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2009年3月28日 (土)

*** 後日談2 ***

あたしは絶対に認めない。
好きでもない男と…選りにも選って、血縁だけで会社に置いてもらっている、あのどうしようもないボンボンと結婚するなんて、死んでも願い下げだった。

そんなあたしに占い師の叔母さんが「良いモノをやるよ。」と、入れ替わりの呪文と一緒に魔法のアイテムを譲ってくれた。弟には悪いとは思ったが如才ない彼の事、あたしより上手くやっていけるに違いない。首尾良く弟と入れ替わると、あたしは「あたし」の結婚式に参列し、雛段の上の二人の幸せを祈ってあげた。

新婚旅行に出掛ける弟達を見送ったあたしは、しばらく海外で生活してみようと思い立った。今までも何度となく、海外に行った事はあるが、観光旅行の範囲を越えたことはない。「あたし」が結婚した事でパパも気が大きくなっていたのだろう「男は若いうちに何でも体験しておくべきだ。2年でも3年でも行ってこい。」と、財布から札束を取り出して見せた。あたしがバイトで旅費を稼がなければならなかったのとは、えらく待遇が違うんじゃない?
まあ、今回はこのお金のお世話になれるので文句は言いませんよ。向こうでは大学にも通おうと、手続きに時間が掛かっていた。
その間に新婚家庭も訪問していた。弟は現在の状況にも慣れたようで、化粧をして若奥様然としていた。お昼ご飯を頂いたけど、あたしより上手なんじゃないの?
しばらく海外で生活すると言ったら「いつまでこのまんまなんだよ!!」と慌てていた。さすがに「一生、そのままでいてくれると嬉しいんだけど♪」とは言えなかった。

 

当面の目標は誰にも知られない場所で「男の子」を満喫すること。美人の女の子と仲良くなって、いろんなコトをやってみたい。成田を発った飛行機の中であたしは妄想を膨らませていた。
学生寮はもちろん男子ばかりだった。それは最初から解っていた。大学は共学だし、別に学生でなくても喫茶店のウェイトレスとか、女の子と仲良くなる機会はいくらでもある筈だった。
しかし、寮には何故かかなり良いめの男達が揃っていて、あたしの「乙女心」をくすぐるのだった。中でもルームメイトのアランはスポーツマンで肉付きのよい肢体をしていた。まずいとは思いつつも、シャワーを浴びた後の半裸の彼から目が放せなくなってしまう。

「まだ、ヒロキの歓迎会をしていなかったね。」アランがワイングラスを差し出した。彼の手から綺麗なロゼが注がれた。
「ようこそ♪我が国に」とグラスが重なり、美しい音色を響かせる。その味もまた、見劣りはしなかった。
あたしはアランの話術に引き込まれていた。久しぶりのアルコールが意識を朦朧とさせる。いつものあたしなら、こんな事にはならないのに…
あたしは弟と入れ替わっていた事をようやく思いだした。弟はお酒なんか飲んだ事なかったんじゃなかったっけ。それを、いつものあたしのペースで飲んでれば、すぐに酔ってしまうのは当たり前の事だ。
「ヒロキ♪君って可愛いよね。」アランがあたしの顎に指先を触れさせた。「可愛い」なんて、ここしばらく言われた事なかったっけ…
「君を僕のモノにしたいな♪」彼の腕があたしを抱き締めていた。
「良いかい?」彼の顔が近づいてくる。あたしが瞼を閉じると、彼の唇があたしの唇を塞いだ。あたしの中に舌が割り込んでくる。
気持ち良かった。あたしはあたしの舌を彼のに絡めた。二人の唾液が混ざり合う。あたしはそのまま、ソファの上に押し倒された。
「イイかい?」彼の手があたしのシャツのボタンを外してゆく。Tシャツがたくし上げられ、彼の口が乳首に吸い付いた。
「あ、ぁん…」つい、いつものように喘ぎ声を漏らしてしまった。「感度が良いんだね♪」彼の手がズボンに掛かる。「ああん♪だめよ…」

いつの間にか全裸にされていた。彼の指が、舌が、あたしに快感をもたらす。あたしは全身をとろかして、彼の愛撫に浸っていた。
「ココも良いかな?」彼の指があたしのお尻の穴に触れていた。あたしは何も考えずに「うん」と答えていた。
彼のペニスがあたしの中に挿入された。そ、そこ違う!!と指摘しようとして、今のあたしはそこでしか彼を受け入れられない事に思い至った。
あたしの中で彼が暴れ回っている。前立線が刺激されるのか、あたしのおちんちんの先からは、愛液のような透明な汁が放たれていた。
「あん、あん、あん♪」彼のリズムに併せて快感が上昇してゆく。その先に絶頂が見え始めてきた。
「あ、あっ、あ~~~ん!!」あたしは嬌声をあげ、達すると同時に気を失っていた。

