿を彼女の前に晒すことになる。「こんなモノしかなくてごめんなさいね。」と素直に謝られるとなかなか文句を言いようがなくなる。
「こちらに暖かいものを用意してありますから♪」と食卓に案内された。椅子に座ると、スカートを穿いていると意識してか、自然と脚を揃えていた。

暖かなスープが腹を満たすと、突然に眠気が襲ってきた。「雨は上がりそうもないし、すぐに夜が来てしまうわ。ベッドはありますから、遠慮せずに泊まっていきなさいな。」
僕は彼女の娘が使っていた部屋に案内された。寝間着はネグリジェだった。僕は何も言わずにネグリジェに着替えるとベッドにもぐり込んだ…

 

 
夜は明けたのだろうか?外はまだ雨が降り続いていた。
トイレに向かい、便座を起こしかけて思い直した。このまま立って小用を足すとネグリジェを汚してしまうかも知れない。僕は女の子のようにネグリジェの裾をたくし上げて便座に座った。何故か飛沫が太股を濡らしたので、終わった後も女の子と同じように紙で股間を拭っていた。
部屋に戻ると新しい着替えが用意されていた。下着はキャミソールではなく、ランニングシャツのように肩の部分が幅広になっていた。しかし、丈が異様に短かった。お腹の部分が全く空いてしまっていた。その上に昨日と同じようにワンピースを被った。さすがに2着目はレースの飾りが付いていた。
食卓の方で音がしたので向かってみると、朝食の用意が進んでいた。「おはようございます。」と彼女が挨拶してきた。どこか雰囲気が違うよいに見えた。化粧でもしているのか、肌の色艶が良くなっているようだ。「もうすぐ出来ますが、その前にちょっと良いかしら?」と窓際の椅子に座るように指示した。「寝癖を直しますね。」と僕の髪にブラシをあてた。「こんなふうに、他の人の髪の毛をとかすなんて何年ぶりかしらね♪」
彼女のブラシは気持ち良かった。彼女の娘は毎日こうやって髪を梳かされ、綺麗に束ねてもらっていたのだろう。僕の髪も左右で束ねられていた。何の飾りもない黒のゴムを使っていたのは彼女なりの心遣いなのだろう。

質素な朝食であったが、とても美味しかったし、見た目に量が少ないと感じていたのに、食べ終わってみると十分な量であった事が解った。
「片付けはお手伝いします。」と言うとエプロンを用意してくれた。彼女とお揃いの花柄の可愛らしいデザインであった。僕には似合うものでも、彼女の年齢には可愛らし過ぎるのでは?とは思ったが、今朝の彼女は若々しく見え、花柄のエプロンにも違和感がなかった。
昨日は彼女の髪には多くの白髪が混ざっていたはずだ。しかし、今の彼女の髪には白髪の影すら見られない。更に若々しく髪に艶が出ている。初めて見た時の年齢の半分位に若返っているのではないだろうか?
「片づいたら、お茶にしましょうね♪」と、片づいた食卓の上に紅茶とクッキーが並べられた。エプロンを外して席につこうとすると「ちょっと待って♪」と呼び止められた。「コレをしてみない?」と服と同色の布が出てきた。彼女の手で腰に巻かれ、後ろで形良く蝶結びされた。「どう?」と鏡に映された僕の姿はリボンが付いたことでいっそう可愛くなっていた。
「お茶をしたら、もっと可愛い服もあるから着てみない?」僕は何故か彼女の誘いに従っていた。

