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2009年5月31日 (日)

未来惑星(3)

 
今日は何もない一日だった。

ここに来てかなり日が経つが、コウ達に襲撃される以外にこの場所に「男」達が現れる事はなかった。
元々「女」は優良種の子孫を残す為に造られたものなのだ。普通の男が「女」を抱く機会はほとんどないとされている。
しかし、ここの「女」達がコウ達以外の「男」に抱かれているようには見えなかった。コウ達が来ない日は「女」達は互いに肉体を慰めあい、快感に浸る毎日を送るのだった。

「何を考えているのかしら?」と声を掛けてきたのはミニだった。
俺は素直に思った事を口にしていた。
「それならば…」とミニは研究所を見学する事を薦めてくれた。
俺は躊躇した。
そこには医師がおり、俺を「女」にするとともに「女」としての条件付けをされた所なのだ。そこには負のイメージしかなかった。
「あなたは優良種の存在に疑いを持ったのではなくて?」
俺はミニを見た。「そこに優良種の男がいるんですか?」
「あなたは優良種に抱かれたい?」ミニは訳アリに微笑んだ。
「俺の意識はまだ男のままです。条件付けられているので、男に抱かれればそれなりの反応をしてしまいますが、普通の状態で抱かれたいと思うことなどありません。」
「こだわっているのね♪でも、そんなあなただから研究所の裏を見せてあげられるのよね。」「裏…ですか?」

俺達は研究所の地下へと降りていった。
そこには人の気配がまるでなかった。「そう、今、研究所の地下にはあたし達しかいないわ。そして、これが「優良種」達…」と凍ったビンの列を示した。
「これって…」俺は絶句してしまった。
「そう。今、この世には「優良種」は一人も存在していないの。人工受精の為に保存しているのよ。」
「あなたは何者なんですか?そもそも、何で俺をここに連れて来たんですか?」

「先ずは、あたしの事ね。あたしはここの最高責任者と思って良いわ。研究所では、「女」への転換と条件付けを行っているだけではなく、妊娠した「女」達の保護、妊娠・出産の支援、生まれた子供の育児・養育等が行われているわ。そしてそれらはみな「女」達の手で行われている…適材適所で様々な仕事をさせているの。」
次の部屋に案内された。
そこには研究所内の各所に設置されたカメラの映像が映しだされていた。
「育児は大変よね。母性も必要とされるので、そこで働く「女」達は出産経験者が多いわ。知性が高く、手先が器用な人には医師に、機械に強い人には洗脳装置を担当してもらっているの。」「洗脳?」「いわゆる条件付けね。男の意識のまま、他の男に抱かれる場合、何かしらのトラブルが起こることは目に見えていたの。だから「女」に転換させると同時に「女」としての振る舞いを洗脳装置で教え込ませているの。これも、あたしの作り上げたシステムの一つよ。」
次の部屋に進む。
「ここが研究室。これまで、あたし一人でことこつと研究を続けていたのだけれど、限界を感じていたの。そんな中であなたに会ったのよ。優良種の遺伝子を色濃く残している。知性も相応にある。現時点ではあなたが最も適任と考えられたわ。」
「そのために俺を「女」にしたのか?」

「あたしの年齢、判るかしら?」と突然質問された。「若いよね。どんなに年を取っていても30代だろう?」「さっき、このシステムを作ったのはあたしだと言ったでしょう?もうとっくに百歳を超えているわ。」
「「女」は年を取らないの。だから、この事は限られた人にしか話していないわ。そして、その人達は外部の男達とは接触させないようにしているの。もし、この事が漏れたら男達はこぞって「女」になろうとするでしょう?それは永遠の命を手に入れたようなものですからね。」
彼女は机の上の端末に触れた。
「ここには、あたしが研究してきた全てがあるの。あなたには、この研究を引き継いでもらいたいの。」
「俺に?」
「あなたなら出来るわ。そして、あたし達に掛けられた呪縛を解いて頂戴。
 …この、永遠に生き長らえる宿命を…」

俺は研究室に独り残されていた。
「俺に何をさせたいんだ!!」叫んでも聞く人はだれもいない。
定期的に配られる食事を採る以外に出来る事は彼女の研究に触れる事しかない。
何もしない事にも飽きた俺は机の上の端末の前に座っていた…

 

 
「どう?」とミニが現れた。
俺は寝食を忘れて端末に見入っていたようだ。頭の中で塩基の配列がグルグル回っていた。「少しは息抜きも必要よ。」とミニは俺をベッドに誘った。「あたしを抱いて良いわよ。」と俺の前で服を脱いでゆく。この世界の始めから存在していた「女」が手招きする。
見た目には若い女でしかない。俺の中の「男」が応じる。彼女の上に被さり、乳房を愛撫し始めていた。
「あん、ああん♪」乳首を弄ぶと喘ぎ声が上がる。
「急がなくても良いのよ。「時間」はたっぷりあるのだから…」
彼女の手が俺の股間を撫で上げていた。
とろりとした蜜が俺の股間からも滴り落ちていた。

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