 

ここには「弘樹」を知る者は誰もいない。だから、あたしは無理に弟を演じる必要がない事に気付いた。
あたしは「ヒロキ」。ルームメイトのアランに恋する男の娘。
元々「女」だったから、女装には抵抗がない。始めは土日のアランとのデートの時だけ女装していたが、今では四六時中「女」のままでいる。
弟はもともと華奢だったのに加え、飲み続けている女性ホルモンがあたしの女装に違和感んなくしてくれている。誰もがあたしの事を「女の子」として扱ってくれていた。

ある日のデートの帰り、アランがあたしに花束を差し出した。「な、何?」と聞くと、もう一つ小さな箱が出てきた。
指輪だった。
「結婚して欲しい。」
とアラン。
あたしはためらわずに「YES」と答えていた。

 

「父さん、母さん。俺は日本に帰れなくなりました。大好きな人ができたのです。あたしは、アランのお嫁さんになります。パパ、ママ。育ててくれてありがとう。」
日本への手紙を送り出したあたしに向かって白馬に跨った王子様がやってきた。ウェディングドレスに包まれたあたしは彼に抱かれ、馬の上に。

白馬は彼のお城に向け、森の中を駆り抜けていきました。

 

2009年3月26日 (木)

身代わり

「高砂や~」
俺は三三九度の杯を台の上に戻した。
俺の隣には義兄さんが座っている。これは二重の意味で望みもしない結婚であった。

昨夕、両親が寝静まったのを見計らって姉さんが俺の部屋にやってきた。抱えてきた古めかしい本を机の上に置く。
「あたしが結婚したくないのは知ってるでしょう?」それは何度も聞かされた話だった。これは父さんが出世の為に無理矢理仕組んだものだったのだ。
当然、義兄さんと姉さんの間に「愛」なんてある訳がない。母さんは「結婚なんてそういうものよ」と言って父さんの味方しかしない。
「だからね、あんたに代わりをしてもらうわ。」と、机に置いた本を広げると姉さんは呪文を唱え始めた。

俺の記憶はそこで途絶えていた。
次に気が付いたのは、もう結婚式当日の朝だった。俺は姉さんの部屋で、姉さんの姿になっていた。
分刻みで事が進んでゆく。白無垢を着せられ、化粧が施されてゆく。神殿に上がり、神主のお払いを受けていた。

 
これは二重の意味で望みもしない結婚なのだ。父さんのエゴと姉さんのエゴが俺に伸し掛かっている。本来は男である俺が、好きでもない男(相手が美女ならまだしも)に抱かれキスされている。この男は公式には俺の「夫」なのだ。
父さんは上機嫌で披露宴の客に酒をついで廻っていた。この宴の客の殆どが父さんの関係者だ。残りは「夫」の友人関係である。
新婦側の親族も新婦の友人も一人としていない。新婦の「弟」が独り寂しく…嫌らしい薄笑みを浮かべて…出てくる高級料理に手を付けていた。

 

新婚旅行も終わり、新居での生活も落ち付いてきた。
自炊していたので、主婦らしき事も適当にこなせた。しかし、本当の意味での「妻」にはまだなっていなかった。
彼は毎晩のように酔って帰ってはすぐに寝込んでしまう。休みの日も家にいる事がない。
別に期待している訳ではない。男に抱かれるなど正気の沙汰ではないが、新婚カップルとして、それは不自然なのだ。

夫婦の時間が持てないのは、どうも仕事が忙しいとかいう問題ではいようだ。そもそも、彼には一人前の仕事をするだけの能力がなかった。「創業者の血縁」というだけで席を与えられている。まともな仕事など回ってこないので、仕事で忙しい筈もない。
新妻を放って、家に戻らない「夫」を良く観察してみた。どうやら、彼は「男」としても問題があるようだった。
家では難しい専門書を読んでいる(ふりをしている)が、喫茶店で暇を潰している時は女性週刊誌を舐めるようにして読んでいた。
駅ビルを通り抜ける時も、何故か遠回りをしてレディースのフロアを通ってゆく。
俺が化粧をしていると恨めしそうに覗いている。そんなに興味があるなら、俺の代わりに化粧してくれと言いたくなる位だ。

