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2009年5月 1日 (金)

描く

「どうした?最近、元気ないじゃないか。」
アキラがキャンバスに筆を走らせながら俺に言った。「睡眠不足かな?夜、寝てはいるんだけど、眠りが浅いのか眠った気がしないんだ。」そう答えたが、実は彼には言えない事情がその先に続いていたのだ。
アキラに絵のモデルを頼まれた事には何の不都合もないのだが、モデルを始めてから、毎夜、変な夢を見るようになったのだ。
夢の中でも、俺はアキラの絵のモデルをしていた。それだけなら、昼間の行動がそのまま夢に現れただけと言えたのだが、夢の中の俺はスカートを穿いていたのだ。学生服ではなく、女子の制服を着て椅子に座っているのだ。
最初は大人しく椅子に座っていたが、次の日からはアキラを誘惑し始めるのだった。最初はスカートの中が見えるか見えないかのように脚を組変えたり、膨らんだ胸…俺の胸は女の子のように膨らんでいた…を強調するように腕を組んだりするだけだった。
しかし、その行動は日々エスカレートしていった。スカーフを外し、胸元を見せつける。スカートをたくし上げてショーツを露にする。自ら胸を掴み、揉みあげる。両脚を広げ、ショーツの上から指で女陰の形をなぞってゆく。
制服を脱ぎ、ブラジャーとショーツだけになって椅子の上で身悶える事までするが、夢の中の俺は、アキラに直接触れようとはしない。それ所か、一歩たりとも椅子から離れないのだ。

昨夕の俺は、とうとう全裸になっていた。俺は自分の肉体が成熟した「女」であることを彼に見せつけていた。胸を揉みしだくと、乳首が硬く尖ってゆく。股間に充てた手が割れ目に沈み込み、熱い雫を汲み出してみせた。俺は「女」の快感に喘ぎ声を上げ、淫らに肢体をくねらせていた。
俺の耳にはアキラの動かす筆の音しか聞こえなかった。その筆先で俺の性感帯を撫であげてくれ!その太い筆の柄を俺の○んこに突っ込んでくれ!!
俺の望みは叶えられないまま、俺は自らの手で快感を貪り続けた。頭の中に靄が掛かったように、意識が途切れてゆく。快感だけが高みに向かって上昇してゆく。俺は頂に達すると同時に意識を失っていた。

「ぉぉぃ…ダイジョウブカァ…」遠くからアキラの声がする。
俺は床の上に倒れていたようだ。身体を起こし、アキラを見上げた。
「寝不足だと言うのに無理をさせてしまったかな?」とアキラが手を差し伸べた。「ううん。何ともないわ。大丈夫よ。」俺はアキラに支えられ立ち上がると、スカートの乱れを直した。
「今日はもうこれ位にしておこう。」とアキラは筆を片付け始めた。覗き込んだキャンバスに描かれた少女が俺自身であることに疑いはなかった。
「あと、どれくらいで完成するの?」「ああ、もうほとんど完成しているんだ。」と傍らのスケッチブックを取り上げた。
パサリと一冊のノートが床に落ちた。開かれたページには学生服を着た男の俺と、全裸の女体を淫らに見せつけている女の俺が描かれていた。
アキラが慌てて拾い上げる。
「アキラ。何なのよ、ソレは?」俺はノートを手にした彼の腕を掴んで言った。
「もう少しで完成するんだ… そうすれば、君は僕のモノになる。このノートに描かれた事は全て現実となる筈なんだ!!」
俺はノートを取り上げ、開いて見た。

そこには、夢に出てきた「俺」が日を追って描かれていた。次第に淫らになっていく「俺」、痴態がエスカレートしてゆく。股を開き、椅子の上で自ら慰め達しようとしている「俺」が描かれていた。
「この次はどうなるの?」俺は空白のページを開いた。「僕に抱かれている君が描かれる筈だった。そうすれば、君は僕の女として定着することになっていた。」
「それは残念ね。貴方にはアタシの言う通りに描いてもらうわね♪」

 

アキラがキャンバスに最期の一筆を描き込んだ。「これで良いのでしょ?」俺はアキラの下に歩み寄り、キャンバスを覗き込んだ。
そこには全裸の俺の姿が描かれていた。もちろん、股間の女陰も忠実に再現されている。「良く描かれているわ。ご褒美をあげましょうね♪」
俺はアキラを押し倒すと、制服のスカートの中から硬く勃起したペニスを引き出した。俺はアキラの上に跨ると、自らの濡れた股間に導いていった。
「どお?気持ち良い?」俺は下半身に力を入れアキラのペニスを締め上げた。
「ああん♪凄く良いです。アキラはいつまでもお姉様のモノですゥ~」ペニス以外は、すっかり女の子になったアキラが愛らしい声で喘ぎ始めた。
もう一枚の「俺」の絵を描かせながら、俺はアキラを俺好みの女の子に変えさせてやった。俺は女の快感を手放したくなかったが「男」に抱かれることなど考えたくもなかったのだ。
俺の中でアキラのペニスが蠢いた。俺もまた「女」の快感に身を捩らせていた。「アキラはいつまでも、可愛いアタシのドレイよ。さあ、もっと腰を動かして頂戴♪」

描かれたモノが全て現実となるという魔法のノートで女同士となった俺達は、果てることのない快感の宴に興じ続けていた…

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コメント

『ドリアン・グレイの肖像』を元にTSFを書きたいと思っていたのですが・・・先を越された!^^
奈落さん、面白いです。

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