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2009年5月31日 (日)

未来惑星(4)

 
俺がこの研究室に来てからどのくらい経ったのだろうか?
幾度か、それらしき物質を見つけミニに報告したが、彼女からの応えは芳しいものではなかった。どのように評価しているかは聞いていないが、研究所の別室には俺と同じように研究を続けている人がいるのだろう。

「この間の試験で面白い結果が出たわよ。」
と、いつもは「気分転換」と称して睦事に使われるベッドに呼び寄せられた。
「これ見て♪」彼女がスカートを捲くり上げると、彼女の下着を着けていない股間が露わになる。
と、そこには有り得ないものがあった。
「数時間だけど、ペニスを生やす事が出来るのよ。」

ミニの声は遠くに去っていった。
俺に課せられた条件付けが復活していた。俺の前には「男」のペニスがあった。俺の目はそこから離せなくなっていた。
「彼」の前に跪き、両手で優しく差し上げていた。
俺はゆっくりとペニスを口の中に入れていた。舌と口蓋で奉仕する。
「んあっ、ダメ♪ 出ちゃう~」
ミニが喘いだ。
俺の口の中が精液で満たされた。

続いて俺は服を脱いだ。脱力してベッドに横たわるミニの上に跨がっていた。
萎えたペニスも教えられたように手で刺激してやると、逞しく復活していった。
俺の股間に導いてゆく。
久しぶりに俺の膣がペニスで満たされていた。
腰を振り、最大限の快楽を「男」に与える。「女」はそう条件付けられているのだ。

「あっ、ううっん!!」と再びミニが喘ぐ。
俺の中にミニの精液が迸っていた。
俺もまた快感に嬌声を上げ、そのまま意識を失っていた。

 

 
「妊娠しているようね。」
ミニがそう俺に告げた。当然の事ながら、その胎児は俺とミニの子供である。
その子の性別が「女」である事が判明したのはそれから暫くしてからであった。

「新しいシステムが必要になりそうね。」
俺は研究室から離れ、地上の陽の光の元で生活する事になっていた。
妊婦は他にもいたが、彼女達からも隔離され、特別な扱いを受けている。
「順調に育っているわね。この娘はちゃんと年を取る本物の女の子なのよね。彼女達が順調に育っていけば、もう「女」を作る必要もなくなるわね。」

ミニは精力的に行動を開始した。
「女」に変える薬は全て処分されていた。完全に処分された後に「女」の秘密が公開された。永遠の命を欲した一部の男達が研究所を襲撃したが、成果を上げることはなかった。
ペニスを生やす薬も、俺達の娘が成人する頃には同様に廃棄される事になっている。全てが新しいシステムの元で活動を開始していた。

 

古い文献を参考に「教会」が建てられた。
オルガンの音と伴に扉が開かれた。
ミニが俺達の娘の手を引いてバージンロードを歩いて来た。
祭壇の前には何代目かの「コウ」が立っていた。
司祭役の「女」が娘をコウに引き渡す。
「これより、婚礼の儀式を行う。」
司祭が高らかに宣言した。

新たな世界の第1日目が 今、始まるのだ。

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