 

俺は久しぶりに実家に戻った。「俺」の部屋でアノ「本」を見つけた。呪文もちゃんと書いてあった。

 

 

「ただいま。」
俺がドアを開けると「おかえりなさ~い♪」と声が返ってくる。全裸にエプロンだけ着けた姿の姉さんが駆け寄ってくる。いや、姉さんではない。彼女は俺の「妻」なのだ。
元の「夫」は俺と入れ替わり「女」となった。甲斐甲斐しく「妻」として家事をこなし、夜は娼婦のように俺の腕の中で妖しく悶えるのだ。
女である事が彼の本質であったのだろう。「男」であった時よりも活き活きとして見える。

「奥さんに感謝しないとな。」と良く言われる。端から見れば、結婚して人が変わったように仕事をしだしたのだ。まさか、本当に「人が替わった」とは思わないだろう。
そこそこの業績も残せるようになってきた。父さん(今はお義父さんと呼んでいるが)も満足そうに声を掛けてくる。「君のような男が息子になってくれて嬉しいよ。」(って、俺は昔からあんたの息子だよ)とは言わないでおく。

 

家に帰れば姉さんの姿の「妻」がいる。
俺の腕の中で「姉さん」が悶え、喘いでいる。「ぁあ、アナタ。もっと、もっと突いて頂戴♪」
姉さんが俺にねだっている。俺は姉さんを四つ這いにさせると、獣を犯すように突き入れた。「ああん、あ~ん♪」姉さんが淫らに吠吼する。
俺は「姉さん」の膣に思い切り精液をぶちまけるのだった。

 

2009年3月14日 (土)

旅立ちの日

 

俺はゆっくりと剣を抜いた。

俺の前に立っているのは「俺」自身だった。
「切れるのか?」薄笑いを浮かべ「俺」が言った。彼は「俺」の姿をしているが、俺自身ではない。同様に俺もまた、その姿は「俺」自身ではなかった。
「ほう♪自分自身を切ることができると言うのかね?」「貴様は俺自身ではない。今のこの俺が俺自身なのだ。」俺は「俺」の心臓をめがけて剣を突き出していた。
手応えがあった。

だが「俺」の顔に浮かんでいたのは恐れと驚きに満ちていた。「俺」の中身は奴ではなくなっていた。

 

 
俺は冷たく濡らした布を「俺」の額に充てた。「う、ううん…」と「俺」がうめいている。寸での所で急所は外したが、深手を負っている事には変わりない。俺はこの三日間「俺」に付いて看病を続けていた。
「俺」の目がゆっくりと開いた。「大丈夫か?」と俺が聞くと、「良く解らない。何であたしの前にあたしがいるの?」

やはり…と俺は思った。奴は「俺」の身体を乗っ取ると同時に攻撃力の小さい女の身体に俺の魂を押し込んだのだ。奴の魂が「俺」の身体から逃げてしまえば、空いた「俺」に憑くのは最も近くにいた、この女の魂以外にはないとは考えていた。
俺は彼女を刺激しないように優しく言った。「貴女は悪い魔法使いの所為で、別の人の身体に魂を移されてしまったの。それは、わたしも同じ。そいつの所為でわたし自身の身体から貴女の身体に移されてしまっているの。解る?」
俺は極力、この姿に相応しいしゃべり方で語りかけた。彼女自身、今の自分の姿を解っていないのだ。自分が「男」になっている事は相当ショッキングな事に違いない。その上「自分」の肉体に男の魂が入っていると知れば、正気を保っていられるかさえ怪しい。
しかし、早晩、彼女は今の身体が「男」であることに気付くだろう。その時、俺がその事を隠していたと知れば、俺の事を信じられなくなる可能性もある。
「良く聞いて。」俺はある程度までの真実を語る事にした。「貴女の魂が別の人の身体に移された事は理解してくれたかしら?貴女の今の身体は悪い魔法使いと戦っていた戦士のものなの。戦士は深い傷を負って敗れたわ。貴女には痛い思いをさせているけど、一歩間違えれば確実に死んでいたでしょう。生き残れた代償として、いくつかの事には目を瞑ってもらう必要があると思うの。」
彼女は痛みを堪えながら上半身を起こした。
「もう気付いていると思うけど、今の貴女は男性なの…」俺は言葉を詰まらせていた。
「大丈夫よ。なんとか理解したわ。今のあたしは悪い魔法使いを倒す戦士なのよね。」と力強い拳を見つめた。
「いえ、貴女が戦士の役割を引き継ぐ事はないのよ。ましてや、悪い魔法使いを倒そうなんて考えなくて良いのよ!」「解ってるわ。でも、やはり姿に合った行動をするのが一番みたい。あたしは本来呪師なんだけど、自分に治癒の呪文を掛けても何の反応もなかったわ。」
試しに…と、俺が彼女に追いて呪文を掛けてみると、彼女の傷は嘘のように消えていった。