彼女の手で背中のファスナーが上げられた。フリルの沢山付いたピンク色のワンピースだった。「少しお化粧もしましょうね♪」
最後に口紅を塗られ、見せられた鏡の中に「僕」は存在していなかった。そこに居たのは僕と同じ年の可愛い女の子だった。
「ねぇ、このままあたしの娘にならない?」鏡の中の二人の女の顔は母娘か姉妹のように似通っていた。そう僕だけでなく、彼女もまたその姿に変化があった。一つに今朝から感じていた年齢の問題。彼女は確かに若返っていた。顔や腕にあった皺や弛みは姿を消し、瑞々しさと弾力を備えていった。
そればかりではなく、雰囲気が僕自身に近づいてきていた。「そんなに似ているとは思っていなかったけど…」「それはね、あたしがあなたの若さと活力をもらったからなの。特に男性の持つ生命力はたまらないわね♪」僕のつぶやきに答えるように、彼女が耳元で囁いた。
「母娘よりも姉妹の方が良いかしらね。そうそう、せっかくのドレスを汚すといけないわね。」と、ピンクのワンピースが脱がされた。「ほら、こうやってあなたの精気をもらうとね…」彼女の唇が僕の口を塞いだ。何かが僕の中から彼女の方に流れ込んでゆく。
胸がムズムズしだした。その胸に彼女の指が食い込む。「ほらね♪」彼女は更に若返っていた。鏡の中の二人はまるで姉妹である。熟れ切った肢体の姉と今だ発展途上の妹。でも、同じ血を引いているように、その胸の膨らみは、すぐにも姉と肩を並べると思わせる程の張りがあった。
「もう、あなたの男性はあらかた頂いたかしら?」彼女の手が胸から降りてゆく。パンツの中に入った指は、股間の溝に割り込んでいった。「おちんちんが無くなったのには、何時気がついたのかしら?」と溝に沿って指の腹を前後に動かす。「あなたのココは、もうすっかり女の子よね♪」
肉体の奥から染み出てくるものがあった。「気持ち良かったら、声にして良いのよ♪」彼女の指が僕のナカに入ってきた。クチュクチュと淫卑な音がする。指が敏感な所に触れる度に、声がでそうになる。「我慢は良くないわよ♪」ともう一方の手が胸に廻された。僕の胸で膨らんだ乳房の先端に触れた。
「あ、ああっ!!」
乳首を摘まれ、捻られた痛みに声が上がった。続けて股間が責められる。「ふぁ、ああん…」僕は女の子のような喘ぎ声を上げていた。
彼女の指は執拗に僕を責め上げてゆく。僕は快感に悶え、喘ぐしかなかった。
快感は高みに向かって駆け上がってゆく。
僕は叫んでいた。
それがイクッて事だと後で知った。

 

 
鏡には瓜二つの女の子が映っていた。
「こんなモノかしらね♪」と一方の娘が立ち上がる。もう一方の娘はスヤスヤと寝息をたてていた。立ち上がった娘はサイズの合わなくなった下着を脱ぐと、寝ている方の娘から剥ぎ取った。その上にピンクのワンピースを着る。
「貴女の服も乾いているわよ。」と傍らに置いてあった服を、寝ている娘に着せていった。

 

 
朝が訪れていた。
僕は地面の上にうつぶせに寝ていた。
腕を張って体を起こす。頬に垂れてきた髪の毛を掻き上げた。
立ち上がり、体の前面に付いた砂を払い落とした。
当たりを見渡すが「家」などどこにもない。そこには鬱蒼とした草原が広がっていた。
「クスッ」と女の子の笑い声がした。振り向くと、木々の間にピンク色のスカートの端が消えていく所だった。
「ちょっと!」と声を掛けたが、もう何も見えなかった。追っても無駄だと解っている。
僕はそのまま、家に向かって歩き始めた。

 

 
*****

「昔の話ね♪」
「その娘が君だと言うのかい?そのピンク色のワンピースは確かに君に似合っているよ。だけど君が男の子だったなんて信じられないよ。」「じゃあ、試してみる?貴方がこのドレスを着れるようになるか♪」
女は「クスッ」と笑うと男に抱きついていった。

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コメント

入れ換わって元男が家に残るかとおもったら、因果律を弄られちゃったのかな?
最後の会話のやり取りがちょっと解らないけどね・・・

解り辛くてすみません。

最後の会話の女は「家」にいた女です。
自分の事のように話して男を惑わせています。

女にされた男の子はたぶんどこかで「女」として生活していると思います。

サキュバスの罠に引っかかったのでしょうか?
こうやって仲間を増やしていって・・・なんて思ってしまいました。

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