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2009年3月14日 (土)

オッパイ虫2

 

オッバイ虫

人体に寄生し、疑似性転換を起こすとされている。
生息地は不明。
好事家に隠匿されているためその他の詳細も解っていない。

ヒトの胸(男性のみ)に定着し、胸の汗線から老廃物等を吸収するとともに疑似女性ホルモンを体内に放出する。この疑似女性ホルモンにより肉体の女性化が進行する。
寄生したオッパイ虫本体が女性の乳房に擬態しているため、性転換したように見える。

それ以上の事は解らなかった。俺にオッパイ虫を譲ってくれた雅史も良くは知っていない。
俺の頭は混乱するばかりだ。

多分、数日に渡り装着し続けたのが原因だと思う。下腹部に痛みを感じた時点で止めておけば良かったのかも知れない。(いや、もう手遅れだったかも…)
 

 
目が覚めた時、股間がヌルヌルしていた。パジャマを脱ぐとパンツが紅く染まっている。すぐに生理だとわかった。
本来「男」である俺に生理がある事などありえないのだが、オッパイ虫の影響で、俺の股間には膣が存在しているのだ。その先に子宮があっても不思議ではない。俺は股間にティッシュを当て、身支度を整えるとコンビニでタンポンと生理用のショーツを買ってきた。

いつものように、俺が雅史の部屋でマンガを読んでると、「なあ、」と雅史が声を掛けてきた。「今日、ヤらないか?俺の息子が復活したんだ。」
オッパイ虫を装着すると、股間のモノ=おちんちんが体の中に吸収されてしまう。そして、その跡に膣が形成されるのだが、オッパイ虫を外せば逆の現象が起きる。しかし、膣があっと言う間に消え去るのに比べ、おちんちんはなかなか戻ってこないのだ。
俺はもうおちんちんがないのに慣れてしまっていたが、雅史は必ずおちんちんが戻るのを待ってから再装着する。最低でもまる一日はそのままでいる事が多い。
そして、復活した日には必ず俺に迫ってくるのだ。以前はその度に俺にオッパイ虫を装着させていたが、最近は俺も面倒になって外さないでいたのだ。

「今日はダメだ。」と俺が断ると、予想外の反応に雅史はその場に固まってしまった。「ほら♪」俺がスカートを捲り、ショーツの端に出ているタンポンの紐を見せてやった。
「生理が終わったらいつでも良いぜ。でも、今度からはちゃんとコンドームも着けないとな♪」

俺の目の前で雅史の顔がみるみる青くなっていった。
「ちょっと外してみろ!」「めんどくさいなぁ」と反抗したが、「いいから!!」と俺の胸に手を伸ばしてきた。「解ったよ。自分でやるから。」と胸の突起を同時に押し込んだ。

「あれ?」

オッパイ虫を外す操作は服の上からでも問題なかった筈だった。しかし、何も変化がない。俺はキャミとブラを外し、上半身裸になってもう一度操作してみた。
「…外れない…」
雅史もやってみたが、結果は同じだった。「これってヤバイのか?」と俺が聞くと「オッパイ虫で生理が来たなんて聞いたことないぞ。下手すると、お前、一生女になるかも!」別に構わないけど…とは口に出さないでおいた。
既に雅史の頭からは俺とヤる事など消え失せてしまっていた。必死に資料を調べていたが、解決に至るものは何も見つからなかった。
「生理が影響してるんじゃないか?終わってからもう一度試してみるよ。」俺は雅史の部屋に居るのが辛くなり、そう言って外に出た。


別に何するあてもなかったので、そのまま駅前のデパートに入っていった。最近の俺は、もっばらスカートを穿いている。可愛いし、身体が軽く感じられる。男物は胸がきついし、見た目にも不自然だ。テナントに飾られた服を見ているだけで気分が落ち着いてきた。
しかし、雅史の事は気に掛かる。俺はこのまま女になってしまっても良いと思っている。雅史の事は好きだし、SEXの相性も良いと思っている。更に言えば、結婚しても良いとも思っている。彼の子なら産んでも良い。やはり生でできないのが嫌なのだろうか?

 
俺は雅史の好物のケーキを買って戻ってきた。「ゴメンナ。俺は自分の事しか考えてなかったみたいだ。今夜、いつもみたいにはできないけど付き合うよ♪」
雅史はしばらく考え込んでいた。
「そうか…」ポツリとこぼす。「自分の事を『俺』とか言っていたから気付かなかったんだ。」そう言ってギュッと俺を抱き締めた。
「く、苦しいよ。俺を締め殺す気か?」そう言うと即に解放された。「わ、悪かった。僕も哲也の事をあまり理解できてなかったみたいだ。」
俺は何と応えて良いか解らなかった。「コーヒー淹れるね。」と台所に向かった。

 

「なあ、今度お前の実家に連れていってくれないか?」SEXの後で雅史がそう言った。
俺は軽い気持ちで「良いよ」と言ったが、今の俺の状態は家族に何も話してなかった事に気付いた。
「その事も含めて説明に行くんだ。お前が一人で行くより第三者がいた方がご両親も納得しやすいだろう?」雅史の言葉には説得力があるようで、それだけで問題が解決した気になっていた。

「お嬢さんをください。」

お決まりの台詞が雅史の口から出てきた。俺は彼の脇に座り、親父の反応を窺っていた。親父の視線がちらりと俺に注がれた。
俺の顔を見た。俺は雅史に言われた通り、きっちり化粧をしてレディースのスーツを着ていた。親父の視線は下に降り、スカートに包まれた俺の太股に達した所で急に視線を逸らした。
「こほん」と咳払いを一つした。「雅史君。君が責任を感じる必要はないんだ。こんな事になったのは哲也自身の問題だからな。」
俺は雅史を見た。「責任とかそんな事は考えていません。僕は純粋にお嬢さんの事を愛しているのです。」
「哲也はどうなんだ?」と今度は俺に振られた。
「お…、わたしも雅史…さんを愛してます。」俺は雅史に言われた通り自分の事を「俺」と言わないように必死になっていた。
「解った。」と親父が言った。「母さん、お酒を持って来なさい。哲也は母さんの手伝いだ。」

 

俺は今、ウェディングドレスを着て雅史と伴に十字架の前に立っていた。
予定より早かったけど、俺のお腹の中に新しい命が宿っている事を知った親父が「即にでも結婚式を挙げないと勘当するぞ」と雅史の所に駆けつけて来たのだった。

「貴女は雅史君を夫として、生涯変わらぬ愛を誓いますか?」
俺はベール越しに雅史の顔を見た。彼は優しく微笑んでいた。

「はい」

俺…あたしは力強く、そう応えた。

 

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コメント

このおっぱい虫って、生物兵器では?
あるマ〇せーの国で開発され、偉大なる指導者の胸にもついていると言う噂が・・・・ないですね。^^;
この虫、見てみたい!

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