 

「行くのなら、わたしも一緒に行きます。」俺は彼女が旅の身支度を始めるのを見て、慌てて自分も支度を始めようとした。
「だめだ!今の君は呪師ではあっても満足に呪文を紡げないだろ。足手まといになる。」「満足に戦えないのは貴女も一緒でしょ?」「現時点で、それは否定できない。しかし、君は俺がいれば呪文を覚えられるが、君が俺に剣技を教えられるか?」俺はまだ彼女に正体を明かしてはいなかった。
「だけど、ある程度の技は肉体が覚えているみたいだ。この先、経験を積んで行けば奴とも戦えるだろう。そうだよ、すぐに奴と戦おうなんて思ってはいないよ。だから、君にはここで俺の帰りを待っていてもらいたいんだ。」
俺は話の展開についていけなくなっていた。
「元女の俺を受け入れてもらえるのは君だけだと思う。そうだ、奴を倒したとして元に戻れる保証はない。だから、俺は男として生きる事に決めたんだ。」
俺は「俺」に抱き締められた。「愛してる。」耳元で「俺」が囁いた。その言葉は呪文のように俺の頭の中を真っ白に染めあげていった…

 

「じゃあ行ってくる♪」
俺は旅だって行く彼を見送っていた。俺の内には、まだ彼の温もりが残っていた。
俺はもう愛する人を見送るだけの「女」だった。
彼の姿が丘の向こうに消えた途端、俺の目からは涙がこぼれていた。

 

俺の内に彼の子供が宿っていたのを知るのは、まだ数ヶ月先の事だった。

オッパイ虫2

 

オッバイ虫

人体に寄生し、疑似性転換を起こすとされている。
生息地は不明。
好事家に隠匿されているためその他の詳細も解っていない。

ヒトの胸(男性のみ)に定着し、胸の汗線から老廃物等を吸収するとともに疑似女性ホルモンを体内に放出する。この疑似女性ホルモンにより肉体の女性化が進行する。
寄生したオッパイ虫本体が女性の乳房に擬態しているため、性転換したように見える。

それ以上の事は解らなかった。俺にオッパイ虫を譲ってくれた雅史も良くは知っていない。
俺の頭は混乱するばかりだ。

多分、数日に渡り装着し続けたのが原因だと思う。下腹部に痛みを感じた時点で止めておけば良かったのかも知れない。(いや、もう手遅れだったかも…)
 

 
目が覚めた時、股間がヌルヌルしていた。パジャマを脱ぐとパンツが紅く染まっている。すぐに生理だとわかった。
本来「男」である俺に生理がある事などありえないのだが、オッパイ虫の影響で、俺の股間には膣が存在しているのだ。その先に子宮があっても不思議ではない。俺は股間にティッシュを当て、身支度を整えるとコンビニでタンポンと生理用のショーツを買ってきた。

いつものように、俺が雅史の部屋でマンガを読んでると、「なあ、」と雅史が声を掛けてきた。「今日、ヤらないか?俺の息子が復活したんだ。」
オッパイ虫を装着すると、股間のモノ=おちんちんが体の中に吸収されてしまう。そして、その跡に膣が形成されるのだが、オッパイ虫を外せば逆の現象が起きる。しかし、膣があっと言う間に消え去るのに比べ、おちんちんはなかなか戻ってこないのだ。
俺はもうおちんちんがないのに慣れてしまっていたが、雅史は必ずおちんちんが戻るのを待ってから再装着する。最低でもまる一日はそのままでいる事が多い。
そして、復活した日には必ず俺に迫ってくるのだ。以前はその度に俺にオッパイ虫を装着させていたが、最近は俺も面倒になって外さないでいたのだ。

「今日はダメだ。」と俺が断ると、予想外の反応に雅史はその場に固まってしまった。「ほら♪」俺がスカートを捲り、ショーツの端に出ているタンポンの紐を見せてやった。
「生理が終わったらいつでも良いぜ。でも、今度からはちゃんとコンドームも着けないとな♪」

俺の目の前で雅史の顔がみるみる青くなっていった。
「ちょっと外してみろ!」「めんどくさいなぁ」と反抗したが、「いいから!!」と俺の胸に手を伸ばしてきた。「解ったよ。自分でやるから。」と胸の突起を同時に押し込んだ。

「あれ?」

オッパイ虫を外す操作は服の上からでも問題なかった筈だった。しかし、何も変化がない。俺はキャミとブラを外し、上半身裸になってもう一度操作してみた。
「…外れない…」
雅史もやってみたが、結果は同じだった。「これってヤバイのか?」と俺が聞くと「オッパイ虫で生理が来たなんて聞いたことないぞ。下手すると、お前、一生女になるかも!」別に構わないけど…とは口に出さないでおいた。
既に雅史の頭からは俺とヤる事など消え失せてしまっていた。必死に資料を調べていたが、解決に至るものは何も見つからなかった。
「生理が影響してるんじゃないか?終わってからもう一度試してみるよ。」俺は雅史の部屋に居るのが辛くなり、そう言って外に出た。


別に何するあてもなかったので、そのまま駅前のデパートに入っていった。最近の俺は、もっばらスカートを穿いている。可愛いし、身体が軽く感じられる。男物は胸がきついし、見た目にも不自然だ。テナントに飾られた服を見ているだけで気分が落ち着いてきた。
しかし、雅史の事は気に掛かる。俺はこのまま女になってしまっても良いと思っている。雅史の事は好きだし、SEXの相性も良いと思っている。更に言えば、結婚しても良いとも思っている。彼の子なら産んでも良い。やはり生でできないのが嫌なのだろうか?

 
俺は雅史の好物のケーキを買って戻ってきた。「ゴメンナ。俺は自分の事しか考えてなかったみたいだ。今夜、いつもみたいにはできないけど付き合うよ♪」
雅史はしばらく考え込んでいた。
「そうか…」ポツリとこぼす。「自分の事を『俺』とか言っていたから気付かなかったんだ。」そう言ってギュッと俺を抱き締めた。
「く、苦しいよ。俺を締め殺す気か?」そう言うと即に解放された。「わ、悪かった。僕も哲也の事をあまり理解できてなかったみたいだ。」
俺は何と応えて良いか解らなかった。「コーヒー淹れるね。」と台所に向かった。

 

「なあ、今度お前の実家に連れていってくれないか?」SEXの後で雅史がそう言った。
俺は軽い気持ちで「良いよ」と言ったが、今の俺の状態は家族に何も話してなかった事に気付いた。
「その事も含めて説明に行くんだ。お前が一人で行くより第三者がいた方がご両親も納得しやすいだろう?」雅史の言葉には説得力があるようで、それだけで問題が解決した気になっていた。

「お嬢さんをください。」

お決まりの台詞が雅史の口から出てきた。俺は彼の脇に座り、親父の反応を窺っていた。親父の視線がちらりと俺に注がれた。
俺の顔を見た。俺は雅史に言われた通り、きっちり化粧をしてレディースのスーツを着ていた。親父の視線は下に降り、スカートに包まれた俺の太股に達した所で急に視線を逸らした。
「こほん」と咳払いを一つした。「雅史君。君が責任を感じる必要はないんだ。こんな事になったのは哲也自身の問題だからな。」
俺は雅史を見た。「責任とかそんな事は考えていません。僕は純粋にお嬢さんの事を愛しているのです。」
「哲也はどうなんだ?」と今度は俺に振られた。
「お…、わたしも雅史…さんを愛してます。」俺は雅史に言われた通り自分の事を「俺」と言わないように必死になっていた。
「解った。」と親父が言った。「母さん、お酒を持って来なさい。哲也は母さんの手伝いだ。」

 

俺は今、ウェディングドレスを着て雅史と伴に十字架の前に立っていた。
予定より早かったけど、俺のお腹の中に新しい命が宿っている事を知った親父が「即にでも結婚式を挙げないと勘当するぞ」と雅史の所に駆けつけて来たのだった。

「貴女は雅史君を夫として、生涯変わらぬ愛を誓いますか?」
俺はベール越しに雅史の顔を見た。彼は優しく微笑んでいた。

「はい」

俺…あたしは力強く、そう応えた。

 

オッパイ虫

 

「なぁ、オモシロイ物があるんだけど、試してみないか?」
いつものように雅史の部屋に寝転んでマンガを読んでいると、この部屋の主が紙袋を出してきた。「何それ?」と聞くと「聞いて驚くなよ。」と紙袋の中からソレを取り出した。
「じゃ~ん!!オッパイ虫~!」と女のオッパイを底で合わせた丸い形をしたモノを取り出した。「な、なんだよ、それは…」
「何も聞かずに胸を出してみろよ。」と俺の上に馬乗りして、Tシャツを捲り上げた。乳首の所を押し込むと、貝が口を開けるように隙間ができた。雅史はそれを押し広げながら、俺の胸に押しつけた。
しばらくはモゾモゾとくすぐったかったが、慣れてくると俺の胸に異物が乗っているという感覚もなくなっていた。
「面白いだろう?これってちゃんと感じるんだぜ♪」と雅史がオッパイを摘むと、俺自身の胸が摘まれた感覚があった。
「もしかして、お前も付けているのか?」よく見ると、雅史の胸も膨らんでいるのが解った。そればかりか、雅史のTシャツの肩にはブラジャーの肩ひものようなものが浮き出ていた。
「へへん♪結構育っているだろう?」と捲り上げるとピンク色した花柄のブラジャーに包まれた立派なオッバイが飛び出てきた。「最初は哲哉みたいにAカップもなかったんだけど、栄養が良かったみたいでココまで育ったんだ。」
「育つって、生き物なのか?」「言ったろ。オッパイ虫って。人間との共生体で体の余分な脂肪とかを処分してくれるんだ。僕も大分スリムになっただろう?」
胸の膨らみばかりに気を取られていた俺は、雅史の肥満した肉体が跡形もなくなっていたのに気付かなかった。
「で、どうやったら外せるんだ?」もっとも素直な俺の質問に雅史は答えず「もっと気持ち良い事しようよ♪」と言って、俺の乳首に吸い付いてきた。
「いやん♪」これまで感じた事のない快感が走り、俺は自分がどう反応したか解っていなかった。
もう片方の乳首は雅史の指に攻められた。「な、何コレ?…はあぁん、イヤ、ダメ…」俺は抵抗することもせずに快感に身を任せていた。
俺のノドからはオンナの喘ぎ声のようなモノしか出てこなかった。

 

ズンッと何かが股間を突き上げた。痛みはなかった。しばらくするとそこが熱を帯びて汗をかき始めた。ヌルヌルと股間が濡れてゆく。
「ズボン取るね♪」俺の返事も待たずに剥ぎ取られた。
「ヒャン?!」雅史の手が俺の股間を撫で上げた。得体の知れない快感が襲ってきた。
「な、何なんだよ。これは??」
「気持ち良いだろ?ほら、哲哉のバストもこんなに大きくなったよ。大分溜めていたんじゃないか?」雅史に言われ胸を見ると、僅かばかりだった膨らみが、雅史と同じくらい…それ以上に育っていた。

「お、おい!いい加減に外してくれよ。これ以上付き合っているとおかしくなってしまいそうだ。」
「なら、もっとおかしくなっちゅおうよ♪」雅史の瞳が異様な輝きを放っていた。
「??!!」
何かが俺の股間に侵入してきた。そこは肛門ではない。俺の股間に肛門とは別の穴が存在していた。「ヒアッ!!ああん!!」俺は何も考えられず、意味不明の叫びを上げるだけだった。

ガサゴソと雅史が紙袋の中を漁っていた。「これこれ♪」と棒状のものを取り出した。
勃起した二本のペニスをつないだ形をしている。「一度、使ってみたかったんだ♪」と、その一端を俺の股間に押し込んできた。
指よりも太くて長いモノが俺の膣を満たしていた。俺は、俺の股間に再びペニスが戻ってきた事を喜ぶべきなのだろうか?
雅史は一旦俺の上から離れると、ズボンを脱いだ。ブラジャーとお揃いのショーツも脱ぎ捨てた。雅史の股間も既に十分濡れているのが解った。
「いくね♪」雅史は再び俺の上に跨ると、俺の股間にそびえるペニスを彼の濡れた股間に誘った。
「あ、ああん♪」愛らしい声をあげ、雅史は俺のペニスを彼の膣に送り込んでいった。当然、その動きはペニスを伝わって、俺にも届いてくる。しかも、その先は雅史のペニスとなって俺を貫いているのだ。
雅史を犯している筈が、俺が雅史に犯されているような感じになる。「あ、ああん。イイ…」
喘いでいるのは俺なのか、雅史なのか…

 
「ほら、オッパイ虫も喜んでるよ。」と雅史が俺の乳首を撫でた。「ヒャン♪」更なる快感が胸の先端から広がっていった。
俺の胸は十分に巨乳と言える大きさにまでなっていった。その先端の乳首は親指程の大きさに膨れあがり、更に敏感になっていた。
俺が喘ぎ悶えると、つながっている雅史の膣のペニスが彼にも快感を与える。「い、良いよ…もう、最高だ!!」雅史が首を振り快感を表現する。それがまた、俺の膣を震わしてオッパイ虫を喜ばす…
俺は快感の中で意識を途切らしていた…

 

 
「おい、哲哉!いい加減、目を覚ませよ。」雅史の声がした。
「良い経験をさせてもらったよ。お礼にコレはお前にやるよ。」と丸い塊をよこした。「オッパイ虫?」俺は自分の胸に手を当ててみたが、そこには平らな男の胸に戻っているのが解った。
「一度外すと、最初から育て直す事になるんだ。けど、育ち過ぎると不便だから、時々外すようにした方が良いよ。」確かに、あれだけ大きく育っていたのにオッパイ虫は最初の大きさに戻っていた。
「それから、しばらくの間、立っておしっこできないから気を付けるんだよ♪」俺がズボンの上から股間に触れると、そこにはいつもの膨らみは存在しなかった。
「ちゃんと生えてくるから心配ないよ。」俺の耳には雅史の言葉は届いていなかった。ズボンの上からでも股間の割れ目の存在が確認できたのだ。俺は今すぐにでも、その中に指を突っ込みたくて仕方なかった。

ヂッ

俺の膣から愛液が染み出してきた…

 

 

俺は迷っていた。
手の中にある薬は、俺を元の姿に戻してくれる。しかし、俺は本当に元の姿に戻りたがっているのだろうか?
今の姿のままでいたいという思いが、俺の手を凍て付かせている。何も考えず、甘美な悦楽に浸っていられる今の状態を放棄してまで、はたして元の姿に戻りたいと思っているのだろうか?

俺は目の前の鏡を見た。
この薬を飲めば、俺の姿は元に戻る。それを確かめるために、この鏡を置いておいた。
今、鏡には愛らしい少女の姿が写っている。幼い顔ではあるが、その肉体は十分に開発されたオンナのものになっている。
俺はこの姿にされて即にオンナの快楽を教えられた。最初は熟練の女に手ほどきを受け、続いて幾人もの女性を悦ばしてきた壮年の男から最初の挿入を受けた。

様々な男が、女が、俺にオンナの快楽を教え込んでゆく。その誰もが優しく接し、そして最大限の快楽を俺に与えてくれた。何も知らなかった女体が、全身が性感帯になるまで開発されていった。
男の指が触れただけで、肌が熱を帯びる。淫らな言葉を囁かれただけで股間が潤む。唇が奪われると、手足から力が抜ける。あとは全ての刺激を悦感に変えて快感に身を委ねるだけだ。
俺は愛らしい少女の声で喘ぎ、淫陶なオンナの媚声をあげて、全ての快楽を余すところなく受け入れていった。
男のペニスが俺を貫く。俺の膣の中でペニスが蠢く。男が快感の頂きに達すると、ペニスの中を精液が押し寄せてくる。そして、俺の中が精液で満たされる。俺もまた快感の頂きに達し、高らかな嬌声とともに淫楽の渦に呑み込まれてゆくのだった。

 

俺の股間から愛液がこぼれた。内股に一筋の染みを残して滴り落ちてゆく。
俺は快楽を欲していた。
俺は薬の入った罎の蓋をきつく締めあげた。そのまま膝を着き、床の上に尻を下ろした。
手にした罎を下ろす。股間に達したところで逆さにした。

俺が欲しているのは「オンナ」としての快楽。俺の膣を満たしてくれるモノ…

俺はゆっくりと罎を股間に押し当てた。今はコレが男のペニス…俺に快感を与えてくれるモノ…悦楽の境地に誘うように、俺はソレを俺の中に挿入していった。

公園のベンチで…

「なぁ、兄貴ぃ~」
俺は隣に座っている人物に声を掛けた。
「俺達、いつまでこんな格好をしていなくちゃならないんだ?」と兄貴の横顔を見上げる。
「駄目よ、ちゃんと前を向いてなくちゃ。それに、言葉遣いもおかしいわよ。」と兄貴に似つかわしくない台詞が返ってきた。俺の「兄貴」としては確かに似つかわしくないが、今の兄貴の姿にはピタリと当てはまる。
今の俺達は母娘という設定で公園のベンチに座っているのだ。プレーヤーに道を尋ねられたら「そこの角を右に曲がってください。」と答えることになっている。

俺が地面に届かない足をぶらつかせていると、「あのぉ~」と声を掛けてきたオタクっぽい男がいた。
「はい?」わざとらしく、自分の美人顔を強調するような微笑を浮かべて兄貴が言った。
男は美人…というより女性にはまったく免疫がないようで、その場に固まってしまっていた。
彼の手にしたMAPを確認して、兄貴の方から声を掛けた。「プレイヤーの方ですね?」
「は、ハイっ」男の声が裏反っている。
兄貴は「それでは、そこの角を右に曲がってください。」と答えてあげていた。
男は何度も振り返りながら立ち去っていった。

「兄貴って優しいんですね。」男が見えなくなってからそう言うと 「ば、バカ。あまりにも鈍臭いのが可愛かったんで、つい余計な事をしてしまったのよ。あ、あたしはそんなに優しくないわよ。」と兄貴は顔を赤らめて、そう答えた。
兄貴の言動はかなり「設定」に影響されている。それが「セリフ持ち」の宿命と言ってはそれまでだが、あまりにも成りきり過ぎていて怖いくらいだ。

 
再びMAPを手にした人がきた。美男美女のペアだった。
「奥さん♪ちょっと道を聞きたいんだけど…」「それなら、そこの角を右に…」と即座に答えようとする兄貴を男が止める。
「その前に、ちょっと付き合ってくれないかな?」と兄貴の腕を取り立ち上がらせた。
「お嬢ちゃんはアタシと遊んでようね?」と女が俺の隣に腰を降ろす。
ガサガサと背後で物音がした。「な、何をするんですか?」と兄貴の怯えた声がした。「旦那とはシてるんだろ?」と男。後は声にならないうめきに変わった。
「気になる?」と隣に座った女が声を掛けてきた。「お嬢ちゃんはまだコドモだから知らないわよね♪」
姿は子供でも、中身は一人前の大人である。兄貴の声が「オンナ」の喘ぎ声に変わっていれば、ナニをしていることは明白である。兄貴は「人妻」という設定に逆らう事はできなかったのだろう。
「ねぇ、教えてあげようか?今、ママが何をしているか…」女が俺の肩を抱いた。
「な、何を…」俺が抵抗するより先に女の手がシャツの中に入ってきた。
「くすぐったいヨ…」何故か俺は彼女のするがままにさせていた。「感度は良いようね♪すぐに気持ち良くなるわよ。」
クチュリと俺の股間から音が聞こえた。男の俺が知る事のない快感が生まれていた。
「ほらね♪気持ち良いでしょ?」
「ぁあ、あふぁん…」俺もまた、兄貴と同じように喘ぎ始めていた。
スカートの中に女の手が入ってくる。パンツが脱がされていた。女の指が濡れ始めた秘裂に割り込んできた。
「お子ちゃまだと思ったら、ココはもう十分オトナよね♪」指が中に入ってきた。俺の中に愛蜜が溢れてくるのが解る。
「ああん、あ~~ん♪」俺は何も考えられずに、女の手技に悶えていた。快感が絶頂に達する。
俺がイクのと同時に兄貴の方もイッたみたいだ。

茂みから男がでてくると女も立ち上がった。「なかなか良い感じだったぞ。そっちは?」「まだ本番は無理みたいね。あとで抜いてくれると助かるわ。」
俺はぼーっとした頭で彼等が去ってゆくのを見送っていた。

 

「ありがとう。じゃあねバイバイ♪」MAPを手にした女が俺に向かって手を振った。俺も彼女が見えなくなるまで振り反していた。
それからしばらくは誰も訪れなかった。

俺は足を揺らしながら、隣に座っている人物に声を掛けた。「ねえママ、やっぱり本番って違う?」とその横顔を見上げる。
「駄目よ、貴女にはまだ早いわ。」と少し頬を赤らめて言った。「大丈夫よ。もう指三本入れられるわ。それに、ママだけなんてズルくない?」
「そうね。今度来た人にお願いしてみましょうね。」そう言ってママは優しく微笑んだ。

俺達母娘は公園のベンチに座って、次に現れるプレーヤーを待ち続けていた。

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